水徒然2

主に、水に関する記事・感想を紹介します。
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脱原発と再生エネルギー・省エネに係る雑感(その1)

2014-01-17 | 再生可能エネルギー・省エネ関連

'14-01-17投稿

 以前から国政の抱える難問として、

・遅々として進んでいない3.11による原発事故の収束

・原発ごみの処分方法

・ドイツと比べて計画通りに進展しない再生エネ化

がありますが、いずれも成果があがっていません。

戦後、奇跡的な復興を成し遂げたわが国として信じられない状況と思われます。

 既報都知事選に細川氏出馬表明「原発は国の存亡に関わる問題」。「即時ゼロ」ではなく、徐々に依存度減という。(2014-01-15)が、歴代首相が老齢に鞭打って、捨て身で国政の問題を首都東京から打開しようとする事態となっています。

過去の歴代首相も同様な意向を示しているようです。

関連投稿: 
歴代首相の脱原発発言を収集してその骨子を整理しました。【追加】
(2013-11-18)
旧日本新党時代の師である細川氏出馬に野田前首相ブログで驚きを示したという。
(2014-01-17)
 

 

 なぜこのようになるのか?

 個人的には、現役時代には国政全般を司るしがらみから、既得権益、利害関係が交錯する難問を解決できなかった遺恨のなせる業でしょうか?と想われます。

 食料、エネルギー、資源に乏しいわが国は貿易によって外貨を稼いでバブル期までは順調であったと実感していますが、崩壊後は未曾有の原発事故によって精神的にも経済的にも低迷しているのではと想われます。

 バブル期に味わった金銭的な快感が日本を狂わせた?とも想われます。

 化石燃料の枯渇は自明なことなのに、

再生エネの開発が進展していない問題として、

高価な再生エネを安価にできれば、解決できると思われますが、現状不可能。

しかしながら、なぜか?同じような問題を抱えるドイツの再生エネの進展状況と比べて雲泥の差があります。

だから、原発事故の収束、原発ごみの処分方法の難問に目を瞑れば、原油輸入による負担増から、一見、安価と思われる規定路線であった原発に頼らざる得ない状況かと想われます。

いずれにしても、原油は枯渇、高騰することを見越して、衆目の一致する再生エネ・省エネの進展が必要なことは自明なのに、

 国政主導で今まで成し遂げられなかったことは規定路線、既得権益のしがらみなのだろうか?

 エネルギー産業はその時々の社会の求める環境保全、エネルギー確保に係る安全性によって石炭火力→大規模水力ダム→天然ガス、原子力と盛衰してきましたが、

原子力発電は1000年に一度という大地震・大津波による3.11後の放射能漏洩事故によって全く安全ではないこと、また、一度、破損事故が起きれば今なおその収束がされない現状から明らかです。

 

 個人的に印象深い国政の抱える難問に係る情報および所感を
以下に記載しました。

参考情報:

・遅々として進んでいない3.11による原発事故の収束

原発からの放射性汚染物の廃棄・排出に係る問題および関連情報を調べました。
(2014-01-16)
 

原発関連放射能による汚染物は粗大、微小さまざまと思われますが、

個人的には、基礎的な情報について理解しておくことが必要かと思います。

使用済み核燃料廃炉によって生じる廃棄物に係る最終処分場問題が大きいことがわかります。ガラス原料と一緒に高温で溶かしてステンレス容器に入れたもの(ガラス固化体)を、地下300mを超す深い場所に埋める、いわゆる「地層処分」が最適とされているというが、・・・。

 これらの処分に要するコストは電気代としてどのくらいなのか?収支計算はどのようになっているのだろうか?

【再掲】環境(水)中の放射性物質の影響と浄化に係る福島原発汚染水除染問題について 
(2013-12-22) 

既報原発停止で周辺の海洋環境が劇的に改善という。(2013-11-29)が、東京電力福島第一原発事故による二次、三次・・・災害は未だに収束していません。

総意を結集して、いち早い計画通りの収束を!

 今まで、福島原発の収束および放射能汚染水の浄化処理が計画通り遂行されなかった現状に係る47トピックスのコメント欄に文末の投稿された意見を引用して、個人的なメモとして抽出してあります。

 

・原発ごみの処分方法

原発からの放射性汚染物の廃棄・排出に係る問題および関連情報を調べました。(2014-01-16) 

国内の最終処分場の選定問題のみならず、福島第1原発の状況はますます悪化しています。今月10日、福島県沖でとれたクロダイから高線量の放射性セシウムを検出したと発表され、12日には、新たに地上タンク群のせきから汚染水が大量に漏れた。溶けた核燃料もどこにあるか、いまだに分からないともいう。廃炉作業は未知との闘いと同様、一度漏洩した汚染水の除染もうまくいってないようです。

 

・ドイツと比べて計画通りに進展しない再生エネ化

今までの「再生可能なエネルギーに係る投稿」の整理('12-6-1~'13-12-15)

 個人的には、日本の再生可能なエネルギーの現状に係る記載(その3:比率拡大時の問題点)に記載しました微生物を利用した人工の「メタン」「オイル」「水素」などのバイオマスの量産化技術の発展、小規模水力発電、更に、昨今の異常気象に伴う土砂災害に係る記載(提案:洪水と渇水対策に中規模水力発電ダム増設を)(2012-07-12)の進展に着目して、期待しています。

 現状、10数年前、技術的に優位に立っていたわが国の再生可能なエネルギー技術は量産化技術の立ち遅れ、恵まれない気象条件、島国のためヨーロッパなどと比べて電力の融通性に欠けること、原子力関連への偏重予算に加えて、大手電力会社になどによる発電事業者への電力買取拒否などから、および、ドイツ、中国などに後塵を浴びていることから、過去から現在において、再生可能なエネルギーの進展に係る国をあげての一貫性のある政策誘導的な支援がなく、その場しのぎの政策であったからでしょうか?                              

 なぜそのようになったのか?を議論して、結論を出して、ドイツのように着実に普及させて、挽回することが必要と思われます。

再生可能なエネルギーに係る記載
(その25:日本とドイツのエネルギー関係データの比較)
(2013-10-31)の引例によれば、

再生可能エネルギーの割合は、
日本1.6% ?
VS ドイツ20.3%

 参考: ドレスデン情報ファイル
http://www3.ocn.ne.jp/~elbe/kiso/atomdata04.html
ドイツのエネルギー関係データ

  電力に占める再生可能エネルギーの割合

再生可能なエネルギーに係る記載(その20:再生エネの進展の立ち遅れの挽回に係る雑感)
(2013-05-29)

 このような原発に対して、世界各国のエネルギー需給状況、政策はさまざまなようですが、米国はスリーマイル島事故が起こす前から、経済的な問題から、原子力発電が日本ほどは重宝されていないという。

 化石燃料資源に乏しく、四方海に取り囲まれ、緊急時の電力融通にも事欠くわが国。
 原発停止後、円安による資源高騰にともなう火力発電コストの高騰によって、今まで以上に電気製造コストが高くなっている現状。眠っている原発を再稼動して一時?しのぎの貿易収支の改善に傾倒している現状。経済収支復興に余りにも固執し過ぎれば、未来に巨大な「ツケ」を先遅りしていると思わざるを得ません。
 参考関連投稿:
【追加・再掲】各種エネルギー確保の現状 および原発、再生エネの位置づけに係る情報(2013-05-14)

 

農地で藻を大量生産してバイオ燃料にする実証試験が早ければ来月 茨城県つくば市で始まるという。
(2013-12-25)
 

1時間以内で、藻をエネルギー燃料に変えてしまう科学プロセスを開発したという。
(2013-12-21)
 

再生可能なエネルギーに係る記載(その24:世界初の浮体式洋上風力発電「ふくしま未来」 実証実験へ)
(2013-10-05) 

脱原発に向けて、現状の普及率について不詳ですが、少しづつ再生エネが進展しつつあるようです。

参考関連投稿:
脱原発と大幅な省エネ・節電で、再生可能エネルギー100%の安全な未来を!という。(2013-07-24) 
>>引例を詳しくみる(WWF)

 


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