水徒然2

主に、水に関する記事・感想を紹介します。
水が流れるままに自然科学的な眼で解析・コメントして交流できたらと思います。

【再掲】環境(水)中の放射性物質の影響と浄化に係る福島原発汚染水除染問題について 

2013-12-22 | 環境放射能関連

’13-12-22投稿

 既報原発停止で周辺の海洋環境が劇的に改善という。(2013-11-29)が、東京電力福島第一原発事故による二次、三次・・・災害は未だに収束していません。

最近の情報によると、

Ceron.jp

福島の子のがん、被曝との関連は結論出ず 専門家会議 (朝日新聞デジタル) - Yahoo!ニュース
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20131222-00000001-asahi-soci

「【野瀬輝彦、大岩ゆり】福島県の子ども59人で甲状腺がんやその疑いが見つかったことについて、環境省と福島県は21日、専門家の意見交換会を開いた。東京電力福島第一原発事故による被曝(ひばく)の影響が現時点で現れていることを否定する意見が多く出た一方で、「被曝による多発」を疑う指摘も出された。県などは今後の検査結果も分析して、被曝との関係を詳しく調べる方針だ。

 甲状腺検査は事故当時18歳以下を対象に行われ、9月30日現在で約23万9千人のうち59人ががんやがんの疑いと診断された。うち1人は良性だった。

 検査を行っている県立医大の鈴木真一教授(甲状腺外科)は、これまでに見つかったがんやがん疑い例について「被曝の影響とは考えられない」と話した。その根拠について「がんが見つかった子どもの年齢分布も10代後半が多く、若年齢が多いチェルノブイリとは異なる」などと説明した。

 これに対し、岡山大の津田敏秀教授(疫学)は、国内のがん登録の結果から、10代後半~20代前半の甲状腺がんの年間推計発生率は、「平均(1975~08年)は100万人当たり5~11人」と指摘。その上で「福島の子どもの甲状腺がんの発生は数倍~数十倍高く、多発と言える。今後さらに増える可能性もあり、今のうちに対策をとるべきだ」と主張した。・・・」という。

 一方、福島第1原発:井戸で過去最大のトリチウム…汚染水問題
毎日新聞 2013年10月18日 22時07分(最終更新 10月18日 23時18分)が依然として問題となっています。>>詳しくは

関連投稿:
トリチウム汚染の海外情報と今までの安全性に係る投稿の整理
(2013-11-08)
 

 そこで今回は既報環境(水)中の放射性物質の影響と浄化に係る記載(その35:福島原発汚染水処理の計画について )(2013-02-22)について再掲して、なぜ収束しないのか?その問題点は何なのか?計画通りにいかなかった要因を調べてみました。
(一部割愛しました。)

 既報(その34)にて、福島原発の汚染水タンクが敷地内にひしめき、地下水が400~500トン/日流入していることが報道されましたが、今回は海に放出するために新しく増設した汚染水処理の今後の稼動スケジュールなど現状に係る記載を調べました。

 47ニュース
47ニューストピックス
【原発問題/福島第1原発の現状】本文詳しく読む
 (福島第1原発の現状は、週1回のまとめ記事を掲載します)

 【2月18日】◆原子炉建屋「問題なし」 4号機、事故影響を懸念
 東京電力は16日までに、福島第1原発4号機の原子炉建屋のひび割れや傾きなどを調べる定期点検を実施した。昨年5月以降4回目で、東電は「十分な強度が保たれており問題ない」としている。建屋内には使用済み燃料を保管するプールがあり、原発事故で爆発した影響を懸念する声があることから確認した。
 事故当時、4号機は定期検査で停止中だったため、原子炉内に燃料はないが、建屋内の使用済み燃料プールに1533体の燃料が残されたまま。東電は今年11月に取り出しを始める計画だ。………(2013/2/18)【共同通信】<記事全文>

【2月12日】 ◆試運転に向け評価大詰め 放射性物質の除去設備

 東京電力福島第1原発の事故収束作業で、原子炉の冷却に使った水から約60種類の放射性物質を除去できる「多核種除去設備(ALPS)」の試運転に向けた安全性評価が大詰めを迎えている。
 除去された放射性物質を保管する容器に強度不足が見つかり、東電は耐久性を上げる対策を取った。原子力規制委員会の21日の検討会で、試運転に踏み切れるかどうか方向性が示される見込みだ。
 第1原発で貯蔵する汚染水は1月時点で約22万立方メートルに上り、千トン単位の汚染水タンクで構内に保管されている。ALPSは、従来の設備で除去できなかった放射性セシウム以外の放射性物質も取り除ける。東電の試算では、2月中に運転を始めれば2019年には保管されている汚染水の処理が全て終わる。………(2013/2/12)【共同通信】<記事全文>

・・・

【1月28日】◆原発港湾内の魚類駆除へ 東電、汚染拡散防止で

 東京電力は福島第1原発事故による魚類の汚染拡散を防ぐため、港湾内に生息する魚の駆除に乗り出す。漁業に使う網で港湾を封鎖し、高濃度の放射性物質に汚染された魚が沖合に泳ぎ出るのを防ぐとともに、とった魚を分析して汚染の経緯を調べる。3月から網の設置に取り掛かる。
 堤防に囲まれた約13万平方メートルの港湾は1~6号機に面し、事故後に放射性物質に汚染された水が流れ込んだり、東電によって大量に海洋投棄されたりしたため、湾外に比べて汚染の度合いが極めて高い。………(2013/1/28)【共同通信】<記事全文>

【1月21日】◆燃料取り出しへ新設備 東電、4号機で着工

 「東京電力は福島第1原発4号機の使用済み核燃料プールから燃料を取り出すため、クレーンを備えた新たな設備の建設を原子炉建屋脇で始めた。鉄骨を格子状に組み上げたジャングルジムのような構造で、10月の完成を目指す。燃料の取り出しは11月に始まる見込み。
 事故当時、4号機は停止中で、原子炉内に燃料が残っていなかったことから、設備はプールからの燃料取り出し専用となる。竹中工務店などが受注、8日の作業初日は基礎部分となる建屋南側の敷地に鉄骨2本を設置した。………(2013/1/21)【共同通信】<記事全文>

⇒総意を結集して、いち早い計画通りの収束を!

 以下、今まで、福島原発の収束および放射能汚染水の浄化処理が計画通り遂行されなかった現状に係る47トピックスのコメント欄に文末の投稿された意見を引用して、個人的なメモとして抽出しました。

引用:http://www.47news.jp/47topics/e/201888.php

カルディコット博士 

「福島では“犯罪的”なことが行われている」と言う記事をインターネットでみた。

以下抜粋ー
・・・子供や妊婦、妊娠可能な女性の移住について「国が費用を負担することが重要なのに、弱い立場の人を守らず、TEPCOを守るために予算を使っている」と述べた。博士は「日本には放射能を帯びた食品を食べることに対する規制がなく」、汚染した食品を「子供に食べさせていることは“medically immoral (医学的に非道徳的)”だ」と国と福島県、沈黙する医学界の不作為を批判した。

 「広く一般に知らせる責任がメディアにはあるが、(日本では)そうではないようだ」と、メディアが放射能の被害に無関心であることにクギを刺した。博士は、「福島の事故は終わっていない。40年かけてきれいにするというが、不可能だ。これから300年以上、土地も人も食物も汚染されたままだ」と警告し、安易な除染や帰還願望に疑問を呈した。ガレキの焼却についても「犯罪行為だ」と断罪した。日本の政府も医師たちも、4年後からガンが多発することを知っているはずだ。広島、長崎の例からみても(事故後)5年で白血病の発病ピークを迎えることは分かっている。その他のガンはそれ以降からだ。私はなぜ医師たちがメディアで声を上げないのか、驚いている。“Total Blackout(完全な報道管制)”だ」。
「多くの人が福島を忘れているかのように過ごしており、水俣の時よりひどい。日本政府は他国から良く思われたいのだろうが、(発病の)疫学的数字が明らかになれば、無責任さは免れない」。投稿者 匿名 : 2012年11月02日 07:34」

 
「まず千葉県東方沖で震度3~4程度の地震が最初に起こります。
この地震は短い時間ですが一瞬強く大きく揺れる気持ちの悪い地震で、それで福島第一原発のライブ映像がニュースで流れはじめます。時間は夜間です。このときはまだ異常はありません。

そして次に起こる地震は朝~昼間で、震源が内陸部でした。揺れの大きさは震度3~5弱で、東京の広い範囲でやや強く揺れます。(4号機を含め原発(建屋)にまだ異常はありません

二度目の地震からしばらくして、同日中の午後15時33分?(確かこの時間でした)に、三度目のかなり大きな地震が起きました。この地震は、震源が福島(内陸部だったと思います)で震度は5強~7、東京でも5弱程度の揺れが来ました。この直後、テレビで地震の緊急ニュース番組が流れ始めます。
(真っ先にN○Kが福島第一原発のライブ映像を放送します)
地震の揺れが収まって2分程で、傾いていた4号機建屋の1~2階部分の負荷がかかっていた側の支柱が真ん中から破断し、一気に建物が傾く感じで崩れ落ちました。(前面に崩れる感じです)
同時に核燃料プールの水が一気に抜け大部分を流失してしまいます
投稿者 す : 2012年05月26日 01:30」

原子力ムラのことがとてもわかりやすく書かれています。

こちらが書き起こしです。・・・(一部割愛しました。)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

(タイトル) フクシマの嘘
(監督) ヨハネス・ハノ
私たちは立ち入り禁止区域の中、事故の起きた原発から約7キロ離れたところにいる。
ナカ氏はここで生活をし
福島第一とフクシマノ第二の間を股にかけて仕事をしてきた。
ナカ氏と彼の部下は、何年も前から原発の安全性における重大な欠陥について注意を喚起してきた。
しかし、誰も耳を貸そうとしなかった。

(ナカ氏)
私の話を聞いてくれた人はほんのわずかな有識者だけで
その人たちの言うことなど誰も本気にしません。
日本ではその影響力の強いグループを呼ぶ名前があります。
原子力ムラ、というのです。
彼らの哲学は、経済性優先です。
この原子力ムラは東電、政府、そして
大学の学者たちでできています。
彼らが重要な決定をすべて下すのです。

私たちは東京で菅直人と独占インタビューした。
彼は事故当時首相で、第二次世界大戦以来
初の危機に遭遇した日本をリードしなければならなかった。
彼は唖然とするような内容を次々に語った、たとえば
首相の彼にさえ事実を知らせなかったネットワークが存在することを。
マスメディアでは彼に対する嘘がばらまかれ
彼は辞任に追い込まれた。
彼が原子力ムラに対抗しようとしたからである。

(菅前首相)
最大の問題点は、3月11日が起こるずっと前にしておかなければ
いけないものがあったのに、何もしなかったことです。
原発事故を起こした引き金は津波だったかもしれないが
当然しておくべき対策をしなかったことが問題なのです。
この過失は責任者にあります。
つまり、必要であったことをしなかった、という責任です。

・・・

(ハーノ記者)
東電は、点検後、なにをあなたに求めたのですか?

スガオカ氏
亀裂を発見した後、彼らが私に言いたかったことは簡単です。
つまり、黙れ、ですよ。
何も話すな、黙ってろ、というわけです。

問題があるなど許されない
日本の原発に問題など想定されていない
アメリカのエンジニア、ケイ・スガオカ氏
それを変えようとすることは許されなかった。

(スガオカ氏)
1989年のことです、蒸気乾燥機でビデオ点検をしていて
そこで今まで見たこともないほど大きい亀裂を発見しました。

スガオカ氏と同僚が発見したのは、それだけではない。

(スガオカ氏)
原子炉を点検している同僚の目がみるみる大きくなったと思うと
彼がこう言いました
蒸気乾燥機の向きが反対に取り付けられているぞ、と。
もともとこの原発の中心部材には重大な欠陥があったのだ。
スガオカ氏は点検の主任だったので
正しく点検を行い処理をする責任があったのだが
彼の報告は、東電の気に入らなかった。
私たちは点検で亀裂を発見しましたが、東電は
私たちにビデオでその部分を消すよう注文しました。
報告書も書くな、と言うのです。
私はサインしかさせてもらえませんでした。
私が報告書を書けば、180度反対に付けられている蒸気乾燥機のことも
報告するに決まっていると知っていたからです。

(ハーノ記者)
では、嘘の文書を書くよう求めたわけですか?

(スガオカ氏)
そうです、彼らは我々に文書の改ざんを要求しました。

スガオカ氏は仕事を失うのを怖れて、10年間黙秘した。
GE社に解雇されて初めて彼は沈黙を破り
日本の担当官庁に告発した。
ところが不思議なことに、告発後何年間もなにも起こらなかった。
日本の原発監督官庁はそれをもみ消そうとしたのだ。
2001年になってやっと、スガオカ氏は「同士」を見つけた。
それも日本のフクシマで、である。
18年間福島県知事を務めた佐藤栄佐久氏は
当時の日本の与党、保守的な自民党所属だ。
佐藤氏は古典的政治家で
皇太子夫妻の旅に随行したこともある。
始めは彼も、原発は住民になんの危険ももたらさないと確信していた。
それから、その信頼をどんどん失っていった。

(佐藤前知事)
福島県の原発で働く情報提供者から約20通ファックスが届き
その中にはスガオカ氏の告発も入っていました。
経産省は、その内部告発の内容を確かめずに
これら密告者の名を東電に明かしました。
それからわかったことは、私も初めは信じられませんでした。
東電は、報告書を改ざんしていたというのです。
それで私は新聞に記事を書きました。
そんなことをしていると、この先必ず大事故が起きる、と。

それでやっと官僚たちもなにもしないわけにはいかなくなり
17基の原発が一時停止に追い込まれた。
調査委員会は、東電が何十年も前から重大な事故を隠蔽し
安全点検報告でデータを改ざんしてきたことを明らかにした。
それどころか、フクシマでは30年も臨界事故を隠してきたという。
社長・幹部は辞任に追い込まれ、社員は懲戒を受けたが
皆新しいポストをもらい、誰も起訴されなかった。
一番の責任者であった勝俣恒久氏は代表取締役に任命された。
彼らは佐藤氏に報告書の改ざんに対し謝罪したが
佐藤氏は安心できず、原発がどんどん建設されることを懸念した。
そこで佐藤氏は日本の原発政策という
「暗黙のルール」に違反してしまった。
2004年に復讐が始まった。

(佐藤前知事)
12月に不正な土地取引の疑いがあるという記事が新聞に載りました。
この記事を書いたのは本来は原発政策担当の記者でした。
この疑惑は、完全にでっち上げでした。
弟が逮捕され
首相官邸担当の検察官が一時的に福島に送られて検事を務めていた。
彼の名はノリモトという名で
遅かれ早かれ、お前の兄の知事を抹殺してやる、と弟に言ったそうです。
事態は更に進み、県庁で働く200人の職員に
圧力がかかり始めました。
少し私の悪口を言うだけでいいから、と。
中には2、3人、圧力に耐え切れずに
自殺をする者さえ出ました。
私の下で働いていたある部長は、いまだ意識不明のままです。

それで、同僚や友人を守るため、佐藤氏は辞任した。
裁判で彼の無罪は確定されるが
しかし沈黙を破ろうとした「邪魔者」はこうして消された。
これが、日本の社会を牛耳る大きなグループの復讐だった。
そしてこれこそ、日本で原子力ムラと呼ばれるグループである。

(菅前首相)
ここ10~20年の間、ことに原子力の危険を訴える人間に対する
あらゆる形での圧力が非常に増えています。
大学の研究者が原発には危険が伴うなどとでも言おうものなら
出世のチャンスは絶対に回ってきません。
政治家はあらゆる援助を電力会社などから受けています。
しかし、彼らが原発の危険性などを問題にすれば、
そうした援助はすぐに受けられなくなります。
反対に、原発を推進すれば、多額の献金が入り込みます。
それは文化に関しても同じで
スポーツやマスコミも含みます。
このように網の目が細かく張りめぐらされて
原発に対する批判がまったくなされない環境が作り上げられてしまいました。
ですから原子力ムラというのは決して小さい領域ではなくて
国全体にはびこる問題なのです。
誰もが、この原子力ムラに閉じ込められているのです。

東電から献金を受け取っている
100人以上の議員に菅首相は立ち向かった。
その中には前の首相もいる。やはり彼と同じ政党所属だ。
ネットワークは思う以上に大きい。
多くの官僚は定年退職すると、電事業関連の会社に再就職する。
1962年以来東電の副社長のポストは
原発の監査を行うエネルギー庁のトップ官僚の指定席だ。
これを日本では天下り、と呼んでいる。
しかし反対の例もある。
東電副社長だった加納時男氏は当時与党だった自民党に入党し
12年間、日本のエネルギー政策を担当し
それからまた東電に戻った。
このネットワークについて衆議院議員の河野太郎氏と話した。
河野氏の家族は代々政治家で
彼の父も外相を務めた。
彼は、第二次世界大戦後日本を約60年間に渡り
支配した自民党に所属している。
原発をあれだけ政策として推進してきたのは自民党である。

(河野議員)
誰も、日本で原発事故など起こるはずがない、と言い続けてきました。
だから、万が一のことがあったらどうすべきか、という準備も
一切してこなかったのです。
それだけでなく、原発を立地する地方の行政にも
危険に対する情報をなにひとつ与えてこなかった。
いつでも、お前たちはなにも心配しなくていい
万が一のことなど起こるはずがないのだから、と。
彼らはずっとこの幻想をばらまき事実を歪曲してきた
そして今やっと、すべて嘘だったことを認めざるを得なくなったのです。

この雰囲気が2011年3月11日に壊れた。
日本がこれまでに遭遇したことのない大事故が起きてからだ。
14時46分に日本をこれまで最大規模の地震が襲った。
マグニチュード9だった。
しかし、地震は太平洋沖で始まったその後の
ホラーの引き金に過ぎなかった。
時速数百キロという激しい波が津波となって
日本の東部沿岸を襲った。
津波は場所によっては30メートルの高さがあり
町や村をのみこみ消滅させてしまった。
約2万人の人がこの津波で命を失った。
そして福島第一にも津波が押し寄せた。
ここの防波堤は6メートルしかなかった。
津波の警告を本気にせず
処置を取らなかった東電や原発を監査する当局は
警告を無視しただけでなく、立地場所すら変更していたのだ。

(菅前首相)
もともとは、原発は35mの高さに建てられる予定でした。
しかし標高10mの位置で掘削整地し
そこに原発を建設したのです、低いところの方が
冷却に必要な海水をくみ上げやすいという理由で。
東電がはっきり、この方が経済的に効率が高いと書いています。

巨大な津波が、地震で損傷を受けた福島第一を完全ノックアウトした。
まず電源が切れ、それから
非常用発電機が津波で流されてしまった。
あまりに低い場所に置いてあったからである。
電気がなければ原子炉冷却はできない。

(菅前首相)
法律ではどの原発もオフサイトサンターを用意することが義務付けられています。
福島第一ではその電源センターが原発から5キロ離れたところにあります。
これは津波の後、1分と機能しなかった。
それは職員が地震があったために、そこにすぐたどりつけなかったからです。
それで電源は失われたままでした。
こうして送電に必要な器具はすべて作動しませんでした。
つまりオフサイトサンターは、本当の非常時になんの機能も果たさなかったということです。
法律では原発事故と地震が同時に起こるということすら想定していなかったのです。

菅直人はこの時、原発で起こりつつある
非常事態について、ほとんど情報を得ていなかった。
首相である彼は、テレビの報道で初めて、
福島第一で爆発があったことを知ることになる。

(菅前首相)
東電からは、その事故の報道があって1時間以上経っても
なにが原因でどういう爆発があったのかという説明が一切なかった。
あの状況では確かに詳しく究明することは難しかったのかもしれないが
それでも東電は状況を判断し、それを説明しなければいけなかったはずです。
しかし、それを彼らは充分に努力しませんでした。

2011年3月15日、災害から4日経ってもまだ
東電と保安院は事故の危険を過小評価し続けていた。
しかし東電は菅首相に内密で会い、
職員を福島第一から撤退させてもいいか打診した。
今撤退させなければ、全員死ぬことになる、というのだ。

(菅前首相)
それで私はまず東電の社長に来てもらい
撤退はぜったい認められない、と伝えた。
誰もいなくなればメルトダウンが起き
そうすれば莫大な量の放射能が大気に出ることになってしまう。
そうなってしまえば広大な土地が住めない状態になってしまいます。

菅は初めから東電を信用できず
自分の目で確かめるためヘリコプターで視察した。
しかし首相である彼にも当時伝えられていなかったことは
フクシマの3つの原子炉ですでにメルトダウンが起きていたということだ。
それも災害の起きた3月11日の夜にすでに。

(菅前首相)
東電の報告にも、東電を監査していた保安院の報告にも
燃料棒が損傷しているとか
メルトダウンに至ったなどということは一言も書かれていなかった。
3月15日には、そのような状況にはまだ至っていないという報告が私に上がっていました。

事故からほぼ1年が経った東京。
世界中であらゆる専門家が予想していたメルトダウンの事実を
東電が認めるまでなぜ2ヶ月も要したのか、私たちは聞こうと思った。
自然災害が起きてからすぐにこの原発の大事故は起きていたのである。

・・・

(ハーノ記者)
「原子炉1号機、2号機そして3号機でメルトダウンになったことを、東電はいつ知ったのですか」

(東電・松本氏)
「私どもは目で見るわけにはいきませんが
上がってきましたデータをもとに自体を推定し
燃料棒が溶けおそらく圧力容器の底に溜まっているだろう
という認識に達したのは5月の初めでした。」

・・・

80人の原発専門のエンジニアが彼のもとで働いており
原発事故後も、事故をできるだけ早く収束しようと努力している。
ナカ氏と彼の社員は、原発廃墟で今本当になにが起きているのか知っている。

(ナカ氏)
私たちの最大の不安は、近い将来、
廃墟の原発で働いてくれる専門家がいなくなってしまうことです。
あそこで働く者は誰でも、大量の放射能を浴びています。
どこから充分な数の専門家を集めればいいか、わかりません。

しかし、まだ被爆していない原発の専門家を集めなければ
事故を収束するのは不可能だ。
例えこれから40年間、充分な専門家を集められたとしても
日本も世界も変えてしまうことになるかもしれない一つの問題が残る

(ハーノ記者)
今原発は安全なのですか?

(ナカ氏)
そう東電と政府は言っていますが
働いている職員はそんなことは思っていません。とても危険な状態です。
私が一番心配しているのは4号機です。
この建物は地震でかなり損傷しているだけでなく
この4階にある使用済み燃料プールには
約1300の使用済み燃料が冷却されています。
その上の階には新しい燃料棒が保管されていて
非常に重い機械類が置いてあります。
なにもかもとても重いのです。もう一度大地震が来れば
建物は崩壊してしまうはずです。
そういうことになれば、また新たな臨界が起こるでしょう。

このような臨界が青空の下で起これば
日本にとって致命的なものとなるだろう。
放射能はすぐに致死量に達し、原発サイトで働くことは不可能となる。
そうすれば高い確率で
第1、2、3、 5、 6号機もすべてが抑制できなくなり
まさにこの世の終わりとなってしまうだろう。

東京で著名な地震学者の島村英紀氏に会った。
2月に東大地震研が地震予知を発表したが
それによれば75%の確率で4年以内に
首都を直下型地震が襲うと予測されている。

(ハーノ記者)
このような地震があった場合に原発が壊滅して
確率はどのくらいだとお考えですか?

(島村教授)
-はい、とても確率は高いです。

(ハーノ記者) 
-どうしてですか?

(島村教授)
計測している地震揺れ速度が、これまでの予測よりずっと速まってきています。
私たちはここ数年千以上の特別測定器を配置して調査してきましたが
それで想像以上に地震波が強まり、速度も増していることがわかったのです。

これは日本の建築物にとって大変な意味を持つだけでなく
原発にとっても重大な問題となることを島村氏は説明する。

(島村教授)
これが原発の設計計算です。
将来加速度300~450ガルの地震が来ることを想定しています。
そして高確率で発生しないだろう地震として600ガルまでを想定していますが
この大きさに耐えられる設計は原子炉の格納容器だけで
原発のほかの構造はそれだけの耐震設計がされていないのです。
しかし私たちの調査では、最近の地震の加速度がなんと
4000ガルまで達したことがわかっています。
想定されている値よりずっと高いのです。

・・・ (攻略)

あなたの動画チャンネルに、このビデオを掲載してください。
あなたのブログに、書き起こし文を掲載してください、
日本中の人が目にするまで、拡散してください。

プレアデスからのメッセージより転記
投稿者 匿名 : 2012年04月09日 07:54」

⇒既報その25:原発事故時の前首相の発言記録)などいろいろな意見と見方があるようですが、既報で記載したように、比較的小さな地震が東日本沿岸で頻発しているので、大地震が発生して使用済み燃料プールなどが崩壊しないことを祈ります。

「原発でも野田ー枝野でデキレースやってるんじゃない。再稼動なんて新聞テレビマスコミは消費税大増税大暴走と同様に電力が足りないと言っては煽っている。民意を無視しまくりじゃ無いかい。そもそも福島原発の二の舞を踏まない為には、全廃することだんな。活断層列島に原発なんて考えただけでぞっとするぞ、どんな安全性を押し売りされてもこの国の安全性は全廃以外にない。投稿者 匿名 : 2012年04月03日 23:14」

「活断層日本列島に54基もの原発、これだけでも十分過ぎるほど危険。福島原発処理、今後のあらゆる分野における影響ははかりしれない。原発のメリットはないという事がハッキリしたのでは。福島原発のつけをそっくりそのまま国民につけを廻そうとしている。原発なくてもやっていけることは多数専門家がいっているし、やる気さえあれば”即”転換できるはず。投稿者 匿名 : 2012年03月04日 06:30」

⇒なぜ原発に固執するのか?再生可能なエネルギーに係る記載(その12:米 エイモリー・ロビンス氏のビジョン)によれば、「巨大な原発のような大規模集中型の電力供給に依存するのが日本の政策で、産業界もこれを前提にしている。だが、これは既に時代遅れになっており、そのリスクやコストはどんどん大きくなっている。福島の事故がその例だ・・・何が原因か。「企業や家庭に省エネの動機づけをする政策がないためで、電力会社は電気を売れば売るほど、発電所を造れば造るほどもうかるという電気料金制度にも大きな問題がある」・・・大規模集中型のエネルギーシステムやそれを支える政策から決別し、原子力などへの補助金をやめて、フェアな競争を実現しなければならない。政治家は勇気を持つべきだ。もし、日本人が省エネと再生可能エネルギーに多大な投資をし、得られたものを周辺の国と共有できれば、日本は世界に大きな貢献ができるだろう」という。

「この期に及んでも原発擁護される御人がいらっしゃる、おめでたい国というか、よっぽどこの国を放射能まみれにしたいみたいね。そういうお方は、福島原発なり放射性物質が沢山蓄積されている所に突入するなり、生活されてはいかがですか。誰も止めませんよ。投稿者 匿名 : 2012年02月17日 22:08」

「共同通信さんへ

下記の河野太郎議員の情報は事実なんでしょうか?
官僚組織の独断?
それとも政府が決定したからそれに沿って動いてるだけ?
いい取材ネタだと思いますので、ぜひ取材して記事にして頂きたいです(できれば、まずは現時点でその事実を把握しているかだけコメントに返答して頂ければ幸いです。)以下、引用です。

https://twitter.com/#!/konotarogomame/status/162191929805770753
「実に不思議だが、在京のEU加盟国の大使館関係者から、深夜、同じ問い合わせがぽつぽつと入る。保安院が、311が過ぎたら、新規制庁ができてルールが変わる前に10基程の原発を再稼動させるとブリーフィングしているらしい。現職の官僚からの説明だそうだ。経産大臣はご存じか?」投稿者 匿名 : 2012年01月27日 22:49」

「自民党よ恥をしれ!大阪では、選挙で勝つ為には自民党員の魂を捨て大阪維新の会に身売りを平気でする。こんなヤカラ達に政権を担わせるのは無理だろう! 党利党略に明け暮れるお前達は売国奴である。
原発政策も自民党の60年独裁主導で行ってきた結果ではないのか?一丸となって国難に取り組むべきである!!投稿者 匿名 : 2012年01月22日 19:05」

(食品の放射性物質)
9月になって新潟県の、なめこ、マイタケ、シイタケから放射性物質検出
摂取基準などは農林水産省のホームページに載っていますので見て下さい)それを見て正しく判断して下さい
高濃度放射能汚染水の浄化、再循環設備の幾つかの小トラブルについて理解のない人たちが、東電の悪口をコメントしているのが目に付きます。この人たちは生産現場を知らない人たちでしょう。小生は某大手化学会社でいくつものプラントの建設、試運転を経験していますので、今回の件は気になりません。今回は国外2社、国内数社の技術を合わせて急いで建設したのですから始めからトラブルがなかったら正に奇跡でしょう。トラブルが少しづつ改善されて完璧なものになるのは常識ですよ。小生は高濃度放射線の中で我が身を顧みず、献身的な努力をされている東電の社員に感謝しています。ただ苦言を呈しますと配管の材質を有識者に聞かれたら良かったのになと思っています。投稿者 匿名 : 2011年07月04日 09:32」
 
「イタリアでの原発国民投票圧倒的に原発再開を否定した。大歓迎である。日本も速やかな脱原発方針を明らかにすべきと思う。投稿者 TNP27  : 2011年06月07日 23:49」

 




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