5月13日は、都大会1回戦のスカウティングをした。
都立日野台高校と東京実業高校の試合は
結局、終了間際に東京実業高がFKから同点に追いつき、
延長で逆転に成功した。
特に、後半、同点に追いつく前の東京実業の攻撃は
外から見ていて、はっきりと狙いがわかるものだった。
DFから、ロングボールをターゲットであるFWに当てていく。
そのこぼれ球を2列目の選手が拾い、
シュートまでもっていく。
サッカーにおいては、
当たり前だと思ってつかっている言葉や概念も
実は人によって、ニュアンスに食い違いがあったり、
内容そのものが違っていることも少なくないが、
もしかしたら、『バイタルエリア』という言葉も
その中の1つかもしれない。
ここでは、便宜上、
『バイタルエリア』
=CB(センターバック)とボランチの間のスペース、
と定義する。
『バイタルエリア』に入ることで、攻撃の幅が広がる。
『バイタルエリアに入る』ということは、
相手のCBの前で、前をを向いた状態で、
ボールを持てるということ。
CBの前で、前を向いてボールを持てれば、
理論上は、全ての攻撃の選択肢を有することができる。
シュートも打てるし、
裏へのスルーパスも出せるし、
壁パスで崩すこともできる。
もちろん、ドリブルで仕掛けることもできる。
『バイタルエリアに入る』ことで、
攻撃の幅が広がり、
さまざまな攻撃が可能になる。
守る側からすると、
『前を向いて、バイタルエリアでボールを持たれる』と
極めてやっかいな状態になる。
ショートパスでつないでくるチームが
シュートまでいこうとする時、
少なくとも一度はFWに当てないと、
なかなかシュートにいけない。
FWに当てることができれば、
そのFWが前を向けなくても、
落としてくれれば、
MFが
『前を向いてバイタルエリアでボールをもつことができる』。
ある程度の年代の試合になってくると、
「FWに当てろ!」とか
「もっとクサビを入れよう」という声が多く聞こえてくるのは
試合に戦術の要素が入ってくることの証である同時に、
中学や高校になってくると
戦術がないと、なかなか試合に勝てなくなってくる、
ということでもあると思う。
『バイタルエリア』を前述のように
「CBとボランチ(守備的MF)の間のスペース」と
定義したとすると
東京実業が後半に見せた攻撃は
時間をかけずに『バイタルエリア』に入るための
極めて効果的な戦術だといえる。
「ターゲットであるFWめがけて、ロングボールを入れる」
「そのまま、相手DFの裏を取れれば、それでシュートまでいける」
「相手にヘディングでクリアーされても、
そのこぼれ球を相手よりも先に拾うことで、
結果的に『バイタルエリア』にボールを持って入ったことになる」
ロングボールを蹴れる選手がいて、
速くて高いFWがいれば、
効果的に『バイタルエリア』を攻略できる戦術。
実は、このようなやり方は以前のチームにいたときに
よくやっていた。
ロングボールの精度を上げるために、
センターライン手前からキックしてクロスバーに当てる練習や
ヘディングの競り合い、
ヘディングのこぼれ球を拾う練習なんかもよくしていた。
今のチームはショートパスを軸にした攻撃を練習している。
そのために、
【奪ってからのスピードアップ】
【FWに当ててからの、追い越し】
【サイドを変えることも含めた変化をつけること】
という部分をチームの共通理解にしてきた。
対戦相手である東京実業とは異なる方法で
『バイタルエリア』を攻略できれば、
と考えている。
攻撃の基本的なイメージは以下の通り。
相手からボール奪った後、
【スピードアップ】するために、
【FWに当てる】ために、
サイドで前を向くことも含めて
とにかくボールを持って早く前を向く。
一度『バイタルエリア』にいる【FWに当てて】、
相手CBを引っ張り出す。
そこから、時間をかけずに、
ミドルシュートも含めて、
どんどんシュートを狙っていく。
さらに、相手SBの裏も狙って、
外から崩すことも考える。
ただ、外からのクロスは
相手CBに高さがあるので、
えぐってプルバックか
ファーサイドに長いクロスを入れる。
前半はしっかり守って、
後半終了間際に1点取って勝つのが理想。
正直、高さや強さといったフィジカルでは
中学生と高校生くらいの差があるので
相手チームとは違った部分で勝負できれば、と思う。
ゲームプランは以下の通り。
とにかく、前半は無失点でいく。
そのために、リトリートしながら、
『バイタルエリア』をがっちり閉める。
同時に、『バイタルエリア』に入ったボールは
まず、ボランチからしっかりボールに寄せていく。
そして、奪ったらサイドに展開することも含めて
とにかく早くボールを持って前を向き、
【FWに当てる】前提を作る。
【FWに当てる】ことができたら、
ミドルシュートも含めて
どんどんシュートを打つ。
後半は、プレスをかけて
相手の攻撃の起点である
DFからの長いボールを消していく。
そこから、ボールを奪ったら、
時間をかけずにシュートまでいく。
ただ、プレスをかけるには
仕込みが必要になってくる。
具体的には
相手DFに前を向いてボールを奪われないようにする。
意図的に相手DF(特にサイドバック)の裏を狙っていく。
相手に前を向いてボールを奪われると
ドカン、と長いボールがくるので
プレスをかけるためにも
相手サイドバックに前をむいてボールを持たせない。
プレスをかけて、中盤でボールを奪った時は
早く【FWに当て】て、から
サイドでボールとFWを追い越していく。
サイドを崩せた場合も
クロスは単純に放り込まずに、
相手CBに高さがあるので、
基本的にはファーサイドを狙っていく。
高さを使わせないという点では
えぐってマイナスの折り返し、
いわゆるプルバックも、もちろん狙う。
最後は、
[チームとして、集中して声を出しながら戦えるか]
[セットプレーでの競り合いも含めて、球際で頑張れるか]
[今まで、練習してきたことがグランド上で表現できるか]
ということができるかどうかが
勝敗の分かれ目になってくると思う。
試合に出れない選手や応援してくれる人達のためにも
選手ともども勝つことにこだわって、
最後まで頑張りたい。
都立日野台高校と東京実業高校の試合は
結局、終了間際に東京実業高がFKから同点に追いつき、
延長で逆転に成功した。
特に、後半、同点に追いつく前の東京実業の攻撃は
外から見ていて、はっきりと狙いがわかるものだった。
DFから、ロングボールをターゲットであるFWに当てていく。
そのこぼれ球を2列目の選手が拾い、
シュートまでもっていく。
サッカーにおいては、
当たり前だと思ってつかっている言葉や概念も
実は人によって、ニュアンスに食い違いがあったり、
内容そのものが違っていることも少なくないが、
もしかしたら、『バイタルエリア』という言葉も
その中の1つかもしれない。
ここでは、便宜上、
『バイタルエリア』
=CB(センターバック)とボランチの間のスペース、
と定義する。
『バイタルエリア』に入ることで、攻撃の幅が広がる。
『バイタルエリアに入る』ということは、
相手のCBの前で、前をを向いた状態で、
ボールを持てるということ。
CBの前で、前を向いてボールを持てれば、
理論上は、全ての攻撃の選択肢を有することができる。
シュートも打てるし、
裏へのスルーパスも出せるし、
壁パスで崩すこともできる。
もちろん、ドリブルで仕掛けることもできる。
『バイタルエリアに入る』ことで、
攻撃の幅が広がり、
さまざまな攻撃が可能になる。
守る側からすると、
『前を向いて、バイタルエリアでボールを持たれる』と
極めてやっかいな状態になる。
ショートパスでつないでくるチームが
シュートまでいこうとする時、
少なくとも一度はFWに当てないと、
なかなかシュートにいけない。
FWに当てることができれば、
そのFWが前を向けなくても、
落としてくれれば、
MFが
『前を向いてバイタルエリアでボールをもつことができる』。
ある程度の年代の試合になってくると、
「FWに当てろ!」とか
「もっとクサビを入れよう」という声が多く聞こえてくるのは
試合に戦術の要素が入ってくることの証である同時に、
中学や高校になってくると
戦術がないと、なかなか試合に勝てなくなってくる、
ということでもあると思う。
『バイタルエリア』を前述のように
「CBとボランチ(守備的MF)の間のスペース」と
定義したとすると
東京実業が後半に見せた攻撃は
時間をかけずに『バイタルエリア』に入るための
極めて効果的な戦術だといえる。
「ターゲットであるFWめがけて、ロングボールを入れる」
「そのまま、相手DFの裏を取れれば、それでシュートまでいける」
「相手にヘディングでクリアーされても、
そのこぼれ球を相手よりも先に拾うことで、
結果的に『バイタルエリア』にボールを持って入ったことになる」
ロングボールを蹴れる選手がいて、
速くて高いFWがいれば、
効果的に『バイタルエリア』を攻略できる戦術。
実は、このようなやり方は以前のチームにいたときに
よくやっていた。
ロングボールの精度を上げるために、
センターライン手前からキックしてクロスバーに当てる練習や
ヘディングの競り合い、
ヘディングのこぼれ球を拾う練習なんかもよくしていた。
今のチームはショートパスを軸にした攻撃を練習している。
そのために、
【奪ってからのスピードアップ】
【FWに当ててからの、追い越し】
【サイドを変えることも含めた変化をつけること】
という部分をチームの共通理解にしてきた。
対戦相手である東京実業とは異なる方法で
『バイタルエリア』を攻略できれば、
と考えている。
攻撃の基本的なイメージは以下の通り。
相手からボール奪った後、
【スピードアップ】するために、
【FWに当てる】ために、
サイドで前を向くことも含めて
とにかくボールを持って早く前を向く。
一度『バイタルエリア』にいる【FWに当てて】、
相手CBを引っ張り出す。
そこから、時間をかけずに、
ミドルシュートも含めて、
どんどんシュートを狙っていく。
さらに、相手SBの裏も狙って、
外から崩すことも考える。
ただ、外からのクロスは
相手CBに高さがあるので、
えぐってプルバックか
ファーサイドに長いクロスを入れる。
前半はしっかり守って、
後半終了間際に1点取って勝つのが理想。
正直、高さや強さといったフィジカルでは
中学生と高校生くらいの差があるので
相手チームとは違った部分で勝負できれば、と思う。
ゲームプランは以下の通り。
とにかく、前半は無失点でいく。
そのために、リトリートしながら、
『バイタルエリア』をがっちり閉める。
同時に、『バイタルエリア』に入ったボールは
まず、ボランチからしっかりボールに寄せていく。
そして、奪ったらサイドに展開することも含めて
とにかく早くボールを持って前を向き、
【FWに当てる】前提を作る。
【FWに当てる】ことができたら、
ミドルシュートも含めて
どんどんシュートを打つ。
後半は、プレスをかけて
相手の攻撃の起点である
DFからの長いボールを消していく。
そこから、ボールを奪ったら、
時間をかけずにシュートまでいく。
ただ、プレスをかけるには
仕込みが必要になってくる。
具体的には
相手DFに前を向いてボールを奪われないようにする。
意図的に相手DF(特にサイドバック)の裏を狙っていく。
相手に前を向いてボールを奪われると
ドカン、と長いボールがくるので
プレスをかけるためにも
相手サイドバックに前をむいてボールを持たせない。
プレスをかけて、中盤でボールを奪った時は
早く【FWに当て】て、から
サイドでボールとFWを追い越していく。
サイドを崩せた場合も
クロスは単純に放り込まずに、
相手CBに高さがあるので、
基本的にはファーサイドを狙っていく。
高さを使わせないという点では
えぐってマイナスの折り返し、
いわゆるプルバックも、もちろん狙う。
最後は、
[チームとして、集中して声を出しながら戦えるか]
[セットプレーでの競り合いも含めて、球際で頑張れるか]
[今まで、練習してきたことがグランド上で表現できるか]
ということができるかどうかが
勝敗の分かれ目になってくると思う。
試合に出れない選手や応援してくれる人達のためにも
選手ともども勝つことにこだわって、
最後まで頑張りたい。