工房 手土手 やきもの暮らし

土に触れ、土と戯れる日々の記憶
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82歳の新メンバー

2019-08-30 12:35:50 | 日記
工房の前を通りながら、作りたいものがあるんだけどなぁと思っていた。

今日は時間がありそうだから、ちょっと話をしても良いですか・・そう言ってKさんが来られたのが3週間ほど前のこと。

作りたかったのは、古民家の藁葺き屋根でした。



角形の鉢植えを使って古民家のオブジェを作りたいと思ったものの、屋根の製作で行き詰まっていたそうです。

一緒に作りながら色々お話をしているうちに

現在82歳ということ。長年小学校の教師をされていたということ。

今も放課後造形教室を依頼されて、小学校に行っていることなど、今もご活躍の様子が伺えました。

ご本人も、あれも作ってみたい、これは作れるだろうかと、意欲満々!

また一つ、楽しいご縁が繋がりました。

金継ぎ

2019-08-24 20:34:57 | 日記
割れたり、欠けたりした陶磁器を再び使えるようにする技法[金継ぎ]



以前、京都やきもの倶楽部の特別講習で体験しました。

日程の関係もあり、接着剤を使う方法でした。

いつか本格的な方法で体験したいと思っていたところ、お誘いを受けて講習会に参加することができました。

使うのは 漆

縄文土器にも漆で修復した痕のあるものが出土しているそうです。

日本特有の漆は、長い年月の中でその特性を生かした技法が確立されてきました。

漆は空気中の水分と結合して、ゆっくりと固まっていきます。

そのため、一つ一つの工程は時間をおきながら、ゆっくりと丁寧に、繊細に進んでいきます。

そしてこの講習会で最も心に残った先生の言葉は・・・

金継ぎは単に修復して元に戻すという事ではありません。

物も人も、長い間には完品の状態でなくなる時がある。

だからもうダメだと切り捨てる事なく、丁寧に継いだ時、そこには新たな魅力が生まれる。

初めに生み出した人の想いに、それを大切に継いた人の想いも重なり、異なるステージで輝くかのような変化を見せてくれるものです。

そこには人生を生きていく示唆が感じられると、私は思っています。


会場がお寺ということもあり、寺子屋のような雰囲気の中、とても有意義な時間を過ごす事ができました。

漆にかぶれるというおまけ付きでしたが、それもまた、漆を知ったということでしょう。

何になるかな?

2019-08-20 14:11:38 | 日記
8月は、体験のみなさんをお迎えすることと、夏休み中の期限付き作品の焼成と、漆かぶれへの対応で、あっという間に過ぎて行きました。

気がつけば8月も残り10日。

久しぶりに、ロクロをひいて楽しみました。



どちらも、膨らましたり、すぼめたり、また膨らましたり・・・

大きな方はガラッと姿を変えるつもりです。

さて、何になるかな?

動物の鉢、完成しました

2019-08-19 20:17:44 | 日記
瀬戸屋敷で開催した 動物の植木鉢を作ろう! の作品が完成しました。





明日から、瀬戸屋敷でお受け取り頂けます。

鉢にしたものは穴を開けて、焼き締めてあります。

物入れにしたものは
内側だけ釉薬をかけて焼きました。

どちらも、焼き締めたところはアクリル絵の具などで、カラフルに色をつけて楽しむこともできます。

参加されたみなさん、楽しい作品を作ってくれて、どうもありがとうございました。




愛犬に捧ぐ Ⅱ

2019-08-14 09:04:33 | 日記
陶芸体験でお皿が作りたいと言っていた姉妹が、愛犬を作りたいと連絡がありました。

体験の2日前、愛犬が天国に旅立ったそうです。

そして、このブログの愛犬に捧ぐの記事を見て、自分たちも作りたい・・ということになったとか。

当日は写真を持って来てくれました。

完成したのがこちら。



愛犬を象った器と、残されたワンちゃんのための餌とお水入れ。

そしてオマケのペン立てと写真立て。

作るの大好きな姉妹は、飲み込みも早く、夢中で制作していました。

大好きなワンちゃんとの思い出を抱きしめて・・・

残暑お見舞い申し上げます

2019-08-11 12:48:09 | 日記
いつのまにか立秋を過ぎましたが、まだまだ暑さが続きそうです。

皆さま、熱中症に留意してお過ごしくださいませ。



私も暑さに負けず過ごしていますが、ウルシに負けてしまいました。

初めは緊張していたウルシの扱いに、少し慣れただけなのに気が緩み、ついにウルシかぶれを起こしました。

本人的には大したことがなく、時間の過ぎるのを待つばかりなのですが、お見苦しいのが申し訳ない感じです。

アレルギー反応なので、他人に移す心配はありませんが、体験にお越しの皆さま、どうぞご容赦くださいませ。

夏休みの宿題

2019-08-10 16:50:21 | 日記
連日の猛暑。
工房もクーラーをつけて、水分を取りながら作業しています。

学校が夏休みに入ってから、小学生の体験申し込みが増えています。

いつの時代も、やっぱり宿題のネタ探しは苦労するものですね。

絵日記、自由研究など、それぞれの課題を持って工房にいらっしゃいます。

作品を提出したい時は早めに。

体験のリポートでよければ8月半ばまで。

そんな説明をして、体験をお受けしています。

今日は小学6年生。

学校でも陶芸体験しているそうで、まずは聞きたかった質問から。

どうしてヒビが入るのですか?

考えられる原因を、工程を進めながらお答えしました。

そして作ったのはこちら。



型押しで模様をつけたものと、色の違う粘土で模様をつけたものを作りました。

さて、どんなリポートに仕上がるかな?

そして、今回の体験を学校での陶芸教室にも生かしてくださいね。

三者三様

2019-08-02 09:27:41 | 日記
夏休み、動物の鉢を作る体験教室は好評ですが、それを見ているメンバーも、いろいろな鉢を作って楽しんでいます。



今回の窯出しで出てきた作品は、どれも個性的。

頬のあたりがほんのり赤みを帯びたカバ

明るく呑気なカメ

なんとも個性的なネコ(飼っているネコに良く似ています)

それにしても、なんというネコの目力

これからも楽しい作品が、次々と生まれてきそうです。