ぬりえ

入院していた時のことなのですが、同室の方たちは足の骨折で、内臓は健康なので暇を持て余していました。
４０歳の女性が塗り絵をしていたのですが、私が興味を示したら２枚譲ってくださり、色鉛筆も貸してくれました。
近頃塗り絵がブームになっていて、百均でも売っているし、ダウンロードもできるし、コンテストもあるらしいのですが、
やってみたいとも思わず手にしたこともありませんでした。


でも読書とテレビしかすることが無かったので塗ってみました。(笑)


でもこれはこれで終わってしまい、やっぱり塗り絵をしようという気にはなっていません。(笑)

そんな私ですが、小学生の時は毎日塗り絵に明け暮れていたのです。
これは懐かしさのあまり、大人になってから買った塗り絵ですが、絵も袋も昔のままです。
当時は近所の駄菓子屋さんに売っていたのですが、子供が買えたのですから安いものだったのでしょうね。
この絵をよく見ると、当時の生活がそのまま描かれていて面白いと感じました。
袋に描かれているのは洗濯機、ローラーで挟んで絞る装置がついています。
その右の女の子はおにぎりをにぎっているけれど、ご飯が入っているのは羽釜（はがま）です。
その前の女の子はすり鉢と向き合っています。
どこのお家にも大きなすり鉢があるのは当たり前のことでした。
その隣の子は頭に大きなリボンを付けて下駄を履いています。
お洒落をする時は頭に大きなリボンは定番でしたね。(笑)
冬は臙脂色（えんじいろ）の足袋を履いて下駄を履きました。


これらの塗り絵を描いていた人は蔦谷喜一（つたやきいち）さんと言う人で、本も何冊か出していると思います。
私のようなおばさんが、懐かしくて思わず買ってしまうのでしょう。(笑)