庄司卓完全攻略ブログ

作家庄司卓のブログです。
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『サクラクエスト』第16話

2017年07月23日 23時43分15秒 | Anime・特撮
なるほど、丑松会長は昔からロックだったんですな。
結局、桜池に沈んでいたのは昔の御輿と会長愛用のギター。もっとも必死こいて処分しようという程のものとは思えませんねえ。年配の人なら事の次第はみんな知ってるでしょうから、御輿やギターが発見されることにより、それが話題になると若い人にしめしが付かないと思ったからでしょうか。
そういえば事の次第を知った由乃が「黒歴史」とつぶやきますが、黒歴史というのは元々『ターンエーガンダム』で使われた造語ですよねえ。まあ今はネット用語としても、普通に使われてますからねえ。
しかし丑松会長たちの曲、当時としてはかなりアバンギャルドだったんじゃないでしょうか(笑)。当時はグループサウンズ全盛期。今の基準で聞くと当時のロックもまだメロディー中心で、あのような激しいリズムの曲は珍しかったんじゃないですかね。
あのまま東京に出たら、男女のツインボーカルという珍しさも手伝い、ひょっとしたら日本の音楽シーンを変える存在になっていたかも知れません(^^;。

ラストには丑松会長のロック(笑)で中止に追い込まれたみづち祭りを復活させる事を由乃が決意。その為には三種の祭具を集めなければならないと、ここまで台詞がなかった信楽局長が説明。
町おこしという取っつきにくいテーマを「クエスト」と銘打つことで、RPG風に分かり易くするのかと思っていたものの、ここまであまりそう言う方向性が見えなかった作品ですが、中盤を過ぎてようやくその路線に戻ってきた感じですね。

しかし今回、単体のエピソードと見ると、いささかとっちらかった印象は否めませんねえ。
クリプティッド12のルシアと親交を深めて間野山以外の世界へ目を向けようとする凜々子や、みづち祭りの復活を決意する由乃など、見所は多かったのですが、それぞれがばらばらに進んでいた感じはします。この辺はもうちょっとうまくまとめられなかったかなあ。

さて50年前の丑松会長たちのシーンでちょっと気になったところ。「きぬ」「もめん」とある所から察して、豆腐屋だと思うのですが、ガラスのショーケースが置かれていますね。豆腐は日持ちしない(海外では過熱滅菌して未開封なら常温で半年以上持つ製品がありますが)ので、当時は店で製造販売していたのですよね。その場合、作った豆腐は水槽に入れておくのが普通で私が子供の頃は、まだそういう店がほとんどでした。つまりガラスのショーケースに入れて豆腐を売るかなあと思いまして。
そしてもう一つが電気屋さん店頭のテレビ。当時はまだテレビといえばモノクロが一般的だったので、カラーテレビを「カラーテレビ入荷!」と売る事はあっても、モノクロテレビをわざわざ「モノクロテレビ」と表示はしないような気がします。そもそもモノクロという言葉が一般的ではありませんでした。普通に「白黒テレビ」ですね。ついでにいうと値段の「61985円」。消費税導入前ですから、値引きするにしてもこんな端数は出ないはずですが、当時高価な家電製品ローン月賦払いが当たり前。ひょっとしたらこの値段は利子も含めてのものかも知れません。

しかし丑松会長の若い頃のあだ名が「ビフ」。そしてドクですから、これはやはり『バックトゥザフューチャー』もモチーフになっているのでしょうか。
由乃たちが進めている町おこし計画は、十年、二〇年も掛かりそうなものもありますし、ここは最終回にドクがタイムマシンを発明して未来に行くとか。

「凄い、間野山が北陸有数の観光都市だって!」
「ちゃんと駅も間野山彫りで飾られてるよ!」
「よくいらっしゃいました。初代国王陛下。私、現国王の四代目木春由乃です」
「じゃあ由乃の子孫?」
「私、誰と結婚するの? 子孫がいるって事は旦那さんもいたんだよね」
「いえ、それが……。私は初代国王の妹さんの子孫でして。初代国王は一緒独身のまま『私は間野山と添い遂げた』と言い残して……」
「お~~、見事な最期だね。由乃」
「だ、だんないよ。由乃ちゃん」
「そんなあ……! は、夢!?」
とか(^^;。

そういえば「おでん探偵」でまたちくわぶがDisられないか危惧していたのですが、今回軽くネタにされていましたね(;´Д`)。
まだ話数もありますし「おでん探偵」回も有るかも知れません。その時のちくわぶの扱いが今から気がかりです(;´Д`)。

2 コメント

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Unknown (x)
2017-07-24 02:18:21
アーティファクトの中で眠りについた国王が未来世界で復活したり、過去に飛び間野山出身ロックバンドの聖地化・・・
アレ、登場人物が消える・・・?
Unknown (comings)
2017-07-24 18:43:59
ビフってのは丑松会長の丑にもかかった渾名なのかなあと思いながら見てましたがBTTFも絡んでるんでいそうですな。

意外だったのは突っ走るタイプの丑松会長が東京行きにあまり乗り気でなかった事。当時から、郷土愛というか間野山で何かしたいっていう思いがあったんですな。

まあその思いが強いあまりに神輿水没事件起こす辺りやっぱ丑松会長だなあと思いましたが。

次はみづち祭りの復活という事になりそうですが、そもそもあまり惜しまれずに消えていったお祭りのようだし、この間のフェスの教訓をどうすれば生かすことが出来るのでしょう。

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