みちのくの放浪子

九州人の東北紀行

ポインセチア

2017年12月11日 | 俳句日記

今時の季節の鉢植えといえば、ポインセ
チアかシクラメンの赤色の物であろう。
どちらも寒さなんかに負けるな!と言わ
んばかりに街に華やぎを与えてくれる。

何故に花とせず鉢植えとしたかと言うと
ポインセチアは常緑低木であって、花弁
に見えるところは苞葉という特殊な葉っ
ぱであるからである。

一方、シクラメンは扁平球根の多年草で
、もじどおり花である。
大切に育てると毎年花をつけてくれるし
、期間も春過ぎまでと長い。

そのせいかもしれないが、シクラメンの
鉢植えを少女が抱いていても、ハイティ
ーンが抱いていても、はたまたアラサー
のご婦人が抱いていても、その景色の向
こうに、其れなりの物語があるようで、
ゆかしく思えるが、ポインセチアの鉢だ
けはハイティーンでなければならない。

時期が短いだけでなく、苞葉の真紅と葉
の緑の取り合わせが青春そのものを象徴
しているように思えるのである。

少女には全容が大ぶりすぎてバランスを
欠くし、かと言って白狐の襟巻きに革手
袋の妙齢の女性が抱いていては、ご自宅
へのお土産かなにかのように見えて夢が
萎んでしまう。

やはり、手編みのマフラーに顎まで顔を
埋めて、ニットの手袋で大切そうに抱え
ているハイティーンの姿を見ると、物語
の先を想像して楽しくなる。

ポインセチアもより輝いてみえるような
気がしてならない。
やはり、花も恥じらうお年頃が良い。
私の偏見であろうか?

何にせよ、クリスマスシーズンと言う短
い季節を、大切に楽しんでもらいたいも
のである。

〈夢み頃 ポインセチアに 恋をして〉
放浪子 季語・ポインセチア(冬)

12月11日〔月〕曇り 木枯らし 夕時雨
最高気温 7度、風速 5m。
風速が1m増す毎に体感温度は1.2度下がるらしいから、体感気温は0度だつた。
何処へも出たくなかったが、母の願いで
買い物へ出かけた。
母が息災でいてくれるから、こうして罪
滅ぼしが出来る。
有難いことである。

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