シクロクロスで旅のレポート

ロードでもなくMTBでもなく、シクロクロスは「旅」のできる自転車です。そんなシクロで旅したレポートお届けします。

春と言えば

2007-02-28 20:57:45 | Weblog
 え、もう二月も終わりですか?!とすると、杓子定規な見方をすれば、明日からは春なんですね。春と言えば桜、桜と言えばお花見と、これは日本人的お約束でありましょう。そういえばもう何年も桜見物なぞしたことがない。夜桜見物見物ばかりだったような・・・。大体夜桜見物が健全な花見なのか、僕は前々から深~い疑惑の眼差しでこの夜桜見物とやらを眺めてまいりました。酒と肴を持ち込んで(最近はカラオケを持ちこんでいるグループもあったりする)、飲めや歌えのどんちゃん騒ぎ。で、誰~れも桜なんか見てやしない。これでは花見とは到底呼べんだろう!花見の名を借りた宴会であります。
 そこで僕が提唱する「正しい桜の愛で方」。
 まず花見は昼間に行うべし。大体夜になると色覚を司る細胞の働きは弱くなるんであります。美しい色合いを楽しむなら、そこはやはりお日さまの日のもとでというのが正道です。
 その二、移動しながら愛でるべし。桜の花木を遠くから眺めてまずその光景を楽しみ、近づいて花の色を愛でる、これが正しいお花見であります。山際に桃色霞のように広がる桜の木々を風景の中の彩りとして楽しみながら、徐々に近づいて行って今度はその樹の枝に広がる花を楽しむ。昔の人たちは、徒歩であるいは牛車で野の道を桜並木に近づいて行ったのであります。花見にはそういうゆとりが欲しいものです。
 以上から、現代の正しいお花見は自転車で行うべきであるというのが僕からの提案です。桜の名所も色々ありますが、有名どころでなくてもいいじゃありませんか。遠くから桜の並木を眺めながら、近づいてその花を楽しみ、また次の桜を求めてサイクリングする。これこそがこれからの日本の正しいお花見の姿であると申しておきましょう!
 ということで、写真は芥川沿いの「ゆめ桜通り」であります。夜はきっと人出も多くて走れないと思いますから、ぜひ昼間に尋ねてみてください。ここの並木は期待できそうな気がします。あ、気がするだけで保証はしません念のため。

シグナル・ザ・ストッパー

2007-02-27 22:55:51 | Weblog
 またまたお題は先日の清滝峠・木津川CRから。
 このルートですが、イメージ的には三角形を成しております。関目五丁目交差点~泉大橋までが約23㌔、泉大橋~御幸橋が約25㌔、御幸橋~自宅が約30㌔。比率で言うと、0.9対1.0対1.2という比率です。これを所要時間でみると、100分、140分、75分となりましてこちらの比率は距離に比例しておりません。細かく見ると、関目五丁目交差点~逢坂までの距離が13.5㌔で70分に対し、逢坂~泉大橋までの9.5㌔の30分というのも変です。もっと細かく見ると、関目五丁目交差点~東中野の10㌔の50分に対し東中野~逢坂の3.5㌔の20分ということになります。東中野~逢坂の速度が10㌔を下まわるのは清滝峠の登りだから納得も行きますが、問題はスタートから東中野までの平均速度です。何ですか、これ?
 原因は道路事情の違い=「信号機」であります。163号の清滝峠より大阪側には結構信号機が多い。これに対して清滝峠を越えて奈良・京都側には信号機が少ない。う~む、恐るべし信号機。自転車乗りの脚をここまで引っ張るとは・・・・。
 数値化してみると改めていろんな事が見えてきたりします。
 今日のお写真はCAAD8の現在の状態です。もうちょっと調整したらまたポジションが変わるかも。

斜度計の使い方

2007-02-26 21:55:59 | Weblog
 今日は昨日もちょっと触れた斜度計の話しです。
 きのう久々に走った約80㌔でしたが、その時に「斜度計って坂道の斜度を測るためだけにあるんじゃないんだ!」ということを発見しました。これは優れもんです!どう優れものかと言いますと、上級者ならあんまり必要ないかもしれないんですが、「自分はここで重いギアを踏んでいいのか?」という自問にある種の判断材料を提供してくれるということなんです。自転車って、特に性能のいい自転車って、ちょっとした勾配の変化にすごく敏感に反応するじゃないですか。ペダルを回していて、「あ、ここすごく楽にペダル回せるからきっと微妙に下ってるな」とか感じたりしませんか?これってたいてい当たってると思うんですよね、追い風でもなければ。しばらくペダル回してみてわかるくらいなら、始めっから判ってた方が「ここで踏み込むぞ!」って勝負時を逃さずに済むと思いませんか?いや、別に他人様と競わなくてもいいんですよ。自分との勝負なんですよね。、こういうのって。
 なんといっても自転車の動力は自分の脚なわけで、今の自分の脚力と相談しながらペース配分をするうえで、この道路情報はとってもお役立ちだと思います。残念なことに、この斜度計、太めのハンドルには付けられません。CAAD8への搭載は無理なようなのでそれが残念ですね。写真の写りが悪くてすみません。LGS-CCTのハンドルへの装着の図です。
 あ、それと忘れないうちに2月15日の消費カロリー表示の信頼性の問題ですが、24日のCAAD8の試走の時に答えが出ちゃいました。たまたま心拍用のトランスミッターを付けずに計測したところ、消費熱量は0KCalと表示されておりました。はい、ポラールの場合、消費熱量は心拍数が基準となっております。信頼性は十分と納得しました。ご報告まで。

シーズンに向けて

2007-02-25 22:05:58 | Weblog
 CAAD8がいつでも走れる状態になったので、僕には贅沢な悩みが出来てしまいました。つまり「今日はどっちのバイクで走ろう?」という二者択一問題。今日もたっぷり30分迷いました。昨日CAAD8で十分走れていたら今日はCCTときっぱり割り切れてたんですけどねぇ。ルートだけは決まっていました。いつもの清滝峠~木津川CRというアレです。さんざっぱら迷ったあげく、新装備を試したくてCCTでのサイクリングに決定。それは以前紹介した「斜度計」です。15日のカロリー表示がどこまで信頼できるかという疑問に明白な答えが出たので、これまでCCTに付けていたCATEYEを取っ払い、空いたところにようやく斜度計を装着しました。
 というわけで、自宅12時出発。久々に清滝峠を越えました。東中野~逢坂を22分で登りましたが、昨年11月25日の記録では同じ3.5㌔を15分ですから、やっぱりこの冬走らなかったのが大きく影響しているようです。体重もプラス2㌔の64㌔だしねぇ)^o^(
 さてその斜度計ですが、なかなかの優れものでありました。どう勝れているかは後日大いに語るとして、この斜度計で清滝峠を計測してみましたのでその結果からご報告。まず清滝峠の最大斜度はなんと16度。ほんの短い区間ですが激坂があります。平均斜度はよくわかりません。正確な標高差を知らないもんで。ただし斜度計の目盛りは6度以下になることはまず無かったです。時には10度位を示し続けた区間もありました。ちょっと楽になったかなと思っても、やっぱり6度を示していました。モーテルの王将あたりから逢坂にかけての頂上付近でようやく4度ですね。仮に東中野の海抜を30㍍と仮定すれば、(245-30)/3500×100で6.14度という数値が出ますから、斜度計での実走感覚と一致しているかも知れません。今日は峠でローディーには出会いませんでしたけど、皆さんも挑んでみますか?
 清滝峠を越えて木津へ、そして木津川CRへとペダルを踏んでいきます。今日の木津川CRは結構ローディーが走ってましたねぇ。学生さんや若い社会人も多かったですけど、僕と同年輩かちょっと先輩みたいな方も多く走っておられました。そういえば木津のラーメン屋さん(第一旭だっけ)で入れ違いになったローディーさんも僕よりちょっと上くらいの男性でした。それはそれとして、シクロで走っているとやっぱり抜いていかれてしまいます。くるくる回してす~っと。僕のほうはくるくる回す脚力がありません。というかくるくる回しても28㌔/時が目一杯ですね。もう脚が残ってないんじゃないかと自分の事ながら心配になってしまいました。木津川CRは相変わらず良いルートです。真新しい道祖神を見つけました。デジカメで一枚。う~ん、やっぱり40万画素の解像度ですね。
 冬枯れの景色の中でしたが、ときおり花の香りが漂ってきたりします。まさに季節の変り目なのかもしれません。ウグイスも鳴きはじめていましたよ。凧揚げに興じるグループもいました。風はもう少し冷たいけれど、春は近いと感じられました。
 御幸橋には16時20分。希望時間から20分遅れ。がんばって遅れを取り戻さねば。どうやら今日はいつものような向かい風では無い模様。無風ないしは微風の追い風とみた。くるくる回して20㌔毎時以上をキープ。帰着は17時40分。
 本日のデータ:走行距離78.8㌔、平均速度19.8㌔毎時、最大瞬間速度53.1㌔毎時。平均心拍数135、最大心拍数172。実走行時間4時間04分51秒。消費熱量2480KCal。ケイデンス計も欲しいなぁ。

初乗り!CAAD8

2007-02-24 18:42:38 | Weblog
 やっとこの日を迎えました(^^)V。CAAD8、初乗りでございます。
 本日の目的は、各種ポジショニングの初期調整とちょいとしたお買い物です。まずは購入時の設定のまま、ちょろちょろと走りながらショップへと向かいます。運河沿いの遊歩道をペダルをゆっくり回してみたり、シャカシャカと回してみたりしながら進みます。交通量の多い通りに出ると、誰でも一度はやってみたくなるアレ。そう目一杯クランクを回してさて何㌔?! ちっ、赤だぜい、とマックススピードは39.8㌔と出た。惜しい、もうちょっとで40㌔。しかしさすがにロードレーサーです。シクロだと平地ではこんな速度出したことなかったですね。緩やか~な下りで42㌔というのが最高だった。
 あっという間にショップに到着。車体の色に合わせたボトルケージとトピークのサドルバックとワイヤーキーを購入。ん?ワイヤーキー? おっとお買い物の間、CAAD8は無防備の状態のままショップの壁に立てかけられたままでありました。なんて大胆な僕。買ったばかりのボトルケージとサドルバックを取りつけました。あれ、何か足りないような。ボトルケージを買ったのに、ボトルが無いじゃん。今度はワイヤーキーでロックしてもう一度ショップの中へ。Cannondaleのボトルは品切れ中。これから奈良へ行くつもりだったので、とりあえず一番標準的なボトルを選ぶことにしました。山のように積んであるプロチーム・ボトルの中からユニークな赤い鳥マークのボトルを選んだらSaunierDuvalprodirと書いてあった。あ、メヤスのチームだ。ツールに行くとこんなボトルが沿道で拾ってしまえるらしい。
 買い物を済ませた時点で走行距離は3.6㌔。この距離でもわかるサドルの低さ。しっかり踏めないし、くるくる回した時にもお腹に膝を引きつけるような感じだったので、思い切ってサドルをあげました。4~5cmはあげたと思います。さてこれから100㌔ばかり走ってみればわかるはず、と思っていたら雨粒がぱらぱらと。これはいけません。まだ慣れないスリックタイヤで峠道で雨に降られたりしたら。そう思うと決断は速かった。「今日はやんぴ!」すごすごと帰ることに。寒かったしね。帰り道もちょっと遠まわりしてサドルの高さを調整しながら走ります。10㌔走って帰着。
 さて、初乗りの感想をば。
 まず驚いたのはよく言われる振動が無かったこと。無いと言っても全然無いわけじゃありません。シクロクロス(ルイガノのLGSCCT)に比べたら少しはあるんですが、思いのほか少なかったということです。これがCannondaleの砂時計型シートステーの威力なんでしょうか。そういえばサイクルモードでシナプスに試乗した時にも振動はあまり感じなかったのですが、あの時は距離が短かったし、屋内コースメインだったから公道をもっと長く乗ると感じてくるのかなと思ってました(ビナレロのガリレオもすごく静かだったけど)。アルミは固いと言われますが、そういう感じは全く受けません。まぁ100㌔走ってみたら感じることは違うかもしれませんけど。ちなみに今日はビブショーツを着けておりません。調整する時からそんなものつけてたら判断できませんから。
 二つめは滑り出しの反応の良さ。瞬発力というんでしょうか、停止状態からの最初のペダリングでグイッと前に出てくれます。LGSCCTに比べるとやはり軽いです。タイヤの転がり抵抗のことを考えると当たり前かもしれませんが、それだけにとどまらない要素がある気がします。
 三つめはハンドリングの軽さ。タイヤの特性から来るのか、フレーム設計の特性から来るのかよくわかりませんが、わずかな操作でハンドルの向きが変わっていきます。ただこれはねぇ、もしかするとシクロとロードの違いというんじゃないかもしれません。実を言うとLGSCCTのフレームサイズは510で、僕の体格からするとちょっサイズオーバーなんですなぁ。いえいえ、判っててわざとそうしてるんですけどね。ロードはそのあたりシビアにしなきゃだめですよって、ショップスタッフからアドバイス受けてたんで、ジャストサイズの500にしたわけです。だから初めて乗った感じではボリューム的に物足りなさみたいなのを感じたんですが、走ってみるとロードレーサーならこれがやっぱり一番いい大きさなんだと判りました(もしかするとシクロクロスでも同じサイズのほうがいいのかもしれないけど)。コーナリングの時の操作性には確かなものがあります。あとはこのマシンでのペダリング感覚をつかむことが必要なんだろうな。
 というわけで、CAAD8の初乗り報告でした。シクロクロスとはまた一味違ったテイストを楽しませてくれそうな予感がしています。これから先、CAAD8に乗ってレポートする機会も増えてくるでしょう。でもその時にはシクロクロスだったらこうだろうっていう視点からお伝えしたいと思います。逆にLGSCCTで旅のレポートをする時にも、ロードレーサーならこうなんだろうなって言う観点も含んでお伝えすることが出来るようになるでしょう。考えてみれば世の中ロードレーサーの方が多いわけで、「何でシクロなの」っていうところを、ロードレーサーの目線からもお伝えできるのはいいことなんだろうなって思います。
 今日からまたシクロクロスとロードレーサーの違いにこだわったレポートをお届けしたいと思います。これからもよろしく。