みちのくの放浪子

九州人の東北紀行

ディズニー忌

2017年12月15日 | 俳句日記

今日はウォルト・ディズニーの命日。
私は、ウォルト氏が大好きだ。

何故ならば単なるアニメ作家でもなく、
単なる興行主でもなく、単なるヒューマ
ニストでもなく、自分の良心の欲する儘
に泥まみれになりながら、独自の世界を
創り上げた凄味を感じるからである。

子供向けの伝記を読むと、アメリカン・
ドリームを成し得た偉人として伝えられ
るが、大人の世界では毀誉褒貶の嵐にさ
らされている。

特に国際コミンテルンは眼の仇にした。
彼がこよなく米国を愛し、戦争遂行に協
力したからだという。
当時の国民として当り前の話だろうに。

また反共だからだと言う。
個々の夢の実現には、統制が一番の阻害
要因だろう。
機会の平等と自由が夢への入口なのだ。

斯くして彼は、1930年代の不況時には
「三匹の子豚」に、

“狼なんか怖くないったら、怖くない…”
と歌わせて米国民を元気づけ、
「白雪姫」に、

“口笛吹いて働こう”と呼びかけさせた。
「だよね〜」と気づき「よし!」と決断
した米国民がどんなにいたことか⁈

40年代は、ミッキーが操縦する戦闘機
に不本意ながら零戦が堕とされもした。
しかし、50年代から彼は夢の実現に向け
てひた走る。

ディズニーランドの建設に向かって。

それまでも難業苦行の連続であった。
それからも彼は、傾斜がだんだん急にな
る坂道を進みに進んだ。
辿り着いたのは、米国のミッキーが世界
のミッキーとなっていたということ。

そこには、世界の子供達の瞳があった。
ミッキーは世界の子供の友達となった。
ミッキーが話しかければ、世界の子供達
は争うことを忘れる。
ミッキーが微笑めば、世界の子供達は大
人と一緒に愛を知る。

してみると、ディズニーランドはまるで
泥沼に咲く蓮の花みたいではないか。
そこには、お釈迦様も、キリスト様も、
マホメット様もおわしますに違い無い。

ウォルト氏の夢はそこだったのか?
なんと尊いお方だ。
ご命日の今日を「ディズニー忌」として
季語に加え、彼を偲ぶ日にしましょう。

〈憂き夜こそ 手の温りや ディズニー忌〉
季語・ディズニー忌(冬)

12月15日〔金〕晴れ
寒さが和らいだので、懸案事項を一気に
片付けた。
些か疲れたが、帰ってからブログに掛っ
て、夕食も摂らず今になった。
なんと頭の回転の鈍いこと。
うどんでもすすって、もう寝よう。




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福岡市の四十七士の墓

2017年12月14日 | 俳句日記

よほどご縁があったのであろう、冬日和
の真っ青に晴れ渡った空の下を、バスを
乗り継いで、福岡市南区寺塚にある曹洞
宗のお寺、興宗寺(通称穴観音)に行った。

実は昨日のことである。
今日14日が福岡義士会のお祭り日なのだ
が、予定があったので前日お詣りした。

山門をくぐり抜け、右手の奥がそこだ。

泉岳寺と同じ配置の赤穂義士の墓所。
内匠頭の墓石、

奥方のもの、

そして、大石内蔵助、

大石主税、享年16歳のもの、

が奥に祀られ、手前に義士それぞれの墓
石が、縦四列、横二列に並んでいる。

全ての墓石の戒名の頭に「刃」の文字と
信士の上に「劔」の文字が入っている。
これは、切腹したことを表わしていると
いうことなのだそうだ。

冬木立の木漏れ日の中で、足を踏み入れ
ることがためらわれるほどに、静謐な時
が流れていた。

ところで討入りの日だが。どうも講談と
は違うようだ。
長くなるから年表の形で列挙してみる。

[元禄14年]
⒊月14日 松の廊下刃傷事件
同月15日 内匠頭切腹
同月26日 吉良上野介お役を解かれる

[元禄15年]
12月15日 前日夜半集合、未明討入り

[元禄16年]
2月 4日 義士、預かり先で各々切腹

河出書房詳述日本史年表によると、こと
の顛末は、こう言うことであった。

ただ、この後が興味深い。
義士切腹の年の11月22日、関東に大地震
がおこる。
同月29日には江戸の大火、しかも幕府にゆかりのある湯島天神、昌平黌、神田明
神等が全焼、大名屋敷も被害甚大。
幕府の御用学者、室鳩巣が「赤穂義人録」を表わしたのはそのせいか?
巷では、義士の祟りと噂される。

翌年も、余震が続き「宝永」と改元。
宝永2年、綱吉はみたび「生類憐みの令」を出す。

宝永3年、近松門左衛門「碁盤太平記」
(赤穂義士を脚色した)を舞台に掛ける。

宝永4年、富士山宝永の大噴火、諸国大
地震か連発、幕府の財政は大打撃を受け
ることになる。
これ以降、明治になるまで幕府の財政が
元禄期まで回復することはなかった。

寺塚のこのお寺は地名が示すように、古
代古墳が数多く存在した地域であった。
穴観音の通称も横穴式石室が寺内にある
ことによる。

昭和十年に、早良区の木原善太郎さんが
私財を投入して四十七士の墓を建立され
たのも、県内の八幡や津屋崎に同様の墓
所が祀られたのも、風雲急を告げるあの
時代の御霊鎮めの意味合いがあったので
は⁈と思ってしまう。

八幡は製鉄所のある所、津屋崎は日本海
海戦に縁の深いところだ。
してみると、年末に「忠臣蔵」が演じら
れるのは鎮めの儀式なのかも知れない。

〈真面目さを 讃えてゆかし 義士の墓〉
放浪子 季語・義士の墓(冬)

12月14日〔木〕曇り 時々 晴れ
一日中江戸を勉強した。
試験は無いので気楽なものだ。
それにしても江戸時代というものは
上から下まで、真面目と言ったら切り
がない。
都市計画から、建築基準から、金融相場
農地法、地方自治、道路計画、商法民法
芸術文化、あらゆる分野に幕府は目配せ をして、国体を維持しようと皆んなが汗
をながせるように気配りをしている。
甚だしきは、享保2年(1717年)に幕府は
庶民に昌平黌の聴講を許した。
伝統的格式はあるにしても、すでに心の
内では四民平等の世があったのである。
戦後の歴史の先生は、嘘を教えてきたこ
とがよくわかった。









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正月始め

2017年12月13日 | 俳句日記

古い習慣では、12月の8日或いは、13日
から「正月始め」と称して新年を迎える
準備に入る。
まずは、スス払いから始めたらしい。

それはそうだろう、昔は家の中で薪を燃
やし灯りも油や蝋を焚いた。
常磐の松と祝いの紅白にススは興醒めな
ばかりか白足袋が汚れる。

民家だけではなくお城や大名屋敷、役所
それに社寺等の納めの行事がある。
一族郎党、神職、門弟門徒が一丸となっ
て行っていた筈である。

ついこないだまで、学校や会社もそうだ
った、今は業者に任せるらしい。

宗教関連の納めの行事は、次のように連
続して行われる。
全国一斉だから半端ない経済需要だ。

12月 5日 納めの水天宮
8日 納めの薬師
10日 納めの金比羅
18日 納めの観音
21日 納めの大師
24日 納めの地蔵
25日 終い天神
28日 納めの不動

そして、大晦日の大祓いとなる。
これは、国民に代わって、国中の厄を祓
う行事であるから有難いことであるが、
これが有るからウチはいいや、という訳
にはいかない。
ウチはウチでやらないと大変なことにな
りますよ⁉︎ ほんとに。

それぞれに由来があるので調べてみると
新たな発見があって、自分の願いと波長
に合わせたお詣りの仕方など、来年が楽
しみになるかも知れない。

いずれにしても、今年の嫌な厄を払い、
歳の神と来年の幸運を迎える大切な準備
が「正月始め」だと思い、家族みんなで
臨めばきっと佳い年になる筈です。

〈厄払い リセット楽し 年始め〉放浪子
季語・厄払い(冬)

12月13日〔水〕冬晴れ
青空が見えると大濠公園へ。
寒風を突いて出て行く処に
私の狂気がある。

しかし、冴え絞まる朝日に
我に帰った。
素晴らしい冬の朝だった。


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風籠り

2017年12月12日 | 俳句日記

ここ四、五日の冷えで風邪を引いた。
何せ年のせいで、内燃機関にガタが来て
いるので直ぐに身体が冷えてしまう。
アルコールを燃やすと逆効果になった。

郡山からは積雪の写メが来た。
昨年末も積もっていたよなぁ、と懐かし
くなった。
今朝は、福博も雪が舞っていた。

ということで風邪籠りの体制に入る。
兎に角、暖かくして寝るに限る。
「風邪籠」は冬の季語となっている。
風邪ひきは冬の風物詩ということだ。

風邪、感冒、流行り風邪、流感、風邪声
、鼻風邪、風邪心地、風邪薬、風の神。
どれも季語だから簡単に俳句が詠める。
歳時記にある名句をご紹介してみよう。

《風の眼に 解きたる帯が わだかまる》
和装の女性の、帯をたたむ億劫ささが伝
わって来る。
これが男性になると、

《風邪おして 着る制服の ボタン多し》
直ぐにそれと分かる感情だ。
もっと切実な句もある。

《風邪の身を 夜の往診に 引きおこす》
女医さんの句である。
薬師如来様のお仕事はかくの如し。
ありがとう御座います。
次は、ママの戸惑いの句、

《何を聞いても 風邪の子の かぶり振り》
まだ、一人目のお子さんかも知れない。
こうして母は強くなって行く。
最後は、教師の作、

《風邪気味の 採点甘く なりてをり》
これを読んだ不謹慎な生徒は「先生!来
週も風邪を引いて下さい」というかも知
れないが、どうぞご無理をなさらずに。

何にせよ、あと僅かで新玉の年。
どなた様も、お風邪など召されぬように
お過ごし下さい。

〈風邪籠り ティッシュの箱の 遠すぎて〉
放浪子 季語・風邪籠り(冬)

12月12日〔火〕雪時雨
部屋の温度が上がらない。
電気代と灯油代がかさむばかり。
こんな日にも、消防と救急のサイレンが
通りを行く、大事なければよいが。



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ポインセチア

2017年12月11日 | 俳句日記

今時の季節の鉢植えといえば、ポインセ
チアかシクラメンの赤色の物であろう。
どちらも寒さなんかに負けるな!と言わ
んばかりに街に華やぎを与えてくれる。

何故に花とせず鉢植えとしたかと言うと
ポインセチアは常緑低木であって、花弁
に見えるところは苞葉という特殊な葉っ
ぱであるからである。

一方、シクラメンは扁平球根の多年草で
、もじどおり花である。
大切に育てると毎年花をつけてくれるし
、期間も春過ぎまでと長い。

そのせいかもしれないが、シクラメンの
鉢植えを少女が抱いていても、ハイティ
ーンが抱いていても、はたまたアラサー
のご婦人が抱いていても、その景色の向
こうに、其れなりの物語があるようで、
ゆかしく思えるが、ポインセチアの鉢だ
けはハイティーンでなければならない。

時期が短いだけでなく、苞葉の真紅と葉
の緑の取り合わせが青春そのものを象徴
しているように思えるのである。

少女には全容が大ぶりすぎてバランスを
欠くし、かと言って白狐の襟巻きに革手
袋の妙齢の女性が抱いていては、ご自宅
へのお土産かなにかのように見えて夢が
萎んでしまう。

やはり、手編みのマフラーに顎まで顔を
埋めて、ニットの手袋で大切そうに抱え
ているハイティーンの姿を見ると、物語
の先を想像して楽しくなる。

ポインセチアもより輝いてみえるような
気がしてならない。
やはり、花も恥じらうお年頃が良い。
私の偏見であろうか?

何にせよ、クリスマスシーズンと言う短
い季節を、大切に楽しんでもらいたいも
のである。

〈夢み頃 ポインセチアに 恋をして〉
放浪子 季語・ポインセチア(冬)

12月11日〔月〕曇り 木枯らし 夕時雨
最高気温 7度、風速 5m。
風速が1m増す毎に体感温度は1.2度下がるらしいから、体感気温は0度だつた。
何処へも出たくなかったが、母の願いで
買い物へ出かけた。
母が息災でいてくれるから、こうして罪
滅ぼしが出来る。
有難いことである。
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