ご無沙汰しました。なんだか全くといっていいほど、自由な時間が持てませんでした。Libertyではなく、Freedomの時間さえなかった。。。Digital Audio Playerの中身もここ1週間は最低変わってません
さて日本時間で明日、ついに、New Orleans市長選が始まります。NY Timesによると、争いは、現市長 C. Ray Nagin、以前Katrina 18で紹介した Mitch Landrieu、地元のビジネスマン Ron Formanです。後者のふたりが白人で彼らのうちどちらかが市長になったら、約30年ぶりの白人市長誕生です。
同記事によると、焦点は将来への舵取り。つまり計算すべきところはして切り捨てるべきところは切り捨てられるか、ということです。もちろん細かくみていけば、どこを切るかは市長の判断に任せられますが、特に洪水で壊滅状態の地域再建はお金のムダだと考えるひとは少なくないようです。しかし選挙に否定的な見解は不利とみてか、上記3者は、多くのひとが今回の選挙のメインと考えるこの問題に沈黙しています。
同記事による形勢判断のネックは Nagin の支持がどうなるかです。白人支持者に優柔不断を糾弾されてはいますが、New Orleansの人口比率の人種別割合が白人優位になることを怖れるアフリカ系アメリカ人の目には、Nagin が「砦 bastion 」のように映りはじめたからです。というわけで、同記事では、アフリカ系アメリカ人支持のNagin、白人からの支持があるForman、人種に支持基盤が関係ないLandrieuという区切り方をしています。
こうした分析を裏付ける数字を示しているのが、Washingtonpostに載っている世論調査です。Landrieu 支持が26%、Nagin 21.4、Forman 17.9、残る17%以上が未定です。そしてNagin支持の内訳は、アフリカ系アメリカ人の43%、白人は5%となっています。
未定の17%の行方がキーになるとして、投票者の多くがアフリカ系アメリカ人であることを考えると、Naginに女神が微笑みそうですがそうでもありません。New Orleansを避難した多くがアフリカ系アメリカ人で、投票するかどうかが危ぶまれるからです。したがってNACCP(全米黒人地位向上委員会)では、バスを出してNew Orleansに送り届けていると上記NY Timesの記事にあります。
さて、Katrina 20でも書きましたが、New Orleansの音楽を愛したものにとっては、アフリカ系アメリカ人がいなくなったことによるNew Orleans音楽がなくなることが心配でしたが、New Orleansに暮らす地元の人間もそんな気持ちだったようです。Times-Picayuneによると、The New Orleans International Music Colloquium において、New Orleans Jazz の立役者であるふたりのトロンボーン奏者Edward "Kid" OryとHenry Bruniesについての再評価が行われました。両者とも1890年くらいからのジャズが形になり始めた時代のミュージシャンで、Oryは、あの「テールゲート」を始めたひとです。
しかしNew Orleansは変わらざるをえません。新しいNew Orleans市長が決まるのは5月20日の決戦投票ですが、誰がなっても、テールゲートにならない(これまでのInclusiveな政策を断ち切る)ことが要求されます。
追伸:ここ一週間以上行われた第468900回ブラームス4番決勝結果
①フルヴェン(1948)
②クライバー
③バルビローリ
④ワルター(NYP)
⑤シューリヒト
⑥クナ
⑦バーンスタイン
⑧ワルター(コロンビア)
⑨ボールト
⑩カラヤン
さて日本時間で明日、ついに、New Orleans市長選が始まります。NY Timesによると、争いは、現市長 C. Ray Nagin、以前Katrina 18で紹介した Mitch Landrieu、地元のビジネスマン Ron Formanです。後者のふたりが白人で彼らのうちどちらかが市長になったら、約30年ぶりの白人市長誕生です。
同記事によると、焦点は将来への舵取り。つまり計算すべきところはして切り捨てるべきところは切り捨てられるか、ということです。もちろん細かくみていけば、どこを切るかは市長の判断に任せられますが、特に洪水で壊滅状態の地域再建はお金のムダだと考えるひとは少なくないようです。しかし選挙に否定的な見解は不利とみてか、上記3者は、多くのひとが今回の選挙のメインと考えるこの問題に沈黙しています。
同記事による形勢判断のネックは Nagin の支持がどうなるかです。白人支持者に優柔不断を糾弾されてはいますが、New Orleansの人口比率の人種別割合が白人優位になることを怖れるアフリカ系アメリカ人の目には、Nagin が「砦 bastion 」のように映りはじめたからです。というわけで、同記事では、アフリカ系アメリカ人支持のNagin、白人からの支持があるForman、人種に支持基盤が関係ないLandrieuという区切り方をしています。
こうした分析を裏付ける数字を示しているのが、Washingtonpostに載っている世論調査です。Landrieu 支持が26%、Nagin 21.4、Forman 17.9、残る17%以上が未定です。そしてNagin支持の内訳は、アフリカ系アメリカ人の43%、白人は5%となっています。
未定の17%の行方がキーになるとして、投票者の多くがアフリカ系アメリカ人であることを考えると、Naginに女神が微笑みそうですがそうでもありません。New Orleansを避難した多くがアフリカ系アメリカ人で、投票するかどうかが危ぶまれるからです。したがってNACCP(全米黒人地位向上委員会)では、バスを出してNew Orleansに送り届けていると上記NY Timesの記事にあります。
さて、Katrina 20でも書きましたが、New Orleansの音楽を愛したものにとっては、アフリカ系アメリカ人がいなくなったことによるNew Orleans音楽がなくなることが心配でしたが、New Orleansに暮らす地元の人間もそんな気持ちだったようです。Times-Picayuneによると、The New Orleans International Music Colloquium において、New Orleans Jazz の立役者であるふたりのトロンボーン奏者Edward "Kid" OryとHenry Bruniesについての再評価が行われました。両者とも1890年くらいからのジャズが形になり始めた時代のミュージシャンで、Oryは、あの「テールゲート」を始めたひとです。
しかしNew Orleansは変わらざるをえません。新しいNew Orleans市長が決まるのは5月20日の決戦投票ですが、誰がなっても、テールゲートにならない(これまでのInclusiveな政策を断ち切る)ことが要求されます。
追伸:ここ一週間以上行われた第468900回ブラームス4番決勝結果
①フルヴェン(1948)
②クライバー
③バルビローリ
④ワルター(NYP)
⑤シューリヒト
⑥クナ
⑦バーンスタイン
⑧ワルター(コロンビア)
⑨ボールト
⑩カラヤン