リンドウ科、Gentianaceae、リンドウ属、イギリスを含むヨーロッパ~スカンジナビア~シベリア~コーカサス地方原産、ユーラシアに分布、多年草、
学名:Gentiana pneumonanthe、
和名:ゲンチアナ・プネウモナンテ、
英名:Marsh Gentian、葡名:Genciana-de-turfeiras、
2016年9月25日、2017年7月12日、ポルトガル、ベイラ地方で撮影、
湿った広々とした荒野に生えるユーラシアの多年生リンドウ。細葉で多数の花茎を出す。ヨーロッパからアジアにかけて分布。
空色の漏斗形の花。背丈3~4cmほど。
日本産のアサマリンドウ、エゾリンドウ、オヤマリンドウ、リンドウに近縁種。
紀元前二世紀頃の国イリリア=イリュリ国 Illyria の王様であったゲンチウス Gentius の名前に因む。9月末、咲き終わった花柄もたくさんあった。8月に訪れていたら、もっと見事な花の群れが見られたかもしれない。
高原の水溜りの縁に草に埋もれるように咲いていた。ゲンチアナ・プネウモナンテ Gentiana pneumonanthe でした。
©2021 MUZVIT
(GKZ植物事典より)和名は、学名の音読みから。属名は、この属の植物の薬効を発見したプリニウスよって紀元前500年頃のイリュリアスのゲンティウス王の名に因んで命名されている。種小名はギリシャ語の pneuma(=肺)と anthos(=花)の合成語からで、湿地に自生することから、「呼吸する花の」の意かと推測される。
ゲンチアナ・ネウモンテは、リンドウ科の多年草である。ヨーロッパの沼地や湿地に自生の見られる野草である。草丈は15~40㎝程度となる。茎は直立し、分枝はしない。葉は長さ5㎝、幅2~5㎜の狭楕円形で、縁部は全縁、先端部は鋭頭、基部では葉柄状に狭まり茎に対生する。葉の表面には光沢があり、葉の主脈部位を中心に下方に凹むため、葉の断面はV字形となる。7~9月頃、茎上部に総状花序を出し、長さ3,5~5㎝程度で漏斗形の青花を数個つける。花冠は5裂し、裂片は星形に大きく平開する。(GKZ植物事典より)