カウンセラー高木裕樹ココだけの話

『自分を好きになる本』(PHP研究所)の著者が語るプライベートセミナー

「習慣があなたを豊かにするシリーズ2」

2011-06-23 | 魅力ある人間関係の処方箋
            ~人をほめる習慣~
人とコミュニケーションするときに鍵を握るのは、まとめる力です。

カウンセリングでは、センテンスエコーと言い、

相手の言ったことをまとめて言葉にして相手に返すことです。

人間の脳の働きは、情報を取り入れ、感情を味わい、

理解し思考するという一連の働きをもって自分の気持ちであり、

考えをまとめ上げていくことができるのです。

「みゆちゃん、かわいいねえ~」友人の3歳になる娘さんが、

お母さんが言ったことをしっかりとエコーつまりオウム返して言っているのを見て感動しました。

娘さんは、お母さんの言った言葉を情報としてしっかり取り入れて、

「かわいい」と言われることにより、うれしさを味わい、

この言葉はよいものであることをこころでしっかりと理解し、

言葉で表現しているのです。このことを見ると人はほめられるとここちよい感情になり、

うれしくて繰り返したくなるようです。

コミュニケーション力をアップするには、「うれしそうに人をほめること」に尽きるようです。

つまり、「意識的にどんどんほめること」が効果的です。

ほめるときの大切なポイントは、「相手を素直に認めること」です。

相手の立場であり、相手の状況、相手のこころ、何よりも相手の存在を認めほめることは、

相手を喜ばせ、人とのコミュニケーションをスムーズにしていくことになります。

ほめるときは、必ず相手のほうを見て「自分もうれしい」

という気持ちをこめて伝えることが大切です。

このことにより、わたしもあなたと「仲間になりたい」

「人のために役立ちたい、貢献したい」という人間の本能に働きかけることにもなります。

それは、「自分が認められる」ことと「相手が喜んでくれている」ということになるからです。

ある会社での、上司と部下との会話です。部下が「自分で考え、

自分なりに工夫したことにより、営業で成果を出せた」と思っているのに対して、

上司が「君のやる気はすばらしい」とほめました。

部下は「自分のところをちゃんと見ていてくれない」と思いました。

ほめるときは、相手のことをしっかり見てほめることが大切です。

毎日の生活の中で相手の中であり、自分の中でほめるどころを見つけ出し、

言葉にしてほめて見ましょう。
       

「習慣があなたを豊かにするシリーズ1」

2011-06-10 | 魅力ある人間関係の処方箋
習慣があなたの人生を豊かにするシリーズ1

「感動習慣」

はじめての女性代議士といわれた加藤しずえさんは、1日10回感動することの大切さを言っていました。

感動は人の心に若さを与えてくれるのです。

脳外科医が、脳にとって、「人の話を聞いたときや新しい知識に触れた時などに、

素直に『すごいなぁ~』と感動できることが大切です。」と言われています。

脳の神経群に感動をつかさどる「尾状核」といわれるものがあり、気持ちを動かすことができると、

判断力と理解力が高まるからです。「感動する力」は、脳をレベルアップすると言われます。

ある人が感動を求めて世界中を旅しました。ある時インドの世界遺産といわれるところに来てひとりの僧侶に出会いました。

その僧侶が、「あなたはどこから来ましたか?」と言われましたので、「はい、日本から来ました」、

続けて「何をしにここまでやってきましたか?」と聞きました。

「はい、感動を求めてやってきました」と答えると、僧侶はその人に「感動は求めるものではなく、

感動は自らが生きることです。」と言われました。

感動というものは、何か特別な場所に行ったら得ることができることでもなく、

特別なことが起きたら得ることでもなく、日ごろの生活のただ中の些細な会話の中であったり、

さりげない人から言われたひと言であったり、ふと目にした絵であり、

詩であったりそのただ中で気づかされたことであり、自分が知らないことを知ることが出来たことがあれば、

素直なこころで「それは素晴らしい!」とこころから思えることが感動ではないでしょうか?

「最近感動があまりないなぁ~」という時は、自分の周りを見直して見る必要があります。

環境は人によってつくり出されるものです。周りが感動が薄い人ばかりだとおのずと感動センサーが鈍ってしまし、

感動しても周りに影響されてしまい、感動が薄れしまいます。

どうしたら、「感動習慣」を身につけることができるのでしょうか?

感動センサーが常に敏感に作動するために、日々の些細なことを大切にしながら生きることです。

「道端の1輪の花であったり、ことばひとつをとってもこのことばはいいなぁ~と思える言葉であったり、

物事の変化に対する観察力をこころしていく」ことにより、

「自分から環境を変えて、自分から環境をつくり出していくことが大切です」。

しかし、周りの人であったり環境が悪いと言っている間は何も変化が起こらないからです。

まずは、自分からまわりに対して働きかけ、周りの人の興味がある話題であり、

会話を盛り上げ役なって行くことを心がけていくことでしょう。

そして、人の話を聞かせていただいているときに「なるほど」「そうなの」「すごいね」この3つ言葉をセットにして

相づちを打ちながら聴くと周りの雰囲気がよくなってくること間違いありません。



「しあわせ人生の法則③」

2011-06-04 | 魅力ある人間関係の処方箋
     「しあわせ人生の法則③」
「言霊」と言われるように、言葉には力があります。

魔法の言葉「ありがとう」を1日1000回21日間言い続けることによって、

あなたの人生に必ず奇跡が起きはじめ、あなたの人生にしあわせをもたらすのです。

大阪で心理学の世界的権威ある先生のセミナーに参加させていただきました。

そのときに、教えていただいたことでした。

ある女性が、交通事故で骨折をして全治6ヶ月の重症になり入院となりました。

別途に寝たままの状態になりました。何でこんなことにならなければならないのかと嘆いたそうです。

お見舞いに来た友人が、毎日1000回「ありがとう」と21日間言い続けるといいよ。

と勧めてくれたのです。

しかし、「こんな状態で、そんなことしても」と思って最初は、半信半疑だったそうですが、

そうすることがないし、何もできない状態なのではじめてみたそうです。

なんと続けていくうちに、不思議なことに骨折した骨のつき具合が良くどんどん回復していったのです。

結果的に、6ヶ月の入院が3ヶ月で退院することになったのです。

まさに「ありがとう」は魔法の言葉です。

「ありがとう」は、人生に奇跡をもたらし、あなたをしあわせにするパワーがあるのです。

カウンセリングの師匠でわたしが敬愛する田中信生氏がよくする話の中で、

「あるおばあちゃんが側溝に落ちたときの出来事について」の話があります。

「ある、おばあちゃんが家の脇の側溝に落ちたとき『ありがとさん!思わず叫んだそうです』そうしましたら、

お嫁さんが何事があったのかといってびっくりして飛んできたそうです。

そうしたら、おばあちゃんが側溝に落ちていたそうです。」普通だったら骨が折れてもおかしくない年齢ですが、

病院にいってレントゲンをとってもなんともなかったそうです」。

「ありがとう」こころに響く言葉ですね。

また、ある方は、風をひかれたそうです。

そのとき「風邪が治ってくれてありがとう」といったそうです。

そうしたとこと、いつもでしたら、

風邪を引くと長引いて薬を飲んでも3日くらい寝込んでいたこともなんと薬も飲むことなく1日で治ってしまったそうです。

「ありがとう」を1日1000回21日間言い続けることによって、

心の奥底から感謝の気持ちが湧き上がってきて、

どんな状況に対しても、どんな出来事に対しても、どんな人に出逢ってもこころから感謝することができるようになるのです。

「いつも喜び、絶えず祈り、すべてのことに感謝」し、しあわせ人生を共に生きてまいりましょう。


「しあわせ人生の法則②」

2011-06-01 | 魅力ある人間関係の処方箋
      「しあわせ人生の法則②」

「あれもこれも欲しい、手に入れたい」と思い求め続ける人がいますが、

しあわせは「今、置かれているここ感謝して生きること」にあるようです。


「非凡は平凡から生まれる」とありますように、

毎日の平凡な生活の中に実はしあわせがたくさん詰まっているようです。

しあわせ、『何か特別なことが起きたらしあわせではなく、

しあわせの本質は何事も起きないことがどれほどしあわせかという」ことです。


多くは、「どこかにしあわせがあるに違いない」といってしあわせの青い鳥を捜し求めたり、

自分の努力によって手に入れるものと思っていることがあるようです。

わたしは、かつて3度の入院を経験しました。

1度目は、右肩じん帯切断のため手術を約1ヶ月の入院でした。

右手がまっく使えずに大変不自由しました。

そのときばかり、右腕が動くことが当たり前だったことから、

右手が動くことのありがたみを身にしみて感じました。

また、尿管結石で同じく約1ヶ月結石の破砕のために入院しました。

なった方はお分かりだと思いますが、この結石の痛みは、今まで体験したことのない痛みで、

この世のものとは思えないものであることを体験しました。

このように、痛みがないことの日常の些細なことですが、改めて感謝することができました。

人は、体験しないとなかなかわかりえないことが多いようです。

いかに、「平凡な毎日の中にしあわせが詰まっているか」わかるまでは、

時間もかかりますが、このように人は、何らかの病気や事故災害などにあったときはじめて、

いかにじぶんがしあわせのただ中で生きていることを知るのではないでしょうか。

知るばかりではなく、感謝して生きることの大切さを学び最高のチャンスをいただいている思えるようになるのです。

英語で「現在」のことを「present」と言います。

つまり「プレゼントとは、贈り物」と言う意味があります。

今、ここ「現在」は、神様があなたに送った最高のときなのです。

何かが起こることを期待することも大切ですし、何かを求め続けることも大切です。

しかし、何かが起きたら、何かを手に入れたらしあわせ何ではなく、

しあわせの本質は「今、ここ」にあるようです。

今、このとき、この与えられているこの状況を感謝し歩んでまいりましょう。

  


「しあわせ人生の法則①」

2011-05-29 | 魅力ある人間関係の処方箋
  「しあわせ人生の法則①」

私のところにカウンセリングの90%以上は、人間関係に問題です。

「自分と価値観や考え方が合わない人とどうしたらよいのか?」

「会社で受け入れられない人がいるんですが?」

「親子関係、夫婦関係がしっくりいかない」

「子供が不登校、引きこもり、摂食障害など・・・・さまざまです。」

すべてのことに共通しているのは、すべて自分の思い通りにならないことから生じる人間関係にあるのです。

つまり、人は誰でも自分の思い通りに人をコントロールしたいという基本的欲求があるからです。

しかし、「思い通りにならないこともすべて受け入れることができれば、

問題は解決に導かれるからです」。

受け入れることで、問題の95%以上は解決に向かって進んでいくからです。

「夫がいつも仕事で帰宅が遅い!」「子供が不登校になってしまった!」

「隣の住人がいつも文句を言って来る!」などいずれの問題も、「自分がどう生きるか」ではなく、

「人をいかに自分の思い通りにするか」ということが、「悩み」になってくるからです。

ではどのように考えたらよいのでしょうか?「こうであらなければ」と考えず、

「こうあったにこしたことはない・・・なったらいいのになぁ~」と考えてみてはどうでしょうか。

人は、無意識のうちに自分自身を縛って生きているからです。

カウンセリングでは、執着といいます。

「こうでなければ」強い思いに執着してしまうのです。

アフリカでは、チンパンジーの生け捕りをするためには、木に穴を開けてバナナや木の実をいれておくのです。

チンパンジーは、食べ物を見つけると穴の中に手を入れてとろうとします。

しかし、その穴は、食べ物を持ったままでは引っ張り出すことができない大きさになっているのです。

ですから、手を離せばいいのですが、食べ物を手に握ったままでいるうちに生け捕りにされてしまうからです。

手を離せばすぐに逃げられるのですが、1度つかんだものを手放そうとせずに捕まってしまうのです。

笑える話ですが、これは人事ではなくまさに自分のことであることを実感する話です。


「1度つかんだものを放そうとしない」つまり、自分自身に執着しているからです。

しあわせ人生の第1の法則は「握っているものを手放すことによって自由になる」です。