雨をかわす踊り

雨をかわして踊るなんて無理。でも言葉でなら描けます。矛盾や衝突を解消するイメージ・・・そんな「発見」がテーマです。

Katrina 27

2006-08-10 00:19:09 | 時事
Katrina の話題はなかなかいいことがない。

相変わらず電力がとまる(NY Times)みたいだし、とにかく金は集まっていても(Washingtonpostによると、寄付金73億ドル超は記録らしい。またNY Timesによると税収が思った以上に多かった)、プラン(NY Times)がない。

Bostonglobe(7/7)は、政府および市長Nagin の楽観、特に市場依存をあげていた。Katrina 発生当時は、FEMAをはじめとする政府機関より、被害者の家族だけでなくPrivateで活動するひとたちの迅速な行動が讃えられはしたが、とにかくここからはPrivateではどうにもならないところに来ている、とBostonglobe(6/18)でも述べられていた。Laise-Faire で何とかなると思うな、というわけだ(その一例が、貧困者のためのアパート建設プランが白紙になった by NY Times)。

そうすると当然犯罪率が上がる(NY Times)。だからこういうときこそ横のつながりだが、Washingtonpost(8/4)によると、教会に集まるひとがいないし、結束による力が出ない。また、よしそれじゃやっぱり生計の安定をともなるが、Washingtonpost(8/8) によると、労働者が定着してない(去年の3月から今年の3月までに労働者は11%減)。そのため給与を上げることを検討中とのことだが、そんなことして採算は合うんだろうか?

だがここ数ヶ月のKatrina関連で一番悲しかった事件はこれ(先月18日付Washingtonpost)。

事件は、Katrina 通過後の病院 Memorial Medical Centerで起こった。ここでは先行きの不安からか、医師と看護婦2名が34人の患者を安楽死させたが、Louisiana Attorney General Charles C. Foti によると、少なくとも4名は殺人だという(14名は安楽死と確認)。それで医師ら3名が第2級殺人罪で逮捕ということになった。

同記事にもあるが、Katrina が起こったのは夏だったし、南部だから、気温は38度にまで上がり、エアコンは壊れ、略奪におびえる状態での出来事という背景は考慮しなくてはならないだろう。なかには、運び出す時間があったとしてもそれに耐えられない患者もいたらしい。想像すればするほど、悲しくなってくる。


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