空海の風景 A scene of Kukai

司馬遼太郎の『空海の風景』を読みました。
芸術院恩賜賞受賞作品です。

「アジア文化交流」の講義で、仏教がインドから中国へ、中国から日本へ、不空から恵果へ、恵果から空海へ伝わったことを知り、また、「仏教の世界観」の講義で、現在仏教を勉強していることより、密教と空海のことをもっと知りたくなり、この本を読みました。

流石、司馬遼太郎です、歴史的資料に基づき、話を構築されており、あの時代はこのようなことがあったのか、こうだったんだと思いながら読みました。

初めは、読むスピードが上がらなかったのですが、途中からは、面白くなり、テンポ良く読み終えることが出来ました。

特に、空海が若い時に、唐の都の長安に行き、そこで過ごし勉学をした時の場面が、私にとっては良かったです。国際的な都市で、物怖じせず、堂々と勉学と生活をする空海に、素晴しさを感じました。空海に、日本人であるという反面、世界人としての存在を感じました。

この本は良かったです、私の読後評価は最高の5☆です。

I read " A scene of Kukai " of historical novel by Ryotaro Shiba today. It was a very good book for me.
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