シルバー・アスリート日記

冬は全日本マスターズ・スキーレーサー、夏はウルトラマラソンランナーのシルバーアスリート日誌

秋田内陸100km参加記:時間内完走は絶望的な中で執念をかきたててゴールに向う(終わり)

2013-10-19 21:02:08 | マラソン

にほんブログ村 その他スポーツブログ 超ウルトラ・ウルトラマラソンへ
にほんブログ村 にほんブログ村 スキースノボーブログへ にほんブログ村 スキースノボーブログ スキーへ にほんブログ村 その他スポーツブログ ジョギング・マラソンへ にほんブログ村 シニア日記ブログへ 日記@BlogRanking
人気ブログランキングへ

川の土手下まで下ったので、98km地点からは予想外の登りが現れた。
こんな小さな登りが絶壁のように見える。
スピードが上がらない。

せっかく追い付いた「青」ナンバーランナーがまた小さくなっていく。

手が硬直して、ストップウオッチのラップとスプリットの切り替えができない。

推定で、17時17分だ。
残り13分。いつもは速い年でも16分かかっている。

大ピンチ状態。

99㎞地点。
美女美容師が猛烈な応援をしてくれた。嬉しい。

写真

99㎞地点

先頭の「青」ナンバーランナーにはゴールまで着いていった。
だが、完走者名簿には無かった。
黄色ウエアー、「シルバー」も名簿には載らなかった。
3人目(40才台ランナー)は、前の二人を追い抜き、完走者名簿乗ったもよう。




街に入り、残り1km地点で、道路右側の歩道に向かいかけたら交通指導員に
左側歩道に行け、と指示されてしまった。
10m「遠回り」になった。この10mは、本当にもったいなかった。

仲間の仁さんが伴走違反すれすれの、大応援。

「手を振れ・・・・、顔を上げるんだ・・・・」声を限りの声援を続けてくれる。



ここで力を出さなければ、この1年何をやってきたのだ・・・・との思いが頭をかすめる。

歩巾を10cm大きくして、手を振り、一段スピードアップ。


商店街からゴールに向かって最後の右折。
ゴールまで残り400m。


40m前にいる「青」ナンバーに追い付かなければゴールは無い、
とは感じたがこのスピードで行けば10秒は残る、とも思っていた。

必死に食らいつく。100m当り30秒で走った。
すでに必死のスパートを5kmも続けてきた。
これ以上の力は残っていなかった。

東京オリンピックで、ゴール寸前に外国選手に追い抜かれた「円谷幸吉」選手か・・・・。
彼らに1km当り2分でスパートせよ・・・というのと同じような状態だ。

「シルバーがんばれ」の大声援が「わーん」と聞こえる。
この1年の苦しい練習がモノになるか否か。

ゴールへの最後の左折20m手前で、
「パーン、パーン、パパパーン」聞きなれた煙火が鳴った。

えー・・・・・、終わったのだ。
大声援が、一斉に「あー」と言うため息に変わった。

スパートのまま、ゴールテープきりながら、倒れ込んだ。
サポーターの武博さんに抱きついたが、地面に転がってしまった。

気が付いたら車椅子に乗っていた。

ああ、今日はもう走らなくてもいい・・・・。
この安堵感がなによりも嬉しかった。

15mにまで追い付いた「青」ナンバーランナー(クリスタルランナー)は、
ゴールへの左折5m手前で、煙火だったのだろうか。
完走者名簿には発見できなかった・・・・。

そのすぐ後ろにいた「黄色」ナンバー(50㎞レースランナー)も
完走者名簿には発見できなかった・・・・。

もちろん「シルバー」も発見できなかった。

リタイアーランナーのなかで、2番目か。

自分がゴール20m~30m手前で、アウトになるとは全く考えたことはなかった。

 

長い1日・・・・1年がおわった。
反省はこれからだ。




コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

秋田内陸100kmマラソン、第6関門92.3kmからのラン、その5

2013-10-18 19:56:28 | マラソン

にほんブログ村 その他スポーツブログ 超ウルトラ・ウルトラマラソンへ
にほんブログ村 にほんブログ村 スキースノボーブログへ にほんブログ村 スキースノボーブログ スキーへ にほんブログ村 その他スポーツブログ ジョギング・マラソンへ にほんブログ村 シニア日記ブログへ 日記@BlogRanking

人気ブログランキングへ

第5関門合川に16時3分46秒到着。
残りは1時間26分しかないとわかった。

ここからが勝負・・・


休みたかった。だが、もうそんな余裕の無い状態におちいっていた。
だが、身体が動かない。
立ったまま、水とようかん一口で、16時5分58秒に出発。

これまでに7回完走している。

そのうち合川から最も短時間でゴールまで辿り着いたタイムは、8年も前の
1時間27分37秒。

今回は、それより4分近い遅れで、1時間24分しか残っていない。

もう、前に3人のみ、後ろには、ランナーの気配はない。
あきらめて、森吉関門で、皆、バスに乗ってしまったらしい。

大野台高原を、必死にはしる登る。
合川直後の急登りはすべて走る。
やめようとは、毛頭思わなかった。

内陸線の落合踏切にラン仲間の峰子さんがいた。
励ましてくれた・・・・。
かすかにハイタッチ、嬉しい。

つらい第6関門扶桑精工に向かう登りは50mのみはや歩き。
休みたかったがパス。
ここから7.8kmは、ノンストップで行くしかない。


ここから、空港トンネルへのくだりは、飛ばした。

トンネルから残り、4.6kmは。
過去完走したときは、40分以上残している。
もうストップウオッチも、かすんでよく見えない。
35分しか・・・・、35ものこっている・・・、去年はここで、残り時間0になった。


5分足りない。1km当たり7分を切らねばならない。
何とかなる・・・・。

96km地点からゴールまでは過去最速で31分46秒の実績。
スパートしてきたが、すでに17時1分過ぎ。28分40秒しか残っていない。
はるかさきに3にんいる。

97kmで、コースが変わっている。
一旦川の堤防から、下るではないか。
この変更は前日の「選手会」で説明はなかった・・・・。

98kmから、ほんの少しのぼっている。
こののぼりが、絶壁のようにみえる。
はるか先にいた3人の「白」ナンバー・ランナーにおいついた。

98km地点で17時17分。残り13分。
え・・・、1km6分30秒で行かねばならない。

このタイムにチャレンジだ。
普通なら、なんていうことのタイム。
だが、森吉からすでに16kmも飛ばしてきた。
スタミナは使いつくしている。
パワーがない。
75才を超えたことが実感として、こんなに感じたことははじめてだ
あ2とkmだ・・・・。

 



 

 

 

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

秋田内陸100km参加記時間切れピンチと戦う:その4

2013-10-14 19:59:55 | マラソン

にほんブログ村 その他スポーツブログ 超ウルトラ・ウルトラマラソンへ
にほんブログ村 にほんブログ村 スキースノボーブログへ にほんブログ村 スキースノボーブログ スキーへ にほんブログ村 その他スポーツブログ ジョギング・マラソンへ にほんブログ村 シニア日記ブログへ 日記@BlogRanking
人気ブログランキングへ

笑内を越えて、七面山のふもとから、阿仁トンネルバイパスにはいる。

このバイパスが,何ていうことの無い登りだが、きつい。
左側がけ崩れの細道は「早歩き」にする。


茶屋庫橋の手前で弟子の「勉ちゃん(63)」が「事件」。
 
草むらに隠れていた、荷作用のダンバンドの輪に両足を入れてしまい、
左顔面から道路に突っ込んだ。
左手裂傷出血と顔面打撲。
2㎞も走って、阿仁のエイドで仮手当て。
そのまま走って、完走したという。
翌日、肋骨骨折とわかった。
 
 
H22年とH23年は、締め切り5分前にゴールしている。
このゴールタイムをベースにして、完走タイムからの遅れを
算出している。
 
阿仁関門で、完走タイムから16分も遅れている。
大ピンチ。しかも、ロキソニンの副作用で、気持が悪い。
70km地点で、黄色ナンバーのラン友「亀」ちゃんを抜く。

そのあと、神成エイドで「大」でスッキリ。だが2分も使った。

 

明りまたの田んぼを必死で飛ばし、森吉関門に到着。
淳子さんの優しさに触れて元気取り戻し。

遅れは10分。残り19㎞で10分をばん回するのは、かなり困難。

上杉のたんぼは必死でとばす。
87km地点で、国安さんをおいぬいた。

合川は1分休憩で出発。9分の遅れ。

ここからは「地獄」のラン。

もう前後にランナーはいない。
後ろは「あきらめた」のか、みえない。


75才以上の高令ランナー6人の内の3人。前夜祭は意気軒高。
 

 

 
 
 
 
 

 

 

 

コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

秋田内陸100kmマラソン参加記、笑内の登りは半眠りその3

2013-10-12 19:59:37 | マラソン

にほんブログ村 その他スポーツブログ 超ウルトラ・ウルトラマラソンへ
にほんブログ村 にほんブログ村 スキースノボーブログへ にほんブログ村 スキースノボーブログ スキーへ にほんブログ村 その他スポーツブログ ジョギング・マラソンへ にほんブログ村 シニア日記ブログへ 日記@BlogRanking
人気ブログランキングへ

第1関門は4時間25分で通過。
第1関門の、上戸沢からは、10%の急な登りが待っている。

歩かずに登る。

筋肉痛予防に、ロキソニン1錠服用。
4㎞の登りだが大繋の頂上まで、約200mの標高差。
70才の時は,なんでもなかったが、急な登りがこたえる。

ヘアピン・カーブ部の約100mだけは、早歩きで、「歩きランナー」は追い抜く。
39㎞地点で、プライベート応援の「姉さま」に水をお願いしたが、
「お茶カン」しかないトいう。

このお茶で、2回目のシャクヤクカンゾウトー服用。
この「姉さま」の笑顔が何とも嬉しい。

暑さは、26℃に近い。だが千葉の猛暑で練習してきたことが幸いして暑さは感じない。
大繋の頂上からは、筋肉痛もケイレンも何も無くなった。
バンバンとばした、

第8エイドを過ぎた時、アメリカ人の「姉さま」を抜きながら、
「赤倉地蔵」へお参り。
国際トライアスロン選手だった息子の霊に祈りを捧げる。
「父さんを見守ってくれ・・・・」

45㎞地点、5時間34分で通過。
ゴール予定タイムから、9分の遅れ。やばいことには変わりない。
だが、ペースはまあまだ。

比立内に6時間10分で到着。遅れは6分にまでばん回した。
だが、飛ばした「ツケ」が回ってきた。
ボランティアの悦子さんが待っていてくれた。
6分11秒も休んでしまった。

ここで、いつもは速い、貞夫さん(63)に追い付いた。
おかしい・・・・。この人に追い付くのは、貞夫さんが、調子悪いのだろう。

声をかけて追い抜く。
遅れはまた9分。危機的だ。

どこでばん回するか、考えても、笑内の登りはどうしてもスピードがでない。
SKI 仲間の阿仁の伊藤さんの応援が嬉しい。
「半眠り」で通過。

 

第8エイドを過ぎた、右側にある「シルバー」の信じる、「赤倉不動尊」。
この大会に参加してから、ずーっとお参りしてきた。
息子の御霊が宿っている。

 

今回も前日に、お参りした。

誰も気にとめない、小さな不動尊だが、「シルバー」にとっては心の支え。
完走と、安全を祈願している。

 

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

秋田内陸100kmマラソン参加記・大覚野峠に向かうその2

2013-10-08 21:31:01 | マラソン

にほんブログ村 その他スポーツブログ 超ウルトラ・ウルトラマラソンへ
にほんブログ村 にほんブログ村 スキースノボーブログへ にほんブログ村 スキースノボーブログ スキーへ にほんブログ村 その他スポーツブログ ジョギング・マラソンへ にほんブログ村 シニア日記ブログへ 日記@BlogRanking

 

5kmは、30分以内の予定だったが、31分もかかっている・・・・むむ。
堂村第1エイドで、水給水。

10㎞は、1時間4分。
15㎞は、1時間28分。やや遅い。

18㎞の第2エイドに節子さんが待っている。
もう6年も毎年サポートしてくれている、素敵な「姉さま」。
おにぎり1個で通過。

大会で、つい長居するので、密かに前日会っているのだ・・・・。

 大会前日に、第3エイドの節子さんト会うことができた。かわゆいお孫ちゃんができていた。

 

 

ここから張り切って進むが、27㎞地点で、右足ひとさし指に巻いていたテーピングがすれている。
そのため、親指に「豆」ができ始めている。
すぐに、農家の庭先に入り、イスまで借りてテーピング、約3分使った。

この3分が重くのしかかるトは、予想もしなかった。

この辺りで、「サラリーマン・ランナー」の近さんに追い抜かれるのだが、来ない。
いや、すでに行ってしまったのか。

前日、近さんと(真ん中)
サラリーマンスタイルで「花街道賞」受賞。
背広のズボンは、またの部分が擦り切れて、新調したという。

 



黒沢の水エイドで、ケイレン防止のシャクヤクカンゾウトウを服用。
さあ、坂本、何久保(いずくぼ)の長い急登りだ。

何とか、ケイレンもせずに上戸沢エイドに到着。
4時間25分0秒(8時55分)到着。

ここで仲間の一人に追い付いた。
脚の不調で、リタイアーだという。仲間を「失う」のは悲しい。

4分30秒の休憩で出発。
このエイドから見上げるような急坂に取り付き、走る。
この坂は絶対に歩かない。



 


 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

秋田内陸100㎞マラソン大会参加記その1

2013-10-05 21:57:03 | マラソン

にほんブログ村 その他スポーツブログ 超ウルトラ・ウルトラマラソンへ
にほんブログ村 にほんブログ村 スキースノボーブログへ にほんブログ村 スキースノボーブログ スキーへ にほんブログ村 その他スポーツブログ ジョギング・マラソンへ にほんブログ村 シニア日記ブログへ 日記@BlogRanking
人気ブログランキングへ

 

9/22、秋田内陸100㎞大会が開催された。

毎年参加してきたが、10回目になった。
シルバーは、66才以上の完走者に与えられる、「チャレンジ賞」を目指す。
今回も、75才以上の、チャレンジャーは、6人も参加していた。
心強い。


最高令参加者は、光治さんだという。
あれ・・・・、国安さんのはず。

各々、名前も顔も知っているベテランばかり。
この内3人と会えた。
それぞれ、自分のテリトリーでは、「有名」なスーパー・ランナー・ジー様に間違いない。

この6人のうち完走できるのは、だれか。

本日全参加者の完走率は公表されたもよう。
1326人中、668人が完走した。
完走率54.9%。最悪の低さだ。

それはそうだろう、スタート時の気象は、曇り、気温20℃、湿度91%だった。
気温湿度も異常に高かった。
肌に空気が重くまとわりつく。

最高気温は26℃にはなっていたと思う。

ランナーにとっては、苦しい環境。
「シルバー」にとっても苦戦が予想された。

西木地区を走りながら、どんよりとかすむ秋田県北部の大覚野峠をにらみながら、
しこしこ走る。
長い1日が始まった。

2013年秋田内陸100㎞大会、プログラム表紙

 

 

コメント (15)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする