シクロクロスで旅のレポート

ロードでもなくMTBでもなく、シクロクロスは「旅」のできる自転車です。そんなシクロで旅したレポートお届けします。

「サドル欲しい!」・・・かなぁ

2007-06-30 22:46:03 | Weblog
 サドルが欲しい!
 しばらく前まで、真剣にそう思っておりました。理由は例の「息子の痺れ」であります。こういつもいつもこの症状に悩まされると、なんとかしたいという気持ちは強まる一方。ショップを回って「なんかいいサドルは無いかなぁ・・・」と物色します。声をかけをしてくれないお店だと、こっちから聞くしかないので引っ込み思案の僕はちょっと聞きづらい。どっちかというと「どんなものをお捜しですか?」とか聞いてくれればきっかけになるのになぁ・・・。という訳で、やはりこういうことは行きつけのプロショップの方が聞きやすいです。
 「あのさぁ、サドル捜してるんだけどね」
 「はい、どんなサドルがいいですか?」
 「実は、息子が痺れるんだよね」
 言った途端、スタッフの顔に形容しがたい表情が浮かび、即座に笑いをかみ殺した顔にかわる・・・。おい、人の悩みを笑ってんじゃないよ!といいたい所だけど、まぁこれは笑うわなぁ。でもさすがはプロだね、すぐに表情を変えて、
 「あそこが、ですか」(念押しするんじゃありませんよ)
 「うん、ちょうど正座した時に脚が痺れるでしょ。あんな感じでねぇ・・・」(君も一度は体験してみたまえぇ)
 とさり気なく会話は進むのであります。そんなこんなで、スタッフが紹介してくれたのはセライタリアのフライトというサドル。他にも同社のSLRとかセラSMPのコンポジット・ストライクとか、色々紹介してもらい、現物もいくつか見せてもらいました。が、どうも違いそうな気がするんだよなぁ~。
 「サドルが柔らかいのはかえって疲れそうな気もするし、硬めの方がいいんだ。やっぱりサドルの真ん中は抜いてないと効果無いよねぇ~」
 などと相談することしばし。とりあえずもう少し検討することにしてお店をでました。これが先週の帰省ライドの前のお話し。で、ですね。先週の帰省ライドでは、ダンシングしてみることで例の痺れを回避できてしまったわけですよ。
 そして思ったわけ。物に頼りすぎちゃいかんね。乗車ポジションもそうなんだろうけど、結構技術的なところが不十分なのを自転車の機材のせいにしてたところがあるんだろうなぁ。肩が凝るのは実は腹筋が出来てない証拠かもしれない。そう思い始めると、誰かに見て欲しいと思うのです。自分じゃわからないから。ショップの練習会って言うのはそういうのも見てくれるんだろうか。
 というわけで、今月の教訓は「もののせいにしないこと」でした。今日で6月もお終い。明日から7月です。

バージョンアップ

2007-06-29 20:39:04 | Weblog
 昨日のお買い物♪ 代引きで届きました、SupperMapple Ver.8全国版。以前にVer.7を紹介したことがあります。今回はそのバージョンアップ。さてさて、さっそくインストール。どんなもんかな・・・・(*_;) 遅っ!
 作業していると反応速度がとっても、とっても遅くなっています。確かに今まで使っていたVer.7が関西版、今度のVer.8は全国版なので条件は違うわな。そこで、全国の地図のうち、前バージョンの関西版に未収載の府県地図をばっさりカット。これならどうだ。再度チャレンジ、そして、、、(・_・) ヤッパリ遅っ! どうやら処理速度が滅多やたらと遅くなった原因は、地図の量ではなく質にあったようです。確かに従来の地図よりも綺麗です。とくに地勢図のように山岳の起伏まで書き込まれているというのは、自転車乗りにとってはこの上なく貴重な情報です。が、それだけに描画エンジンにかかる負担は並み大抵ではないのでしょう。地図をスクロールしても再描画されるまでに時間がかかってしまいます。あ、そうか。もしかすると僕のコンピュータの処理能力の問題か。目盛りをたくさん積んだグラフィックボードを使えば速くなるのかもしれないですね。だがしかし、そんなことにお金をつぎ込むのはもったいないような気がする。多少の時間には眼をつぶって、豊かな情報量を享受すべきかと。
 以上今年のバージョンアップでした。

公団住宅?

2007-06-28 20:33:35 | Weblog
 先日の帰省ライドでおもしろい家を見つけました。写真は篠山市福住での撮影。旧街道筋に並ぶアンティーク&ノスタルジックな集合住宅です。ちょっと見ため一見の大きな旧家か商家の様にもみえますが、よく見ると4軒ばかりの集合住宅です。軒が深く、奥行きもあり、屋根が高いです。おそらく平屋でしょうが内部の面積はかなり広いと見ました。こういう建物が街道筋に面して二棟、3列ばかり並んでおります。もしかするともう少し数があるかもしれません。一棟一棟少しづつ形が違っていて、画一的な印象を与えないのがすごいです。歴史的な景観に配慮したものでしょうが、公営住宅だと思います。
 う~ん、しかしここまでやるなら外壁の電力計は何とかならなかったのか。画竜点睛に欠くとはこのことですな。

 本日帰省ライドの写真が上がって来ました。過去の分も差し替えておきます。

帰省ライド6月23日編-こぼれ話

2007-06-27 20:52:37 | Weblog
今日は、先日の帰省ライドのこぼれ話など。

 ①9号線の空気は汚かった・・・。実家につくと母が、「まぁ、よう陽に焼けたなぁ」とのたまう。「日差しがキツいからなぁ」と受け答えしながら顔を洗ってみるとタオルが真っ黒に。なんの事はない老ノ坂の登りで何台ものトラックやバスに吹き掛けられた廃ガスが煤となって顔に付着していたのでありました。
 げぇ~、こんな汚い空気を吸って走ってたのか?と愕然。次からこのルートは対象外と心に決めました。一度大気汚染調査をした方がええんでないかい?
 健康のため、空気の綺麗なルートを選びませう。

 ②ダンシング効果・・・。峠の登り方は人様々でしょうが、これまで僕は滅多なことではダンシングなどしませんでした。峠を登り切るためには、最後まで体力(脚力)を温存しておかねばならないからというのが理由です。回せるギアの範囲内で、オールコース シッティングで上がって行くのが僕流。しかし、この間からさんざっぱら「息子の痺れ」に悩まされつづけてきたので、今回は時折ダンシングで血流を確保することにして登って見ました。すると、あ~ら不思議。何ともないじゃない!なるほど。これがいうところの「守りのダンシング」なのね。これならサドルを変えなくてもいいかもしれない。また一つ走りのテクニックを覚えました。

 ③ポンチョ・・・。翌日の24日は近畿一円雨模様。それも篠山では半端な雨じゃなく、梅雨末期の集中豪雨かと思うような雨でした。当然サイクリングでの帰宅はNG。まぁ、シクロなら走ってもいいんだろうけど、帰宅してからバイクの洗車やメンテナンスをしなくてはならないし、翌日は仕事だし。要するに後始末が面倒くさいので輪行して帰ることに。前輪を外すだけのスタイルで輪行袋にバイクを詰めて、篠山口から輪行します。ローカル線ならではの輪行ですね。電車の最前または最後尾がデッキになっているからこそできるスタイルです。でっかくても迷惑になりにくいです。
 しかし、大阪駅からは自転車で帰った方が楽。大きな自転車を担いで乗り継ぎをするのはちょっとねぇ・・・。外は雨。そこで用意して来た雨具を取り出します。じゃーん、ポンチョ。それも100均のやつ。でもこいつはお役立ちグッズなんだよ。まずバックバックも一緒にカバーできます。それからズボンも一緒にカバーできます。前の裾を持ってハンドルを握ると、ちょうど脚も隠してくれるんだねぇ。もっとも走行中のみです。走行中は前からの風を孕んで大きく広がってくれます。風の抵抗はでかいですが速く走ろうと思わなければ大丈夫。それに雨天の高速走行は危険でしょ。ほとんど濡れずに帰って来れました。

 ④子ども達・・・。本編でも少し触れたけど、子どもってなんでも競いたがりますよね。自転車で速いおじさんが来たら一生懸命ついて来ようとします。かわいいですよねぇ。亀岡でも中坊君♂が、こちらはMTBもどきでついて来ようとしていました。ガンバレー。あれあれ?「よし、今日はこれくらいで許しちゃる」みたいに離れてっちゃったよ。もうちょっと根性がたらんなぁ~。

 ⑤職場の同僚・・・。「土曜日に自転車で田舎に帰って来ましたよ」なんて話してみると、「よう100㌔も走ろういう気になるなぁ」とか「自転車で5時間もよう走るわ」てな反応です。100㌔ってそんなに遠いですかねぇ・・・。あ、遠いか。どうも距離感覚が普通ではないですね。いやしかし、こういう会話を日常的にしているとだ、100㌔とか120㌔は日常の距離って思ってもらえるようになるのではないかと考えるのであります。
 職場の皆さんに慣れてもらった頃に200㌔だの300㌔のブルベに参加してみるとまた盛り上がるかも。目指せ1200㌔、目指せパリ-ブレスト-パリ!

帰省ライド6月23日編-その3

2007-06-26 20:16:30 | Weblog
 老ノ坂峠を越えると亀岡の街です。暑いうえに老ノ坂越えでボトルを二本とも飲み切ってしまいました。コンビニ休憩を取ります。水を2㍑買いまして、ヴァーム用750mlと緑茶用500mlのボトルに詰めます。いずれも粉末を溶かして作るわけ。正直いってヴァームは不味いです。アクエリアス・リアルプロのほうがずっと美味しいですが。残った水を頭と手にかけて、なお余った水でちょっこっとバイクの泥を落してやります。ここから先の峠越えに備えてジャパニーズ・パワーバー=練り羊羹を食します。
 暑いですがリスタート。亀岡の街は快適に進みます。このルートで3人のローディーとすれ違いました。こんなところですれ違うなんてとっても嬉しいです。いつもより大きく手を振ってご挨拶です。道は灯篭街道に入ります。ここから湯の花温泉街へと登って行くのです。いつかも書きましたけど、湯の花温泉てばホントに温泉地らしくない温泉街です。和服を着た仲居さんらしい女性を見かけるので、「あ、温泉地なのかな」と思うくらいです。しかし、この温泉への登りはキツいです。平均勾配は5~6度くらいでしょうか。斜度10度を越えるところもあり、今日はじめてのコンパクトドライブにギアを入れました。そう言えば前回ここを下った時にはMAX60㌔オーバーを記録した坂です。キツいはずだわ。
 地図を見るとわざわざ湯の花温泉を通らなくてもR372本線を進んでいればこの激坂は迂回できるんですねぇ。でもこの旧道を通ることにノスタルジアを感じているので、何だか通ってしまうのですよ。そういえば、今日はヘビさんが出て来ませんねぇ。旅の中味を占えないので何とも言えませんが、ここまでくれば大きなトラブルはないでしょう。
 さて、湯の花温泉を抜けると道は南丹市園部町へと入って行きます。今度は八阪峠にかかります(地図では八田峠となっています)。一生懸命登りますが、スピードは落ちて行きます。激坂というわけでもないのでコンパクトは使わず、インナー・ローを使って登って行きます。そうそう、今回はちょっとダンシングも取り入れてみました。全然様になってないですけど、その効果があって「息子が痺れる」という事態は回避できました。八阪峠頂上には16時09分到着、距離82.6㌔、平均時速は18.8㌔。
 八阪峠を下り切るとそこは天引、そこはとりもなおさず天引き峠のとっかかりであります。まったくこの区間は峠に継ぐ峠で忙しいったらありゃしない。ここが本日最大の難関であります。峠には新しくトンネルが出来ておりますが、排気ガスの充満する600㍍近い登りをくぐって行くのはいかにも健康によろしくありません。なのでここは廃道になった旧国道を通ることにします。とにかく登り続けます。こちらの平均勾配も5~6度です。インナーで登れますが、嬉しいのは対向車が全く来ないこと。なので右車線だろうが道路中央だろうが自由に使えるのであります。車が通らないと舗装も荒れません。路面のアスファルトは綺麗なままです。ただし、車が通らないので当然枯葉や枯れ枝は積もり放題。ロードには無理な道かと思います。木陰のある側を選んで登って行きます。鳥の声が聞こえます。噴き出る汗が谷風に冷やされて気持ちよいです。時速10㌔程度ののろのろした登坂が続きます。
 もうすぐ頂上という時になって何やら機械の音が。最後のカーブを曲がると目の前に、なんと重機の姿が!おじさんが道幅いっぱい使って伐採した木の積み出し作業中!とっ、通れん!仕方ありません、少々危険ではありますが、「通してくださ~い」と声をかけて、トレーラーの木材の下と重機のアームの下をくぐり抜けます。どうやら廃道も完全に安全な道という訳でもなさそうです。天引き峠の頂上到着16時29分、距離86.6㌔、平均時速は18.5㌔です。
 天引き峠は篠山市と南丹市の境です。ここをを下ると残すところは後わずか。道を下って行くと子ども達が自転車で歩道を走っていました。その脇を追い越すと、妹さんでしょうか、「ああっ、抜かされたっ、お兄ちゃ~ん」と悔しそうにスピードを上げて走って来ます。うん、すばらしい闘争心だねぇ、兄妹たち。がんばって将来のロードスポーツを盛り上げておくれ。だから時速30㌔でぶっちぎってあげる。
 最後の坂を越えて実家へと向かいます。途中ミニストップによってアイスキャンディーを食します。何せ暑いのです。そして実家到着は17時25分。走行距離100.00㌔、平均時速は19.0㌔でした。
 それにしても、暑いです。乗車時間5時間15分、平均時速は19.0㌔。最高時速は47.3㌔でした。まぁ、登りばっかりでほとんど下らないルートでは最高時速もこんなもんでしょ。