風薫海航空翔

カゼカオル・ウミワタル・ソラカケル Presented by 柊(syu)

相棒再び・後編

2007-07-04 22:00:40 | TOKYO生活
信号が変わったらスタートはローギアで。ペダルを漕ぐ足が軽くなったら、徐々にギアを重くして。坂道では足が辛くなる前にギアチャンジ。下り坂はうんと重いギアで駆け下りる。

その足元の感覚が、なんだかとても懐かしく感じたビアンカともツーリング(というほど距離は走ってないが)。空は程よく雲がかかっている。ピーカン晴れは気持ちいいんだけど、体力消耗しやすいし何より日焼けが恐ろしい年頃のワタシ。その日の天気は、自転車乗りにとってちょうどよかった。土曜日とは言えども、都内は車多し。路上駐車も結構いるので車道を敬遠し、ひたすら歩道を走りながら東京の中心地・皇居を目指す。

途中、東京タワーが見えてきたので向かってみた。
             
なんやぁぁぁ~っ、東京タワーって丘の上に建ってたのかいっ!(←初東京タワーのおのぼりさん)。短距離ながらもけっこう急な坂道で、ビアンカのギアはローのままでもキツかったぞ!東京タワー高さ水増しかっ!ゼェゼェ
と毒づいてみながらも、やっぱ東京の象徴。足元から見上げると迫力があったなぁ
東京タワーだけでなく、東京の街というのは意外と平たい土地ではないことを実感。いわゆる高級住宅街はどこも高台で、ゆるみきった足にはキツイ道なんだな、これが。そんなこともビアンカと走らなければ知らないままだったかも。

道に迷ってみたり、コンビニで休憩を重ねながらようやく本日の目的地・皇居到着(ベタな目的地だが)。皇居周辺といえば、やっぱココははずせないでしょ!。

             
霞ヶ関界隈。
ワタシはこの街がかなり好きである。「○○省」が軒を連ね、パリッとした緊張感がたまらない。レトロで重厚感のある建物の法務省も大のお気に入り。同じような独特の雰囲気を醸し出す、となりの永田町もかなり好き(ヘンですか?)。
警視庁を初めて見たときにゃ感動したぞー(←刑事ドラマヲタク)。
『どういうことだね!西部署はどうなってるんだ大門くんっ!』
『自分が責任をとります』
『大さん、ココは俺に任せてくれ』
『課長…』
(↑妄想エンドレス以下省略)。
天下の警視庁の前でしばし妄想タイム。これぞ桜田門の変(な人)

変質者になっているだけではつまらないので、桜田門をスタート地点に、反時計周り皇居を一周してみた。
これが…かなり気持ちいい!!。都内には珍しく信号がほとんどないので、走りやすいのだ。気持ちよさの理由はきっとそれだけではないんだろうと思うけど。とっても気分がノッてくる道
お堀を左手に適度な緑の中を、ランニングする人たちに混ざってスイスイ走る。武道館を過ぎたあたりから地味に登り坂になるけど、三宅坂あたりでの下りは最高の気分!。ヒャッホォー!と思わず叫びたくなる気持ちよさがあった。あー、ええ道やなぁ。ブラボー皇居

サイクルメーターの時速表示がグングン上がる。ギアもどんどん重くしたくなる。ビアンカと呼吸があったような、ノリノリの気分。そんな感覚を久しぶりに感じた。あの旅で何度も経験した、自分とビアンカが一体になる瞬間。それを再び体験出来たのだ。
嗚呼、あれほど酷い扱いをしていたというのに。彼女はまだワタシに夢の続きを見せてくれる。相棒でいてくれる。それだけでもホント嬉しかったなぁ。

そんなこんなでこの日の総走行距離は40km。
「たったの」40kmにもかかわらず…翌日全身筋肉痛。運動不足過ぎやでワタシ、ホンマ。きっとビアンカも呆れているはず。運動不足解消に、ツーリング定期的にした方がよろしいみたいで。