みちのくの放浪子

九州人の東北紀行

平成もあと1ヶ月

2019年03月31日 | 俳句日記

春疾風(ハヤテ)に揺れる七分咲きの桜並木

3月31日〔日〕花曇り 時折 疾風吹く

平成最後の三月が終わりました。
年度替りですから、明日からは行政上の新たな目標、新たな会計、新たな活動方針が始動します。
民間もまた新たな経済活動に突入するでしょう。

更に明日は「新元号」が発表されますね。
発表されると同時に、さまざまな現場で新しい御代を迎える為の作業が、30日間の期限付きで一斉にスタートを切ります。

明日は週替わりの初日でもありますから、普段でも業種や職種によっては土日返上で準備がなされているところです。
そうでない方は新年度へ向けての貴重な安息日。

折しも桜の花は7〜8分咲き、平成最期の花見時。
ご家族やグループで企画されてましたでしょ?
なのに今日の天気ときたら、夜来の風は明けても
止まず、時を経る毎に“春疾風”。

「えい!やッ!」とばかりに宴を始めたものの、時を経る毎に2月中旬並みに気温が下降、夜桜見物なんぞ夢のまた夢。
今時は体温計のお世話になっておいででは?

必ず今夜中に治してくださいね。
明日からは「平成ポンポコリン」のエピローグ。てんやわんやの大騒動が続きます。
心配は御無用、景気回復への扉が開くのです。

世界情勢も日本に悪い方向には向かいません。
むしろ日本が良い方へ牽引する事になります。
イギリスもフランスもロシアもはたまた近平さん
も今は日本頼みです。

「天は自ら助くる者を助く」
先が見えないから古の教えに従いましよう。
自信を持って日本人がみんな挙って自分の役回りに徹しましょう。

今日は風のお陰で二人の天使に逢えました。


イオンモールの地下で。


モスバーガーで。

二人の子雀たちは春色の服に包まれていました。
桜の盛りは観られずとも、子雀たちの春の笑顔は
あちらこちらに満開です。

この笑顔が日本の底力ですよね。

〈あやにくの 春の疾風の 光かな〉放浪子
季語・春疾風(春)

三月尽の初もの

2019年03月30日 | 俳句日記

西からの強風に煽られるお濠の柳



3月30日〔土〕薄曇り 夕刻西の強風

やはり昨日の初音のウグイスは、この地域での初鳴きだつたのではなかろうか?
というのも今日は朝から「ホーケッキョ、ケッキョ」と鳴いていた。

お馴染みの「ホー ホケキョ、ケキョ、ケキョ」
とはいかない。
何処かぎこちないのである。
という事は、昨日から新米さんが墓山に住みついて、新米なりの縄張り宣言をしていると見た。

あの鳴き声では、まだ彼女も寄っては来るまい。
暫くは何処かでベテランの御教授を願い、あの山で練習するしかあるまい。
美声が聴こえるまで待つ事にしよう。

更にもう一つお知らせがある。
なんと昼下がりに遊歩道の方角で蝉の声を聴く。
耳を疑い、通りを渡って近づいてみたものの、姿を確認しないままに声は止んだ。

確かに今日の気温は昨日より明らかに高かった。
しかしまだ弥生である。
空耳だったのか?何かを聴き間違えたのか?
いや、あれは確かに蝉の声であった。

そして更に、更にもう一つ。

遊歩道を散策して護国神社へお参りする際、裏参道の鳥居に差し掛かると、剣道場から聞こえて来る竹刀を撃ち合う音に混じって「チチチ、ツィーッ」と複数の鳥の声がする。

「あッ、もしかして⁈」と空を見上げたら、三羽のツバメが空中戦をやっていた。
“初ツバメ”は春の季語だから驚くには値しないが
今日の蝉は“初蝉”自体が夏の季語であるから今日の一句の季語に使って良いものかどうかと迷う。

何れにしてもきのう今日と、季節がない交ぜになって大きく変わった。

〈三月尽 初もの尽くしの 温暖化〉放浪子
季語・三月尽(春)


初音

2019年03月29日 | 俳句日記

ウグイス


3月29日〔金〕薄日晴れ

春霞に依る遮りが無ければ、初夏の日差しになっていたでしょう。
道行く人の装いが夏前夜を思わせて、街中が軽くなった気がしますね。

でも、まだ背中に汗を掻く程ではない、西風が程良い涼気をたまに運んで来ます。
だからでしょうか?棲家の裏の墓山でウグイスの初音を今日初めて聴きました。



今年初めて聞くから“初音”ならばまさしく私にとっては初音で、桜の開花宣言のようにご当地で初めてウグイスが鳴き始めるのが“初音”ならば、きっと聴き漏らしていたのでしょう。

良寛さんの和歌に、

《鶯の 声を聞きつる あしたより
春の心に なりにけるかも》 良寛

とあります。
それはそうですよね。
四季それぞれに来るべきものが来てくれるから、
人は安心して暮らしていけます。

ウグイスはその代表格ですから、私もやっと今年のウグイスの句を詠む事が出来ます。
江戸の三俳聖もそれぞれに名句を残しています。

《 鶯や 餅に糞する 椽の先 》 芭蕉

《 うぐひすの 鳴くやちひさき 口明けて 》 蕪村

《 梅さけど 鶯鳴けど ひとりかな》一茶

蕉翁は、鶯に怒ってらっしゃるのでしようか?
それとも愛おしんでおられるのでしようか?
それとも弟子達が定型の駄作ばかり詠むので、ショック療法をしておいでなのでしようか?

蕪村師匠は師匠らしく細やかな観察眼で詠み下していらっしゃいます。

一茶上人の句は、四十代始め学問に打ち込んだ時代のものと言われています。
寝食を忘れて学ばれる姿が彷彿としますね。

では、今日の一句。

〈選挙戦 まち一杯の 初音かな〉放浪子
季語・初音(春)







入学式を待つ校門の桜

2019年03月28日 | 俳句日記

笹丘小学校通用門の桜


3月28日〔木〕薄日晴れ

いよいよ温かくなってきました。
小学校の通用門脇の桜が一気に開花し、五分咲きの体をなしてます。
この分だと新入学の子雀たちは爛漫の桜をくぐって、巣立ちへの第一歩踏み出すことでしよう。

ベランダのカーテンを開いて朝日を招き入れた途端、その光景がまざまざと目に浮かびました。
やはり入学式には桜の花が良く似合う。
子雀もご両親も精一杯の晴れ着です。

迎える校舎もこの時ばかりと桜花で粧ひ、子雀たちを待っているのです。
花の時期が短いからいいのですよ。
期間限定の如何にも特別な日だと思わせますね。

何も異国の仕来りに合わせる事はないでしょう。
あちらはあちらで風土に学期を合わせています。
日本国は日本国らしく天の恵みの中でアイデンティティを育てていきましょう。

〈学び舎の 永遠の香りぞ 桜花〉放浪子
季語・桜花(春]








に迎えるべきですよね。
何も異国に合わせる事はないでしよう。










春霞

2019年03月27日 | 俳句日記

三分咲き


3月27日〔水〕晴れ やや霞む

晴れの日が続いています。
ただ今日は水蒸気の量が多いのでしょう、太陽がやや霞んで見えます。
とすると明日は雨でしようね。

そのせいか初夏を思わせる湿った暑さを感じました。

そんななか団地の桜が一斉に動き出しました。



駐車場の桜は三分、四分、五分とそれぞれにピークを目指して頑張っています。





よく手入れされた花壇では、ボケの花がお疲れ気味、替わりにチューリップが伸びをして、バラも準備をしていました。

佐保姫様の演舞も大団円が間近です。

〈春霞む 戸惑い三分の 開き頃〉放浪子
季語・春霞む(春)