「黒板アート甲子園」で2位 京都・向陽高美術部

2016-05-15 12:54:48 | 賞 prize
 黒板にチョークで絵を描く全国大会「日学・黒板アート甲子園」で、向陽高(京都府向日市上植野町)美術部の作品が優秀賞を受賞した。最優秀賞に次ぐ事実上の2位で、新入生の高揚感をファンタジックに表現した。生徒たちは「みんなで協力していい作品ができた。賞をとれて良かった」と喜んでいる。

 大会は黒板メーカーの日学(東京都品川区)が初めて企画。全国の高校から157作品が寄せられた。

 「美術部は普段は個々で活動している。一つの作品に取り組むことで、チームワークを身につけてもらいたい」。同高非常勤講師の石田翔太さん(32)が思い立ち、美術部員の山田真未さん(17)、大村莉沙さん(17)、堀尾奈央さん(18)、鈴木瞭佑さん(16)、山中花音さん(16)の5人が2月から制作を進めてきた。

 工芸教室の可動式黒板(縦95センチ、横175センチ)4枚を使い、上履きに見立てたクジラや制服のスカートをまとったイカ、ネクタイをかたどったウミヘビなど、高校生の持ち物を海の生物に例えて描いた。

 小さなクジラに乗った少女が校舎に向かう躍動感あふれる姿が印象的で、水を吹きかけて独特の模様を作るなど工夫を凝らした。審査員からは「ファンタジックな世界観や、すごく高い位置から見下ろしているアングルなど非常に面白みがある」と評価された。

 部長の山田さんは「チョークで本格的な絵を描くのは初めてで、何度も描き直した。苦手な分野をみんなで補い合って作ったので、チームワークが高まったと思う」と話していた。

【 2016年05月12日 10時58分 】


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