(TxT)<戯れ言ですよ

とみーのにっき&おえかきちょう

ドキドキ!プリキュア 第48話 ドキドキ全開!プリキュアVSキングジコチュー!

2014年01月25日 | ドキドキ!プリキュア
巨大生物VS巨大妖精 怪獣大決戦!(笑)

 そんな今回のお話は…
 レジーナの心にドキドキを取り戻すことができた…!だけどレジーナの裏切りに、キングジコチューの怒りが爆発する…。
 「やめて、パパ!」レジーナの声を聞いた瞬間、キングジコチューの動きが止まる。その時、ハートには愛のドキドキが聞こえたの。
 キングジコチューの中に、トランプ王国の王様の心が残っているんだ!
 ラブリーパッドで見ると、キングジコチューの心臓部分に王様の姿が…!王様を助けるためには、キングジコチューの身体の中に入るしかない…!
 ロゼッタとランス、ダイヤモンドとラケルがジコチューを引きつけてる間に、ハート、ソード、エース、それにレジーナもキングジコチューの中へ。
 ハートたちは、無事に王様を助け出すことができるの…!?
 以上公式のあらすじ。

 お話はあらすじにある通り、キングジコチューから国王を取り戻すぜー!という内容。まぁ結果は推して知るべしなんですが、正に王道な展開は、この歳になると逆にそれがやっぱり気持ちいい。
 さて、まず今回のお話の前に、アバンから今回の内容に入る前の展開をちょっと紹介せねばならないだろう。
 キングジコチューの中に入って国王を取り戻すと言うマナに、そんなことが出来るのかと問う皆に対してマナは、22話でもあった台詞を言う。
 「私を誰だと思っているの!大貝第一中学生徒会長、相田マナよ!!」
 大声でエコーのかかったこの台詞は、未曾有の事態を中継している各メディアによって放送され、キュアハートの正体は皆の知る所となってしまったのだ。
 家族はもちろん、大貝第一中学の皆さんは何かにつけて助けてくれた謎のコスプレスーパーヒロインが生徒会長であることが分って驚きを隠せない。そんな中、クラスメイトの二階堂くんが窓に駆け寄って「がんばれマナーっ!」と叫ぶと、他の生徒達も彼に追従し「生徒会長がんばれ!」と口々に叫ぶのだ。学校の皆だけには留まらず、大貝町の皆さんもプリキュアの正体を知ってがんばれがんばれと声援を送り、その大きな声はプリキュアを鼓舞することとなる。
 今回の出だしのこの一連のシーン。マナがこれまでしてきた善行、西で喧嘩が起これば仲裁し、東に気分が悪い人がいたら介抱し、北に財布を忘れた人がいれば探してやり、南に迷子がいれば一緒に親を捜してきた彼女の行動は、町中の知る所であったのだろう。大貝第一中学には、率先してゴミが落ちていれば拾い、困っている人がいれば助けてやる女の子がいると、マナはちょっとした有名人であったのだろう。今、何かにつけて助けてくれた謎のコスプレスーパーヒロインの正体を知り、町の人々は「なるほど、あの子だったのか!」と得心いったことだろう。謎の巨大生物に対して何かすることは出来ないが、助けてくれて、そして今、守ってくれている彼女にせめて応援だけでもと声を上げる様は、前回同様、マナの行動が実を結んだことを示していて実に気持ちが良いのと同時に、フレッシュプリキュア!辺りから、プリキュア活動は町に住む人々の知る所になっていて、でも最終決戦はいつも人知れず終わってしまうことを私はいつも残念に思っていたのです。せっかくプリキュアという存在が皆の知る所であるならば、最後にみんなの「がんばれがんばれ」が力になる所を見せてくれればいいのにと常々思っていたのですが、ついにきましたよ!
 そもそもプリキュア活動は、なんら人に知られて悪いことがないので、「秘密のスーパーヒロイン」である必要性が感じられなかった。プリキュアの基本はなんだかよく分からない悪をやっつけることではなく、大切な何かを守ること、つまりはレスキューなので、プリキュアが助けていった人たちが、いずれプリキュアの助けになるのはむしろ自然だと考えていたのです。それが今回、こうなればいいのにと思っていたことが形となったことがとても気持ちがいい。10年もこのアニメシリーズを熱心に見続けてきた私のこのアニメに対する愛は間違ってはいなかった。と思いましたよ。ありがとう!東映アニメーション!

 私の愛はさておき今回のお話ですが、上記しましたようにキングジコチューに捕われた国王のレスキュー。マナと娘であるエースさん・レジーナ・アイちゃんを彼の元へ行かせる為に、ロゼッタ・ダイヤモンド・ソードが彼女たちを先行させるという、いわゆる「ここは俺に任せて先へ行け!」展開。正に王道である。
 個人的には冒頭にも書きましたが、キングジコチューの体内に入る前の怪獣大決戦(笑)がヒットで、ここに至ってこんなことをしてくるかと思わず笑ってしまいました(笑)。
 キングジコチューの中に入るには、やはり口からしかないだろうとなって、ここは私に任せてくださいとロゼッタがこれまで1回しか披露していない技「ロゼッタバルーン」を繰り出す。ロゼッタバルーンその巨大な風船から何が出るかは毎回お楽しみの技、ってゆーか今回入れても2回しかやってねーじゃねーかなどと心の中で思いつつ(笑)、何が出てくるのかなーと思っていたら、出てきたのは「巨大ランス」であった。な、なんだってーっ!!(笑)
 ランスと言っても槍の方ではなくロゼッタのパートナーの妖精ランスである。彼が巨大化したのかと思いきや、本物の彼はちゃんとロゼッタにくっついているし、ドスン!ドスン!と大きな地響きを立てつつも同時にピヨッピヨッと可愛らしい足音を鳴らしつつキングジコチューに突進し、パンチを繰り出してもその短い手では届かず、それならばと額の宝石を輝かせ、ビームを放つかと思いきや出ないしと、なんだかよく分からない活躍(笑)で隙を作り、他の皆さんはキングジコチューの中へと突入する。
 彼女らを追ってくるジコチューを「ここは任せて」とダイヤモンドが足止めし、中に巣食うジコチューを「大丈夫、私も後から追いかける」とソードが引き受けるのは正に王道。主役とレスキュー対象である国王の娘たちを先へ進ませる為に、各所で仲間が奮戦する様子は熱くて良い。個人的にはソードさんが印象深く、ここは私が引き受けると皆の前に立って振り向く彼女の表情に全く悲壮感はなく不適な笑みなのだ。「ここから先は一歩も通さない!」と何百とも知れぬジコチューの群れに突撃していくソードさんのなんとカッコいいことか。
 話を少し飛ばし、奮戦するロゼッタ・ダイヤモンド・ソードさんも良く、巨大ランスでキングジコチューと相対するロゼッタは、キングジコチューのビームをその身に受けて町を守り、ロゼッタリフレクションで跳ね返して、上空からの頭突きで巨悪キングジコチューを転倒させたのだから大したモノである、しかしそこでロゼッタと巨大ランスは力尽きてしまう。ダイヤモンドは後続を足止めしきれず突破されてしまうが、最後の力を振り絞り、自分を中心にブリザードを発生させて吸い込み、自分と共に結晶化させて見事後続を断ち切るも、「マナ、後は任せたからね……」と力尽きてしまう。ソードさんはここでも印象深く、この戦闘は第1話でのトランプ王国でも戦いを模しているのだが、模してはいてもその時とは違うのだ。
 あの時はイカジコチューのゲソに手足を掴まれてしまっていたが、今回はゲゾに掴まる事無く手刀でゲソを切り裂き、そこからホーリーソドへと繋ぐコンボでイカジコチューを浄化する。ここまでの戦いをくぐり抜け、今やキュアソードはイカジコチューに遅れを取ることはないのだ。だがひとり戦う彼女は疲労の色を隠せずふらついてしまうも、最後の一体ゴリラジコチューと対峙すると一撃を後方へ飛んでヒラリとかわし、オーラを纏ったソードは突進し爆煙に包まれる。ここでソードさんがどうなったか分からないのがポイント。

 一方国王救出に向うハートたちはキングジコチューの心臓まで辿り着く。捕われている国王を発見するも、ジコチュー細胞なるものどもに取り囲まれてしまう。
 レジーナとエースさんの呼びかけを無駄だとするジコチュー細胞は国王の魂はもう無いとするのだが、ハートは確かに愛の鼓動を感じたと真っ向否定する。ジコチュー細胞の集中砲火を浴びる一行であったが、ハートがいう通り国王は鼓動を発し、私の家族に手を出すなと黒く染まっていたプシュケーはピンクに染まり目を覚ます。
 驚きを隠せないジコチュー細胞であったが、そんな彼を一笑に付し「キサマが娘の命を救いたいとわがままを言わなければ、トランプ王国の国民は平和に暮らせていた。王でありながら、どこまでも家族にこだわるキサマはこの世で一番ジコチューな人間、全ては自分が蒔いた種ではないか」となじる。
 するとすぐさまハートが「ちがうよ」と否定し続けて言う。「親が子供を助けたいと思うのは当たり前じゃない。そんなのジコチューでもなんでもないよ」
 そうなのだ。全ては愛故なのだ。確かにいき過ぎてしまったのかもしれない。だが自分の子供の命が救えるのなら、自分が罪に問われたとしてもそうするのが親というものであろう。その愛に邪心などない。
 ハートは「私はレジーナや亜久里ちゃん、アイちゃんをもう一度お父さんと会わせてあげたい。その為ならこの命が燃え尽きるまで私は絶対あきらめない!なぜなら私は、みなぎる愛!キュアハートだから!」と続け、眩い閃光を発しジコチュー細胞を浄化し始める。
 興味深いのは、ここへ至ってマナが何かしらの攻撃をぶっ放すわけではないことだ。この最終決戦において、マナは攻撃らしい攻撃を一切していない。愛のみなぎるマナの基本は不戦なのだ。必要のない争いを極力避けて通ってきたのはこれまで見てきた通り。物語の最初から示してきたように、マナの行動に一切のブレはない。その決して折れない意志の強さは正にスーパーヒロインたる姿であろう。
 ハートの閃光に浄化されつつあるジコチュー細胞は浄化されつつも「笑わせるな!娘ひとりの命を救う為に、国をめちゃくちゃにされたトランプ王国の民が許すと思うか!」とハートを飲み込もうとすると、一閃。闇を切り裂きハートの窮地を救ったのはキュアソードであった。
 「愛に罪はない。悪いのは、人を愛する心を利用したあなたたちよ!」
 後から追いかけると言ったソードが、ここで約束通り満を持して颯爽登場し、上記台詞を言い放つ姿のなんとカッコいいことか。また、ジコチューの言う事ももっともではあるが、国王の愛を否定せず、唯一生き残ったトランプ王国の国民として、王の所業を許したのだ。一人生き残り、歌い戦い続け、真実を知り、その名に剣を冠した伝説の戦士が元凶を切り裂き、 レジーナ・エース・アイちゃんは国王の手を取り、愛を取り戻した国王は解放され、キングジコチューは絶叫と共に消え去った。トランプ王国を巡る闘争はここで終焉を迎えたのだ。

 全てが終わったと思われたが(と言ってもまだ1話ありますし)、ベールが浄化されて小さくなったキングジコチューを飲み込み、俺がNO.1だ!となった所で引っぱりましたが、今回は上記しましたように目的は国王をレスキューすることであるので、次回最終回で闇の完全浄化&エピローグとなるのでしょう。
 ともあれ、今回はラス前の一番おいしい所ということもあって見応えあるお話にはなっている。まぁドキドキらしく、以前のシリーズのような、もっとバーニングハート的な盛り上がりはないものの、王道な展開で全てが綺麗に片付いた気持ち良さがある。
 特には上記しましたように、ソードさんがこの物語の根底にあるトランプ王国を巡る闘争に終止符を打つのが良い。主役であるハートが片付けてしまうと、なんとなく他力本願的になってしまいますからね。トランプ王国のことは同国のソードさんが落とし前をつけ、ハートは正に相田マナとして、いつも通り最初に言った真琴のトランプ王国復興の手助けをした格好になっているのが実にこの物語らしい。
 後は次回の最終決着を残すのみ。ああ、1年間楽しく見たなぁドキドキ!プリキュア。本当に毎週楽しみでしたよ。

今週のマナ大好き六花さん
 上記した「ここは俺に任せて~」展開も良いのですが、個人的にはイーラとの因縁が気になるところである。
 キングジコチューの元へ向い祭に立ちはだかったイーラは、先に行かせてと言うダイヤモンドさんに、ジャネジーの固まりであるキングジコチューの中に入ったらどうなるか、お前でも分かるだろと言うのです。
 前回でもダイヤモンドさんと対峙して、プリキュアを倒すのは俺だと横やりを入れさせないようにしていましたが、イーラとしては、六花さんが他のヤツラになんとかされちゃうくらいなら自分が、というふうに思っているらしく、彼なりに六花さんをどうにかしたいと思っているようだ。
 最終回でこのふたりにも、何かしらの決着があるのかしらねー。

今週のまたみてね
 今回のまたみてねは「キュアハートさん」でした。まぁこの毎週たち替わりのまたみてねも今回でラストですから主役のハートさんですよね。
 おそらく次回のまたみてねは高橋晃さんの書き下ろしのまたみてねになると思います。それも楽しみだなぁ。ってゆーか、終わっちゃうんだなぁ(しみじみ)。