みちのくの放浪子

九州人の東北紀行

台湾沖の夏の空

2018年06月03日 | 俳句日記
10:55のフライトだった。
心配していた通関も無事終了、明太子を
土産に乗り込む。
一年ぶりの大空である。

空は若い頃から大好きだった。
父が、学徒出身の海軍航空隊員であった
ことから、小学生の頃まで飛行帽やゴー
グルがあったせいかも知れない。

残念ながら防衛大学の受験に失敗したの
で、パイロットにはなり損なった。
だいたい自己主張の強い奴は、自己完結
型の兵科である戦闘機乗りに憧れる。

ま、そんなことはどうでもいいが、とに
かく台湾へ飛んだ。
沖縄上空を過ぎて、台湾沖に差し掛かる
と特攻隊員の全記録を想った。

隊員約三千余のほぼ八割が、ここ沖縄と
台湾沖で戦死している。
陸海とも、沖縄方面にて戦死、台湾沖に
て戦死と書いてある。

父も、鹿屋基地から97式艦攻に乗り込み
沖縄へ向かった。
西南諸島上空で米機に撃ち落とされた。
左の太腿にその時の大きな傷があった。

南へ飛ぶと何時もその事を思い出す。
父は生き残り、多くの戦友はこの辺りで
散って行った。
30年前に死んだ父に改めて感謝したい。

〈藍哀し 台湾沖の 夏の空〉放浪子
季語・夏の空(夏)

6月3日〔日〕福岡 晴れ、台北 曇り
福岡空港でも台北空港でも、多くの画像
を撮ったのにブログにアップ出来ない。
wi-Hiの接続のせいかも知れない。
明日、解決をして記事に反映します。
乞うご期待。



6月2日の真夏日

2018年06月02日 | 俳句日記


今日も朝から晴れ渡った。
昼過ぎには30度を上回る。
台湾渡航の予行練習をさせられているよ
うな心持ちになった。

しかして、大濠公園行きのバスに乗る。
休日の公園は賑やかしい。
朝から異国語が飛び交う。
国際交流を思いはしたが諦めた。

やはりまだ疲れるのである。
学ぶより慣れよで、明日からの旅程に期
待することにして、いつもの場所で朝弁
を開いて生き物たちと遊ぶ。

鴨の親子がやって来た。


鯉はいつものように元気がいい。


逞しい親子が彼らと親交を深めている。


お揃いのTシャツには、某空手道場の名
が入っていた。
武人の心根はかくある如く優しい。

彼らが去ったと思ったら、なんとまあ、
二胡の音色が聞こえてきた。
私もやはり東洋人、中共は嫌いだけれど
支那の歴史と文化は好きだ。

思い切って画像を撮らしてもらった。


あちらの人かと思ったら我が同胞だ。
やはり支那が好きで習い始めた由。
そのうちお仲間が参集し合奏が聴けた。
洞庭湖の畔に居る心地がしていた。





そんな心持ちを伝えて謝意に替え、お別
れをした。
旅立ちの前日に奇しき縁と、我が魂はす
でに南へ三百里の彼方に飛んでいた。

〈真夏日や 縁に呼ばれ 三百里〉放浪子
季語・真夏日(夏)

6月2日〔土〕快晴
人生は兎に角面白い。
この歳になって思いも寄らず、これから
の日本にとって生命線と言うべき台湾に
、ご縁が出来るとは思わなかった。

今日も米朝は、地球の未来を占う熾烈な
駆け引きをやっている。
日本の立場は微妙だ。
北の将軍様が目覚めてくれることを、心
から祈って止まない。









大忙しの水無月

2018年06月01日 | 俳句日記


梅雨入りした途端に、梅雨明けのような
快晴となった。
予報どおりであったので暮らしに影響は
無いが、予測不能なのがアジア情勢だ。

昨日から米朝トップ級の協議が始まり、
遂にロシアも動き出した。
今日からASAN安全保障会議がシンガポ
ールを議長国として始まる。

これもまた、対北・対中のファクターで
ある事に変わりは無い。
何せASAN諸国の軍関係者が一同に会す
るのであるから。

そこで、頭の中を整理する為に六月上半
期の動きを時系列に並べてみた。
若い方は、近未来小説を読むくらいに思
って眺めてみれば面白いだろう。

[5月]

30日 米朝高官会議開始…二日間。
のち金英哲はワシントンで大統領と会談か?

米太平洋軍「インド太平洋軍」に変名。

31日 露ラブロフ外相、北鮮訪問。

日越両首脳、中共を念頭に共同声明。

[6月]

1日 ASAN安全保障会議…三日まで、議長国シンガポール。

2日 米、各国に制裁関税施行開始…15日
まで。

7日 日米首脳会談(ワシントン)

8日 加シヤルルボア・サミット開会(G7)
…9日まで。

同日 日中海空連絡メカニズム運用開始。

12日 米朝首脳会談(シンガポール)

台湾の米公館落成式、海兵隊派遣。

13日 韓国地方議員選挙。

14日 トランプ大統領誕生日、イバンカ氏
が準備中。

それぞれのプレイヤーは、日々の状況に
一喜一憂しながら汗をかくことになる。
一番開き直っているのは正恩だろう。

トランプ大統領が、今日の晴天のような
気持ちで誕生日を迎える事が出来るよう
に祈るばかりだ。
そののち、舞台は中東に移る。

〈梅雨晴や やったぜ核の 不拡散〉放浪子
季語・梅雨晴れ(夏)

5月1日〔金〕快晴
憲法の前文にはこう書いてある。

国際社会は「平和を維持し、専制と隷属
、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しよ
うと努めている」

全世界の国民は「ひとしく恐怖と欠乏か
ら免れ、平和のうちに生存する権利を有
する」

従って日本国民は「国家の名誉にかけ、
全力をあげて、この崇高な理想と目的を
達成し、国際的な名誉ある地位を占める
ことを誓う」

だったら、国軍を保持し、交戦権を当然
に行使して、

◯専制政治のもとに、
◯国民あるいは他民族を恐怖により隷属
させ、欠乏を強いて、
◯他国を、核とミサイルをもつて恐怖に
晒す。

そんな国に待ったを掛けなければならな
いはずだ。
そして初めて、国際的な名誉を得ること
が出来る。

今憲法を改正せずして、いつやると言う
のか?
こんな事では、拉致被害者は永遠に帰っ
て来ない。