謎の弟国宮、歩いて探る 京都・長岡京で催し

2018-10-16 12:36:33 | イベント

 継体天皇が遷都した弟国宮(おとくにのみや)の謎を探る散策イベントが14日、京都府長岡京市一帯であった。自著で推定地を示した研究者の解説などを通じて、参加者は地域の歴史に思いを巡らせた。

 NPO法人「長岡京市ふるさとガイドの会」の主催。約70人が市北部の遺跡などを巡った。

 弟国宮は518年に乙訓の地へ移されたとされるが、具体的な所在地は明らかになっていない。この日講師を務めた長岡京市埋蔵文化財センター理事の小田桐淳さん(64)は、自著で同市の今里、井ノ内周辺にあったと推定している。

 小田桐さんは井ノ内地区内にある角宮神社で、地理条件や豪族の古墳など導き出した根拠を紹介。「一帯は古い住居が残っており、発掘がほとんど行われていない。これからの解明に期待したい」と話した。

 参加した土井紀世さん(78)=同市河陽が丘=は「実際に歩いてみることで実感を持って学べた」と話した。

【 2018年10月15日 17時10分 】


宇治「歴史公園」市会委で僅差可決 京都・16日の本会議焦点

2018-10-16 12:33:43 | 政 governing

 京都府宇治市が新たな観光拠点と位置付け、2021年度開設を目指す「(仮称)お茶と宇治のまち歴史公園」整備運営事業を巡り、事業者との契約議案が12日夜、市議会9月定例会の建設水道委員会で、僅差で可決された。市議会では事業の進め方への賛否が拮抗(きっこう)しており、16日の本会議採決に注目が集まる。

 歴史公園は、宇治川太閤堤跡が07年に発見され、09年の国史跡指定を機に市が計画。京阪宇治駅近くの宇治川沿いに整備する。遺構を保存・活用する史跡ゾーン(約1・4ヘクタール)と、ミュージアムなどの施設を設ける交流ゾーン(約1・1ヘクタール)を設け、宇治茶の魅力や地元の歴史の発信、地域交流の拠点とする。

 費用は工事や用地取得に67億8千万円、維持管理・運営に20億6千万円。運営収入の14億2千万円を引き、市は全体事業費を74億2千万円とはじく。

 市は20年にわたり施設の設計や建設、運営を民間に委ねるPFI事業を初採用。今春、企業グループを優先交渉権者に選び、提案内容を明らかにした。

 これまでの審議で、複数の市議が、事業者の選定過程や提案について「非公開や黒塗りが多い」と批判、来場者数などの根拠にも疑問を示した。市は「提案は要求水準を満たしている」とする一方、「観光入り込み客数や観光消費額、税収の増加は一定、見込めるが、詳しい試算は困難」とする。

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 宇治市は本年度から4年で85億円の収支不足を見込み、事業の廃止縮小や公共施設利用料の一斉値上げに踏み切った。9月定例会では、歴史公園事業の見直しを求める請願が出され「市民サービスが大幅カットされる中、歴史公園は不要不急」との訴えが、請願者や市議からあった。

 この収支不足が判明したのは、公園事業に20年で25億4千万円の経費負担を確保する債務負担行為を盛り込んだ予算案が、3度目の提出で可決した昨年6月議会の後。市議は「厳しい財政状況を債務負担行為の議決前に聞いていたら、違う結果になったかも。隠していたのではないか」と市を追及した。

 市は「人口減や少子高齢化が進み、積極的な投資も重要。選択と集中で成長戦略に取り組みたい」と理解を求めた。また、交流ゾーン整備で国の補助を受けるために20年度末までの施設完成が必要として「逆算すると、契約の議決は今定例会がタイムリミット」(市幹部)と強調する。

 宇治市は17年度までに、公園事業へ42億3千万円を投入した。うち補助金は計25億2千万円で、交流ゾーンの用地取得に約8億円が入っている。

 契約議案が16日の本会議で否決された場合、市は「交流ゾーンの補助金は場合によっては目的外使用になり、国から返還を求められる恐れもある」。他にも、各種事業や関係機関へ広範囲に影響が及ぶとしている。

     ◇

 9月定例会で建設水道委員会は、午前7時前までの「徹夜議会」を含め2度、日程延長した。12日の委員会でも質疑が相次ぎ、午後9時45分すぎ採決。複数の議員が一時退席を表明するなど駆け引きもあったが、委員長(自民党)を除き、うじ未来1人、自民1人、公明党1人の計3人が賛成。共産党2人、京都維新・宇治1人の計3人が反対で賛否同数となり、委員長裁決で可決した。

 市の木下健太郎都市整備部長は「重みのある判断をいただいた。長年取り組んできた事業であり、16日の最終判断を待ちたい」と話した。

【 2018年10月14日 15時59分 】


災害時、コンビニの役割は 京都で講演、経験者語る

2018-10-16 12:29:49 | 習 learn

 災害時のコンビニエンスストアの役割を考える講演が11日、京都府京田辺市興戸の市社会福祉センターであった。熊本地震時に九州を担当していたファミリーマートの井上浩さん(現・宇治営業所スーパーバイザー)が自らの経験を語った。

 講演は、田辺署管内のコンビニ24店でつくる綴喜コンビニ防犯・防災対策協議会の総会に合わせて行われ、コンビニ店主ら関係者約20人が参加した。

 井上さんは、熊本地震時に福岡県で勤務していた。熊本県にある弁当やおにぎりの調理工場が被災、九州で米飯商品が欠品し、関西から運んだという。「被災地は発注もできなかったので、各店100個ずつなどの単位で配った。困っている人のライフラインになろうと動いた」と振り返った。

 災害対策基本法で「指定公共機関」にコンビニ大手が入ったことに触れ、「店としてお客さまを避難誘導する必要が出るかもしれない。木津川の決壊なども事前に想定しておく必要がある」と今後の課題を挙げた。

【 2018年10月12日 13時44分 】


「歴史公園」巡り紛糾、徹夜議会で決着つかず 京都・宇治

2018-10-16 12:27:02 | 政 governing

 京都府宇治市が市議会9月定例会に提案した「(仮称)お茶と宇治のまち歴史公園」整備運営事業を巡り、契約議案を審議する市議会建設水道委員会が紛糾している。当初は4日に採決予定だったが、市が「成長戦略」とうたう事業見通しに委員から批判が相次ぐ。日程延長した9日も、10日朝まで及ぶ異例の「徹夜議会」となったが決着が付かなかった。

 委員会は12日に再開するが、会期末の16日を控え、ぎりぎりの日程となっている。

 公園は市が2021年度開設を目指し、国史跡の宇治川太閤堤跡(2・5ヘクタール)に、修景茶園やミュージアムを整備する計画。市は約20年にわたり施設の設計や建設、運営を民間に委ねるPFI方式を採用。企業グループを優先交渉権者に選び、約25億4千万円の契約議案を提案した。

 委員会は委員長(自民党)を除き、共産党2人、自民、公明党、京都維新・宇治、市長の与党的立場である旧民進党系のうじ未来が各1人。共産、維新の委員は計画反対を明確にする。公明は過去に関連予算に反対した。

 4日の委員会は、公聴会開催や事業見直しを求める請願4件を審査。4年間で85億円の収支不足を見込む財政との兼ね合いや、経済効果、事業者の提案内容について、計画に反対する委員が市を追及。答弁の根拠や資料が不十分だとして中断が繰り返された。

 9日は公聴会開催の是非を巡り激しい議論に。午後11時すぎに請願を採決、賛否同数となり委員長裁決で不採択となった。10日午前2時すぎから議案審議に入り、午前7時前、3人目の委員の質疑途中で延会を決めた。12日も再び激論が予想される。市幹部は「大きな案件で、延ばすことはできない」と強調する。

【 2018年10月11日 17時00分 】


厳かに「名水汲上げの儀」 京都で「宇治茶まつり」

2018-10-16 12:18:01 | 祭 carnival

 茶の礎を築いた先人に感謝し、茶業振興を祈る秋恒例の「宇治茶まつり」が7日、宇治市宇治の宇治橋一帯で開かれた。狩衣(かりぎぬ)姿の茶業関係者が、茶をたてるための宇治川の水をくみ上げる「名水汲(くみ)上げの儀」を営み、厳かな儀式を橋上に詰めかけた観光客らが見守った。

 宇治橋の途中に設けられた「三の間」に午前9時ごろ、時代行列が到着。豊臣秀吉が宇治川の水で茶をたてて茶会を開いたとの伝承に基づき、小倉茶業青年団の2人が、つるべの先に付けたおけを宇治川に沈め、水をくみ取った。

 くんだ水は竹筒に移され、行列が近くの興聖寺へ運んだ。寺では新茶の茶つぼが口切りされ、茶道裏千家の金澤宗達業躰(ぎょうてい)が、届いた水で茶をたて、献茶した。

 この日は、宇治茶の振興を目指す「消費イベント」も同時開催された。府立宇治公園では、府南部や中丹地域産の茶の飲み比べや、石臼で茶葉をひく体験などがあった。飲み比べに参加した京都市右京区の橋本一郎さん(75)は「味の違いを見分けるのは難しかったが、どれもおいしかった」と笑顔で話した。

 宇治茶まつりは茶業関係者らでつくる奉賛会の主催。1933年に始まった後、一時中断し、51年の宇治市制施行時に「第1回」として復活し、今年で67回目。

【 2018年10月08日 11時09分 】


台風21号影響で給食工事遅れ 京都・作業員が不足

2018-10-08 10:19:06 | 創 creation

 9月4日に近畿地方を通過した台風21号の影響で、京都府の長岡第四中(長岡京市下海印寺)の給食設備の建設工事に遅れが生じている。作業員の不足が理由。このため、同校の給食開始が3学期の始まる来年1月から2月下旬にずれ込むことになった。

 長岡京市の公立中の給食は、長岡第二中が8月に近隣の長岡第十小の給食設備から届ける「親子方式」で始めた。開始時期が2番目となる長岡第四中は、学校敷地内に給食調理場を設ける「自校方式」を採用しており、鉄骨2階建て、延べ761平方メートルの設備の建設を今年2月に始め、同12月に完成する予定だった。

 ところが、台風21号は強風で多数の建物の損壊を引き起こし、近畿地方の各地で復旧や修理の工事が必要な事態となった。このため、長岡第四中の工事にも影響が出て、給食設備の完成は2月まで遅れることになったという。給食設備の工事は長岡第四中以外でも、長岡第三中などで遅れが出ているが、給食開始時期は当初の予定通りで済む見込み。

 同市教育委員会は、長岡第四中の給食について「3年生の卒業に間に合うよう、3学期中には提供ができるよう作業に努めるので理解してほしい」としている。

【 2018年10月07日 16時15分 】


夏の夜彩る、あんどんの原画ずらり 京都・伏見稲荷大社

2018-10-08 10:16:32 | イベント

 京都市伏見区の伏見稲荷大社の儀式殿で、昨年7月の本宮祭のあんどんに貼られていた絵の展示が行われている。四季折々の花や風景を描いた作品が並び、参拝者の目を和ませている。

 本宮祭は毎年7月下旬に行われる。祭りの間、境内には日本画家らの奉納画に彩られた約400個のあんどんが並び、夏の風物詩となっている。今回の展示では、280人が描いた397点の奉納画を画帳に仕立てて展示している。

 桜やコスモスといった季節の花や保津峡の風景画、源氏物語の一場面などを主題にした作品が並び、あんどんに貼られた状態とは異なる風情を味わえる。大社は「同じ絵でも異なる作品のように見える。祭りの時と見え方の違いを楽しんで」と話す。10日まで。入場無料。

【 2018年10月06日 09時30分 】


児童と園児が稲刈り体験「餅つき楽しみ」 京都・長岡京

2018-10-08 10:14:34 | 木 plants

 京都府長岡京市奥海印寺の西代里山公園の水田で5日、稲刈り体験があった。初日は市内の児童や園児約120人が、鎌を使って自分たちの植えた稲の刈り取りを行った。

 同体験は市緑の協会が農業に親しむ場として、一昨年の同公園開設から農園300平方メートルを活用して実施している。

 この日、稲刈りでは最初に長岡第五小5年生の34人が体験。児童は地元の農家らの手ほどきを受けて1人6株ずつを鎌で「ザク、ザク」と音をさせ刈り取った。女子児童(11)は「稲刈りは初めてですが、意外と軽く刈り取れた。来月30日の収穫祭で餅つきをして食べるのが楽しみ」と笑顔で話した。

 続いて、ゆりかご保育園と友岡保育園などの子どもが体験。9日は長岡第五小や今里こども園、きらら保育園、長岡カトリック幼稚園、海印寺保育園の園児ら計約230人が参加する。

【 2018年10月06日 11時00分 】


京野菜の九条ねぎ被害甚大 台風21号1カ月

2018-10-08 10:12:10 | 災 disaster

 観測史上最大の強風が吹き荒れた台風21号の直撃から4日で1カ月。京都府山城地域の農作物被害は府の集計(9月28日時点)で約71ヘクタール、約2億1千万円に上り、地域別で府内最大とみられている。9月30日の台風24号の打撃もあり、被害はさらに拡大する見込みだ。

 八幡市は主要作物のネギが深刻な被害を受けた。市の調べで約19ヘクタール、約8300万円の損害。ネギ農家(28)=同市八幡=は収穫期だった0・2ヘクタールのネギの半分が倒れて出荷できず、残るネギも折れ曲がるなどして「半値ほどになった」という。収穫前の畑も、農業用マルチシートがはがれ、冬場の収穫量減は避けられそうにない。

 ネギ農家は「栽培を止めたら収穫はなくなる。台風の合間でも、次のネギをどんどん植えていかないと」と話す。長雨に備えて畝立て時期を早め、小松菜やネギ用の農業用ハウスの扉を補強した。

 山城地域の九条ねぎは、JA京都やましろ(京田辺市)が築地市場(東京都)に出荷、関東で人気が高まっていた。9月は例年1日約700キロを出荷していたが、台風などで今年は200~300キロに落ち込み、出荷ゼロの日もあり、痛手になった。

 京田辺市特産の田辺ナスも、暴風で実に傷が付いたり、葉が飛んで成熟が遅れたりした。JA京都やましろによると被害は約1千万円。施肥を増やすなどの対策を実施、現在は花が咲いて実をつけ、収穫は回復しつつあるという。

【 2018年10月04日 15時34分 】


台風にも負けず…季節外れの桜開花 京都の民家

2018-10-08 10:08:41 | 木 plants

 京都府八幡市橋本の民家で、9月4日に上陸した台風21号の暴風で傷んだ桜の大木が開花した。住人の男性(80)が5日朝見つけた。複数の太い枝が折れ、葉も飛ばされたが、木の3カ所以上で花を咲かせており、家人を驚かせている。

 男性の父親が、40年以上前に裏庭に植えたソメイヨシノ。現在は高さ約10メートルになり、毎年春に鮮やかなピンク色の花で満開になる。

 今回の花は季節外れのせいか白に近いが、男性は「かれんで、生命力に感心しています。自分もまだまだと勇気づけられた」と喜ぶ。

 宇治市植物公園(宇治市広野町)によると、桜はつぼみのもとを夏に作り、葉っぱが落ちてから成長して開花するため、台風などで葉が一気に落ちると開花することがあるという。

【 2018年10月05日 23時43分 】


停電時に安全確保を 台風1カ月で京都・乙訓の住民ら

2018-10-08 10:06:20 | 賞 prize

 近畿地方などに大きな被害をもたらした台風21号の通過から4日で1カ月となる。京都府乙訓2市1町でも、強風による建物の屋根や外壁の損壊のほか、停電によって市民生活に影響が出た。停電が数日間に及んだ地域もあり、住民からは、高齢世帯の安全確保など行政による適切な支援を望む声もあった。

 長岡京市では、世帯数は把握できていないが、市内の広い地域で停電が発生した。竹の台地区などの集合住宅12棟では停電で給水ポンプが動かなくなり、水道が使えなくなった。このため給水車を配備したり、近隣の小学校や公民館のトイレを開放するなどの対応に当たった。

 また、長岡京市内の高齢者福祉施設では停電で施設の運営が困難になったため、市は特別な措置として入所者19人を別の施設に移送した。ただ、地震などの大規模災害以外で長期停電が発生し、多くの住民から支援の要請が寄せられることは、現時点では想定していないという。

 向日市は800世帯以上が停電した。寺戸町大牧の一部の約20世帯では、被害から2日後まで復旧せず、エアコンや冷蔵庫も使えないままだった。地域内には90代の独居女性もいるなど高齢者が多く、寺戸大牧の自治会長(66)は台風通過後だったが避難所の開設など支援を市に求めた。しかし「地域の人たちでの解決をお願いした」(市防災安全課)として実施されなかった。

 佐々木さんらが地域内で呼び掛け合ったことで、電気が使える近隣世帯が協力。延長コードを各家庭に引き込んで融通した。自治会長は「高齢者にとって命に関わる状況だったが、市はマニュアル通りの対応に感じた。もう少し配慮が必要だったのではないか」と訴える。

【 2018年10月04日 15時55分 】


激辛出店「KARA―1GP」28日 京都・乙訓、物産展も

2018-10-08 10:03:54 | 商 trading

 京都府乙訓地域や府内の特産品などをPRする「竹の里・乙訓ともうひとつの京都を結ぶ大物産展」と京都向日市激辛商店街の「KARA―1グランプリ2018」が28日午前9時半から、向日市寺戸町の京都向日町競輪場で開かれる。特産品や激辛料理などの約100ブースが並び、芸人やダンスのステージ発表などもある。

 大物産展は乙訓2市1町の商工会や観光協会、市と町、府でつくる乙訓商工・観光協議会が、北部の「海の京都」と中部の「森の京都」、南部の「お茶の京都」を結ぶイベントとして企画し、今回が3回目。今年は昨年と同じ約10万人の来場を想定している。

 会場にはタケノコのつくだ煮などの加工品や竹工芸品をはじめ、パンや和菓子、海産物、農産物などを販売する約50ブース。ラーメンやカレー、うどん、丼など激辛料理が約50ブースが出店する。

 ステージでは漫才コンビ「矢野・兵動」や地元のダンスチームなどが出演。乙訓地域の歴史や文化、府内の各地域のPRコーナーもある。無料シャトルバスを阪急東向日駅とJR向日町駅から運行する。

【 2018年10月03日 13時42分 】


京都の名所「竹の径」復旧急ぐ 台風被害、近く人気イベント

2018-10-08 10:00:34 | 災 disaster

 各地に猛威をふるった台風21、24号で被害を受けた京都府向日市の観光名所「竹の径(みち)」の補修作業が、今月下旬に行われる同市の人気イベントに向けて始まっている。一帯は強い風の影響で竹が横倒しになり、竹垣も壊れるなどしており、趣ある景観の復旧が本番に向けて急ピッチで進む。

 竹の径は、向日市北西部に位置する全長1・8キロの竹林。放置林対策として市が2000年から整備し、府の文化的景観に選ばれるなど観光資源として活用されている。二つの台風の影響で、道路をふさぐように竹が倒壊、2週間近く全域が通行止めになった。竹垣計約140メートルも倒れたり破損したりするなどの被害も出た。

 催しは市観光協会主催の「竹の径・かぐやの夕べ」。4千個以上の竹あんどんによるライトアップが生み出す幻想的な雰囲気に、例年約1万5千人が訪れる。現在も通行可能な状態ではあるが、景観面から修繕が必要なため市や業者でつくる市竹産業振興協議会が、曲がってしまった竹や竹垣の改修などに取り組んでいる。

 協議会の田中益一会長(64)=同市物集女=は「被害の大きさに驚きと悲しみを受けた。夜の竹林の美しさを例年のように感じてもらえるよう協議会として最大限努力したい」と話した。

 かぐやの夕べは20、21日の午後5時半から。竹製品の展示や音楽ステージ、飲食物の販売もある。問い合わせは市観光協会075(963)6504。

【 2018年10月03日 09時41分 】


宇治茶まつりを電車でPR 京阪、ヘッドマーク掲げ運行開始

2018-10-08 09:58:29 | 商 trading

 10月7日に京都府宇治市宇治の宇治川一帯で開かれる「宇治茶まつり」をPRしようと、京阪電鉄宇治線で28日、まつりのヘッドマークを掲げた車両の運行が始まり、京都市伏見区の中書島駅で出発式が行われた。

 一般社団法人京都山城地域振興社(お茶の京都DMO)が初めて企画し、京阪が協力した。中書島―宇治駅間を運行する1編成の先頭車両正面に、まつりの開催を伝える直径40センチのマークを付け、乗客らにアピールする。

 出発式では、宇治茶まつり消費イベントの西村好史実行委員長が「多くの人が来て盛り上がることを祈念する」とあいさつし、テープカットした。宇治市公認のご当地キャラクター「チャチャ王国のおうじちゃま」も駆けつけて機運を高めた。

 宇治茶まつりでは、午前9時から豊臣秀吉の故事にちなんだ「名水汲(くみ)上げの儀」の神事などがある。午前10時~午後4時には食や体験のブースが出るほか、茶関連の催しが行われる。

【 2018年09月29日 09時30分 】


市と連携、初の介護予防通所施設 京都・長岡京に開設

2018-10-08 09:55:34 | 護 help

 社会福祉法人長岡京せいしん会は10月1日から、介護予防型通所施設「ぷらっと天神の杜(もり)」を京都府長岡京市開田3丁目に開設する。同市と連携した初の施設で、生活機能や認知機能向上のためのサービスを提供する。

 国が2017年度に要介護1と2の人の介護予防・日常生活支援総合事業を、介護保険の給付対象から外して市町村に移管し、義務づけられた通所介護の担い手として新施設の整備を進めた。

 同施設は2階建ての1階約140平方メートルを借りて利用。定員10人の小規模で、食堂兼機能訓練室や静養室、相談室、浴室などを配置した。内容は買い物と調理、入浴、和裁や洋裁など生活機能サービスのほか、音楽教室やビデオ体操、生け花など認知機能向上サービスを実施する。同法人の五十棲恒夫理事長は「誰かがやらなくてはいけない事業。介護になるのを可能な限り遅れさせるよう努力したい」と話す。

 利用は日曜と年末年始の休業を除き、月~土曜の午前9時~正午・午後1時半~4時半で、午前と午後を通しても可能。料金は昼食やおやつ代を含まず10月現在の1割負担で、要支援1が週1回で月額1791円、要支援2が週2回で月額3673円。

【 2018年09月27日 09時53分 】