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服部良一さん現地へ

2011年03月21日 | Weblog

18日、服部良一議員、福島原発災害被災地・南相馬市を視察

 服部良一衆議院議員は3月18日、福島県南相馬市を視察した。同市は、東日本大地震と福島第一原発災害の二重の被災にあい、20km~30km圏内に位置する。

視察の目的は

・ 「孤立地」とされる南相馬市の実態とニーズを把握する。

・ 20km~30km圏に留め置かれている避難者を出す政治決断を導く。

・ 「孤立地」への物資配送の実現につなげる。

・ 杉並区の避難者支援の取り組み(杉並区が費用負担と移動手配、群馬県東吾妻市が保養施設に受入)に学び、沖縄等への同様の集団避難の実現につなげる。

  なお、服部議員は現地視察に当たり、南相馬市と災害時の相互援助協定を結んでいる杉並区の救援バスに同乗し、以下の日程で視察を行った。

 杉並区役所出発(6:00)→桜井勝延南相馬市長表敬→小川町体育館で杉並区の援助物資荷下ろし作業→避難所(高平小学校)での南相馬市民100名の避難立会→市役所で、政府視察団 一行と合流→介護老人保健施設 ヨッシーランド(被災)視察→津波被災現場・避難所(万葉ふれあいセンター)視察→南相馬市立総合病院視察(院長・副院長より聴取)→市役所にて田中良杉並区長と合流、桜井市長から聴取→福島市近郊のホテルにて宿泊→19日 帰京後、放射線検査(杉並区内)

服部議員、現地レポート

 

 「見殺しにするのか!」桜井勝延南相馬市長の悲痛な声があがった。福島第一原子力発電所事故によって、今や「陸の孤島」と化した20~30キロ圏内屋内避難地域。住民の実態を視察し、迅速な政府への対応を促すために3月18日、杉並区役所の緊急車両に同乗させて頂いて現地に向かった。朝6時区役所前から、マイクロバス1台、避難者を群馬県東吾妻市の保養所に運ぶ大型バス2台に緊急物資を積み、田中区長他大勢の市の職員に送られて出発した。

 

 7時間かけて南相馬市役所に到着、さっそく桜井市長から状況をお聞きした。市内の倒壊家屋が2000軒、行方不明が1000名に及ぶ中で、肉親や親せき・友人の捜索もできないまま避難せざるを得なかった今回の原子力事故に対する憤りの中で、「屋内避難」の地域でどんなことが起こっているか、如実に語られた。

 まず20キロから30キロメートルの屋内避難が出た直後に福島県警が、30キロ以内に入る車両に交通規制をかけた。ドライバーにも不安が広がるなかで、その後生活物資も入ってこない状況が生まれた。また福島県からの援助物資である2万個のおにぎりを圏内である市内まで運んでもらえず、取りに来いと言われたこともあったという。

 さらに深刻なのは、介護老人保健施設である。市内のある施設では入所者180人に対して、職員が職場を離れ4人しか残っておらず、まさに「餓死しかない」状況と言う。今必死で移送を試みているが、市内で同種の施設に行き場のない入所者が250人残っている。

 130人の入所者がいたヨッシーランドは津波にさらわれ、14人しか生存が確認されていない。

 

 病院も深刻で、薬剤や透析器材、点滴溶剤などが入らず、また医療従事者も減り、医療ができない状態に。今県内外の病院に話をつけて救急車で移送を始めているが、多くの患者や家族が置き去りにされている。1日も1時間も早く国の責任で対応をしてほしいと訴えがあった。

 隣の大熊町では、病院から医者が付き添わずに避難所に移送され、患者が避難所で21名も死亡するという悲惨な「事件」も起こった。

 ここからわかることは、屋内避難というのは1日とか2日の緊急一時的避難措置でしかありえず、引き続き30キロからの避難への対応をしないと、そもそも屋内で長期間生活できるはずもなく、かつこのような「棄民」とも言えるような事態となるのだ。しかも長期化する事故の不安で、30キロ圏外の住民の避難も相次いでおり、同様の事態が圏外地域でも起きることが予想されるのだ。

 市役所を後にすると、援助物資を集積している市内の体育館で物資を下し、さらに小学校の避難所に向かった。多くの方がバスの到着を待っておられた。多くがお年寄り、車いすや松葉つえの方もいる。約100名を見送る。

 再度市役所に戻ると、県警や車列が到着、松本防災大臣が来たのだ。私も一緒に市長との面談に。先ほどの状況を市長から直接大臣に訴え。ぜひしっかりと対応をして頂かなければならない。夜には杉並区の田中区長が灯油を持って駆け付けた。行政としてのこの行動力は感動的だ。

 

 市役所を出て、そのあと大臣一行に同行。津波被害の現場、南相馬私立総合病院、万葉ふれあいセンターの避難所の視察に行き、多くの生の声を聞くことができた。

 政府もようやくこうした避難地域の悲痛な声に気付いたようだが、今までの政府の対応を見ているとまったく後手後手だ。原子力推進の御用学者と電力会社の言い分ばかり聞いて、原子力の危険性を軽く考えてきたつけが、こういう所にも出ている。

 

    社民党では全国各地で、救援募金活動を行っています。18日(金)に有楽町駅前で行った募金活動でも、多くの皆さまからカンパをいただき、ありがとうございました。ご協力いただける方は、下記の振込口座もご利用ください。

銀行口座 口座名:社民党災害救援基金

金融機関:中央労働金庫 霞ヶ関支店

口座番号:1543988
※全国の労働金庫各支店間の振込手数料が免除となります。但し、振込用紙を使用し、振込人名前の後に「義援金」と漢字で明記してください。ATMによる振込みの場合は振込手数料が必要になります。
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社民党は日本の主要政党の中で唯一、脱原子力の立場を明確にしている政党です。


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