シクロクロスで旅のレポート

ロードでもなくMTBでもなく、シクロクロスは「旅」のできる自転車です。そんなシクロで旅したレポートお届けします。

通行止(^^ゞ

2010-09-30 01:12:43 | 自転車通勤
 滅多に無い事ですが、サイクリングしていると想定していたルートが通行止で通れなくなっていたりします。通行止の理由は様々で、一番多いのが「工事中」というやつです。その次がマラソン大会や歩行者天国などのイベントに伴う通行規制、その次が「崖崩れ」「河川増水」などの自然災害に起因するもので、僕にも「流れ橋が流れちゃったから通行止だよ~」っていう経験があります。事故または事故処理系の通行止もありますな。今年は列島横断センチュリーランで火災処理のための通行止をくらいました(^^) 変わったところでは国道2号線が年に一度定期的に通行止になります。これは淀川の防潮扉の開閉試験に伴うもので夜間の数時間だけ。
 でも先日実施された通行止はこういうのとはちょっと違いました。爆弾処理のための通行止。僕の住んでいる京橋は大阪城公園の周辺地域になるわけですが、現在の大阪城公園辺りは戦前に砲兵工廠があって、戦時中には集中的に空爆攻撃を受けました。その時に使われた大量の1t爆弾のなかに爆発せずに地面に埋もれちゃった奴がありまして、そういうのが今でも時々「発掘」されてしまうわけです。いわゆる不発弾ですな。これが出て来ちゃうと爆弾の信管という起爆装置を外しちゃって、爆弾を単なる火薬の塊にしないと危険なんであります。でもその作業も必ずしも安全と言うわけではないので、万一爆発しても被害が人に及ばないように、周辺地域に住んでいる人にも一時避難してもらって作業をするわけです。もちろん外から入ってくるなんて以ての外。というわけで通行止。
 安全の為なので仕方ないですね。不発弾処理の皆さん、危険な作業ご苦労様でした。

出雲路センチュリーライド、その後で。3度目の挑戦「三朝ラン」

2010-09-29 00:53:23 | Weblog
 3年前。最初に挑戦した時には11月下旬並みの気温と氷雨に見舞われて倉吉であえなくリタイアしました。昨年はセンチュリーライド当日が雨で、皮膚に障害が出たため走り始める事すら出来ませんでした。そして天候に恵まれた今年の出雲路ワンデイラン。その翌日だから天気も大きくは崩れまいと思いつつ、実は19日の夜に降り始めた雨がわずかに残る中でしたが、3年越しの挑戦を試みました。
 出雲路センチュリーライドの番外レポートとして翌日20日(祝)に走った「三朝温泉ラン」の模様をレポートいたします。

 前日の夜に雨を降らせた雲が空に残る松江の街を、7時54分に出発します。国道9号線の交通量が少ないうちに大きな街(松江・米子)を抜けたかったのが動機です。本当は7時に出発するつもりだったのですが、寝坊してしまいました(;^^)
 まずはR9を東進、手間の交差点でいったんR9から外れて、大橋川沿いの道を進みます。橋のたもとを過ぎそこからは前日の出雲路センチュリーライドのコースを逆走する形でJR線の海側を走っていきます。下意東辺りでR9に復帰し、そのまま米子へと向かいます。安来と米子の境には大きめの坂があります。この坂に差しかかると路面に何か黒いものがゴロゴロと転がっております。どうも元は道路に埋め込まれていたものらしい(^^)スリップ防止のためのゴム片のようです。走りにくいったらありゃしない。
 米子についたのは8時40分、ローソンで補給してリスタート。皆生温泉へと向かいました。皆生温泉は米子市の街外れにあります。温泉街には入らずに皆生交差点で右折して、R9に向かいます。皆生大橋を渡る時には右手前方に伯耆大山の威容が見えるはずなのですが、山体は雲に隠れてしまっておりました。残念。

 二本木交差点を左折してR9に合流し、そのまま鳥取方面を目指します。あと60㌔(^^)「この分だとお昼過ぎにはつけるかなぁ」と半ばこの旅を達成したかのように思いながらR9の起伏を越えていきます。しばらく走って大山町に入ると、前方に悠々と回っている風力発電の風車群が見えて来ました。白い風車に緑の木々、そして日本海の青!って風景は、若干の曇り空で想像通りってわけには行きませんでしたが、それでも結構雰囲気があって目を楽しませてくれます。写真撮っておこう(^^)
 そこを過ぎるとすぐに大雀方面にそれる道を入る予定でした。車の多い国道ではなく、趣ある集落をつなぐ海岸の道を走りたかったのですが、どうやら入りそこねてしまいました。国道の坂道を登っていると眼下に大雀集落の家並みが・・・。あ~、道間違えたぁ!どこからか下の道におりるルートは無いかなぁと歩道に乗って徐行していたその時、後輪に違和感が・・・(ーー;)
 パンクです。これだから歩道なんか走っちゃだめなんだよなぁ・・・。とりあえず修理しなくてはいけません。DOGMA、初パンクは鳥取でした。ところがタイヤに嵌めているグランプリ4000の固い事、固い事。ちっとも入らないじゃない!思い余ってビードを踏んづけてやっとの思いで入れるのでした。あ~しんど。でしこしこと空気を入れる。どうにも圧が上がらん!仕方ないのでガスチャージャーを使ったのですが、この時どうも空気を入れ過ぎたらしい。走り始めて最初のローソンにピットインしてお店に入ろうと思ったら、パーンッ!ってでっかい破裂音と共に後輪がへこんでいきました。気分もへこんだぁ~(;^^) 休憩中だった家族連れがびっくりしておられました。ごめんなさいm(__)m
 で、二度目の修理。チューブは派手に裂けていたので仕方なくさっき替えたものを修理して使う事に。パッチをあてて再度苦労してタイヤを嵌めて、今度は初めっからガスチャージャー使用(^^) 所がみるみる抜けていく空気。あれ? また外してよく見るともう一ヶ所穴があいてる。二つめのパッチをあてて、また苦労して嵌める。もうガスが無いので自力で入れます。汗をいっぱいかいてやっと膨らんだタイヤ。とりあえずローソンでお買い物して一息入れて再スタート。そして100㍍ほど走ったかなぁ、また後輪に違和感が。
 またかよぉ~!目一杯毒づいてみますが事態は好転することなく・・・。だってパッチももうないんだよぉ~(T_T) 三度目のチャレンジ、48㌔地点のここであえなくリタイアとなってしまいました。前方300㍍に見えているJRの駅が唯一の救いかぁ。

 とことことドグマを押して歩きます。前から重装備のランドナーが坂を上がってくる。走れるって羨ましいなぁ・・・。駅への道に戸惑いながら階段を上がり、ようやく無人の駅舎に辿り着きました。時刻表を見てびっくり、1時間に1本しか電車が無い。しかもその時刻は3分後!ちょっとまって、輪行袋に入れてる時間がないじゃない!あわててホームに入り、前輪と後輪を外したところで一輌だけの電車が入って来ました。ごめんなさい中でパッケージングしますぅ~。

 かくして三度目の挑戦も達成ならず、来年のリベンジを誓いつつ出雲路・因幡路を後にしたのでございます。あ~、三朝の湯は遠い(^^ゞ

2010出雲路センチュリーライド 参走記。~その5

2010-09-28 01:08:05 | イベント参加
 AS5・マリンゲートしまねの名物補給食は「さざえごはん」(^^) 去年これを始めて食べるまで、僕にとっては幻の補給食でした。早くつかなきゃなくなっちゃう!もうこのためにだけ「速くなろう」って思ってたりして(ウソ)。
 UさんをASに迎えまして、もうこれで完走は間違い無しというわけで、後は観光コースであります。最初の海岸沿いの坂を登り切ると、そこに広がるのは出雲路センチュリーライドのポスターにも採用されている須須美海岸の景勝「鬼の洗濯岩」。眺望を楽しむファンライドです。写真も撮ったりしますよ~(^^)
 
 残り20㌔と少し。1時間以上あるので残り時間をいっぱい使ってのエピローグランを楽しみます。傾きかける夕日に向かって走っていきます。海に沈む夕日を期待したのですが、そこはやはり夏の終わりの山陰です。朝方と同じように雲が空を蓋い始めました。北講武からさらに西へ走って恵曇(エトモ)を目指します。漁港への道のりは単調です。面白いのは往路は佐陀川の北を、復路は川の南側を走るので、先行している参走者と後続の参走者がお互いを確認できる位置関係のコースレイアウトになっているにもかかわらず、誰もそれに気がついていないらしい事です。手を振って挨拶するのですが、最終版なので皆さん気負っているのか、はたまたもうそういう余裕がないのか、誰も手を振替してくれません(^^) ちょっと淋しいかも(^^)
 日本海でも有数の漁港と言われる恵曇(エトモ)で折り返します。そう言えばもう4回もこのコースを走っていますが、この辺りでは晴れていたためしがないですねぇ。

 一山越えて佐陀に入ると、ゴールまではわずかに17㌔。僕たちをさっさと抜いていく回転木馬のグループに「そんなに急がなくても、もう17㌔しかないよ」と声をかけると「何いってんですか!まだ17㌔もあるじゃないですか」とさっさと行ってしまわれました。う~ん、ここは旅の余韻を楽しみたいところなんだけどなぁ~。
 朝出発して、北部広域農道へアプローチした道が見えて来ました。ここまで来るともう終わってしまうという思いと、後わずかでフィニッシュという思いが錯綜してきます。そして夕暮れの中、フィニッシュアーチが見えて来ました。17時55分ゴールイン。今年も無事完走できました(^^)
 
 今回の出雲路はUさんというペースメーカーを得て、時間一杯楽しむ事が出来ました。ロングライドの魅力は速く走る事だけではありません。設定されたルートを持ち時間内にどれだけ味わって走れるか。そんなロングライドの魅力が再発見できた旅になりました。お付き合い頂いたUさんと、安全快適なイベントとなるように努力してくださった主催者の皆さんにこの場をお借りして深く御礼申し上げます。来年もまたこのすばらしいイベントに参加できることを心から願っています。
 同じコースを走られた参走者の皆さん!来年も是非お会いしましょう(^○^)/

2010出雲路センチュリーライド 参走記。~その4

2010-09-27 01:06:35 | イベント参加
 AS3を出発すると今度は中海に向かっての平坦基調のルートとなります。とは言え、細かなアップダウンは致し方ない事です。高速道路の側道を登ったり下りたり。暑い時間帯に走るものでいささかうんざりですが(^^)
 してみると山岳地帯は登りがあるとはいえ、緑に溢れる空気は澄んでいて清涼、何より日陰を作ってくれる木々がありましたが、平野部になるとそれもなくなり、お日さまから身を隠す術がありません。中海の干拓地などは本当にジリジリと焼けつくような日差しの中を走る事になりました。本当に9月か?今回はエイドステーション以外でも補給をしないと熱中症になりそうな天気です。いつもの出雲路とはまるっきり違うなぁ(;^^) ローソンでコーラの補給、自販機も含め今日二本目のコーラです。骨溶けちゃう?

 ここから先は例年と同じルートです。こっちの方は他にルートが採りようないんでしょうねぇ(^^) まずは大橋川を越えまして、大井、大海崎鼻から大根島への堤防道路を走ります。いつも思うんだけど、これがしきり堤防沿いの道じゃなくて中海を渡る長~い橋だったりすると絶景だろうなぁ(^^) 大根島にわたりますと折からの追い風で速度が上がります。楽ち~ん\(^○^)/ 島の西側を北上し始めるとすぐに廃船が置いてある場所を通過します。この廃船、木造の漁船なんだけど、波除けの代わりにここに沈められているんだそうです。その朽ちかけた様子が趣深いとかでわざわざ遠くから写真を撮りに来る人もいるそうな。なんでも「滅びの美学」とやら言うものらしいです。そう言えば真田十勇士など、「滅び行くものに栄光あれ」みたいな美的感覚が日本人にはあるらしいですね。若い頃には共感したこともありましたが、最近はそういう思考とは無縁になって来ましたですよ(^^) あ、でも風情はあることは間違い無いので走りつつ写真を撮ったりします。

 大根島では対向するローディーが沢山(^^) きっと連休だし、地元のローディーがいつものコースを流しておられるでしょうか。「こんにちは~」ってご挨拶します。大根島を出て江島のAS4に到着。時刻は14時17分です。Uさんの到着を確認して先に出発します。
 江島をでて仕切り堤防沿いの道をすすみ島根半島に渡ります。ここから島根山脈(の低いところ)を越えて北浦の集落へ。最後の上り坂でまた実走取材のカメラさんに抜かれちゃいました。あららぁ~。まぁ人のことはよろしい。下りのカーブを曲がりきると日本海と対面です(^^) 今年も来たぞ~(^○^)/
 さらに北浦の赤い屋根瓦の趣ある家並みを後に野波へ。ここからが北部のプチ山岳地帯です。海岸沿いの登りを越えて一山越えたと思ったら、今度は野波から佐波への詰坂山越えです。ここで声をかけた年配の参走者は「もう、登りばっかりや!」って仰しゃってました。登った分は下っているので登りばっかりってわけじゃないはずですが、気分的にはよく解ります。
 汗をかきかきトンネルを越えて、やっとこさ佐波のマリンゲートしまね、AS5に到着しました。時刻は15時45分。ここの関門閉鎖は16時45分なので一時間の余裕があります。これで今年も完走はほぼ確定です(^^) やり~(^○^)

2010出雲路センチュリーライド 参走記。~その3

2010-09-24 01:50:24 | イベント参加

 AS2、加茂ラメールを出るとやはり去年とは少し違うルートが待っていました。どこがどう違うのか、去年のルートをよく覚えていないのでなんとも言えませんが、奥山には登ったので、そこへ行く途中のルートが変わったということなんでしょう。ASCのカメラマンさんが撮影に来られていました。
 このAS2直後の辺りを走っていると、それまで陰っていた日が差して来ました。体感気温が一挙に上がって来ます。出雲路ワンデイランは地元の皆さんの声援が温かいのが有名ですが、子ども達も一生懸命「ガンバレぇ~っ!」って声援してくれます(^^) 「ありがと~、(頑張らないけど)がんばるよぉ~」

 AS2を出発して約20分、そろそろ道は本格的な山岳地帯に差しかかりました。ここからはじっくり我慢の走行が続きます。
 昨年までだと大体中盤にかかるこの頃から一人旅になる事が多かったのですが、今年は視界のどこかに参走者の姿がありました。参加者が増えてルート上のサイクリストの密度が上がったせいでしょうか。なんにしても一緒に走っている人がいるという事が目で確認できるというのは安心感があって心強いです。ま、それが自分を追い抜いていく人ばかりだとしてもね(^^)

 今年の最高地点奥山を越えていきますが、去年走った道だからか、バイクが変わったせいか、あるいは脚を温存する作戦が功を奏したのか、何にしても今年はダンシング一つすることなく越える事が出来ました(^^) 快適なダウンヒルを終えて登り返し。道がどんどん細くなっていきます。緑の奇麗な山間の道、渓流を遡上するようにルートが伸びています。進行方向右手からはせせらぎの音が絶えず耳に入ります。去年も通った採石場の横を通り過ぎました。そう言えば去年この下のほうの集落の中で、サワガニがハサミを振り立てていた事を思い出しました。「あんなのを踏んづけたら即パンクするよなぁ~」ってその時の同走者と話したのを思い出しました。今年は蟹さんいないだろうねぇ(^^) ところどころ湧き水が道を濡らしている箇所に差しかかっては、確認しながら走り続けます。
 更に登ると、夏の名残の蝉の声が。名残というよりまだ盛りという感じ(^^) 今年は本当に暑いです。山岳地帯の最終盤に今年初めて登場した民家の方の協力による給水ポイントが現れました。地下水の豊富なこの地方では飲料水を井戸で調達されているところも多く、そうした農家の方のご好意で水を自由にくませて頂きました。自販機もほとんどない区間なので、これは本当に助かりました(^^)

 給水ポイントを過ぎてしばらくはゆるやかなアップダウンが続く山間コース。折からの日差しもあって、参走者同士でかわす言葉も「暑いですねぇ~」・・・(;^^) いや本当。ようやく登り返しのピークを越えたので、日陰で小休止します。とにかく水がいくらあっても足りないのと、塩分の補給をしようと昨日買い込んだ「干し梅」を食します。休憩している間にもどんどん参走者が僕の横を通り過ぎていきます。
 小休止を終えてリスタート。ここからが最大斜度7%の下り(^^) 下り大好き人間にはたまらん区間ですなぁ(^○^) 
 楽しい下りはすぐにお終い。昨年までのASだった熊野大社を過ぎ、AS3を目指します。AS3サテライト山陰には12時47分着。ここでまたまた実走取材のカメラマンさんに出会いました。う~ん、この人たちどんだけ速いねん!

 追加映像:http://www.youtube.com/watch?v=LY_LhmAs21Q