ポール・オースター亡くなったんだな。
享年77。もっと若いと思っていた。
自分は彼の熱心な読者ではなかったけれど、
「幽霊たち」はとても良かった。
探偵ものかと思いきや、
アイデンティティー探しの物語だった。
柴田元幸という翻訳家の名を
初めて覚えたのもこの本だったような。
そして脚本を手がけた「スモーク」。名作だった。
定点観測的に街角の写真を撮り続けるタバコ屋店主。
ハーヴェイ・カイテルがまさに全盛期で、
惚れ惚れする芝居を見せてくれた。
ラストのワンショット長回しの語りは忘れがたい。
GWの後半は、「幽霊たち」を読み直し、
「スモーク」を見直す日々にしたいな。合掌。