２００８年９月～２００９年１月抗がん剤治療。翌２月～４月放射線治療。
一通りの治療が終わりました。
２０１０年２月に再発、手術入院を経て、現在は２ヶ月に１回の定期通院、服薬と代替医療としてのサプリメント摂取を継続しています。
２０１１年３月、再発。甲状腺切除手術。
これまでの治療経過とその後の生活を綴っています。
１１月２７日（木）
朝、出勤前に荷物を取りに病院へ行く。
印刷した年賀状と、サプリメントと引き替えに、
父の荷物を預かりに行く。
普段の面会は平日夜か、土日だから、
朝の病院は初めて。
１階を通り抜けると、外来患者さんがたくさん診察を待っている。
なぜかピリリと緊張感。
病室へ。
父は荷物をまとめ、パジャマのまま、ベッドに座っていた。
外来患者の診察前に、入院患者の診察があるという。
段ボールを抱え、父と一緒に１階へ。
荷物を積んで再び病室へ。
あっという間に診察終わり父も戻っていた。
ふたつ目の荷物、大きな旅行カバンを預かり、
父と父が持ち帰る荷物だけ残して病院を去る。
「週末実家に行くね。またね。」
そう伝え病院を出る。
職場へ。
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１１月２６日（水）
父は明日、一時退院できることになりました。
父から連絡があり、明日退院の連絡。
それから、明日が退院だから今日来れたら入院荷物を取りに来てと。
残念ながら仕事で行けず。
でも、明日の朝、出勤前に取りに行くことにしました。
こうやってすぐ取りに行ける、場所に住んでいてよかった。
明日、頼まれていた年賀状の完成品を持って病院へ行こう。
あいにく仕事で家までは送れないけど、
病院にこもりっぱなしの生活があっという間に１ヶ月。
公共交通機関で、外の空気をすって、外の景色を眺めながら帰るのも、
父には新鮮で心地よいのかなと思います。
週末は実家へ帰ろう。
←仲間がいます
１１月２５日（火）
昨日から今日にかけて２４時間のクレアチニン検査。
抗がん剤の副作用で低下する、腎臓の機能を調べるためのもの。
午前、職場の人が面会に来る。
疾病手当金の支給の説明のため。
今日は面会に行っていないので詳しくわかりませんが。
土曜から病院食を復活させました。
月曜でほぼ完食。
昨日の面会時に、タイミングよく担当医が顔を出す。
今回の一時退院は週末の予定。
なにより初期の原発巣の状態がよくなかったから、すぐによくなるというものではないが、経過をカメラでチェックしたい。これは確認のための検査。
抗がん剤の効果は投与後１，２週間置いて表れてくるとのこと。
腎機能の数値は見逃せない。
蓄積してがんが緩解しても、透析になっっては大変だから慎重に経過を見ていく。
今のところ腎機能が少しよくないが、父の年齢を考えるとあり得ること。
等々説明を受けた。
明日には退院日が決まるのではないかと思う。
←仲間がいます
１１月２４日（月）
前置きしておくと、父が今の父だから言えることなのかもしれません。
もっと、重症の末期のがんだったら、それでも、
こんな言葉が出るか、正直今の私にはわかりません。
父はすでに、年越しよりもっと先の未来計画を立てていました。
抗がん剤治療を４クール行った、その後のこと。
抗がん剤治療の後には放射線治療が始まります。
父が説明を受けた話では、週４回の治療を３０週行うとのこと。
順調に抗がん剤４クールが終わり、そんなに間を置かず放射線治療を始めるなら、
来年の２月から。
３０週だとコンスタントに継続して８月いっぱいまでかかります。
父ははじめ、「雪が溶けたら仕事を始めよう。」と思っていたらしく、
放射線治療をカレンダーで計算してみると、雪解けなんて無理で。
うまく言えないけど、いろいろな気持ちがわき上がる。
父の見通しより、治療が長くなるのは父を思うと残念。
でも、（生きていく上でも大切だけれど）父自身にとっても大切な仕事を
すでに父が視野に入れていることはうれしいこと。
ＱＯＬ。生活の質。
人間が人間らしく生きるということ。
今、その人が置かれている状況によって、
そのＱＯＬをどこに置くかや感じるかは違うでしょう。
健康であることも大きな一つ。
健康をなにより求めている人にとっては、
健康は大きな宝物。
今の父にもあてはまります。
父も家族もそう願っている。
うれしかったのは、父がさらに上のＱＯＬを求めていること。
がんに患っていなくても、
私から見た、６６年生きている父にとってのＱＯＬの基準は、
やはり仕事、働くことではないかと思っていたわけで。
そこに視野を向けている父の思いがうれしかったわけです。
病を越えて、父は父である。
自分の価値観を大切に生きている、尊敬すべき存在。
←仲間がいます
１１月２３日（日）
今日は弟が私より早い時間にお見舞いに来ていた。
あれこれ用を足して、夕方病院へ。
差し入れは、リクエストの
・たまご
・納豆
・ドリップコーヒー
・消しゴム
・インスタント味噌汁
それと、
・クロスワード
・コーヒー
父は食堂で相撲を見ていた。
食堂でふたりでコーヒータイム。
父が見ているから一緒に見る相撲も、その他のスポーツ番組も、
退屈はしない。
退院の予定が、順調に今週末とのこと。
父曰く、木曜か金曜。
年越しを自宅で過ごしたくて、
その旨を看護師さんに伝えたらしい。
「また、カメラを（で）撮りたい。」
とＤｒ．。
今週に内視鏡検査が入るかな。
「撮りたい」ってなんだろうね。
「撮ります」「撮りましょう」じゃなく。
父の治療の順調さや、元気さに、回復への期待を感じるのだろうか？
～心と体は一体～
抗がん剤の、治療の効果を期待しつつ。
←仲間がいます
１１月２１日（金）
いつもは毎日、朝、出勤前に父にメールをするようにしている。
今日はタイミングを逃し、送りそびれる。
今日は、早く退勤できたので、一時帰宅。
コーヒーを落としてポットに入れ、病院へ。
アポなしお見舞いで、ちょっと驚いたみたい。
うれしそうな声に私もうれしい気持ちになる。
今日は午後に母もお見舞いへ来ていたようでした。
～本日の差し入れ～
・ポットコーヒー
・ヤクルト
・カロリーメイト
・水
・文庫本
・脳トレクイズ
早速ふたりでコーヒーを飲む。
まだ病院食を切っている父は、引き出しからパンを出して一緒に食べる。
中サイズ１個。
今日母が差し入れてくれていたようで。
白血球２８００
緩やかに上昇。ピークは過ぎた様子。
今回はカーテン隔離にならずにすんだ○
すばらしい。
「サプリメント（βグルカン）の効果かな～。」と私がいうが
父は笑って受け流す。
でも取りあえず、サプリは継続してくれている様子。
（残量チェックする小姑な私
）
１クール目で引っかかった、腎臓の数値も今回は良好なようで、
１クール目より４，５日早い退院の見込みとの話。
父はカレンダーを広げ、退院後～３クール目の治療の予測をする。
なぜなら、
『年越しを家で過ごせるか否か』が、かかっているから。
ちょっとでも延びると年越しが病院。
ちょっとでも早まると家での年越し。
そんな瀬戸際なのです。
今のところ可能性は五分五分といったところ。
経過の善し悪しで、家での年越しが期待できる分、
父自身も、治療が順調に進んでほしいという願い、期待が大きい。
何と言おうか、ここに父の強みを感じる。
前向きな精神力こそ、病を乗り越える力だと思う。
そんな父を尊敬します。
健康で元気な私も逆に励まされます。
がん保険の話もする。
高額医療費控除も入れると、
取りあえずは経済的負担も解消され、安心して治療に専念できる。
テレビではニセコリゾートの円高による金融危機の特集。
そんな流れから、
私に「スノーボードやれば？」と父。
（そこそこ滑れるようにはなりたいけど、けがが怖いと私。）
「歩くスキーしようかな。」と父。
「それはいいね。汗かくし、体力つくし。」と私。
近い将来の見通し。いいねぇ～
ファザコン全開。
自慢の父です。
明日の昼から病院食復活。
←仲間がいます
１１月１６日（日）
顔色はほんとうによくない。
１クール目の今日と同じ。
でも、３９．８度の発熱があった１クール目と比べると、
発熱もなく、起きて動ける、話せるだけ、ホント元気と感じる。
タイミングとしては白血球の数値が下がる頃。
今日はまだ大丈夫そうですが、明日、明後日にはくるでしょう。
今回はどの程度かな。
マスクをして面会。
差し入れは、昨日リクエストされた、
コンビニ弁当の温そうめん。
温かい食べ物のにおい、吐き気をもよおすのでは？
冷たい方がいいのでは？と私は思ったのですが、
昨日父は
「温かいのがいい。」と言っていた。
賞味期限は明日いっぱいあったが、
私が行ってすぐに温めて食べようとする。
そして完食できてしまう。びっくり。
今度母がお見舞い来るときにもリクエストしてみようかなと話す。
そうめんの他に、うどん、そばも視野に入れつつ。
職場の人から、傷病手当金と給料に関する話をしにきたいという連絡を受けたことを知らせてくれる。
傷病手当金について私が知っていることを伝える。
新聞のクロスワード。父ができなかった部分を解いて完成。
すっきり。
その他の脳トレ的な問題も解く。
すっきり。
父がそれをできるだけの気力がある。
そんなことがうれしい。
それから、新聞に載っている懸賞（もれなくプレゼント）の応募はがきを
「（ポストに）出してくれ。」と。
笑いながら、
「暇だから時間つぶし。」みたいなことを言っていた。
了解。父さん。
「次の入院のときには座椅子を。」
「詰め碁？を。」
といった話をする。
前向きに治療に向かう父。
癌の根治を信じる。
普通であること、
健康であること、
その素晴らしさを知ったからこそ、
さらに素敵な毎日を過ごしていける。
そう考えたらさ、
今は幸せなんだと、そう思う。
←仲間がいます
１１月１５日（土）
～１３：００まで ５ＦＵ 終了。
抗がん剤２クール目が終了した。
顔色はやはりすぐれないものの、１クール目に比べると、まだ元気そうに見える。
もちろんしんどそうですが。
差し入れは
・水
・ぶどう
・小豆アイス
・カロリーメイト
・ミニパン
・ヨーグルト
・癌リスクと野菜、果物摂取に関する新聞記事
・副作用に関する新聞記事
病院へ行ったら父はちょうどシャワー上がり。
さっぱりしてすぐにアイスを食べる。
アイスを食べられている○
ぶどうも少々。
今日はミニパンも食べれていたみたい。
体重は６２ｋｇ台に落ちていたけれど、
まだ許容範囲。
血糖値９４ （だったかな。確か。）
新聞記事を読んでくれた。
副作用の記事は、（すでに書いてあるようにできているから）確認程度。
果物は（癌になる前は）あまり食べてなかったもんな、と感想。
病室の窓から見える有名なスープカレー屋さん。
いつも混んでて気になっているらしく、
「今度食べてみよう。」と言っていた。
私も食べにいけと度々すすめる（笑）
その他、車の話や治療後の仕事の話など。
後半は横になり、だるそう。
長居しちゃって疲れてきたかな。
そう感じて帰ることにする。
この１週間が副作用のピーク。
少しでも前よりマシでありますよう。
←仲間がいます
１１月１４日（金）
月曜から始まった抗がん剤もあっという間に５日目。
今日も２４時間の５ＦＵ投与。
１クール目の５日目と比べると、ずっと元気。
父自身、
「前回よりは楽。」
と言っている。
とはいっても今回も、前日の夕食にはほとんど食べられなくなる。
副作用の食欲不振。
食べ物のニオイがダメ。吐き気を感じるそうで。
食堂へ行くのが（においのため）ダメだそうで、今日から食事をカットしてもらっているらしい。
食事をカット？？と思いましたが、
食べようとする気持ちはあるので○。
栄養の点滴は追加されていましたが、
今日もパン（野菜パンのミニスティック３本）やくだものは食べていた。
今日の差し入れ
・柿
・なし
・カットメロン
・お茶
・私の研修資料
↑
と、いうのは、
父は元自衛官で退官（定年退職）して早１２年。
私が昨日視察研修に行ったのが自衛隊。
（父の勤務地とは違うけど）
で、父に見せるために自衛隊でもらった資料を持っていったのです。
知っている人いるかもとか思ったようで、
虫眼鏡まで出して、写真を見ていた（笑）
それくらい今日はまだ元気でした。
私が視察に行った部署（駐屯地）は、父も仕事上、よく行ってたそうです。
そんなことも手伝って、父が現役だった頃の話をいろいろ聞くことができました。
知られざる（言わざる）だった父の仕事についての話。
こうして今、話してくれることがうれしい。
１クール目の今日にあたる日は、もっともっと弱っていた。
倦怠感に食欲不振、吐き気に下痢。
新聞などの活字を読む元気もなく、
つらいから寝るしかないといった感じでしたから。
それが２クール目の今回は、新聞も本も読めている。
話しぶり、体の動きも機敏で。
きっとつらさのピークはこの週末から来週にかけてだから、
まだまだ安心できませんが、
でも前回を思うと、ほっとさせられます。
サプリ効果もあるのかな～。
昨日の体重６４．４ｋｇ
まずまず。
同室の方は今日手術だったそう。
←仲間がいます
１１月１１日（火）
ぞろ目ですね。今日は何の日なのでしょう。
抗がん剤２日目から最終日までは、ひたすら５ＦＵ投与です。
今日は私が、階段を踏み外しての膝の打撲。
痛かった。
声も出ないくらいの痛みに耐えつつ、
そこにうずくまりながら、
「骨折ではありませんように。自由に父のところへ行けなくなるから。」
などと巡らせていた。
もう、３時間以上は冷やしています。
明日、腫れていませんよう。
←仲間がいます
