山小屋だより

山歩きや街歩き、そこで出会った花や風景を紹介しています。
ぜひ、一緒に歩きましょう

川越散歩

2008-10-31 | 日常の出来事
川越八幡宮

川越は「小江戸」と呼ばれています。
古いお寺や神社がたくさん残っています。
JR川越駅から歩きました。
最初に立ち寄ったのがここです。
「八幡宮」と名前がついた神社もたくさんあります。


仙波東照宮

次に訪れたのが「東照宮」です。
静岡の久能山にあるのが本家のようですが、日光の東照宮は
有名で観光客も多いようです。
ここは静かでした。



入口の門に「葵のご紋」があります。
これが本当の「葵の紋(門)」ですね。
水戸黄門さまにはなくてはならないものです。
なくしたら、ストーリーが成り立ちません。


喜多院

東照宮のすぐ隣に喜多院があります。
ここは五百羅漢があり、表情が豊かな仏様が鎮座しています。
何度も見ているので今回はパスしました。
ここは新年明けの「だるま市」でも有名です。


成田山川越別院

喜多院のすぐ近くにあります。
千葉の成田山の別院だそうです。
毎月28日には「骨董市」が開かれています。
11月23日には「火渡り祭」もあるようです。


三芳野神社

成田山別院を出て10分ほど歩いたところにあります。
小さな神社ですが、ここは「とうりゃんせ」というわらべ歌の
発祥の地だそうです。
確か子供の頃歌ったような気がしますが・・・
今の子供は知っているのでしょうか?


川越城本丸御殿

隣に川越城本丸御殿があります。
内部を見学するのは有料です。
靴も脱がなければなりません。
ここもパスしました。



川越祭りは毎年10月第3土日で開催されています。
この日は18日でした。
賑やかなお囃子が聞こえてきました。
それぞれの町内が山車を持っていて市役所に
集まってきます。
今年は二日間で15の山車がでるようです。




山車の上には人形があります。
2m以上あります。
人形はせり出すようになっています。
山車によってそれぞれ違う人形が飾られています。
みんな市役所に向かっていました。

上州三峰山

2008-10-29 | 群馬の山

登山口から約2時間20分で頂上に着きました。
標高1122m、(いいふうふ)です。
立派な標識が立っていました。
反対側には赤城山も見えるようですが、残念ながら
雲の中でした。



正面に谷川連峰が見えました。
右の双耳峰が谷川岳です。
左に万太郎山、仙ノ倉山、平標山と続きます。
この稜線歩きもなかなかよいコースです。
下は水上町、白く帯状に見えるのは関越道です。



頂上全体はかなり広い場所です。
ここでお昼にしました。
平日のためか、誰も登ってきません。
貸切の山でした。



ツクバネソウ

頂上から先ほどの分岐まで引き返し、三峰池に向かいました。
途中にツクバネソウの実が残っていました。
この実の姿が羽根突きの羽根に似ているので「ツクバネ」と
ついたそうです。
逆光に光っていてきれいでした。


ツルアリドウシ

小さな赤い実が地面を這っていました。
まったくのピンボケですが、あえて載せました。
目のピントを合わせて見てください。(笑)

花は2個咲きますが、実は1個だけです。
これを1両、ヤブコウジを10両、カラタチバナを100両といいます。
千両、万両は園芸種としても育てられ、お正月の飾り花として
使われています。



サラシナショウマ

サラシナショウマがまだ頑張って咲いていました。
他ではもう種になっています。
今年は遅くまで暖かかったので残っていたのでしょう。
アサギマダラの好物ですが、もう南に渡ってしまったようです。



頂上から1時間40分くらいで三峰池に到着です。
少し紅葉が始まっています。
この池は人造湖のようです。
水が澄んでいてきれいでした。



反対側からの景観です。
冬には渡り鳥もやってくるのでしょうか?
ここで小休憩して次に向かいました。




下る途中でアケビを見つけました。
かなり高いところにありましたが、木によじ登って取りました。
大抵は鳥に食べられていますが、これはきれいでした。
持ち帰って中味を食べ、皮の中にひき肉を入れて紐で縛り、
油で揚げました。
ほろ苦くて美味しかったです。



降りてから後閑駅まで歩きます。
途中で三峰山を振り返ってみました。
右側から登って左側に降りてきました。
三峰という名前がついていますが、ハッキリとわかりません。
真ん中あたりはほとんど平らでした。

立っている下には関越道が走っています。
この日の歩程は丁度6時間でした。
天気にも恵まれ、楽しい山行でした。


上州三峰山(その1)

2008-10-28 | 群馬の山
今月16日、上州三峰山に登ってきました。
下車駅は後閑(ごかん)駅です。
今回も山の会のプランで14名の参加でした。


シロヨメナ

後閑駅からタクシーに分乗して登山口まで入りました。
早速、シロヨメナ(別名:ヤマシロギク)が出迎えてくれました。
最近の嫁さんはこんなふうに出迎えてくれません。
「三つ指をついて・・・」など、どこの世界の話でしょうね。
ほっそりとした白い指(花びら)がきれいでした。



真新しい指導標が立っていました。
「三峰山頂 5.8キロ 2時間10分」と書いてありました。
ここは群馬県沼田市です。
沼田からは尾瀬に入ることもできます。




ヤクシソウ

すっかりお馴染みになったヤクシソウです。
朝の光を浴びて眩しそうでした。
暖かいと冬まで咲いています。
これでもキク科の植物です。
日本全国に分布しているそうです。



しばらくはかなり急な登山道が続きます。
今回の参加者の中には後期高齢の女性がいます。
どこにそんなスタミナがあるのかと思うほど元気です。
オトコは古希を迎えるとトタンに弱るようです。
不思議ですね。


アズマヤマアザミ

たくさんの花をつけたアザミが咲いていました。
この時期のアザミには紛らわしい物がたくさんあります。
花の姿、ホウの反り具合、葉っぱの形など全体をみる必要があります。
また、咲いている場所によっても違うようです。
これは花のつき方、ホウの反り方などからアズマヤマアザミだと
思います。

チヂミザサ

どこにでも生えている雑草です。
葉っぱが笹に似ていて表面が縮んでいます。
小さな花をたくさん咲かせますが、地味な花です。
庭などに生えてくるとすぐに抜かれてしまうようです。



河内神社

登山口から20分くらいで神社に着きました。
ここで小休止です。
なかなか立派な神社でした。
地元の人の守り神のようです。



神社を過ぎると静かな登山道が続きます。
ここにはアカマツがたくさんありました。
マツタケはなさそうでした。
紅葉にはまだまだ早いようでした。





やがて分岐にでました。
ここから頂上まで行って引き返し、三峰沼の方に歩きます。
直接、後閑駅に降りる道もあるようですが、かなり荒れているようです。
「熊出没注意」の文字が見えます。
鈴を鳴らしながら歩きました。


中山道(その3)

2008-10-27 | 街道歩き

小田井宿を振り返ってみました。
昔はもっと狭い道だったと思います。
ところどころに格子のついた家が残っていて、
街道の面影を残していました。




リンゴ園もたくさんあり、美味しそうなリンゴが実っていました。
途中で販売しているところがありました。
1個¥100でした。
名前はわかりませんが、長野独特のリンゴがあるそうです。
最近は品種改良が進んでいて、いろんなところで栽培されているようです。



小田井宿から約1時間で住吉神社につきました。
ここでお昼にしました。
街道歩きでは食堂に入って昼食という訳には行きません。
歩いている途中で見つけたコンビニで弁当やおにぎりを買い、
適当な場所を見つけて食べます。
ここはかなり広い境内がありました。
入口に大きな木があります。
ご神木になっているようでした。



ところがこの木・・・反対側に回ってみてビックリです。
中が空洞になっていて真っ黒に焼けていました。
上もほとんどありませんでした。
カミナリが落ちたようです。
それでもしっかり根を張って生きていました。
生命力の強さを感じました。




住吉神社から20分くらいで岩村田宿につきました。
立派なアーケードができています。
ここは城下町だったようです。
昔の旅人は堅苦しい城下町を好まなかったらしく、ここには本陣や
脇本陣もなく旅籠も少なかったようです。
この地方の経済の中心として栄えたそうで、現在の飛脚が2台
並んでいました。



岩村田宿を過ぎると静かな田園風景が続きます。
途中に平塚というがあり、小さな稲荷神社でお祭りの準備を
していました。
入口に「今月今夜」と書いた紙が張ってありました。
今月今夜と聞けば「熱海の海岸」を連想します。
そこにいた人にどんな意味があるのか、聞いてみました。
「五穀豊穣」という意味だそうですが、字が難しいので「今月今夜」
と書いているそうです。
これには思わず笑ってしまいました。



こんな風景をみると心が和みます。
刈ったばかりの稲から甘い香りが漂ってきました。
最近は大型のコンバインですぐに籾にしてしまいます。
このようにして天日干ししたお米は美味しいですね。
新米は昔からオカズなしで2杯は食べれるといわれていました。



ホソバヒメミソハギ

田んぼの中に見たことのない花が咲いていました。
あとで調べたら「ホソバヒメミソハギ」とありました。
北アメリカ原産の帰化植物だそうです。
湿地や水田に普通に見られ、花期は8~10月だそうです。
雑草として片付けるには惜しい花でした。



マルバルコウソウ

これも雑草化して空地などに咲いています。
ルコウソウは葉っぱが羽状に裂けていますが、葉っぱが丸いので
この名前になったようです。
鮮やかな色をしていてきれいでした。


やがて塩名田宿の入口に差し掛かりました。
入口に道祖神があり、旅の無事を祈っています。
ここは「中部北陸自然歩道」も通っているようです。




塩名田宿のようすです。
古い家はあまりありませんでした。
ここは千曲川の河畔にあり、仲宿・下宿・河原宿の
3つに分かれているそうです。
普段は宿泊客が少なかったそうですが、千曲川が増水すると
ここで何日も滞在したようです。



従って本陣が2軒設置されていたようです。
これはその1つのようです。
丁度この横にバス停がありました。
今回はここで終りです。
運よく10分くらいしたら長野新幹線の佐久平駅行きのバスが
きました。
佐久平駅で解散し、今回の中山道歩きを無事終えました。

初日が約15キロ、7時間、2日目が約20キロ、6時間の歩きでした。
街道歩きは山と違った楽しみがあります。
忙しい世の中にあって、のんびり歩くのもよいものです。






中山道(その2)

2008-10-26 | 街道歩き

碓氷峠を登り終えたところにこんな看板がありました。
ここに降った雨は日本海と太平洋の両側に分かれ、
長い旅にでるようです。
海に出るまでどのくらいの時間がかかるのでしょうか?
水になって流れてみたいですね。



熊野神社

峠には立派な神社があります。
ここは群馬県と長野県の県境になっています。
神社の真ん中を走っており、賽銭箱も両側にあります。
向かって右側が群馬県、左側が長野県です。
全国でもこんな神社は珍しいでしょうね。
ここには「力餅」というお餅があります。
お餅の上にきな粉とかすりゴマが乗っていて、どちらも
美味しいです。
昔の旅人もここで力をつけて歩いたのでしょう。


ヤクシソウ

夏から秋にかけて咲いているキク科の植物です。
名前の由来は不明だそうです。
葉っぱがきれいに茎を抱いています。
切ると白い乳液がでます。
沖縄を除く日本全土に自生しているそうです。



浅間山

峠を降りて軽井沢に向かっています。
途中で浅間山がきれいな姿をみせてくれました。
今でも煙を上げています。
一度登りましたが、火口付近にはロープが張られ、
規制されていました。
すぐ近くの黒斑山は大丈夫でした。

ナギナタコウジュ

道端に雑草化して咲いていました。
シソ科の植物です。
手で触ると強い香りがします。
片側だけに花をつけるので「ナギナタ」がついたようです。
これも日本中に分布しているようです。
まだ荒地などでみることができます。



ミゾソバ

もうすっかりお馴染みになりました。
葉っぱに斑が入り、全体の形から「ウシノヒタイ」とも
呼ばれています。
葉っぱを意識して入れましたが、わかるでしょうか?
淡いピンクの花がかわいいですね。


シャボンソウ

草むらの中に変わった姿の花が咲いていました。
シャボンソウ或いはサボンソウと呼ばれている花です。
茎や葉っぱを揉むと泡がでます。
石鹸の代りにしたそうです。
若者で賑わう軽井沢銀座を過ぎ、中軽井沢の駅近くで
宿をとりました。



翌日は足取りも軽くスタートしました。
1時間ほど歩くと追分宿につきました。
左は国道18号線です。
ここを右に入ります。
この先に「堀辰雄文学記念館」があります。
時間が早くてまだ開館していませんでした。



しばらく行くとこんな看板がありました。
元禄元年に脇本陣として創業し、現在も旅館として
営業している老舗だそうです。
堀辰雄はここで「風立ちぬ」を執筆したそうです。



クジャクソウ

この時期にあちこちでたくさん見られました。
別名:クジャクアスターと呼ばれています。
花がたくさんついているので、ユキナナギのようでした。
なかなかきれいですね。


追分の分去れ

しばらく進むとまた分岐にでました。
ここは北国街道と中山道の分岐点になっており、
常夜灯や地蔵、道標などたくさんの石像群が建っていました。
ここは左に入ります。


小田井宿本陣

追分宿から1時間30分で小田井宿につきました。
宿場に入ってすぐに本陣がありました。
この建物は当時のままの建物だそうです。
大きな松ノ木が印象的でした。
岩村田宿に向かってまだまだ歩きます。











中山道(その1)

2008-10-24 | 街道歩き
平成19年4月21日に日本橋を出発した「中山道歩き」も9回目になりました。
昨年は4回でしたが、今年に入って5回目です。
その9回目は、9月27日~28日に群馬県の横川から長野県の軽井沢に泊まり、
塩名田宿まで歩きました。
1ヶ月くらい前の記事になりますが、3回に分けてご紹介します。



このプランは山の会として実施しています。
梅雨時と夏の暑い時、真冬はやりませんのでのんびりした歩きに
なっています。
スタート時は多かったのですが、参加人数は17~8名と固定してきました。
今回の集合場所は信越線の横川駅です。
前回、磯部から歩き、ここで解散しました。
峠の釜めし・・・おぎのやさんも頑張っています。
信越線がこの駅で停車すると必ず買ったものです。


ツリフネソウ

花はいずれも9月終わりの頃です。
この頃はまだまだたくさんの花がありました。
お馴染みのツリフネソウです。
大きな口を開けて虫を呼んでいます。



キツリフネ

こちらはキツリフネです。
ツリフネソウの距は丸くなっていますが、こちらの距はほとんど
まっすぐです。
どちらも雑草化してたくさん咲いていました。




横川駅からタクシーに分乗し、碓氷峠の登り口まで送って貰いました。
ここから軽井沢まで碓氷峠を登ります。
途中にこのような小屋跡が幾つかありました。
今はすっかり杉林に囲まれた静かな街道になっています。


オクモミジハグマ

葉っぱがモミジに似ていて山奥に咲いているハグマという
ことのようです。
ハグマとはヤクの毛でできた仏具のことで、花がその姿に
似ているからだそうです。
同じ仲間にカシワバハグマやキッコウハグマなどががあります。
いずれも葉っぱで見分けます。


ヤブタバコ

葉っぱがタバコの葉に似ているので、この名があります。
葉の付け根から1個ずつ花が顔をだしていました。
なかなかお行儀のよい花です。
似た花にガンクビソウというのがありますが、花と全体の姿が
違います。


セキヤノアキチョウジ

西日本にはアキチョウジという花がありますが、東日本には
このセキヤノアキチョウジが咲いています。
中部地方を境に棲み分けているようです。
花を正面からみるとキツネの顔にみえます。
セキヤとは箱根の関所あたりを指すそうです。




ジョウシュウトリカブト

今年の夏山でもたくさん会いました。
これはここの特有種のようで、「ジョウシュウ」がついていました。
山に咲くトリカブトと違って葉っぱの切れ込みが少ないようです。
トリカブトの仲間にもたくさんあります。



アズマレイジンソウ

トリカブトに似ていますが、花の姿や葉っぱが違います。
花が怜人(雅楽を奏する人)が被る帽子に似ているからのようです。
アズマは東で関東地方に多いそうです。


タカオヒゴタイ

この花には随分悩みました。
最初はアザミの仲間かと思ったのですが、葉っぱに切れ込みや
トゲがありません。花の姿も違います。
いろいろ調べたところ、タカオヒゴタイではないかと思いました。
葉っぱや花の姿、総ホウが反り返っているところがそっくりです。
但し、これは東京の高尾山で初めて発見されたそうで、この山の周辺にしか
分布していないそうです。
また、絶滅危惧種1A類に分類されているようです。
碓氷峠は群馬県です。どうやってここまできたのでしょうか?
不思議に思いましたが、ご紹介します。

雨飾山(最終回)

2008-10-23 | 北アルプス
ハクサンフウロ

夏の間、きれいな花を楽しませてくれた「ハクサンフウロ」の
葉っぱもこんなきれいな色に変身します。
花だけでなく、葉っぱも楽しませてくれました。
このあと、茶色く枯れて雪の中で深い眠りにつくのでしょう。
今年も北アルプスのいろんな山でたくさん会いました。
来年まで「さようなら!」です。

※ハクサンフウロと書いたつもりでしたが、ハクサンイチゲになっていました。
オコジョさん、ありがとうございました。

タカトウダイ

タカトウダイもこんな色に紅葉していました。
トウダイグサの仲間ですが、あまり高山に増えて欲しくない
植物です。
かなり環境にも強いようです。



上からみると花のようにみえましたが、よくみると
葉っぱの集合体のようです。
これも何かの終ったあとのようです。
花の時期と違ってまったく姿を変えてしまいますから、
植物は不思議ですね。
色と形が印象に残りました。


アカモノ

まさか今頃まで花が咲いているとは思いませんでした。
7月頃から咲き始め、8月末には赤い実をつけます。
10月ですから、その実ももう落ちている頃です。
花の少ない時期にこのような夏の花に出会うと嬉しくなります。
歓迎してくれたのかも知れません。


ツリガネニンジン

釣鐘状のきれいな花も終わると哀れな姿になっていました。
もう後期高齢を過ぎて末期になっているようです。
なかなか花の終わった後の姿をみることができません。
こんな姿を見ておくのも勉強になります。



下りは早いです。
このあたりが一番雨が激しかったようです。
温泉に入り、ビールを飲みたいと思う気持が
目の前にちらついてきます。
降りてからの温泉とビールは最高です。




黄色く紅葉したホウバが目に付きました。
雨でキラキラ光っています。
この葉っぱに味噌を乗せて焼く「ホウバ味噌」は
それだけでご飯が何杯も食べられます。
飛騨の高山の名物になっているようです。



登りにたくさん見たのですが、下りだとまた違った目線になります。
このあたりも晴れていればきれいだと思いました。

足元が危ないのでカメラを片付け、両手両足をフルに使って
木に掴まりながら滑るように降りました。



だいぶ降りてきたところに黄色が目立つ木がありました。
ウルシに似ていますが、ウルシは真っ赤に紅葉します。
葉っぱがきれいに整っていました。
荒菅沢もあっという間に通り過ぎ、もうすぐ登山口です。




朝早くタクシーで送って貰った登山口に着いた頃には
雨が上がっていました。
やはり山の上だけ降っていたようです。
頂上から約3時間20分で降りてきました。
往復7時間20分でした。

ここにはトイレもあります。
水道のホースで靴のドロを落とし、ここから宿まで歩きます。
途中で振り返ると雲が流れて時々薄日が射していました。
イタドリが2m以上になっていました。




途中から前日歩いた林道歩きになります。
ここにはヤマブドウがたくさん生い茂っていました。
この葉っぱも紅葉するときれいな色になります。
実がなっていても手が届かないところに多いです。



5m以上ある大きな木のテッペンにまでヤマブドウが這い上がっていました。
誰かが「ヒツジさんのようだ」といっていました。
そういわれればそのように見えます。

つる性の植物は繁殖力が旺盛です。
夏にクズが山全体を覆い、日本の山がぜんぶ覆われるのではないかと
思われるくらい繁殖します。



餓鬼岳(がきだけ)

登山口から約40分で雨飾荘に着きました。
温泉に入って着替えをし、サッパリしてからバスで南小谷駅にでました。
大糸線で松本に出て特急に乗り換え、それぞれの帰途につきました。
雨の雨飾りでしたが、それなりに紅葉も楽しめ、思い出に残る山行でした。

大糸線の途中で「餓鬼岳(がきだけ)」が手を振っていました。
この山にもいつか会いに行きたいと思っています。

雨飾山(その6)

2008-10-22 | 北アルプス

素晴らしいモミジの紅葉がありました。
バックが青空でないのが残念です。
このルートで一番よかった紅葉でした。
クマザサの緑との対比がきれいでした。



ナンブアザミ

ナンブアザミは花が下向きに咲き、花の根元の部分が反り返っています。
また葉っぱの切れ込みが少ないのが特長です。
よく似たトネアザミというのがありますが、こちらは太平洋側、
ナンブアザミは日本海側と棲み分けているようです。
群馬県あたりでは両方が混在しているようで、区別が難しいようです。




途中からこのような岩場が出てきました。
頂上までには結構アップダウンがあります。
茶色く枯れているのはミズナラです。
大きな木になるのですが、ここでは高くなれないようです。
登山道の両側にたくさんありました。



かなり急な岩場です。
雨が降っていたので滑りやすそうです。
北穂高の時は1人でしたが、今回は仲間がいます。
気分的には随分楽でした。


ナナカマド

ナナカマドの紅葉です。
この木には実がありませんでした。
秋に一番早く紅葉する木です。
一度うんと冷え込むと紅葉がきれいになるそうです。
今年は暑い日が遅くまで続いたので木によっては
バラバラのようでした。



岩場を登る時には前の人と間隔を大きく取る必要があります。
あまり狭いと前の人が焦ります。
自分の足元もよくわからなくなります。
山登りは競争ではありません。
安全第一にゆっくり登ることが大切です。



笹 平

少し平らなところにでました。
ここは「笹平」というところのようです。
まだ頂上までは40分くらいかかるようです。
雨が降っていると休憩も立ったままです。
あまり喉は渇きませんでしたが、軽く水を飲んでチョコレートなどの
行動食を口にします。
これで元気が回復します。


分 岐

更に進むと分岐がありました。
ここから下れば新潟県側の雨飾温泉に降りれます。
約3時間くらいかかるようです。
ツアー客などはこちらに降りることが多いようです。



イブキジャコウソウ

岩陰に小さな花が咲いていました。
イブキジャコウソウです。
夏山では砂礫にたくさん群生しています。
この時期まで咲いているのは珍しいと思いました。
よい香りがする花です。




やっと頂上に到着しました。
標高1963m、一応「日本百名山」の一つのようです。
登山口から約4時間の歩きでした。
風が強く寒くて長くはいられません。
展望もなかったので、さっさと降りました。
晴れていれば日本海が見えるそうです。



一瞬雲が流れて下がみえました。
しかしすぐにまた隠れてしまいました。
「何とか心と秋の空」といいます。
変わりやすい例えのようです。



この山は双耳峰になっています。
少し降りてから頂上を振り返るとあとから登ったパーティが
手を振っていました。
関西弁でしたので大阪あたりからきたようです。
高速道路で簡単に来ることができるのでしょうね。



もう一つのピークには石像が建っていました。
かなり古い物のようです。
ここは少し低くなっているので風がありません。
少し休んでから来た道を引き返します。
雨は一向に止みそうにありません。
滑らないよう気をつけて降りました。














雨飾山(その5)

2008-10-21 | 北アルプス

沢に降りて右の山のほうを見ました。
山の上のほうは雨で霞んでいます。
雨飾山のピークは見えません。
イタドリが大きくなっていました。
アザミに似たタムラソウもうつむいています。
花も雨が嫌いなようでした。



沢の上流の方向です。
山が霞んでなかなか幻想的でした。
2年くらい前の秋に新潟県の巻機山(まきはたやま)に行きました。
尾根からは登っていたので、沢から詰めてみました。
やはり大雨の日で、途中まで登ると大きな滝が出てきて迂回路がありません。
諦めて引き返しました。
沢登りにもそれなりの道具が必要です。


ゴマナ

すぐ側にキク科の花が咲いていました。
時期的に見てゴマナのようです。
花のない時期にこんな花を見るとホッとします。
雨に打たれてもしっかり上を向いて微笑んでいました。



ウツボグサ

ウツボグサの名残のようです。
夏の花ですが、遅くなってから咲き出したのでしょう。
気温は10℃くらいでしたが、何となく寒そうでした。
雪が降れば春まで深い眠りにつくことでしょう。



沢の下流方向です。
何とか遠くの山が姿を見せてくれました。
帰りにはもっと雨がひどくなり何も見えませんでした。
貴重な1枚になりました。




いよいよ沢を渡って登りにかかります。
ここから頂上まで90分と書いてありました。
しかし、歩く時間は人によって違います。
よく登山道の途中で「あとどのくらいですか?」と聞かれる場合が
あります。
その時は「もうすぐですよ!頑張ってね!」と応えます。
このような標識は一応の目安にはなりますね。



黄色いカエデのようです。
カエデには赤くなる物と黄色くなる物の両方があるようです。
早いものは葉っぱを落としています。
秋の深まりを感じました。




この登山道では赤よりも黄色がよく目立ちました。
赤は情熱的だといいますが、黄色からも暖かさを感じます。
信号では注意を促します。
足元が滑るから気をつけろということのようです。



ユキザサの実

何度もお目にかかったユキザサの実です。
もうすっかりくたびれて眠りにつくようです。
歩いていてこんな赤い実が目に入ると自然に足が止まります。
やはり赤は停止信号のようです。




ナナカマドの紅葉も雨だと何となくくすんで見えます。
晴れていればかなり遠くまで見えるでしょう。
でもこの風景は雨でなければ見ることができません。
登山者が少ないのもよかったです。



これもカエデの仲間のようです。
登山道では赤がよく目立ちます。
カメラが濡れるのも気にしないで撮りました。
仲間は登るのに必死のようでした。



ツルリンドウの実

鎌池で出会ったツルリンドウとはまた違った姿をしていました。
どこからともなく顔を出しています。
花もきれいですが、実も印象的です。
翼を広げて今にも飛び出しそうでした。





登山道のところどころではこのように赤と黄色が混在しています。
風がないだけまだ歩きやすかったです。
風があると体感温度も2~3℃違います。
頂上には風があるかも知れません。
まだまだ登ります。




雨飾山(その4)

2008-10-20 | 北アルプス

登山道のようすです。
このあたりからポツポツと雨が落ちてきました。
雨具の上だけとザックカバーは出発時につけていました。
このあたりには黄色い葉っぱが目立ちます。
少しずつブナも多くなってきたようです。





登山口を出発してから約1時間で「ブナ平」につきました。
かなり雨が大粒になってきました。
ここでしっかりと雨具をつけました。
大きなブナがたくさんあります。
全体が紅葉するには少し早いようでした。
ここから先は雨の中の撮影です。



登山道の脇にウルシの葉っぱが光っています。
ウルシは一度に色が変わるのではなく、緑から黄色、赤と少しずつ
変化していくようです。
黄色で止まる場合もあるようです。
葉っぱの変化を見るのもおもしろいですね。




しばらくは緩やかな上りが続きます。
登山道には既に落ち葉がありました。
雨が激しくなってきましたが、気持は晴れていました。
雲の上に出れ雨は小降りになるハズです。
しばらくは「黙々歩き」ですね。



これもウルシのようです。
背丈が30cmくらいの小さな木でしたが、立派に存在感が
ありました。
小さくても季節が来ると紅葉するのですね。
誰が教えたのでしょう?



黄色がよく目立ちました。
晴れていればもっと輝いていたでしょう。
バックの空が青くないのが残念です。
雨音以外何も聞こえない静かな歩きでした。



ここにも何種類かの紅葉が集まっていました。
赤いモミジ、丸いのはオオカメノキでしょうか。
黄色や青いシダも色を添えています。
花はまったくありませんでしたが、こんな小さな木々が
目を楽しませてくれました。



マイヅルソウの実

マイヅルソウの実です。
マイヅルソウは春先に白い花を咲かせ、夏の終わりにウズラの卵のような
実をつけます。
最後にこのように真っ赤になります。
この頃には葉っぱはすっかり枯れてしまいます。
雨に輝いてまるで宝石のようでした。



このあたりは黄色と赤が混在していました。
平らにみえますが、少しずつ登っています。
雨だけで風がないのが幸いでした。
晴天ならもっとたくさんの登山者がいたことでしょう。




ここから少し下ります。
両側の紅葉は丁度よい時期のようでした。
前を行くのはメンバーです。
雨で濡れているので、木のねっこに乗らないよう
注意しながら歩きました。



どんどん下っています。
遠くはガスっていてよくわかりません。
晴れていればきれいに輝いていたことでしょう。
前日の鎌池がよすぎたのかも知れません。


荒菅沢

やがて荒菅沢という沢に出ました。
ここには他の登山者もいました。
ここで小休止です。
登山口から約2時間のところです。
あまり水が流れていませんが、大雨なら増水して渡れないでしょう。
いよいよここから登りの連続です。









雨飾山(その3)

2008-10-19 | 北アルプス

別の場所からの鎌池です。
遊歩道は池に沿ってつけられていますが、木が茂っていて池が
見えません。
何ヶ所か池に降りられる場所があり、そこに降りると池が
眺められます。




太陽が西からあたっています。
従って東の景色しか見えません。
同じような写真になりましたが、場所はぜんぶ違います。
この赤い葉っぱはオオカメノキのようでした。




だいぶ奥に入ったところです。
ここはこれ以上池に近付けませんでした。
このあたりから元の林道に戻ります。
肌にあたる風が爽やかでした。



ツルリンドウの実

ツルリンドウの実がぶら下がっていました。
花もきれいですが、実もきれいです。
これは食べられないようです。
このままブローチにしてもよさそうでした。




この赤い葉っぱもウルシのようです。
赤い色は遠くからでもよく目立ちます。
かなり大きな木でした。



サルナシとアケビです。
赤い葉っぱはヤマブドウの葉っぱです。
サルナシはもっとたくさん取りました。
宿に持ち帰ってみんなで食べます。
アケビにも皮の色が2種類ありました。



ここにはヤマブドウもたくさんありました。
大きなツルになっていますが、なかなか手が届くところに
ありません。
これは林道から少し谷に入ったところにありました。
甘酸っぱくて美味しかったです。
実際には2~3回霜にあたって少し白くなったくらいが
一番美味しいです。
ビンに入れておけば醗酵してワインができます。
これもたくさん収穫したので宿に持ち帰りました。



登山口

翌日は朝5時半にタクシーにきて貰いました。
1台で登山口までピストンです。
天気は曇り・・・今に雨が降ってきそうです。
登山口には広い駐車場がありました。
ここから入って行きます。




この山には400m置きにこのようなプレートが11枚
設置されています。
歩いていて一つの目安になります。
これが最初のプレートでした。




ツクバネソウの葉っぱが黄色く紅葉していました。
実は何かに食べられたのかありません。
夏山で花はよく見かけますが、紅葉の色まではわかりません。
このような姿を見るのもよい勉強になります。




少し登ったところで振り返ってみました。
遠くに雲海がみえます。
ご覧のように空はどんよりと厚い雲に覆われています。
この時点ではまだ雨は降っていませんでしたが、上に行けば
どこかで雨に会いそうです。
せめて頂上までは降って欲しくないと祈りながら登りました。

雨飾山(その2)

2008-10-18 | 北アルプス

黄色と赤の紅葉した葉っぱを入れて雨飾山を撮ってみました。
なかなかよい絵になっています。
翌日は朝5時半に宿を出ます。
天気も期待できないようです。
この日の晴天を充分楽しみたいと思いました。



雨飾山だけをズーミングしてみました。
なかなかの岩山です。
10数年前に一度登っていますが、その時は雨でした。
頂上で写真を撮りましたが、展望がまったくありませんでした。
日本海が近いので、水蒸気が絶えず山に向かって上昇しているようです。
雨が多いので、この名前がついたのかも知れません。




黄色く色づいたカエデが太陽の陽射しを浴びてきれいでした。
カエデには何種類かあって、赤くなるものと黄色くなるものがあるようです。
柔らかい感じでした。



鎌池まではこのような舗装された林道歩きです。
時々車が通ります。
道の左側にウルシとガマズミの赤い葉っぱがありました。
ウルシの紅葉は特にきれいでした。





先ほどまできれいに見えていた雨飾山があっという間に
雲に包まれました。
歩いているうちに山の姿も変わってきます。
登山口から上り4時間、下り3時間半くらいかかる山です。
明日は登って降りたらそのまま東京に帰ります。
かなりの強行軍になると思います。
これが最後に見た姿でした。




ウルシの紅葉です。
これを見ただけでカブレルという人がいます。
手で触っても樹液をつけなければ大丈夫です。
黄色と赤が混ざり合った姿がきれいでした。





ここから鎌池に入ります。
車でもこの先まで入れるようです。
雨飾荘からここまで約1時間でした。




大きなブナがありました。
昔はたくさんのブナがあったそうですが、大きな木は戦争の時
みんな切られてしまったそうです。
ブナは柔らかいので建材としてはあまり利用価値がないそうです。
春の芽吹きもきれいです。
たくさんの水を吸い上げるのでブナ林は「天然のダム」とも
呼ばれています。
春、白神山地に行ってブナ林を歩きましたが、空気が美味しかった
思い出があります。



ハンショウヅル

綿毛が木に絡まっていました。
ハンショウヅルの花が終わった姿です。
釣鐘状の赤い花を咲かせます。
テッセンやカザグルマの仲間です。


サルナシの実

サルナシの実がぶら下がっていました。
ウヅラの卵くらいの大きさです。
キュウイの原種といわれています。
葉っぱも茎もキュウイそっくりです。
そのまま皮ごと食べてみましたが、甘くて美味しかったです。
仲間にも食べさせましたが、初めてだった人が多かったです。
春に白い花を咲かせます。
花はマタタビによく似ています。


鎌 池

鎌池に到着しました。
池の周囲を散策します。
ここは紅葉が丁度よいようです。




池の全体像をみる場所がなかったようです。
周囲を歩いていると所々に池の近くまで降りられる通路があります。
そこからみても池の一部しかみえません。
このまま進んで林道に出ることにしました。






雨飾山(その1)

2008-10-17 | 北アルプス
10月10日~11日と雨飾山に登ってきました。
長野県と新潟県の県境にある山です。


下車駅は大糸線の南小谷(みなみおたり)駅です。
東京から松本までは特急がたくさん出ていますが、その先になるとうんと
少なくなります。
駅からバスで約40分で雨飾荘につきました。
なかなか立派な小屋です。
今回は男性4名、女性4名の8名のパーティです。
ここには24時間入れる温泉があります。





小屋の入口には既に紅葉した木がありました。
とりあえず、部屋に荷物を置いて昼食をとり、鎌池まで散策することに
しました。
ここは日帰り入浴もできるようです。




鎌池には小屋の後ろにある林道を歩いて行きます。
この左側には露天風呂がありました。
宿泊者は自由に入れるようです。
散策から帰ってから入ることにしました。



雨飾山

雨飾山がきれいな姿を見せてくれました。
山の下では紅葉が始まっているようです。
明日登る山です。
頂上からは日本海もみえるそうです。


ノコンギク

ノコンギクが咲いていました。
秋の花です。
地方によっては多少姿を変えているようです。
きれいなブルーをしていました。


ゲンノショウコ

林道の脇に群生していました。
昔は薬草として重宝したようですが、今は使うこともないようです。
ここでは特に花が大きく感じました。
雑草として片付けるにはもったいないような花です。




歩いている右手奥の尾根は既に紅葉が始まっています。
大きな雲はまだ夏を思わせます。
この日は気持ちよい晴天でした。





ススキはすっかり秋の色です。
太陽の光を浴びて銀色に輝いていました。
ススキの穂を集めてフクロウなどを作りました。
子供の頃は自然が遊び相手でした。





稜線の上はすっかり紅葉しています。
ここにはブナが多いそうです。
赤いのはナナカマドやウルシのようです。
こんな日にあの稜線が歩けたら最高だと思いました。


アケビ

道の左手にアケビをみつけました。
なかなかきれいな姿をみることがありません。
種ごと口に入れ、周りの果肉だけを食べます。
ねっとりとした甘さが口の中に残ります。
懐かしい味でした。





向こうの山は金山(かなやま)のようです。
きれいな姿の雲が流れています。
ここでは秋本番のようです。


雨飾山

ススキを手前にして雨飾山を眺めてみました。
時々雲に隠れて姿がみえなくなります。
予報では明日の天気はよくありません。
せいぜいこの日の姿を楽しんでおきました。
鎌池までは1時間くらいの歩きです。

瑞牆山(最終回)

2008-10-15 | 山梨の山

頂上直下に大きな岩の壁がありました。
こんな壁を見ると登りたくなります。
フリークライミングというスポーツがあります。
手足だけを使って岩の壁を登るスポーツです。
もちろん、失敗した時のために体をザイルでホールドします。
ルートを探しながら登るのが楽しいのです。
挑戦してみたかったのですが、時間がないので止めました。


瑞牆山の頂上

やっと瑞牆山の頂上につきました。
標高2230m、日本百名山でもあり、山梨百名山でもあります。
瑞牆山荘を出発してから2時間50分でした。
晴れていれば素晴らしい展望があるのですが、この日は曇りでした。
怪しい雲行きです。



岩登り

正面の大きな岩で岩登りをやっている人がいました。
4人のパーティのようです。
下に1人、上に1人いて2人が登っている最中でした。
岩登りは山登りとはまた違う技術が必要です。
もちろん体力も必要です。
最近はかなりの年配者や女性もやっているようです。
危険を伴いますが、それなりに楽しいのでしょう。




頂上は大きな1枚岩になっています。
左側は絶壁です。
高所恐怖症の人は近づかないほうが無難です。
この先も深く切れ込んだ絶壁になっていました。
この日は頂上に数人いただけでした。
混んでいるとたいへんだと思います。



岩の先端まで行ってその先を見ました。
大きな岩の塊があるだけです。
歩いて行けそうですが、降りるルートがありませんでした。
お昼を少し過ぎていましたが、ここで昼にすることにしました。




先ほどの岩登りのようすをもう一度みると、既に1人が登り終えたようです。
岩の高さは30mくらいあるようです。
もう1人の姿がみえませんが、裏側に回りこんでいるようです。
ここからはかなり離れていました。
降りるのもたいへんだと思います。



岩登りをしている岩の更に奥をみるとやはり同じような岩が
連続しています。
晴れていれば金峰山(きんぷさん)が見えるハズですが、この天気では
無理でした。
それでも中国の南画を思わせる風景が少しだけでも見られてよかったです。



反対側からガスがどんどん湧いてきています。
遠くで雷鳴も聞こえます。
頂上について10分もしないうちに雨が落ちてきました。
慌てて食事を中止し、岩陰で雨具をつけました。
いよいよ本格的に降ってくるようです。
こんなところでカミナリが落ちたら逃げ場がありません。
急いで降りることにしました。




ここにはもう1本標識が立っています。
日本百名山は少しブームが過ぎたようですが、それでもこれを
目指して登っているようです。
百名山でなくてもよい山がたくさんあります。
ブームのお陰で喜んでいるのはツアー会社だけのようですが・・・

雨はだんだんと激しくなり、これが最後の写真になりました。
リーダーに断って女性二人と共に来た道を走るように降りました。
やはり岩場の登山道は川のようになっていました。
大粒の雨が痛いくらいに顔に当ります。
頂上を出発してから1時間50分で瑞牆山荘につきました。
登りより1時間も早かったです。
山荘の入口で雨具を脱ぎ、小屋の中で着替えをさせて貰いました。
生ビールを飲んでいたら、遅れて降りてきたメンバーが到着しました。
何とか全員最終バスに間に合い、無事に今回の山行を終えました。

この山も今月末頃から紅葉が始まるようです。
その頃はたくさんの登山者で賑わうことと思います。

瑞牆山(その3)

2008-10-14 | 山梨の山

ここは大きな沢に沿った登山道のようでした。
狭い岩の間を潜り抜ける場面もあります。
大きな岩が行く手を阻みます。




こんな岩だらけなら整備もできないのでしょう。
雨が降れば柔らかい土がどんどん流されます。
それが繰り返されると大きな岩肌が現れます。
以前一度登っていますが、その時よりかなり荒れていました。



突然大きな岩が現れました。
ここは岩登りをする人もいるようです。
この岩もそのターゲットでしょうか。
ガスがどんどん濃くなってきました。




先頭をリーダーが一生懸命登っています。
北アルプスの山のようにキチンとマークがついていません。
ところどころに赤いペンキで矢印があるだけでした。
晴れている時は問題ないのですが、ガスが濃くなると
ルートが分からなくなります。
岩がだんだんと大きくなってきました。




1時間以上このような登りばかりが続きます。
みんな黙々と登っていました。
浮石はほとんどありませんが、大きな岩が今にも頭上に
落ちてくるような錯覚に見舞われました。




向こうにハシゴが見えます。
しかし岩には右に行くよう矢印が書いてあります。
ハシゴを登っても行けたのでしょうが、その先に危険個所が
あるようです。
このような場合は素直に矢印の指示に従います。
右には巻き道がありました。
もうすぐ頂上のようです。