ダンジョン飯:計算されつくしたカルマの行方

2016-08-15 12:17:20 | 本関係

 

『ダンジョン飯』三巻が発売された。
今回はいよいよクラーケンのような巨大な敵も出てきたり昔の仲間と鉢合わせしたりと非常におもしろい展開になっているが、最も興味をそそられたのは、やはりマルシル×ファリンのフラグが立ったことだ。これはある意味での怖いもの知らずな後者が、前者を未知の世界へ誘うユリ=ゲラー的展開が最も自然であろう(つまりマルシル受けのファリン攻めってことだ)。

 

さて、こうなってくると問題はライオスである。え?チルチャックやセンシはどうしたって?そんなもんデキてるに決まってるじゃあないですか。この場合やはり実は面倒見のよい常識人のチルチャックをアグレッシブにセンシが開拓していくという関係性(つまり前者受けの後者攻め)になっているであろうことは想像に難くない。きっとチルチャックは嫌がりながらも愉しむための素敵なサムシングを開発してもくれるであろう。

 

というわけで残ったライオスはどうするのかと一寸思ったが、よく考えてみたら彼のベクトルは常に外側、つまりモンスターなどに向かっていることを忘れていた。そんな比類なきケモナー(あるいはより広く可能性の探求者)であれば、人魚(つーか、歌で惑わすのならセイレーンじゃないの?)であれ、軟体動物であれ触手であれ、無問題なわけである(事実、彼は一巻にして死なない程度に締め付けられる快感はどのようなものかと言及していたではないか)。

 

こういう風に考えると、まさしく全ては「最初から迷宮の輪の中に組み込まれていた」と言えよう。今後の予測として、ファリンがすでに消化されてたため、それならレッドドラゴン=ファリンだよねとばかりにそれと行為に及ばんとするマルシル、そしてレッドドラゴンそのものといたしたいライオスとの間で命を賭した闘いが繰り広げられるのではないか、と。

 

いや待てよ待て。すでに消化されきっているのならイートミーされて融合されることを目指すんじゃあないか?だとしたら、消化の後にライオスがドラゴンを責め立てる展開にすれば、全ては丸く収まるというわけだ。うーん、何というエリュシオン。あ、でもシュローが許しておかないか。「妹のカタキです。殺らせていただきます」という剣士と妹を(間接的に)食した兄の対決。実に人間とは業の深い生き物であるなあ・・・・

 

え?業が深いのはテメーだって?ヒンナヒンナ!


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