アパッチ蹴球団-高校サッカー篇:project“N”- 

しばらく自分のサッカー観や指導を見つめなおしていきたいと思っています。

グッドチーム

2012年10月22日 03時43分39秒 | 指導記録
今は試験期間で活動は休止中であるが、
もうすぐ新人戦兼関東大会予選が始まる。

どんな戦いになるのか?
まったく想像はできないが、
“伝わる”試合をしたい・・・
どんな結果であっても
“伝わる”試合になればいい・・・
そう思っている。

試合の中では
狙いがあって、
気持ちが入っていて、
味方と繋がっているならば
たとえミスがあっても何の問題もない。

試合の中で流れが悪くても
風向きが逆でも、
もがけばいい。
コミュニケーションをもって修正すればいい。

そして、
新人戦にむけてトレーニングでは
しっかりと追い込んでいく。

少しでも前に進めるように。
1ミリでも前に進めるように。



試験前の練習では
コーチの方の指導がとても熱かった。

ウォーミングアップのひとつとして行う
技術練習でも細かく選手の様子を見ながら
個別にアドバイスをしてくれている。

ヘディング練習でも
具体的な修正ポイントを選手達に提示して
具体的な改善を選手達に自覚できるように
してくれている。

フィジカルトレーニングでも
選手達の様子を注意深く見ながら
負荷をコントロールしてくれている。
もちろん、選手を甘やかせるための
負荷の調整ではなく、
選手達を追い込むための調整であり、
選手達を前に進めるためのコーチング。

コーチの方の
選手達を前に進めようとする姿勢や熱意は
チームにいい風を送ってくれている。

その熱い風はチームに大きなプラスを
与えてくれている。

その熱い風に刺激を受けているのは
選手達だけではない。

自分もチームの監督としてコーチの方の
熱い風に刺激を受けている。



チームという集団が
1ミリずつでも前に進めているのだとしたら、
それはそのチームに所属している人間達の
継続的な“前に進もう”としている意思に
裏づけされているはず。

前に進もうとする意思がないチームが
前に進むことはない。

もちろん、前に進む意思があっても
前に進めないときも
もちろんある。

それでも、前に進めるのは
やはり“前に進もう”とする強い意思のある
チームだけ。

スタッフ、選手、支えてくれている方々・・・
そういったチームにかかわる全ての人間が
前に進もうともがいてもがいてもがき続けて初めて
1ミリずつ船はゆっくり動き出す。

誰かが船を押してくれることなどない。
神風が吹くことなどない。

あくまでも自分たちで漕ぐのだ。

自分達の力で船を前に進めるのだ。



まだまだ、甘い部分もあるが、
選手達はコーチの熱い風を受けながら、
必死に前に進もうとしている。

選手達は自らの力で船を前に進めようとしている。

その手でオールを握り締めている。

それでいい。



自分達の目標としている場所まで行けるか・・
誰にもわからない。

でも、その場所に向かって
漕ぎ続けたい。

風向きはたとえ逆だったとしても
もがき続けたい。

前に進んでいる明確な実感がなかったとしても
漕ぎ続けたい。

最後の最後まで
前に進み続けたい。

賢くなくていい。

変な計算をして
あきらめるよりはよっぽどいい。

愚か者でいい。
信じてやりきる勇気だけでいい。

届くのか、それとも届かないのか?
そんな計算なんか要らない。

ただ、前に進むだけ。
前に進む意思。
ただそれだけ。

最後まで、
そんな大馬鹿野郎でいたい。

それが自分の考えるグッドチーム。



新人戦に向けて、少しでも
グッドチームに近づきたい。

一瞬でもグッドチームになることができたのなら、
1秒でも長くグッドチームであり続けたい。

チームにその気持ちと意思があれば
それでいい。

それが“伝わる”練習になり、
“伝わる”試合になるはず。

それでいい。
それだけでいい。

また、試験明けから
選手、コーチ、チームにかかわる全ての人たちと一緒に
がんばりたい。

最後までもがき続けたい。

前に進むために。



2 コメント

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Unknown (匿名希望)
2012-11-09 16:12:02
学生さんのチームを率いるとなれば、学業との折り合いの付け方が大変だと思うのですが、普段選手たちにはどのようなお話をされているのですか?
参考にしたいので、ぜひとも聞かせていただきたいです!
匿名希望さん、コメントありがとうございます (バカボンのおやじ)
2012-11-12 04:49:36
匿名希望さん、はじめまして。
ブログを読んでいただき、その上、コメントまで頂き、本当にありがとうございます。

匿名希望さんも、学生を指導されているのでしょうか?
自分も高校生を指導していますが、あくまでも今、指導している選手達への自分からのメッセージみたいなものなので、あまり参考にはならないかもしれません。


自分が指導の時や指導の前後に選手達に伝えていることは、
「サッカー(部活)も、勉強も、学校行事も、すべて100%でやること」
ということです。
具体的には
「好きで始めたサッカーを勉強が出来ない理由にはしないこと」
「今もサッカーが好きで、サッカーを続けたいなら、勉強も頑張ること」
「サッカー部も学校の部活動なので、一人の生徒として学校行事にも積極的に参加すること」
こういったことは折にふれて、伝えるようにはしています。

また、
「高校時代は、自分を作る時間である」
ということも、伝えるようにはしています。
「勉強も、サッカーも、学校行事も・・・では、息抜く暇もない、という感じになってしまうかもしれないが、苦しい時にやるべきことから逃げる自分を作るのか?それとも、どんなに苦しくてもやるべきことから逃げない自分を作っていけるのか?」
「自分のために、大切な人のために、どんなに苦しくても絶対にやるべきことから逃げないこと」


こういったことは、毎回という訳ではありませんが、選手達の様子や行動を見て、必要だと感じれば、伝えるようにしています。


高校生も含めて、自分の学生生活や自分自身の現状を客観的に見れないことの方が多いですし、サッカーの指導を通じて、サッカー以外のことでも客観的な視点だとこういう考えもある・・・ということは伝えるようにしているつもりです。

自分の考えや伝えている内容がベストだと思いませんし、ほかにも伝えるべきことや伝え方もあるとは思います。

匿名希望さんも、心から思っていることを、選手の目を見ながらはっきり伝えれば、その内容は選手達に伝わるはずです。


まとまりがなくてすいません。
お互いの道で頑張っていきましょう。
これからもよろしくお願いします。
失礼します。

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