みちのくの放浪子

九州人の東北紀行

嵐の前の静けさ

2017年09月16日 | 俳句日記


台風は、明日九州に上陸するらしい。
今朝の大濠公園は、入り江のように波が
岸へ寄せていた。
柳も膨らんだり縮んだり、面白い。

浮島には、普段は高く舞っている鳶が六
羽、鷺が九羽、海鵜が四羽、身を寄せて
嵐に備えている様子だ。

小雨が降っていた。
雨の日の鳶の声は、子が母を呼ぶように
淋しい。
元気なのは、餌をついばむ鳩ばかり。
鷺が一羽何かを期すように佇んでいた。

嬉しかったのは、先日ぼろぼろになって
飛来した真鴨が、元気な姿を見せた事。
真っ黒だった首筋に蒼みがさしていた。
暫くすれば、美しさが戻るに違いない。


安堵を胸に部屋へ戻ると、私も嵐に備え
て、あれこれ準備した。
そして、午後七時を回った頃から外の様
子が静かになった。

ベランダに出ると、既に雨は上がり、雲
の隙間が広がっている。

コオロギの声も聞こえて来た。
静かな秋の夜が更けるばかりだ。
台風の余波も、本番前の一息か。
どれ、私も寝るとしよう。

〈台風の 予告も終わり 夜沈沈〉放浪子
季語・台風(秋)

9月16日〔土〕小雨模様 夜は晴
台風とミサイルが、
上から下から挟み打ち。
やれやれ、どうなることか⁉︎

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