庄司卓完全攻略ブログ

作家庄司卓のブログです。
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『仮面ライダーエグゼイド』第38話

2017年07月15日 23時45分13秒 | Anime・特撮
いやあ盛り上がるなあ。展開はある程度は予想がつくものの、それを乗り越えてこその王道というのが実感できる作品です。
正宗社長からサキを助けたければ、大我先生の手術を故意に失敗しろと命令される飛彩先生。オペを担当する飛彩先生の脳裏に去来するには、ここまでの大我先生とのやりとり。なんだかんだ言いつつ飛彩の事を考えていた大我。果たして自分はそれに応えることが出来たのか。そして「世界一のドクターになって欲しい」というサキの言葉。ドクターとして今できること、やらなければならないこと。自分に正直に、そしてサキの言葉に正面から応えた結果が、飛彩先生のあの判断なのでしょうね。

序盤は頼りなかった永夢もすっかり主人公らしくなりました。私は本業の方でも「主人公の主人公たる所以は、他の登場人物にその場所にいる理由を与えてやれること」と考えておりますが、まさに今の永夢はその主人公の資格に充分です。今回はオペでもバトルでもサポートに徹してましたが、飛彩先生や大我先生、そして貴利矢先生。さらには新壇黎斗やポッピーもあの場所にいられるのは、永夢のおかげなんですよね。貴利矢先生が悔しいと言いながらも新黎斗と意見の一致を見て、共に戦うのはやはり永夢の存在があってこそでしょうからね。

その永夢に「それでも人間か!」と言われる正宗社長。何が恐ろしいって、正宗社長、クロノスへ変身できるものの、基本的にはただの人間というところですね。改造人間でもなければ、古代文明の生き残りでもない。異世界からやってきたわけでも、元は人間でも化け物になってしまったわけでもない。野心をもっているものの基本的にただの人間。それがまた恐ろしい。

その正宗社長が完全に自分の管理下に置いたエナジーアイテム。ホルダーに収められたエナジーアイテムはどうしても『オーズ』のコアメダルを思い出してしまいますね。
前に『ウィザード』の魔宝石と『オーズ』のコアメダルは、もともと同じ素材から生み出された。『W』の地球の記憶と『フォーゼ』のコズミックエナジーは、地上か宇宙にあるかの違いはあれど、もともとは同じ物ではないかと推察して、いわゆる平成ライダー二期はエネルギー源、ギミックで一つの設定に統一できないかと考えた事がありますが、コアメダルとエナジーアイテムがここまで似てると、やはりそれを思い出してしまいます。
データ生物であるバグスターは『ドライブ』で蛮野博士が自らをデータ化していた研究と、ルーツは同じなんて事も考えられます。
そういえばそろそろ平成ライダーも20周年。20周年へ向けての仕掛けが始まってるかも知れませんねえ。

クロノスへの締めはハイパームテキエグゼイドとタドルレガシーレベル100のダブルライダーキック。やはりいつの時代でもダブルライダーキックは燃えますな。
そして「仮面のヒーロー」という原点に立ち返ったシーン。先に永夢先生を帰して、変身解除。一人、雨の中で号泣する飛彩先生(;つД`)。なんでもあの雨はロケ中に偶然降ってきたもので、スタッフがその場の判断で飛彩先生のシーンを撮影したそうで。何か作品に偶然が応えてくれたようです。
「完璧は偶然によりなる」というある映画監督の言葉も思い出します。
いやぁ、本当に『エグゼイド』は雨が似合う作品になりましたねえ。

さて次回。なんと今回はニコちゃんがゲムデウスのゲーム病に感染?
ニコを治すにはパラドを倒さなければならず、パラドを倒せばクロノスへの切り札ハイパームテキガシャットが使えないというジレンマ。
ガンガン来ますなあ。大我先生はまだ戦えないでしょうし、永夢たちはどうでるか。