カウンセラー高木裕樹ココだけの話

『自分を好きになる本』(PHP研究所)の著者が語るプライベートセミナー

幸せ人生シリーズ①1/3

2008-04-27 | 魅力ある人間関係の処方箋
幸せ人生を生きるためには、遺伝子(DNA)が大きく関係していることを理解することです。

遺伝子の権威者で、筑波大学名誉教授の村上和雄先生は、

遺伝子にはオンとオフ機能があり、

眠っている部分と目覚めている部分がある

といわれています。

例えば、誰しもが「発ガン」という遺伝子は「情報」として持っていて、

誰しもが「発ガン」という遺伝子は「情報」として持っていて、
その遺伝子が眠ったままか、目覚めてしまったかの違いだと言います。


幸せ人生を生きるためには、

いまだ眠っている遺伝子のうち、

いい遺伝子を目覚めさせるようにすることによって、

人は幸せに生きることができるのです。

つまり、

人は誰しもが「幸せ遺伝子」を持って生まれてきているのです。

その幸せ遺伝子が目覚めるには、

「前向肯定的な考え方」が大きく左右すると言われます。

幸せ人生シリーズ①2/3に続く

今を生きる-いのちの気づき2(3/3)

2008-04-24 | 魅力ある人間関係の処方箋
また、初女さんは、

「家族の絆は、家族の食によってつながり、深まっていくことである」とも言われました。

けっして豪華な食事でなくても、ささやかなものであっても、

共に食しをすることによって心が通い合い、

失われていた家族の絆を取り戻し、いのちの交流がなされて、

生きる勇気が与えられ、人生に希望を見出して、

人々がいのちを回復して歩み始めていくのです。


ある時、「初女さんにとっての祈りとは?」尋ねた方がいました。

とっさに「わたしの場合は生活です」と答えられたそうです。

今ここに食べられないでいる人、病んでいる人がいた時に、いくら手を合わせて祈っても、思いはその人に伝わらないのです

手をあわせて祈るのは「静の祈り」

同じことを心に抱きながら行動するのが「動の祈り」です。

この生きている、瞬間瞬間が祈りで、わたしにとっては、「生活が祈り」です。

と言い切られました。

この言葉をお聞きした時は、まさに「日本のマザー・テレサ」であることを深く深く心に残りました。

わたしにとって、あなたにとって

できることから行動をはじめることが

まわりのいのちの大切さを知っていただく、最高のときになるのではないでしょうか。

今を生きる-いのちの気づき2(了)

今を生きる-いのちの気づき2(2/3)

2008-04-22 | 魅力ある人間関係の処方箋
どんな人も時間と共にお腹がすいてくるのです。

初女さんは、1回1回の食事を大切にしているのです。

そのときは、食事の支度がなかったのですが、訪ねてきた方々に

「一緒に食べませんか?」

と声をかけたそうです。

そこで、パンが一切れだけあったそうです。

それを3等分していただいたのです。

すると二人の方々は、

「おいしい」「おいしい」と喜んで食べていたのです。

共に食べるということは、

「互いに信じあっていること」であり、

心が通い合う相手であれば、豪華な食事でなく、

どんなささやかなものであってもおいしくいただくことができることを、静かに力強くお話くださいました。

このお話を伺っているうちに、

食を共にすることは、「心の絆を深めていく」であることを実感いたしました。

初女さんが、子どもにさまざまな問題が、今、起こっているのは、

「食事」に問題があるといわれました。

朝ごはんを、しっかり食べてきている子どもが少なくなっているからです。

今を生きる-いのちの気づき2(3/3)に続く

今を生きる-いのちの気づき2(1/3)

2008-04-20 | 魅力ある人間関係の処方箋
佐藤初女さんとお目にかかった時に、

「初女さんは、いつお目にかかっても自然体ですね」とききましたら、

初女さんは、

「わたしには、自然体、不自然体といったものはないのです。わたしは、そのままを生きているので、これがわたしです」

とお答えになられました。

その時に、はっとさせられ、気づきが与えられました。

「今を生きて」というのは、

過去でもなく未来でもなく「今この時のこのわたしを」を生きているので、

「このままのわたしが、わたしです」という言葉につきるのでしょうね。

当たり前のことのように思えますが、わたしにとっては感動のひと時でした。

その先生とお茶をいただきながらこのような話しを伺いました。

ある日、約束をしていないのに突然訪ねてくる人があったのです。

突然やってくる人の多くは切羽詰った悩みをかかえていて、食べるところではない人が多いのです。

しかし、ひとしきり話を聴いているうちに食事の時間になったのです。

今を生きる-いのちの気づき2(2/3)に続く

今を生きる-いのちの気づき1(3/3)

2008-04-18 | 魅力ある人間関係の処方箋
その人々の話しに

「共に喜び、共に悲しむ」という気持ちで共感を持って聴く

ことによって、

心から受け入れられているという安心感が与えられ、

心の解放と癒しにむかっていくのです

そんな人々に、初女さんは、心をこめておにぎりを握ってさしあげ共に食べるのです。

多くの方々がそのおにぎりを食べて、心の癒しと共に身体に命が息吹が吹き込まれ、休息と安らぎを得て、元気を回復していくのです。

わたしも、そのおにぎりをいただいてきました。

たかが「おにぎり」なんですが、

何とそこに「いのち」を感じるものがありました。

なぜなら、お米が生きていると感じるほど、お米一粒、ひと粒が、ふっくらしているのです。

まさに、素材そのものが生かされているからです。

このことは、人間に対しても言えることだからです。

その人とその人の持ち味を生かすことにつながるからです。

初女さんは、

「自然の素材の1つ1つには、すべてかけがえのないいのちが宿っています。食べるということは、そのいのちをいただくことだ」
と言います。

いのちが失われていく時代に、「いのち」の大切さをあらためて考えてみてはいかがでしょうか?


今を生きる-いのちの気づき1(了)

今を生きる-いのちの気づき1(2/3)

2008-04-16 | 魅力ある人間関係の処方箋
この度、「森のイスキヤ」に宿泊し、食事をいただきましたとき、チンゲン菜のおひたしがでました。

そのおひたしの、「シャキシャキ感」何とも言えない食感が忘れられませんでした。

その秘訣をお話くださいました、

それは、茹で上げるときの『透き通る瞬間』を逃さないとのことでした。

このことは、初女サンの活動の基本である、

どんな人も心から歓迎し、過去の経歴、社会的立場といったものにとらわれることなく、

「目の前のあるがままの、その人の存在を受け入れ、その痛みを見つめ、そのひと言ひとことに耳を傾ける」

姿勢は、初女さんの人生観そのものを実感しました。

それと同時に、人生もまさに

「一瞬、一瞬を生きる」ことの大切さを

改めて感じさせていただきました。

悩みに押しつぶされそうになる人、ここを病む人に共通することは、もともとこころが純粋で繊細な人々です。

こころの傷を負った時に、家族や友人たちの中に支えてくれる人を見つけられる人はいいのですが、

それができない人たちが訪ねてこられるのです。

今を生きる-いのちの気づき1(3/3)に続く

今を生きる-いのちの気づき1(1/3)

2008-04-13 | 魅力ある人間関係の処方箋
ガイヤシンフォニー「地球交響曲第2番(龍村仁監督」に出演された、青森の弘前は岩木山のふもとで「森のイスキヤ」を主宰する佐藤初女さんを訪ねるチャンスをいただきました。

ご存知の方々も多いと思いますが、先生は「おむすびの祈り」でも知られている方々も多くいるのです。

今から、30年前から、心を病んだ人々や苦しみを悲しみをかかえた人々が訪ねるようになられたそうです。

そんな人々の話を、心を傾けてひたすら聴きつづけ、ひとしきり聴ききると、多くの方々は、心のつまりが取れ食欲がわいてくるそうです。

その時に、初女さんは、その季節に土地で取れた新鮮な材料を使って、心をこめて食事をつくってさしあげ、黙って傍らに座り共に食事をされて、今までどれほど多くの方々が心癒されて社会に帰って言ったか測り知れないほど多くの人々がいるそうです。

いつも、初女さんが心していることは、

「今を生きる」

今という瞬間を大切に生きておられるのです。

今、目の前にいる

「この人を、この瞬間を、この状況」
をいつも大切にしているのです。

今を生きる-いのちの気づき1(2/3)に続く

「心の叫びー伝えたいメッセージ(2/2)」

2008-04-09 | 魅力ある人間関係の処方箋

たくさんの生徒たちから携帯電話のメールに

「ありがとう」

「頑張れ!」

「感謝してる」

「絶対に私たちの卒業式に来てね」

「俺は義家がどこにいっても義家の生徒だよね」・・・・・などの

暖かいメッセージが贈られてきて、一晩中涙が止まらなかった。


「時には道に迷うこともあるだろう。

しかし今、お前たちはしっかりと自分の足で立っている。

俺はみんなにとってただの『きっかけ』でしかなかったんだ。

本音を話そう。

俺はずっとずっとお前らとこの場所で生きていきたかった。

おまえらの成長を見守り続けたかった。

今の俺に言えるたった一つの本音だよ。


俺はこれからも教育という営みと共に歩いていく。

みんなに恥じないように、俺も逃げずに歩いていくよ。

おまえらは俺の夢だ。

お互いにこの時代をおもいっきり生きていこうな!

まさに時代のメッセージです。わたしはこの記事を読ませていただき泣けてきました。

義家先生の本音の叫びが聴こえてきました。

ひたむきに生きる姿であり、いのちあるかかわり、本音で生きる大切さを実感しました。

しかし、本音で生きることの生きづらさも伝わってきました。

義家先生は、

「どんなことも恥じないで、逃げずに歩むことの大切さを子どもたちに伝えているのです」。

あなたは、このメッセージから何を感じられますか?

「心の叫びー伝えたいメッセージ(了)」


「心の叫びー伝えたいメッセージ(1/2)」

2008-04-07 | 魅力ある人間関係の処方箋

横浜の教育委員会で教育にいのちをかけている、義家弘介先生(現参議院議員)のこころからの叫びでありメッセージがかつて週刊文春にのっておりました。


2月14日(月)朝の全校集会で、在校生に母校を去るときに告げたメッセージです。


「泣き虫だった奴、強がりばかりだった奴、ひねくれ者だった奴、問題ばかり起こし続けた奴、ひたむきに頑張り続けた奴、今までかかわってきた一人ひとりをステージから見つめると、その姿がひどくぼやけていた。きっとわたしは泣いていたのだろう。」

わたしにとって、母校を去るということは、決して簡単な決断ではなかった。

北星余市高校は私の夢だった。

私のこれまでの人生のすべてだった。

今は家族だっている。

買ったばかりの小樽自宅には1年も住んでいない。

しかし、それでもわたしは苦しみに苦しみぬいた末、母校を去ることを決意した。

たくさんの人たちから、母校を去る理由について質問された。

しかし、彼は多くを語ることはしませんでした。

義家先生は、生徒たちに言いました。

「2001年秋の大麻事件以降、北星余市は廃校の危機に直面した。そんな中、俺は母校を守りたい、そのためにできることはなんだろう、そればかり考えてきた。日本中を走り回って北星余市の教育を世に発信し続けました。みんなを前にして今はっきりと言えることは、北星余市を守ってきたのは、俺なんかでは決してなく、みなさん一人ひとりだということです。これからもこの場所を守って欲しい。ありがとう・・・・・・」

それ以上、うまく言葉にすることができなかった。

「心の叫びー伝えたいメッセージ(2/2)」に続く


「こころの傷からの解放2(2/2)」

2008-04-05 | 魅力ある人間関係の処方箋

第2は、「解放」を体験することです。

自分を「解放」することです。

自分の感じた苦しみや悲しみ、怒り、などを

こころのうちにためて置くのではなく表現することです。

カウンセリングセラピーの中で、

プレイセラピー(遊びを通してなされる療法)とうのがありますが、

その中で、自分の受けた虐待体験を表現しながら、

悲しみや怒りに包まれることがあります。

その怒りや悲しみを表現することが「解放」につながるのです。

第3は、「再統合」とは、トラウマ体験をもう一度、自分の人生の中に、

過去の出来事として位置づけることです。

多くは、自分のこころの中にあるトラウマ体験を遠ざけ

自分をつり上げているために、本当の自分ではないようです。

本当の自分を取り戻すためには、虐待を受けた子どもであれば、

「自分はかつて親から暴力を受けた」ということを

自分の人生の物語に組み込んでいくことが大切のようです。


つまり、過去の出来事は変えることはできませんが、

その事実をしっかりと認め、

自分の人生のストーリーの一部として、

削除することをせずにしっかりと組み込んでいくのです。

その時に、こころに、どうしょうもない、

悲しみであり怒りであり感情がこみ上げてきて

自分ではコントロールできない状態になるのです。

その際に、大切なのは、

「ありのままを受け止めてあげる存在」

としてのカウンセラーであり、

聴き手となる人々が必要になるのです。

そこには、「信頼」という結びつきがなされていく時に

回復に導かれていくのです。

現在は、日本には虐待の専門家は少ないといわれています。

その中でも西澤哲先生は

「トラウマ治療の権威者」と言われていますが、

心理療法や精神医療だけではなく、

社会全体がトータル的に子どもに働きかける必要がある時代となってきています。

他人事ではなく、自分のこととして受け止めていくこころを培ってまいりましょう。
「こころの傷からの解放2」(了)