雨をかわす踊り

雨をかわして踊るなんて無理。でも言葉でなら描けます。矛盾や衝突を解消するイメージ・・・そんな「発見」がテーマです。

Authentic 2

2010-07-18 23:51:05 | アメリカ
以前も書いたが、「正しい」ということには基準がいる。

ということは基準の設定によっていくらでも正しさは違ってくるということだ。

例えばギリシャ正教。

もともと聖書はヘブライ語でそののちにギリシャ語が出て、いわゆるカソリック以前に「正しい」とされたというところから、その名があるわけだが、彼らに言わせれば、Catholic がProtestantを非難するなら、同じ理由でCatholicを非難できる、というわけだ。

もちろんギリシャ正教もそれ以前のヘブライ語版とは違いがあり、本末転倒になる。

その点僕は、Protestant 支持になる。

米大学院留学時にPresbyterian に通っていたからではないし、キリスト教を信仰しているわけでもない。

ただ結局判断をせまられる個人が、手に入るすべての知識と感覚と経験を通じて判断せざるをえないわけだから、神と個人の関係を重視する Protestant が一番じゃないか、と考えるからだ。

しかし差しあたって今の僕の目下の関心は、キリスト教にはない。

いつものごとく、喰いものについてである。

以前も書いたかもしれないが、昨今僕の好きな喰いもの屋がどんどん堕落している。

ネット上で販売されているもの、近所の洋菓子店など、多岐に渡るが、まず落ちていないところがない(落ちていないのは湯斗をはじめとした3店のみ)。

何をどう換えたのか素人の僕には知る由もないが、全く頭に来る。

ほおばるまでの期待を見事に裏切られた瞬間の悲しみがわかるかっ!

不景気なのか利益を上げたいのかわからないが、そういうことをしたら結局その店から客が減り、意味がないはずではないのかっ。

その点湯斗は素晴らしい。

まずは天然鮎。



養殖とは格段に香りの強度が違う。

それからうなぎも天然。



コクと気の量が全然違う。

また気の量といえば、肝。



あっという間に下丹田がいっぱいになった。

こういう喰いものの基準も個人次第で、客観的な基準を明示できるわけではないが、贋金より偽食物にはるかに暗澹たる思いになる僕はまさに「食いしん坊」、いや、Protestant(?)的アメリカ人だと思った。


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