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上田薫とリアルな絵画展

2021-11-27 | アート&クラフト

茨城県立近代美術館で開催中の「上田薫とリアルな絵画」展に行きました。

◆茨城県立近代美術館に来るのは久しぶりです

 

最近はホキ美術館のような写実絵画専門の美術館も開館され、いわゆるスーパーリアリズムの作品を目にする機会は珍しくないのですが、昔、この上田さんの「なま玉子」を初めて見たときは驚きました。いったいどうやって描いているのか?どうしてこんなに描けるのか?と。

◆有名な「なま玉子 B」

 

今回展示されているのは上田さんの作品と他の作家の作品合わせて56作。

玉子、アイスクリーム、スプーン、泡、サラダといった身近なものから人物、地面、水滴、水面、風景などモチーフによる作品が並んでいます。

どの作品もサイズが大きく、結構近くまで寄って目を凝らすとタッチがわかるものもあれば、どう見ても写真にしか見えないような仕上げの作品もあります。いくつかをご紹介。

◆上田さんの「玉子にスプーン B」

◆同じく「あわ D」 なんとなくエッシャーの「球体を持つ手」を連想させます。

 

◆山本大貴「Standing Figure (feat. IKEUCHI Hiroto)

◆橋本大輔「標」

 

中でもいちばん衝撃的だったのはこの作品。

◆諏訪敦「大野一雄」

120×193cmの大作なのですが目と心に強烈に迫って来るインパクトがあります。思わず足が止まってしまいました。

 

館内はとても広く来館者も少ないのでゆっくりと鑑賞できます。また企画展チケットで常設展も併せて見ることができます。(撮影可)

◆油彩画、日本画、彫刻などを展示

◆なかなかいいモネもあります。

 

今回は車で会場(水戸)まで行ったのですが茨城空港に寄り道してきました。

◆F4ファントム実機もあります

 

(2021.11.26)


和田誠展

2021-11-18 | アート&クラフト

このBlogでは3回目となる「和田誠展」のご紹介です。

2013年の記事はこちら

2017年の記事はこちら

◆東京オペラシティ アートギャラリーにて 12/9まで開催中(写真撮影可)

 

前の記事の頃はまだまだお元気だったのに今回は回顧展となってしまいました。

大変残念ではありますが和田誠さんの多岐にわたる作品を存分に味わえる内容となっています。

 

◆数年ごとに作品やできごとが紹介された年譜

◆小学生の頃の作品

◆高校1年生のときの作品

◆和田さんと言えば!

◆音が聴こえてきそうなジャケット

◆カラー原画も多数

◆おなじみ「週刊文春」の表紙

◆ポスターも圧巻

◆作曲も!

◆各社のロゴマーク

◆珍しいセーターのデザイン

◆可愛くて味のあるお皿

◆こんなものも

◆色指定のポスターの原画と完成作品

◆ミュージアムショップで購入したJazzイラストのファイルなど

 

「好きなことを好きなだけ。和田誠をめぐる30のトピック」というフレーズの通り、あらゆる角度から和田さんの創作を楽しめる展覧会でした。

(2021.10.16)

 


描く人 谷口ジロー展

2021-11-17 | アート&クラフト

一年ぶりに展覧会に出かけました。

「描く人 谷口ジロー展」(世田谷文学館)

 

谷口ジローさんは「孤独のグルメ」で有名になりましたが、自分が印象に残っているのは「ブランカ」「神の犬」「犬を飼う」など犬をテーマにしたものや「K」「神々の山嶺」などの山岳ものです。特に「犬」を描かせたら谷口ジローさんを超える人はいないと思っています。(犬好きなので)

◆「神の犬」の生原稿 一気に引き込まれます

 

谷口さんの作品はストーリーや人物描写も素晴らしいですがなんといってもあの驚異的な「絵」の力。そしてそれを最大限に生かす構図、コマ割り、構成。

今回はいくつかのテーマにそって生原稿、スケッチ、イラスト、水彩画などが300点ほど展示されていますが、ひとつひとつがものすごい情報量と熱量を持って迫ってくる充実の展覧会です。

 

◆エントランス

◆年代やテーマによって構成されています

◆貴重なデビュー作も展示

◆キャラクターのスケッチ 

◆ため息が出るほど緻密な一枚

◆「孤独のグルメ」のコーナー

◆生原稿 ほとんど修正がありません

◆全作品撮影可です! 撮影スポットもあります

◆「歩く人」 

◆名作「犬を飼う」 この三枚でもう泣けました 

◆カラーイラスト、水彩画 これも素晴らしい

◆光年の森(遺作)

◆画材と自画像

◆ロビーに佇む五郎さん

◆ミュージアムショップ 単行本がいっぱいあります

 

平日火曜日の昼前からでしたが混雑はなく静かにじっくり見られました。いつまでもここにいたいと思わせる大満足の展覧会でした。

谷口ジローファンはもちろん多くの方におすすめしたい展覧会です。

 

◆落ち着いた雰囲気の世田谷文学館

(2021.10.16)