'14-01-17投稿
以前から国政の抱える難問として、
・遅々として進んでいない3.11による原発事故の収束
・原発ごみの処分方法
・ドイツと比べて計画通りに進展しない再生エネ化
がありますが、いずれも成果があがっていません。
都知事選をきっかけとして、個人的には、何はともあれ、今までできなかった原発事故の早期収束、40年を迎える老朽原発から出るごみの最終処分をいち早く起動に乗せて、不足分を再生エネ・省エネで賄うことができないのか?と思っていますが、・・・。
選挙は既得権益、利害関係、支持基盤などが絡む諸般の事情があり、複雑な現状と思われますが、
わが国における脱原発、再生エネに係る論評として、
既報再生可能なエネルギー、(その12):米 エイモリー・ロビンス氏のビジョンによれば、
「・・・発電所を造れば造るほどもうかるという電気料金制度にも大きな問題がある。 ・・・大規模集中型のエネルギーシステムやそれを支える政策から決別し、原子力などへの補助金をやめて、フェアな競争を実現しなければならない。
政治家は勇気を持つべきだ。もし、日本人が省エネと再生可能エネルギーに多大な投資をし、得られたものを周辺の国と共有できれば、日本は世界に大きな貢献ができるだろう・・・」という。
たとえ、小さな再生エネ発電でも再生可能エネルギー利用推進の村などを国を挙げて、極力バックアップして輸入に頼る化石燃料から自給可能な再生エネにシフトする姿勢が重要か?と思われます。
また、再生エネの進展には普及状況の見える化と国民総意が必要か?と思われます。
参考関連投稿:
再生可能なエネルギーに係る記載(その20:再生エネの進展の立ち遅れの挽回に係る雑感)(2013-05-29)
以下、既報(その1)に引き続いて、
脱原発と再生エネルギー・省エネに係る関連情報を調べました。
都知事選の争点として、「脱原発」が取り上げられているわけですが、
「脱原発」の中身(即時ゼロか否か)を巡って水面下での調整が進んでいるという。
日刊ゲンダイ 2014年1月17日
出馬会見2度延期 脱原発「細川公約」めぐり水面下の攻防http://gendai.net/articles/view/news/147301/2
「「脱原発」を都知事選の最大の争点に打ち出した細川・小泉連合だが、その具体的な中身がなかなか明らかにならない。当初、細川護煕元首相は、15日に正式な出馬会見をする予定だったが、17日に変更し、さらに再び、来週20日以降に延期した。都知事選候補者の討論会を企画した週末のTV報道番組へも、細川陣営は「代理でどうか」と伝えてきたという。
「細川さんが20年前に佐川急便から1億円を借りた問題で、自民党は徹底的にネガティブキャンペーンを始めています。討論会に出れば、それを攻められる。出馬会見を来週まで引っ張って、短期決戦で23日の告示に突っ込んだ方が得策という戦略もあるのでしょうが、公約作りでモメていることも会見が遅れている要因です。勝手連という形で旧日本新党出身者だけでなく民主党も入ってきた。船頭が多くてまとまらないのです」(都政記者)
■「再稼働反対」を打ち出せるのか
モメているのは、やはり「脱原発」の表現だ。小泉純一郎元首相が主張しているように、原発再稼働を認めず即時ゼロにするのか、それとも、原発再稼働の是非には触れず、自然エネルギー拡大など将来的な脱原発に重きを置くのか――。
総論としての脱原発では一致していても、その時期や方法などをめぐって議論百出。混乱しているようなのだ。「選挙用ビラの原案では、原発に関する記述で具体性に欠ける文言が5、6行にわたってダラダラと並んでいたため、やり直しになった。民主党都連のバックには連合東京がいて、連合東京会長は電力総連出身です。民主党としては、原発再稼働を完全否定しにくい。
労組系議員は<公約はあまり先鋭化させず、幅広く支持できるものにした方がいい>と言っている。とにかく、細川さんの出馬が本格化して以降、いろんな人がシャシャリ出てきて、政策に自分たちの都合を盛り込もうとするから大変です」(細川陣営関係者)
脱原発については、舛添要一元厚労相も15日の会見で「原発に依存しない社会をつくるべきだと言い続けてきた」と主張していた。
細川が舛添と政策の差別化を図るなら、どんな公約にすべきかはハッキリしている。外野の雑音を無視できるか。」という。
関連投稿:
都知事選に細川氏出馬表明「原発は国の存亡に関わる問題」。「即時ゼロ」ではなく、徐々に依存度減という。
旧日本新党時代の師である細川氏出馬に野田前首相ブログで驚きを示したという。
(2014-01-17)