小笹という処に咲いた薔薇である。
福岡に帰って来れば、ここに住むこと
になる。まだ先の話だが、母親に来い
と言われれば、致し方がない。
このような花々が、かしこに咲いて
いる処だけに、浄土だと思えば異論な
どない。
ところで、薔薇という花は、人類の
進化と同じように、大きく枝分かれを
して来ている。
元々イバラがルーツであるこの花は
野いちごとなり、りんごとなり、桜と
なり、梨となる。
まるで、アーリア人がゲルマン人と
なり、ノルマン人となり、ローマンと
なり、セム族と混血してイスラム人と
なったことに似ている。
そして、人類の歴史はこれらの人種
の戦いに明け暮れることになる。
そう言えば、バラ戦争というものも
ありましたね。
人類の未来がバラ色で有りますよう。
〈バラ香り 季節はめぐり 菊香る〉
放浪子
4月30日〔日〕晴
93年の月日が同じ
空間でひとつになる。
生命の縁起、
ひ孫を抱く母は輝きに
包まれていた。