’13-10-05投稿
エネルギー産業はその時々の社会の求める環境保全、エネルギー確保に係る安全性によって石炭火力→大規模水力ダム→天然ガス、原子力と盛衰してきましたが、
原子力発電は1000年に一度という大地震・大津波による3.11後の放射能漏洩事故によって全く安全ではないこと、また、一度、破損事故が起きれば今なおその収束がされない現状から明らかです。
参考関連投稿:
脱原発と大幅な省エネ・節電で、再生可能エネルギー100%の安全な未来を!という。(2013-07-24)
>>引例を詳しくみる(WWF)
脱原発に向けて、現状の普及率について不詳ですが、少しづつ再生エネが進展しつつあるようです。
関連投稿:
今までの「再生可能なエネルギーに係る投稿」の整理('11-5-21~'12-2-29)
gooニュース
洋上風力発電:「ふくしま未来」を公開http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/nation/20131005k0000m040076000c.html
毎日新聞 2013年10月4日(金)20:36
(一部割愛しました。)
「福島県楢葉町沖約20キロの太平洋に風車を浮かべた世界初の浮体式洋上風力発電設備「ふくしま未来」が4日、報道陣に公開された。浮体式洋上変電所も併設。海底ケーブルを東京電力広野火力発電所(同県広野町)につないで、11月にも発送電の実証実験を始める。
経済産業省資源エネルギー庁の委託事業。土台から先端までは超高層ビルに匹敵する約120メートルで、総重量約2500トン。長さ約40メートルの羽根3本を回し、最大出力は2000キロワット。東北電力を通じ、約500~600世帯に電力を供給する予定だ。
風車は千葉県市原市の工場で組み立て、洋上変電所は横浜市で建設。えい航やケーブル敷設を担う清水建設などの共同企業体(JV)の担当者は「福島の復興と再生可能エネルギーの光に」と期待を込めた。
現地付近の海上では来週、いわき市漁協などが東日本大震災以降では初となる試験操業を予定している。【森田剛史、中尾卓英】
- 海に浮かぶ福島の「未来」 原発の沖合に風力発電所(朝日新聞) 10月04日 21:08
- 三菱重、ベスタスと洋上風車の合弁 400億円出資 世界首位目指す(フジサンケイビジネスアイ) 09月28日 08:21
- 三菱重、洋上風車の合弁設立 ベスタスと 世界首位目指す(産経新聞) 09月28日 07:57
- 東芝、風力発電事業に参入 九州の事業会社を買収へ(朝日新聞) 09月24日 19:48
10数年来、数多くの方法が提案されている再生可能なエネルギーですが、量産化、コスト的にも見合って、一応それなりの商品化の目処が立っているのは太陽光、風力、バイオマス、小規模水力、地熱と想っていますが、如何せん、わが国の主導的な再生エネルギーの導入促進への際立った動機付けは見られません。
海外諸国に目を向けると、
チェルノブィリ原発事故で悲惨な思いをしたヨーロッパ諸国のみならず、PM2.5で話題となった中国は再生エネの進展に力を入れていることが見受けられます。中国にGDPで追い越されたように、日本発の再生エネ技術は他国に利用されて、その普及度においての立ち遅れが目立ちます。
また、米国では「・・・1978年の公営事業規制政策法(PURPA)成立に見るように分散化電力への道を広げることになり、後者は「安くて安定している」という原発のメリットを完全に否定される結果となった。これにより、電気事業者側が原発を建てるメリットが少なくなり、市民も「夢の発電施設」原発への信用をもたなくなったのである。
スリーマイル島原発事故やチェルノブイリ原発事故以前に、原子炉の発注がゼロになったと言うことはそういう点が大きく影響していることを示している。これにアメリカならではの強い市民運動と、多くが自治体の公営電力会社であったことに加えて、「核廃棄物処理(※2)が未だ技術化されていない」という問題はその処理(埋める)の影響を被る各州政府・自治体も原発の必要性と経営陣の行動を疑問視し、電気事業者も「不安定」「非効率」「高価格」な原発に二の足を踏むようになり原子力ブームは終わりを告げる。・・・」という。
>>引例本文を詳しくみる(アメリカの原発事情)
関連投稿:
世界各国のエネルギー需給状態に係る記載(2013-07-15 )
太陽熱温水器の普及率の高さ。次世代の太陽熱利用を制するのは中国か?(2013-07-14)
そろそろ、過去の遺産を払拭して本腰をいれて再生エネへの進化に取り組まなければならない時期に達していると思われます。何よりも、再生エネの普及および稼働率の向上の「見える化」が必要か?
参考関連投稿:
再生可能なエネルギーに係る記載(その19:再生エネの進展には普及状況の見える化と国民総意が必要か?)
・再生可能なエネルギーに係る記載(その20:再生エネの進展の立ち遅れの挽回に係る雑感)
再生エネの発電量(単位の一元化)、普及率と稼働率(単位などによって錯覚しないように)などを一般庶民が見てもわかり易く整理された「見える化」(グラフ化掲示)を期待しています。