山小屋だより

山歩きや街歩き、そこで出会った花や風景を紹介しています。
ぜひ、一緒に歩きましょう

上高地(最終回)

2008-03-20 | 上高地
いよいよ最終回です。

サイン


釜トンネルに入る手前の雪の上に「サイン」をしました。
切り取って持って帰りたかったのですが、途中で消えてしまうでしょう。
これもすぐに消えてしまうと思います。
来る時25分かかった釜トンネルも15分くらいで通り抜けました。
河童橋をでてから2時間20分の歩きでした。
予定より相当早く午後2時半には着きました。
この日の歩程は約5時間でした。

バスの時間は午後3時15分です。
入口にあった売店に入って女性はコーヒー、男性はビールを飲みました。
ストーブで体を温め、バス停に向かいました。
中の湯でレンタルしたスノーシューは売店に返却しました。





ツララ(1)

売店をでるとすぐに川があります。
崖にたくさんのツララができていました。
川の中の石にも雪が積もっています。
それぞれに小さな動物が乗っかって遊んでいるようでした。




ツララ(2)


新しい釜トンネルの横に古いトンネルが残っています。
そのところに大きなツララができていました。
5m以上あるようです。
滝が凍りついたように見えました。
雪と氷が最後まで楽しませてくれました。

上高地に入るにはバスでここまでくれば、売店で中の湯に連絡して
送迎してくれるそうです。
一人でも大丈夫だといっていました。
松本と高山を結ぶ「路線バス」が運行されています。
本数が少ないので調べてから行ったほうがよいでしょうね。




ト伝の湯


橋を渡り終えたところに「ト伝の湯」がありました。
売店でいえば入浴できるようです。
この日はそれほど汗もかきませんでした。
気温が低かったので、入ったら風邪を引くかも知れません。
中がどうなっているか、気になりましたが素通りしました。
バス停はこの温泉のすぐ上にありました。
定刻通りにきたバスに乗り、松本に出て解散しました。
帰りに電車の窓から八ヶ岳がみえました。
夕陽に赤く染まってきれいでした。

今月末、八ヶ岳の赤岳に行く予定です。
また、どんな出会いがあるのでしょう。
楽しみです。


上高地(その18)

2008-03-19 | 上高地
焼岳(4)

河童橋に行く時は焼岳が左に見えていましたが、帰りには右側に見えています。
行く時よりも大きくみえました。
この日はずっとにこやかな姿をみせてくれていました。
夏と違って雪があると一層きれいな姿です。
頂上の噴煙もかすかにみえました。
こんなに長い間ゆっくり眺めたのは久し振りでした。





雪道(7)

除雪された雪道がどこまでも続いています。
もう、仲間の姿はありません。
午後の日差しに雪がキラキラ光ってきれいでした。
気温は相変わらず低く、雪がサラサラしていました。
もうすぐ朝出発した分岐にでるハズです。
遠くに白く乗鞍の頭が覗いていました。





穂高連峰


最後にもう一度後ろを振り返ってみました。
何と!雲が切れて穂高連峰が姿をみせているではありませんか。
右奥が前穂高岳、左奥が奥穂高岳、その間が吊り尾根と呼ばれています。
最後の最後に姿を見せてくれて感激しました。
この姿を仲間はみたのでしょうか?
ぜひ見せたい姿でした。






スノーシュー


途中でスノーシューを脱ぎました。
最初にもご紹介しましたが、これがこの日お世話になった
スノーシューです。
長さは50cm、幅が最大20cmくらいです。
本体はプラスチックでできています。
ひっくり返して裏をみています。
前面に大きなギザギザした金具、その下に6個のスパイクが
ついています。
このスパイクのお陰で氷の上に乗っても滑りませんでした。
ここから先はこれを両手に持って先を急ぎました。









雪の造形


釜トンネルに入る手前におもしろい雪の造形がありました。
風がいろんな方向から吹いて自然に作られ芸術品です。
こんなものが見られるのも雪があるからでしょうね。
釜トンネルに入る手前で仲間の姿がみえました。
もうここまで来れば余裕です。
最後まで付き合ってくれた焼岳に別れを告げました。
もうすぐ釜トンネルに入ります。

上高地(その17)

2008-03-18 | 上高地
梓川


田代橋の上から梓川の下流を眺めました。
澄んだ水に陽光が輝いています。
光に春を感じました。
あと、1ヶ月もすると芽吹きが始まることでしょう。
魚も姿は見えませんでした。







西穂の入口


田代橋を渡ってしばらく行くと分岐になります。
左は釜トンネルへ帰るコース、右に行くとウエストンのレリーフがあります。
ここをまっすぐ登れば西穂山荘に行けます。
夏道で約4時間の登りになります。
数年前にここを登って西穂山荘に泊り、西穂岳をピストンしたことが
あります。
西穂岳は独標まで行って引き返す人が多く、その先は静かでした。
切り立った岩の連続で、足元をしっかり確保しながら歩かないと、
たいへんなことになります。
西穂岳から先はもっとたいへんです。

仲間のほとんどがどんどん左に行ってしまいました。
ウエストンレリーフまでは400mです。
折角なのでザックを置いて行ってみました。






ウエストンレリーフ


約15分ほどでレリーフに到着しました。
1891年に初めて上高地に入ったイギリスの登山家です。
帰国後、本を書いて日本アルプスを広く世界に紹介しました。
その功績をたたえて、ここにレリーフをはめ込みました。
毎年、初夏の山開きにここで「ウエストン祭」を開催しています。




六百山


梓川を挟んで左手に大きな山がみえました。
六百山です。
残念ながらこの山には登れません。
青い空に映えてきれいでした。





霞沢岳


六百山から右に目をやると、大きく切り立った山があります。
霞沢岳です。
徳本峠(とくごうとうげ)に徳本峠小屋があります。
ランプが灯る古い小屋です。
この小屋に泊ってこの山を往復するだけで約8時間かかります。
ごつごつした岩山ですから、天気が悪いとたいへんです。




六百山と霞沢岳


二つの山の位置関係はこんな感じです。
この日は天気がよくて最高な眺めでした。
他のメンバーにも見せたかったのですが、どんどん先に行ってしまいました。
約30分の遅れを取り戻さなければなりません。
ザックを再び担いで先を急ぎました。
スノーシューを脱いで走りたかったのですが、雪が乾いていて
足を取られます。
やはりスノーシューは履いていたほうが楽でした。
もう少し平らな道を歩きます。

上高地(その16)

2008-03-17 | 上高地
カラマツ林(2)


かなり長いカラマツ林でした。
一番先頭を行く仲間は点にしかみえません。
午後になって少し風が出てきました。
歩いていると寒さは感じません。
雪は相変わらず締まっていました。






雪の壁(1)


このあたりはかなりの積雪でした。
大きな雪の壁ができています。
立山のアルペンルートには高さが20m以上の大きな雪の壁ができる場所があります。
5月連休に合わせて室堂まで除雪します。
室堂近くが一番高くて「雪の大谷」と呼ばれています。
立山観光シーズンの幕開けです。




帝国ホテル


河童橋に行く時見えた「帝国ホテル」です。
泊ったことはありません。
ツインで一人¥30,00くらいするそうです。
わざわざ泊りにくるお客もいるようです。
今年のオープンは4月26日だそうです。




雪の壁(2)


スノーシューを履いていると除雪した道もそれほど楽ではありません。
このあたりも積雪が多かったです。
これが解けるにはまだ1ヶ月はかかるでしょうね。
雪の下では草花が春を待っているようです。





雪の壁(3)


カラマツ林をやっと抜けました。
まもなく田代橋を渡ります。
シラビソの木に雪が残っていて心に残りました。
2月にアメリカのミネソタに行ったことがあります。
気温はマイナス20℃でした。
朝、ホテルをでて近くを散歩しましたが、湖が凍りついていました。
これを少し大きくしたような景色でした。
野生の鹿がすぐ近くまできました。
自然が一杯のところでした。

上高地(その15)

2008-03-16 | 上高地
梓川と焼岳


河童橋の真ん中から焼岳を眺めてみました。
左側にカラマツ林、右側にケショウヤナギがあります。
ケショウヤナギは上高地にある特有種です。
水の中でも元気に生きています。
赤くなっていてきれいでした。





明神岳

穂高連峰に向かって先ほどから見えていた山です。
明神岳(2931m)という岩峰です。
登るルートがありません。
梓川はこの山を巻くように大きく左に曲がっています。
徳沢まではこの山を左手にみながら歩きます。
刻々と姿を変えて違った顔を見せてくれます。
この奥に前穂高岳があります。





西穂高岳


今度は左手を眺めました。
右手奥に西穂岳があります。
この日は残念ながら雲の中でした。

西穂岳から奥穂岳までの間は岩の連続です。
ルートを見失ったり、足を滑らせて滑落したりして
毎年犠牲者がでています。
西穂山荘から穂高岳山荘まで10時間以上かかります。
危険な個所も多く、天気が悪かったら止めたほうが賢明です。





焼岳(4)


この日の焼岳は去り難い姿でした。
夏はあまり気にとめないで素通りします。
このあたりに人が多くて、ゆっくりできないからです。
この日は貸切でした。
雪があると素晴らしい姿ですね。
帰りはこの山のもっと近くを通ります。
一日中笑顔で付き合ってくれそうです。




河童橋(4)


反対側からみた河童橋です。
同じような姿をしています。
欄干の文字はひらがなで「かっぱばし」と書かれていました。
帰りのバスの時間がが決まっています。
20分ほど休憩してここを引き上げました。




カラマツ林(1)


このあたりのカラマツ林がきれいでした。
春になると小さな芽がでてきます。
淡いミドリ色がきれいです。
秋の紅葉も黄金色に染まっていいですね。
白い雪と青い空との対比がステキでした。

写真を撮っている間に仲間の姿がみえなくなります。
あっという間に100mくらいは差がついてしまいます。
でも、どこかで追い付きます。
歩き方の違いでしょうか?


上高地(その14)

2008-03-15 | 上高地
除雪車


途中で除雪車に出会いました。
我々が通り過ぎるのを待っていてくれました。
冬季でも河童橋あたりまでは作業をする人が入っているようです。
そのために作業車が通れるように除雪しているようです。
たいへんな作業だと思いました。






河童橋(1)


やっと河童橋が見えてきました。
雪の壁があり、これ以上川のほうに近づけません。
穂高連峰にはご覧のように雲がかかっていました。
岳沢が僅かにみえます。
山は吹雪いているようでした。




河童橋(2)


やっと河童橋に到着しました。
釜トンネルから約3時間かかりました。
右下には階段がありますが、雪ですっかり埋まっています。
夏はたくさんの人で一杯になるところです。
昔はこのあたりに深い淵があり、河童がでそうだというので、この名前が
ついたそうです。
この橋は数年前に新しく架け替えられました。
風が出てきたので、橋の向こう側に渡って小屋の軒下で昼にしました。
昼といっても持っているパンを立ったままかじる程度です。





河童橋(3)


橋の欄干から下を覗いてみました。
今は深い淵などありません。
梓川にはきれいな水が流れています。
この川の水源は槍ヶ岳だそうです。
冷たい雪解け水が流れています。
夏でも手を入れるとしびれるくらいで、長く入れていることは
できません。




穂高連峰と梓川


橋の中央から穂高連峰を眺めてみました。
しばらく待っていましたが、雲は取れませんでした。
ここから、明神、徳沢と歩いて横尾まで約3時間です。
そこから更に槍沢に沿って登れば約7時間で槍ヶ岳につきます。

槍沢ロッジに泊って槍ヶ岳に登りましたが、ガスがかかっていて
槍ヶ岳の頂上からは何も見えませんでした。
梯子やクサリがたくさんあり、シーズン中は待ち時間もでる山です。

横尾から左に入れば涸沢(からさわ)ヒュッテに行けます。
ここから約6時間の歩きです。
「おでんと生ビール」のセットが人気メニューです。
夜は星がきれいにみえる小屋です。
台風でこの小屋に2連泊し、奥穂岳をピストンしました。
今から5年くらい前のことです。

上高地(その13)

2008-03-14 | 上高地
焼岳(2)


焼岳がまた姿を見せてくれました。
歩くたびに違う顔になっています。
夏みる姿とはまったく異なる山のようにみえます。
どっしりとして雄大です。
この日は上機嫌で我々を見守っていてくれました。





帝国ホテル


やっと帝国ホテルの赤い屋根が見えました。
ここが分岐になっています。
後ろからくるメンバーを待ちました。
ここから河童橋までは除雪されています。
帰りはこの分岐から左の道を歩く予定です。




雪道(7)


5分ほど休憩して出発です。
今度は最後尾を歩きました。
このあたりが一番雪が深いようです。
2m以上ありました。
でも除雪されていたので歩きやすかったです。





ホッキョクグマ


右手に大きな動物が突然現れました。
ホッキョクグマが雪の中から頭を出しているようです。
襲われたらたまりません。
音を立てないように静かに通り過ぎました。
こんなところで何をしているのでしょうね。
温暖化のせいで上高地まで泳いできたのでしょうか?




カマクラ


今度は小さなカマクラのようなものがありました。
雪と風の合同製作のようです。
きれいな曲線です。
中には誰もいませんでした。
子供の頃、カマクラの中に七輪を持ち込んでお餅を焼いて食べました。
カルタやトランプもしました。
懐かしく思い出されました。





バスセンター


バスセンターに到着です。
すべてのバスはここから発着します。
新宿からの夜行バスもここが終点です。
マイカーは釜トンネルの手前の沢渡(さわんど)に車をおいてタクシーか
専用のバスでここまで入ります。
2階には食堂やお土産を売っている店があります。
山から降りると「生ビールとお蕎麦」が定番になっています。

今はシャッターが降りてひっそりとしていました。
オープンは5月連休明け頃になるのでしょうか?
夏はたくさんの観光客で賑わうところです。

ここから河童橋まで20分くらいです。
もう少しです。

上高地(その12)

2008-03-13 | 上高地
リスの足跡


雪の上に変わった足跡を発見しました。
リスの足跡のようです。
リスは前足をついた跡に後ろ足をついて走ります。
これを見ると手前から奥に走って木のところで消えています。
多分この木に登ったのでしょう。
雪がないと見られない足跡ですね。
このあたりのリスは「ホンドリス」と呼ばれ、かなり小型のリスです。
中の湯の外の木には数匹が走り回っていました。





雪道(6)


このあたりはかなり積雪が深いようでした。
両側にはダケカンバやコメツガの木が目立ちます。
冬の上高地は静まり返っています。
雪解けまでにはまだまだ時間がかかりそうです。




雪の壁


右手に雪の壁が現れました。
雪山などでは「雪庇(せっぴ)」と呼ばれ、この端を歩くと突然崩れることが
あります。
少なくとも10m以上離れた内側を歩く必要があります。
雪庇は音もなく崩れることがありますから厄介です。
線状に映る木の影がきれいでした。





シロクマ


シラビソの枝に雪が残っていて「シロクマ」に見えました。
北八ヶ岳でもたくさん会いました。
シラビソの木には雪が着きやすいようです。
近づくと今にも動き出しそうでした。
雪解けまでの命のようです。



ワニ


突然雪の中からワニが立ち上がっていました。
枯れた木に雪が積もって思わず「ワニ」に見えました。
雪があるといろんな想像をさせてくれます。
本当にいたらビックリですね。
このワニも雪解けと共に消えてしまうでしょうね。

アメリカのニューオリンズでワニの肉を食べたことがあります。
香料をたくさん使って焼いてありましたが、それでも青臭さが残っていました。
食感はトリの肉に似ていました。

帝国ホテルがなかなか見えません。
もうすぐだと思います。

上高地(その11)

2008-03-12 | 上高地
河童橋までは雪景色が続きます。


雪道(3)


数日前に誰かが歩いたトレースがありますが、この日は誰も歩いていません。
新雪は10cmくらいでした。
木々の影が雪面に映ってきれいでした。
しばらくトップを歩きます。




ウサギの足跡


ウサギの足跡がありました。
上高地で見たのは初めてです。
ウサギの足跡は独特の形をしていますから、すぐにわかります。
前足をついてから大きな後ろ足をその前面につきます。
これをみると奥から手前に向かって歩いてきたようです。
このあたりには野生のサルもいるようです。





雪道(4)


大正池から少し奥に行くと雪が多くなりました。
上高地とは思えません。
トップを代った仲間が快調に飛ばしています。
後ろは姿がまったくみえません。
行き先はわかっているので、それぞれマイペースで歩いているようです。
スノーシューを履いて歩くと結構暖かくなります。
シャツとフリースだけで充分でした。





光と影


歩いている右手から太陽が当っています。
時々、このような「光と影」をプレゼントしてくれます。
雪のお陰でこのような楽しみがあります。
夏なら黙って素通りするところです。
両手にストックを持っているので、気に入った場所があると雪にストックを
突き刺し、撮影しました。
誰もいない上高地は不思議な感じでした。




雪道(5)


再びトップ交代です。
このあたりは積雪が2m以上ありました。
後ろのメンバーとはかなり離れています。
もうすぐ帝国ホテルがあるハズです。
そこでみんなを待って態勢を整えることにしました。
帝国ホテルから先は除雪された道を歩きます。

上高地(その10)

2008-03-11 | 上高地
焼岳(2)


しばらく歩いてから振り返ってみました。
焼岳が少しずつ顔を見せてくれます。
このルートは夏道だとかなり広いのですが、雪があると
キチンとした道はありません。
右側は大きな崖になっていて雪崩も発生する場所のようです。
前後、左右に注意をしながら歩きました。
気温が低かったので雪崩はそれほど気にしませんでしたが、これから
気温が上がると注意が必要です。






大正池


大正池が見えてきました。
全面凍結はしていません。
この池は焼岳が噴火した時、梓川を堰き止めてできた池です。
昔はたくさんの枯木が立っていましたが、いつの間にかその枯木は
なくなっていました。
撤去したのかも知れません。
対岸のケショウヤナギが真っ赤になっていてきれいです。
夏ならバスで通り過ぎる場所です。
奥に見える山は明神岳です。
左に穂高連峰が見えるハズですが、雲の中でした。






大正池ホテル(1)

夏、観光バスでくるとこのホテルの前で降ろされるようです。
湖畔に遊歩道があり、河童橋まで歩けるようになっています。
コーヒー軽食などもできるようです。
客を降ろしたバスは、この奥にあるバスセンターの駐車場で待っているようです。





大正池ホテル(2)


大正池ホテルの正面です。
シャッターが下ろされ静まり返っています。
オープンするのは雪が解けてからでしょう。
このホテルの右側から川に沿った遊歩道に降りることができます。
先行の二人がようすを見に行きましたが、遊歩道が雪に埋まっていて
危険だというので、このまままっすぐ歩くことにしました。
途中に細い橋があり、その上には1mくらいの積雪がありました。






雪道(1)


積雪は1m以上ありそうです。
ここから仲間二人が先行しました。
他のメンバーの歩きが気になります。
時々振り返りながら歩きました。
大きな木はシラビソのようです。
北八ヶ岳にたくさんあります。






雪道(2)


あまり遅れると後ろが心配です。
途中で態勢を整えるためにみんなを待ちました。
ここから先は踏み跡がありません。
上高地は標高が1500mです。
まだまだ冬の装いです。
河童橋まではまだ1時間半くらいかかります。

上高地(その8)

2008-03-09 | 上高地
釜トンネル入口(1)


釜トンネルの入口です。
冬季間は上高地に車が入ることができません。
夏でも上高地に入れるのは観光バスかタクシーだけです。
マイカーできた場合は手間での沢渡(さわんど)の駐車場に
車を置いて、バスかタクシーの相乗りで入ります。
交通渋滞を防止すると共に排気ガスによる自然破壊を防ぐためです。






釜トンネルの入口(2)

ゲートの脇から人間だけは通れます。
中は薄暗く寒そうです。
外の温度がマイナス7℃でしたから、それより3℃くらいは
低いと思います。
この季節は歩く人も少ないようでした。






売店


入口に向かって売店がありました。
中の湯の案内もしています。
バスでここまでくれば中の湯に連絡して迎えにきて貰えます。
1人でも大丈夫だそうです。
右側にトイレがありましたが、カギがかかっていました。
屋根の雪は1mくらいありました。
レンタルしたスノーシューはここで返却できます。
松本行きのバスが午後3時15分です。
それまでにここに戻る予定です。







プレート


入口にプレートがありました。
このトンネルができてからそれほど経っていません。
昔のトンネルは内部の高さも低く真っ暗でした。
観光バスもトンネルに差し掛かるとエアーを抜いて車高を低くしました。
トンネルの中も岩が剥き出しになっていてすれ違いがたいへんでした。





トンネルの中(1)

トンネルの中には所々に灯りがあります。
薄暗くて目が慣れるまで少し時間がかかりました。
勾配が11%あります。
結構な登りです。
足元を確認しながら、ゆっくり歩きました。





トンネルの真ん中


このトンネルは全長1310mあります。
所々にこのような非常灯があります。
出口までの距離がわかるようになっています。
ここが丁度真ん中です。
入口から約10分ぐらいでした。
風も自然に吹いてくるようです。
手袋をしていても冷たくて感覚がありませんでした。





トンネルの中(2)

トンネルの中には天井に勾配を書いた表示板もありました。
入口と同じく11%と書いてあります。
出口まで同じ勾配で登りになっています。
メンバーはそれぞれ自分のペースで歩いています。
足元が薄暗く凍り付いている場所もあり、先頭を歩きながら
気をつけるよう声をかけて歩きました。
まもなく出口です。




上高地(その7)

2008-03-08 | 上高地
スノーシュー


中の湯でスノーシューをレンタルしました。
最近はプラスチックでできているものもあります。
これを履くと雪が深くても抜けこむことはありません。
返却は釜トンネルのところにある売店でよいそうです。
レンタル料はストック付きで¥1500でした。





雪道(1)

2台の車に分乗して出かけました。
昨日は雪で何もみえませんでしたが、かなり雪が積もっています。
釜トンネルから中の湯までは約3キロあります。
除雪は中の湯でしなければならないそうです。
たいへんな作業だと思いました。




雪道(2)

道はカーブの連続です。
かろうじてカーブミラーが顔をだしていました。
この道路は中の湯に来る人だけが通ります。
遠くの山も姿を見せてくれました。







雪道(3)


きれいに除雪してあります。
途中で除雪車とすれ違いました。
中の湯の社長自ら毎日朝早くからやっているそうです。
除雪しなければ冬の間は陸の孤島になってしまいます。
冬用のタイヤと4WDなら乗用車でも泊りに行けます。






バス停


この先に釜トンネルがあります。
外気温はマイナス7℃と電光板に表示されていました。
左に車が泊っていますが、そこにバス停があります。
安房トンネルができたお陰で冬季でも高山から松本までのバスが
走っています。
もちろん本数は少ないです。
帰りはここからバスに乗る予定です。
まもなく釜トンネルです。

上高地(その6)

2008-03-07 | 上高地
スゲ笠


翌朝6時頃起きて朝風呂に行きました。
外はまだ暗くてよくわかりませんでしたが、
雪は止んでいるようです。
風呂場の入口にスゲ笠がありました。
そういえば昨日の雪の中でこれを被って露天風呂に入っている人が
いました。
なかなか風情がありました。





内風呂

内風呂です。
まだ誰も入っていません。
湯気でもうもうとしています。
カメラのレンズがすぐに曇りました。
温泉での朝風呂は気持ちよいものです。
7時朝食で8時半出発です。
時間はたっぷりありました。





朝焼け(1)

少しずつ明るくなってきました。
部屋に戻って外をみました。
晴れています。
昨日は見られなかった山がよくみえます。
雲が茜色に輝いていました。
天気はよさそうです。





朝焼け(2)

少し左側を眺めてみました。
山がみえます。
頂上付近は雲で隠れていましたが、この雲もまもなく取れるでしょう。
ここは山の中です、
日の出は少し遅いようです。





ツララ


食堂の外に大きなツララが下がっていました。
2m以上ありました。
太陽が山の上から顔を出すところです。
雲がどんどん流れています。
今日の天気はよさそうです。

食卓に「ホウ葉味噌」がありました。
味噌にネギやカラシを入れて混ぜ、ホウの葉っぱに乗せて
コンロで焼いたものです。
熱いご飯に乗せて食べるとこれだけで他のおかずはいりません。
飛騨高山あたりの名物です。




外の景色

玄関先から外をみました。
昨日到着した時とはまったく違う景色です。
気温はマイナス5℃くらいです。
明け方はマイナス10℃以下になるそうです。
太陽があがると気温もどんどん上がります。
身支度を整えていよいよ出発です。

上高地(その5)

2008-03-06 | 上高地
積雪(1)

露天風呂に降りる階段と建物の間にはかなりの雪が積もっていました。
3m近くありました。
手すりは埋まっていて役に立ちません。
軒下には長いツララが下がっていました。




積雪(2)


露天風呂の奥のほうの景色です。
大きな雪の壁ができています。
下がどのようになっているのかまったくわかりません。
雪深い中で生活している人達の苦労を思いました。
じっと雪解けを待つしかないようです。





フロント


中の湯は温泉旅館と呼ばれています。
昔は下にあったのですが、高山に抜ける安房トンネルができてから
ここに移転したようです。
トンネルができるまで安房峠は冬になると通れませんでした。
トンネルができてから一年中松本から飛騨高山まで通れます。
立派な旅館でした。
フロントの横には売店もあります。
ワインを2本買って部屋で飲みました。







ロビー

フロントの反対側にはロビーがあります。
ホテル並の設備です。
窓側には望遠鏡が置いてありました。
窓の外の大きな木にリスが数匹走り周っていました。
リスも雪が好きなようです。





窓の外(1)


部屋に帰って窓の外を見ました。
相変わらず雪が降っています。
屋根には1m近く積もっているようです。
雪国の建物はこのくらいの雪ではビクともしないようです。
でもある程度積もると雪下ろしをしなければならないようです。
たいへんな作業だと思いました。






窓の外(2)


反対側を見ました。
この奥に山があるようですが、何も見えません。
雪が降ると外は静かです。
にぎやかなのは部屋の中だけです。
翌朝、晴れることを期待してほどほどに就寝しました。
いよいよ上高地に入ります。

上高地(その4)

2008-03-05 | 上高地
中の湯


午後2時に松本駅に行くと既にメンバーは集まっていました。
男性6名、女性5名の総勢11名です。
午後2時半に中の湯から迎えのマイクロバスがきました。
中の湯までは1時間ちょっとです。
途中から雪が降り出し、中の湯についた時には結構積もっていました。
気温はマイナス2℃くらいでした。
玄関からみた外の景色です。







         看板
         
         ここは標高1500mくらいあります。
         上高地とおなじくらの高さです。
         玄関の入り口の上に立派な看板がかかっていました。
         中の湯は10年くらい前に新築されたそうです。
         この看板は古い時の看板のようです。





提灯


「秘湯を守る会」と書いた提灯がありました。
ここは全国にある「秘湯」の一つに数えられているようです。
静かな山の中です。
冬は深い雪に閉ざされています。
温泉好きな人達には別天地なんでしょうね。






露天風呂(1)


部屋割りを済ませ、早速露天風呂に入りました。
さすが雪国です。
周りにはかなりの積雪がありました。
お湯の温度はあまり熱くありません。
それでも入っていると体の芯から温まってきます。





露天風呂(2)


内風呂からドアを開けて階段で降りてきます。
階段にも雪があって滑ったらたいへんです。
雪は相変わらず降っています。
明日はどうなるのでしょう。
今晩は温泉に入って美味しいものを食べて美味しいお酒を飲むしか
ありません。
あとは天に任せましょう。