そこに神様はいない

ただアーサナがある。

供物を捧げ、祈りを捧げ、そこに神様をお呼びする。

バリの寺院には偶像化された神様はいない。

からっぽ。

だけど、

邪悪なものにも。
聖なるものにも。
漆黒の闇にも。
夜明け前の光にも。
生も死も。

そこに吹く風にも。
水にも。
土にも。
精霊たちはいる。

目には見えなくても。

彼には見えているのかも。



アーサナをして、
身体を神の依代にして、
果たすべき役割を果たす。

私の命は彼の命

踏みそうになったので、
食べつくすのを待ってみようとも思ったが、
すまぬ。
土に還ってもらった。
食べてないよ。



これは美味！！！

jalan

「歩いている者、馬に乗っている者、あるいは自転車に乗っている者のほうが、自動車に乗って１００マイル走るあいだに経験できることよりずっと多くのことを、１マイルのあいだに見たり、感じたり、楽しめたりできる。・・・同じ２週間の休暇があるなら、その間、ひとつの国立公園をぶらぶら歩きまわるほうが、自動車でたくさんの国立公園を忙しくみてまわるより、ずっと楽しいはずだ」 　
Edward Abbey,　「砂の楽園」（友達のブログから）


大学生の時バイクに乗りたかったのは風になりたかったから。

遠くに行ってみたかった。

バイクに乗らなくても風になれるようになったし、

心がついて来れないスピードが少々難儀になってしまった。

でも、

乗らないと見れない風景もある。

いってらっしゃい。

PRASANTIにて

デンパサールに着いて、草刈正雄似のぷらさん亭ご主人が迎えに来てくれてました。
夜の10時半過ぎに空港を出て、ウブドへ。

雨は上がってたけど、じめっとした感じと排気ガス。

12時近く、村は暗くてすでに寝静まってる。
この感じ好き。
宿に着いてあっちゃんと会って少しホッとした。
http://prasanti.web.fc2.com/

次の日ゆっくり起きて、といってもいつも通り目が覚めてのんびり。
ぷーらんで見る風景と似てる。
満たされる。



シロに遊んでもらっていたら、
「Kopi　Bali？」って。
最初、なんだか分らなかったのね（笑）
ベトナムコーヒーみたいに沈殿させて、上澄みを飲むバリのコーヒー。
美味しいの。
ぷらさん亭の朝食、美味です。美味ですよ！



何軒か先の二階で抱っこされた子供が手を振ってる。
思わず、両手を振って答えたらお姉ちゃんっぽい子まで（笑）



町まで両替に行くのに掃除とか終わってからでいい？とあっちゃん。
それまでKたんとうらんちゃんとjalan-jalan



ユキとゴマ（ウサギ）にあげる草（空芯菜？）を取ながら。



うらんちゃんに撫でるとちっちゃくなる草を教えてもらいながら。

帰って、ウサギに草をあげて。

Kたんがテラスで昼ごはん。
おならしながら（笑）
お手伝いの子と大笑い。
誰かさんみたい（爆）

「かくれんぼしよー！」
「もーいいかい？」
「まーだだよ！」
庭でかくれんぼ。
子ども二人と大笑い。

なんか、こんなんでいいな。

フィルム

今回、フィルムカメラをもってバリに行きました。
デジカメも一応持って行きましたが、一度も使わず。

EOS　kiss

バリは明るいイメージがあるけど、雨季だし、夜はケチャを観ることになってたしね。
急遽、kinちゃんにアドバイスをもらって、
400、800、1600。

でも、X線検査で気をつけて！なんてあったから、
ビックカメラで店員さんに保護バックのことを聞いたら、
今在庫がないって
あっても800まで対応だから事情話して通さないようにお願いしてみたらって
「できるの～！？」と思いつつ、空港でもう一度保護バック探しました。
あった～！！！
でもやっぱり800まで対応。。。

機内持ち込みにする荷物をカウンターで預けるときにもお姉さんに確認。
「ｘ線通さないこと出来るんですか？」
いろいろ聞いてくれたけど、管轄が違うので直接係りに聞いてみてください、と。
で、お願いしてみたらいとも簡単に「じゃあ、ハンドチェックしますねー。」って
言ってみるもんです！！！

「向こうでもお願いできますかねー？」お兄さんに聞いたら、
「んー分りませんがお願いしてみてください。」って。

で、ですね、着いてこれ～って渡そうとしたら、
スルーです（笑）
この、いい加減さが好き
帰りはちゃんとチェック入れられましたが、ｘ線通さず無事でした。

バリだったからかなあ？



デジカメは良いよね。
いっぱい撮れて、その場で見れて、削除も出来ちゃう。
どんな状況で撮ったかもデータとして残るし。
絞りがいくつでシャッタースピードが、、、何て覚えてないしね（笑）

でも、フィルムのシャッターを押す瞬間が好き。
一枚一枚がいとおしい。

それよりもその場にいれて、その瞬間を、
ファインダーを通してではなく、
この目で見て触れて、においも、音も、風も、肌で感じること。
ちゃーんとそこにいることが私にとっては大事。
その上でシャッターが切れたら。
もし、ピントがずれててもいいんじゃないかな。
一枚一枚にエピソードがあって、
そこから呼び起こされる記憶にもっと旅の思い出が詰まってくる。
風景を、その瞬間を共有できた人たちがいて、新たな出逢いがあって、
もっとそこを好きになっていく。

恵比寿様？

この日の供物は盛りだくさん。
日本で言う、恵比寿様？
バザールの寺院で供物を捧げに正装をして向かう人々。

息づかい

呼吸する島にはそれを呼び起こす供物が必要。
森羅万象に宿る神に。

門に。
道ばたに。
石に。
草に木に。
妖怪にも。

朝と夕。

ヒンドゥーがはいってきてその神様にというのもあるけど、
もっともっと昔はもっともっとアニミズム的な要素が強かった。
森羅万象の神々。
それに捧げた供物を狙って、小さな虫が出てきて、それをまた狙って森から出てきてはかえる。
朝と夕。
それが島の息づかいになる。
繰り返される呼吸。
ルーティンワークとなるその作業がヨーガだと話すのを聞いて、心が落ち着く。

夕方、少女が供物をささげているのを見た。
何を思っているのかはわからない。
でも、ただ、何も願わない、線香を回し祈る姿は美しい。

リハビリとヨガ

今日は新宿区の高齢者総合センターからの依頼で、
「介護者のための膝の痛みを予防するリラックス講座」
なるものに講師で行って来ました。

講師ですよ。。。

去年お話を頂いたときは、「んー、どうしよ、、、」なんて思って先輩やボスに相談したら
あっさり、「やったら。」って
うちは大学病院で手術後のリハビリがメインだったり、
いつもマンツーマンで人と接してて、多くの一般の人対象に何かをするって機会はないので、
まあ、いい機会だしと受けてみました。

バリに行くのは決まっていたので、
その前にお家で出来る簡単なリラックス&筋トレなんかの資料を作っとこう何て思いながら、
頭の中で終わってまして
バリから日曜の朝成田に着いて、そのままリムジンバスでヒルトンまで。
隣なんですわ、職場。ヒルトンの。
誰もいない職場でゆっくり資料作成～。
とザックとお土産かかえてスタッフルームに行くと、
誰もいないはずの職場に電気が。。。
後輩と学生がレポート作成中。。。
休めよ・・・。
前日までのウブドに浸りながらもさくさく資料作成し、二人を残して退散。
「またいくー。」なんて後輩に漏らしたら、
「分ります。でもみんなの前で言っちゃ駄目ですよ。」と冷静なコメント。
はい

で、今日が当日。

職場から歩いて行ける地域センターでしゃべってきました
対象者は介護をしている人していた人。
加齢や介護からくる膝や腰なんかの痛みや、ご両親や旦那さんの介護での悩みそんなのを
ちょっと勉強してお家で出来る体操を覚えてもらって、リラックスできる方法を知ってもらってってのが今回の趣旨。
難しくなくお願いしますってのも言われていたので、
講座も参加者の方にも話をしてもらいながらすすめてみました。
よかったらしい
膝が痛くなる原因や症状、どうしたらいいのか、気楽に聞きながら、
「そーなのよー」っておば様方
途中、上肢を使った深呼吸の仕方、
膝周りの筋力をつける簡単なトレーニング方法をみんなで実践。
ほんのちょっとしたことでリラックスが出来たのに皆さん「ぁ～らくになる～」って

介護をしていると自分の時間がない。
自分が痛くても病院にいけないとか、肩がこるとかね。
でもちょっとしたことでリラックスできる、
ああそうか、これでいいのかって確認ができる、
そんなことが少しでも伝えられたのかなー。

ヨガの養成コースに入ろうか考えていた時に、ちょうど一年前。
どうしたいのか？
ヨガの先生になりたいのか？
違う。
私はPTだし。
PTとしてヨガを通じて患者さんとなにかできたら、てのがあった。
手術をしてしちゃいけない格好があったり、麻痺があったり、
ターミナルで体力がなくてにっちもさっちもいかない、
抗がん剤治療で体力だけでなくメンタルも落ち込み気味でも。
綺麗なスタジオに行かなくても、ヨガマット敷いてヨガウェアー着なくても。
簡単なちょっとしたことが出来て、笑顔になれて、でいいんじゃない。
PTの教科書に載ってなくても、ご愛嬌。

そんなのを、今回ちょっとできたかも。
勉強になったし、楽しかった！
アーサナ、もうちょっとやっとこ

まあ、PTとして行っているのでヨガとは言わずリラックスできる体操なんだけど（笑）
それもご愛嬌。

呼吸する島

ただいま。

自然になれる場所。
居心地の良い時間。

途中乱れたけど、大丈夫。


コンクリートジャングル。
溢れ返る情報。
土も緑も水もない。
朝も夜もない。
不自然な生と死。
都会と病院と云うモンスター。
それが悪い訳ではないが。
呼吸が浅くなるのは必然。
自然とのつながりが浅く脆くなればなるほど、
不安になるのは前からわかっていたはずなのに。

あの島で、島の呼吸に合わせていたら府に落ちた。
しばらくウブドに通います。

いってきます。

バリ、ウブドにいってきます。

日常から非日常へ。
そこにはそこの日常。

当たり前のことだけど、この感覚が好き。