たんべぇ山から

山歩きの記録、出会った植物を紹介します。



芦別岳 【北海道】 2012年6月29日

2012-07-21 | 北海道の山

 

前日の夕張岳から、新しくなった国道452号線を北に走り、美唄富良野線から富良野市に入り山部太陽の里に向かう。
芦別岳の麓にある太陽の里は、宿泊施設、キャンプサイト、パークゴルフなどもある広々とした公園で、
今回は贅沢に事前に個室を予約した。

食事は併設のレストランでできるが、まず、部屋のお風呂で汗を流した後、気持ちの良い外のベンチで缶ビールで乾杯、
その後名物の石焼焼肉と生ビールで舌鼓、ビール好きの二人はそれだけでシ・ア・ワ・セ である。

明日への英気を養い、部屋に戻ってフカフカの布団にもぐる。
しかし、なぜか眠りは浅く、翌日は午前3時のアラームが鳴る前に目が覚める。

 

                                       

 【コース】新道登山口04:10 → 見晴台05:30/40 → 鴬谷06:05/20 → 半面山07:00/10 → 熊の沼07:20 → 雲峰山08:05/10 → 芦別岳山頂08:50/09:40 → 雲峰山10:10 → 半面山10:40/55 → 鴬谷11:25/35 → 見晴台11:55/12:10 → 登山口13:05 

  



登山口は太陽の里から車で2~3分の場所にある。
4時10分は、一番乗りかと思ったが入山名簿を見るとすでに3時45分に出発した人がいて、
先を行くパーティーがいるいることを心強く感じる。


 <遭難碑がある駐車場>

呻吟坂の手前で先行者を追い越す、先行者は仲の良さそうな年配のご夫婦だった。

 <呻吟坂>

 羆の落し物か…

 <見晴台>

登山口から見晴台までは、2.7km、鴬谷まであと600mと書かれているが、実際歩いてみると
もっともっと長い気がした。

 <鴬谷>

旧道のユーフレ小屋からの合流点「鴬谷」まで1時間55分、ようやく樹林帯から開放されて、可憐な植物が姿を現す。

  

   
コケモモ / ムラサキヤシオツツジ


ゴゼンタチバナ

右手に見えるのは夫婦岩だろうか?旧道コースの稜線が険しくそびえる。 ↓



気持ちのよい登山道  ↓


高原の散歩道を思わせるダケカンバの登山道は、急坂から開放されてホッとできる。


07:00 半面山  ↓

どこにも標識がないけれど、時間的にもここが半面山でしょう!右手に鐘が設置されている。


いよいよ芦別岳らしき峰が見えてきた。

左が芦別岳、右が雲峰山だろうか…? ↓

半面山から先の笹の根っこ付近にエゾイチゲが群生している。


エゾイチゲ

半面山から少し下ると熊の沼といういかにもクマさんが好みそうな湿地に出た。
登山道沿いにミズバショウが咲き残っていた。
クマさんはミズバショウが好物だと聞いていたので、これを食べるためにやってくるのだろうと思った。
急いで通り抜ける。

熊の沼  ↓



このすぐ先に「旭商生遭難碑」がある。

   


シロバナシラネアオイ

芦別岳のシラネアオイは白色、またはピンク色がほんのり乗った淡い色合いのものが多く
本州の山で出会うものと趣が異なる。
いずれも、花弁が丸く優しく柔らかい雰囲気が漂う。


淡い色のシラネアオイ

 深くえぐれた登山道 ↓




登山道脇にはオオバキスミレがたくさん咲いている。

オオバキスミレには変種が多く、似ているようで葉の形、葉の付き方、毛の有無などで微妙に名前が違うので、図鑑と首っ引きで名前を確認することにしよう!!ふむ、できるかな…^^;


ケエゾキスミレ

エゾキスミレより葉が薄く、ふちや裏面脈上に短毛がある。


ケエゾキスミレ
ふちの短毛をなんとか確認できます^^;

※芦別岳にはトカチキスミレというケエゾキスミレの無毛種があるそうなので、画像を拡大して
確認する必要がありそうです。




フギレキスミレ
葉は輪生に3~4枚付き、ふちが不規則に切れ込む、質はやや厚くて光沢があり、裏面の脈上とふちに短毛がある。

印の解説は「日本の高山植物」より引用)



雲峰山から一旦下り、登り返す。コースタイムでは40分となっているが、
山頂まで本当に40分で行けるか心配になるほど遠く感じた。

雲峰山から見る芦別岳 ↓



南にぼんやりと夕張岳が見える ↓




鞍部で青い花を発見!!エゾルリソウだ!!
右手の崩落した斜面にも大株が見えたが、撮影は無理なので諦めた。

  
チシマフウロ  /  エゾルリソウ



エゾルリソウ




ウコンウツギと背景は雲峰山

 

    
マルバシモツケ / イソツツジ
 


シナノキンバイ

 
チシマザザの花



山頂直下の雪渓は小さくなり夏道が出ていたので、
用心のため持参したアイゼンは全く不要だった。  ↓



雪解け後の斜面には、エゾノハクサンイチゲらしき白い花があちこちで群生している。
白いかたまりは遠すぎて撮影はできなかった!!


08:50 芦別岳山頂  ↓


登山口から4時間40分かけて芦別山頂に到着した。





歩いた道を振り返る↓ 

旧道方面を見下ろす ↓

裸地付近はお花畑になっていて白い花が見える。
行ってみたい気もするが、あまりの暑さに登り返しが億劫になり、周辺の散策にとどめる。

ちょっぴり心残りではあったけれど、周辺だけでも、十分に楽しむことができたし、第一に
下りのために体力を温存しなければならないので、やはり行かなくて正解だったと思う。

  
サマニヨモギ  /  イワヒゲ

  
ツクモグサ  /   キバナノコマノツメ

 
  
ヨツバシオガマ  / チシマゼキショウ 


チシマゼキショウ  


ミヤマダイコンソウ


ツクモグサ



ナガバツガザクラ


チシマフウロ


ムシトリスミレ


ホソバイワベンケイ


夕張岳は霞んで見えなくなった


レブンサイコ

  
レブンサイコ  /  チシマギキョウの蕾? 

 


ミヤマオグルマ

山頂周辺で50分も時間を費やし、9時40分に下山を開始する。
鞍部ちかくで、登り始めに追い抜いたご夫婦とすれ違った。
その後、雲峰山で男性が一人、結局、この日の登山者は私たちを含めてたったの5人である。
昨日の夕張岳と違って、芦別岳は人が少いので拍子抜けだった。
 


ウラジロナナカマド

    
ハクサンチドリ   /    ノビネチドリ

 


タニウツギ

    
ツバメオモト  /    ジンヨウイチヤクソウ

 13:05  登山口着




下り3時間25分で登山口着、

登山口の標高は320m、芦別山頂は1727m、標高差は1407m
登り返しも少しあるので、暑い中、よく頑張ったと思う^^;



        


計画の段階では、旧道コースから新道コースへと下るルートを希望していた相方のも~りさんでしたが、
相手が私ですからそれは厳しいと判断し、安全重視で新道のピストンとなりました。
その代わりといってはなんですが…、早く下山できたならば、翌日はニペソツ山に登る計画となっています。
もちろん天気と体調次第では、無理をするつもりはありませんが、現時点では却下する理由が見つかりません。

正直いうと、私はニペソツ山より軽めの山、例えば、大雪高原の沼巡りとか緑岳などを考えていました。
でも、でも、遠いニペソツ山はそう簡単に来られる場所でもないし、
このチャンスを逃したら二度と登ることはできないかもしれない
そう考えると、俄然その気になってきました!

予定通り今夜の宿泊地の糠平ユースホステル(東大雪ユースホステル)に向けて車を移動です。
花人街道を南下し、狩勝峠を越え、然別湖を抜けて夕方ユースホステルに到着しました。


翌日のニペソツ山はこちらから



 

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2 コメント

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シラネアオイは旧道 (髭さん)
2012-07-21 18:56:14
fu-coさん 今晩は。
快調に北海道の山を楽しんでいますね。
私はいきなり残雪の本谷を登らされました。あはは
なまった体にはかなりきつかったですよ。
でもうじゃうじゃとある高山植物に大満足でした。札幌の梅沢 俊夫妻に、植物学者のS先生が案内人ですから鬼に金棒
初めては最高の芦別岳でした。
S先生から礫地に生えるキバナノコマノツメのレクチャーを受けたり収穫の多い山登りでした。
ここのシラネアオイは花びらに丸みがあって、旧道ではシラネアオイの群落の中を下山しました。日本離れした良い山ですね。
ニペソツもそうですが、百名山に入らなかったことが幸いしています。深田さんが登らなくてほんとに良かったと思っています。
髭さん (fu-co)
2012-07-22 13:46:09
髭さん、こんにちは♪

やはり芦別岳の真骨頂は旧道コースを歩くことのようですね!
今回は、自信がなくて新道を選び、そこそこ満足していますが、髭さんのコメントを読み、本谷に興味が湧いてきました。
それにしても北海道の主、梅俊さんと奥様の節子さんとご一緒だったのですね!髭さんの交友関係を考えれば特にも驚くことではありませんが、憧れの“梅俊”さんって、どんな方だろうと思いを馳せています^^

あ、もちろん“永田芳男”大先生の次ですけれど…うふふ^^;

長丁場のきついアップダウンに耐えられかわかりませんが、再訪の機会に恵まれたならば、是非、花の旧道コースにトライしてみたくなりました。

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