カウンセラー高木裕樹ココだけの話

『自分を好きになる本』(PHP研究所)の著者が語るプライベートセミナー

「コミュニケーション7つのレベル7-①」

2009-06-30 | 魅力ある人間関係の処方箋
「コミュニケーション7つのレベル7」
 
「存在の共有レベル①」


コミュニケーションとは、「存在」にはじまり、

「存在」に至るということを意味します。

先日お目にかかりました、Aさんには恋人がいます。

彼は東京に住んでいて恋人は北海道に住んでいます。

いわゆる遠距離恋愛です。

Aさんは、「彼女とは離れていますが、

いつも自分のそばにいてくれているように感じ、

まったく距離感を感じていない」と言いました。

「いつも相手がそばにいてくれる」ように感じているのです。

そばにいることとは、「存在を感じる」

または、「存在を受け止めていること」です。

この人と一緒にいると暖かい気持ちになる。

また、自分らしさを出して、自分らしなれ、元気になれるからです。(つづく…)


「コミュニケーション7つのレベル6-⑤」

2009-06-29 | 魅力ある人間関係の処方箋
「コミュニケーション6-⑤」

あるカウンセラーの話です。

どこに行っても癒されない神経症の男性がカウンセリングを受けに来た時の

ことです。

彼はカウンセラー思いのたけの怒りをぶちまけ後に、長い沈黙が続きました。

カウンセラーをにらみつけるように見ると、

そのカウンセラーは「僕はあなたの気持ちが痛いほどよくわかるよ。

だから責める気にはならないんだ。」と言っているカウンセラーの目には

涙があふれていました。彼はこの涙を見て癒されていったのです。

人は人格的出逢いにより、痛みの感情の共感がなされました。

人は深い感情を分かち合い、

共感してもらうことで生きている実感を得るものです。

共感してもらうだけで、怒りや悲しみから立ち上がり強められ、

歩き出せるからです。(完)

「コミュニケーション7つのレベル6-④」

2009-06-27 | 魅力ある人間関係の処方箋
「コミュニケーション6-④」

不登校がきっかけで、引きこもりになった経験のある青年が、

「ひきこもる情熱」と言う本のタイトルを見て引きこもっている時は、

『「情熱」なんてあったものではない。』と言って憤慨していました。

当然のことと思います。

そんな情熱があれば「引きこもっていない」と言いました。

しかし、その著者は、引きこもるということは、

引きこもれるというエネルギーがあり、

それは情熱ではないかと言っているのではないかと、

わたしになりに解釈しました。

人は誰でも自分の感情を分かち合うことによって、

そこには自分の味方としての「共感性」があり、

身体の痛みでありこころの痛み感情を分かち合うことが

癒しの手がかりとなるからです。(つづく…)



「コミュニケーション7つのレベル6-③」

2009-06-26 | 魅力ある人間関係の処方箋
「コミュニケーションレベル6-③」

わたしは、10年前に尿管結石になりました。

その痛みといったら言葉にならないほどのものでした。

よく言われるのは女性の出産の時の痛みと似ているといわれたことがありますが、

ピンときませんでした。

ある時、尿管結石を体験した友人が「それは、本当に痛いよねぇ~」と言ったとき

「わかってもらった」と実感しました。

つまり、共有してもらった体験をしました。

体の痛みはなくならなかったとしても、気持ちが楽になったことを覚えています。

からだの痛み以上にこころの痛みの共有は、こころの癒しになるからです。

                              (つづく…)


「コミュニケーション7つのレベル6-②」

2009-06-25 | 魅力ある人間関係の処方箋
「コミュニケーションレベル6-②」

自分の本音の気持ちをしっかりと言葉にして、表現している姿がとても印象的でし

た。

コミュニケーションが深まるにつれて、こころの絆がしっかりと

できることにより、本音の交流ができるようになるのです。

「腹が立った」「辛くてたまんないよぉ~」「苦しいんだぁ~」

「悲し~いよぉ~」「頭にきたぁ~」など本音の気持ちを態度ではなく

言葉で表現することにより、苦しみも和らぐからです。

このような感情交流ができる関係は、こころの痛みを共有できることになります。

そのには、こころからの信頼関係があるから成り立つのです。(つづく…)


「コミュニケーション7つのレベル6-①」

2009-06-24 | 魅力ある人間関係の処方箋
コミュニケーション7つのレベル6-①」
 「痛み(負)の感情の共有」

3月にWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)が開催されて、

侍ジャパンは韓国と対戦し14対2で見事にコールド勝ちをしました。

その後の日本での最終戦は、韓国と対戦し0対1で日本は負けました。

侍ジャパン選手団が日本からアメリカに移動の際に羽田空港でのイチロー選手の

インタビュー場面がテレビに映っていました。

「負けて腹が立ちます」「自分に腹が立ちます」と怒りをむき出しにしている

シャープな表情のイチロー選手でした。(つづく…)


「コミュニケーション7つのレベル5-③」

2009-06-20 | 魅力ある人間関係の処方箋
何と、素晴らしいことに「café goot」さんにて、

「魅力あるコミュニケーション講座」を開催することになりました。

3回講座が修了しました。

2回目に講座のコーヒータイムの時に一人の女性が「先生、前回の講座のお話にと

っても感動しました」とうれしそうに言ってこられました。

そこで、「講座の中でどんな内容が印象に残っていますか?」と聞いてみると、

「内容はすっかり忘れましたが、とっても感動しました」と言う答えでした。

この会話で大切なことは、

わたしは、コミュニケーションのレベル4の「考えであり意見」の共有を求めて

「どんな内容が印象に残ったのか?」と聞いたことに対して、

その女性はコミュニケーションレベル5の「肯定的感情」の共有をしたかったの

です。
つまり、「うれしかった」「楽しかった」「感動した」などという

肯定的感情の共有を求めていたのです。

豊かなコミュニケーションを目指すためには、

常に相手のコミュニケーションレベルを知り、相手に切り替えを求めるのではな

く、自分自身が相手のコミュニケーションレベルに切り替えることが

大切になります。(gootクラスの模様が動画になっています!)(完)

「コミュニケーション7つのレベル5-②」

2009-06-19 | 魅力ある人間関係の処方箋
そのために必要なことは「自己開示」です。

自分自身のこころを開いて自分の本音を語っていく勇気が大切です。

自己開示とは、言い換えると「告白」です。

相手の人に、こころを開いて肯定的感情であり、

否定的感情であり自分の気持ちを伝えることです。

ここでは、肯定的感情の共有の大切について見てまいりましょう。

わたしは、コーヒーが大好きです。特にスターバックスコーヒーの大ファンです。

県内には、ショップがないのが残念です。

しかし、山形県米沢市にもおいしいコーヒーショップ発見!

以前に米沢日報さんでも、紹介されていました「cafe goot(グート)」と言う

お店です。そのお店に行って改めてコーヒーの概念が変わりました。

すでにご存知の方も折られるかと思いますが、それは「コーヒーを飲みすぎると胃

に悪い」と言うことですが、それは酸化したコーヒーを飲みすぎるとよくないとい

うことで、良質のコーヒーを飲めば漢方薬と同じでかえって身体によいとのことで

した。良質のコーヒーを入れるために1粒1粒ていねいにコーヒー豆を選別し、

必要な分を自家焙煎して、こころをこめてお客さんにコーヒーを入れて出して

くれるのです。

誰しもが良き出逢いが与えられたり、感動したことは語らずにいられないもので

す。「うれしさ」は、共有し合う2倍にも3倍にもなるものです。(つづく…)


「コミュニケーション7つのレベル5-①」

2009-06-18 | 魅力ある人間関係の処方箋
「コミュニケーション7つのレベル5」
            
「肯定的感情の共有」

感情交流の失われている時代と言われています。

両親があまりにも忙しいために、子どもたちの気持ちを聞き取る余裕がなくなって

いるのです。子どもたちは、学校では勉強に追われ、先生にもなかなか自分の気持

ちを聞いてもらうときがないのです。

子どもたちの相談電話というのがあるようですが、そこには子どもたちから毎日

のように電話がかかってきます。「わたし、テストで100点とれたの」

「僕はジグゾーパズルが完成することができた」という肯定的な感情を

伝えてくるのです。

子どもたちばかりでなく、大人であってもうれしことがあった時などは、

誰かに聞いてもらいたいし伝えたいという気持ちになるのではないでしょうか。

                           (つづく…)


「コミュニケーション7つのレベル4-②」

2009-06-17 | 魅力ある人間関係の処方箋
相手の考えを知って、自分の考えを伝えることにより、

違った意見であっても「お互いに認め合い」お互いに共存」

することが大切なようです。

お互いに、相手の意見を尊重し合って、

認め合うところに豊かなコミュニケーションがはじまってくるのです。

ある心理学者は、人は自分の握っているものに振り回されるといいます。

「仕事」であり、「健康」であり、「お金」であり、「子ども」であったりと

自分はいったい何を握り締めているのかを知ることです。

「わたしの生きがいは、孫」であったり、「株が大切」で株を握り締めていると

株の上がり下がりの状況によって一喜一憂することになります。

株が上がると元気で機嫌がよく、下がることによって落ち込むからです。

大切なことはしっかり自分の意見や考えを持つことであり、

人の意見であり考えに振り回されないように心がけたいものです。(完)