「しっかり落ち着いてできた」浅田、安堵の表情(読売新聞) - goo ニュース
僕は相反するものの統合というのが好きである。
日常もそんなのに満ち溢れている。
今日もそうだった。
先日参列したお葬式で、一張羅のフォーマルスーツが合わないことがわかったので買いに行った。
二週間後に結婚式に出席する予定だからである。
いきなり店員が僕を学生扱いしてゾンザイな口の利き方をするので、さりげなく10年くらい前学生の頃に買った喪服が合わなくなっちゃいましてね、といってやった。そうしたらだんだんお客様扱いになってきた。
もちろんこれを相反するものの統合と呼びたいのではない。
ただ外見については苦労が足りないためか僕は若くみられるらしい。
先日もセールスマンが来て「お父さんいる?」といわれてしまった(僕がお父さんなのに)。
がフォーマルスーツを選び始めるとその店員は去ることを余儀なくされた。
その店員では僕の体型が手に負えなかったからである。
まずその店員が僕の身体のサイズを測って驚いたのは、上半身を更に上下に分けた場合、その上下のサイズがワンサイズ以上違うのだ。
大胸筋と肩幅と腕周りの太さと、胸骨の10番くらいから下の細さがアンバランスなのである。
一体どんなスポーツをやってらっしゃるんですか?と訊かれたほどだ。
「子育てです」というと一瞬ポカンとしていたが聞かなかったことにして次の店員とかわった。
僕のようにアンバランスな体型の人間は精神もアンバランスだと思ったのかもしれない。
しかし次に出てきたベテラン店員はさすがだった。
今まで知らなかったが、規定のスーツでも結構いろんな型があって、なんとか僕の体型と僕の趣味を満足させようと努力してくれた。
だが到底無理な話だった。
僕はタイトな感じが好きなので、当然お腹周りに合わせると胸がはだけたようになってしまうし、大胸筋に合わせるとお腹の辺りが寸胴になって、体型がアンバランスなのに僕の好みが更に増長させるからだ。
店員さんがいった、礼服というと数年は着ますから少し余裕を持たれた方が・・・。
しかし僕は毅然として、「いや今回の結婚式は美女揃いだから、僕にとっては最後の・・・」といいかけてやめた。
真剣に悩んでくれてるのにジョークをいったら失礼だったからである。
「とにかくタイトに決めたいんです、理屈はないですがそうしたいんです」と本心をぶつけた。
向こうも真剣に考えた結果、大胸筋に合わせて、お腹周りは一サイズ落としたものに改造してもらうことになった。
晴れて、相反するものの統合がなされたわけである。
仮縫いで出来上がった僕だけのためのフォーマルスーツはステキだった。
ここのところ自分の持ってる昔から気に入っていたジャケットがやけに合わずジャケットやスーツが似合わないんだと思ってきたが、こんな原因があったのかと合点できて喜んだ。
しかも僕は先に書いたように相反するものの統合が好きだからその喜びは小さくなかった。
さてここまで読んできた方はどうしてそれが女子フィギュアと、とお思いだろうが、大いに、特に浅田真央と関係があるのである。
数日前NHKスペシャルの浅田真央特集をみた。
今シーズンの浅田は、なんといったらいいのかすべてがチグハグでまるでアマチュアだった(アマチュアだが)。
そのバランスの悪さに、ついには浅田自体一時期みるのをやめてしまった。
が、その特集に出ていた浅田のロシア人コーチによると、浅田が五輪でやろうとしていることは今まで誰も成しえたことがない統合で、これまではその練習をしていたということだった。
浅田にとっての相反する対立項はジャンプとジャンプ間のつなぎである。
ナレーションによると普通ジャンプで高得点をねらうひとは、つなぎはあくまでつなぎでジャンプだけで得点を重ねる。
しかし金メダルをとるにはこれまでの経緯からつなぎもしっかりやらなければならないことがわかったということだった。
そして浅田らのコメントによればかなり完成の域に近づいているらしい。
だから今日のSPはとても楽しみにしていた。
問題はフリーだがその一端が垣間見えるのではないかと期待があったからだ。
残念ながら完成の域とは思えなかったが、確かに自分なりにまとめて少なくともチグハグな印象も払拭され、十分だと思った。
というのも相反するテーゼの統合というのは、いうのは簡単だがとても難しい。
何しろ既存の世界を捨て去ることだから(というのも既存の世界にいてはいつまでたっても相反するものは相反してしまうわけだから)、ある種の生まれ変わりで、浅田のようにすべてがぎこちなくなるものだからだ。
その点今日の浅田は最初のジャンプこそ心配だったが、あとは流れがあって素晴らしかった。
僕はその流れがある分キムヨナよりいいと思ったが、結果は2位。
タラソワ・コーチ噛みついた“得点高すぎる”(スポーツニッポン) - goo ニュース
しかし浅田は自分のすべりを本当にやろうとしていて、フリーが今とても楽しみ。
僕は相反するものの統合というのが好きである。
日常もそんなのに満ち溢れている。
今日もそうだった。
先日参列したお葬式で、一張羅のフォーマルスーツが合わないことがわかったので買いに行った。
二週間後に結婚式に出席する予定だからである。
いきなり店員が僕を学生扱いしてゾンザイな口の利き方をするので、さりげなく10年くらい前学生の頃に買った喪服が合わなくなっちゃいましてね、といってやった。そうしたらだんだんお客様扱いになってきた。
もちろんこれを相反するものの統合と呼びたいのではない。
ただ外見については苦労が足りないためか僕は若くみられるらしい。
先日もセールスマンが来て「お父さんいる?」といわれてしまった(僕がお父さんなのに)。
がフォーマルスーツを選び始めるとその店員は去ることを余儀なくされた。
その店員では僕の体型が手に負えなかったからである。
まずその店員が僕の身体のサイズを測って驚いたのは、上半身を更に上下に分けた場合、その上下のサイズがワンサイズ以上違うのだ。
大胸筋と肩幅と腕周りの太さと、胸骨の10番くらいから下の細さがアンバランスなのである。
一体どんなスポーツをやってらっしゃるんですか?と訊かれたほどだ。
「子育てです」というと一瞬ポカンとしていたが聞かなかったことにして次の店員とかわった。
僕のようにアンバランスな体型の人間は精神もアンバランスだと思ったのかもしれない。
しかし次に出てきたベテラン店員はさすがだった。
今まで知らなかったが、規定のスーツでも結構いろんな型があって、なんとか僕の体型と僕の趣味を満足させようと努力してくれた。
だが到底無理な話だった。
僕はタイトな感じが好きなので、当然お腹周りに合わせると胸がはだけたようになってしまうし、大胸筋に合わせるとお腹の辺りが寸胴になって、体型がアンバランスなのに僕の好みが更に増長させるからだ。
店員さんがいった、礼服というと数年は着ますから少し余裕を持たれた方が・・・。
しかし僕は毅然として、「いや今回の結婚式は美女揃いだから、僕にとっては最後の・・・」といいかけてやめた。
真剣に悩んでくれてるのにジョークをいったら失礼だったからである。
「とにかくタイトに決めたいんです、理屈はないですがそうしたいんです」と本心をぶつけた。
向こうも真剣に考えた結果、大胸筋に合わせて、お腹周りは一サイズ落としたものに改造してもらうことになった。
晴れて、相反するものの統合がなされたわけである。
仮縫いで出来上がった僕だけのためのフォーマルスーツはステキだった。
ここのところ自分の持ってる昔から気に入っていたジャケットがやけに合わずジャケットやスーツが似合わないんだと思ってきたが、こんな原因があったのかと合点できて喜んだ。
しかも僕は先に書いたように相反するものの統合が好きだからその喜びは小さくなかった。
さてここまで読んできた方はどうしてそれが女子フィギュアと、とお思いだろうが、大いに、特に浅田真央と関係があるのである。
数日前NHKスペシャルの浅田真央特集をみた。
今シーズンの浅田は、なんといったらいいのかすべてがチグハグでまるでアマチュアだった(アマチュアだが)。
そのバランスの悪さに、ついには浅田自体一時期みるのをやめてしまった。
が、その特集に出ていた浅田のロシア人コーチによると、浅田が五輪でやろうとしていることは今まで誰も成しえたことがない統合で、これまではその練習をしていたということだった。
浅田にとっての相反する対立項はジャンプとジャンプ間のつなぎである。
ナレーションによると普通ジャンプで高得点をねらうひとは、つなぎはあくまでつなぎでジャンプだけで得点を重ねる。
しかし金メダルをとるにはこれまでの経緯からつなぎもしっかりやらなければならないことがわかったということだった。
そして浅田らのコメントによればかなり完成の域に近づいているらしい。
だから今日のSPはとても楽しみにしていた。
問題はフリーだがその一端が垣間見えるのではないかと期待があったからだ。
残念ながら完成の域とは思えなかったが、確かに自分なりにまとめて少なくともチグハグな印象も払拭され、十分だと思った。
というのも相反するテーゼの統合というのは、いうのは簡単だがとても難しい。
何しろ既存の世界を捨て去ることだから(というのも既存の世界にいてはいつまでたっても相反するものは相反してしまうわけだから)、ある種の生まれ変わりで、浅田のようにすべてがぎこちなくなるものだからだ。
その点今日の浅田は最初のジャンプこそ心配だったが、あとは流れがあって素晴らしかった。
僕はその流れがある分キムヨナよりいいと思ったが、結果は2位。
タラソワ・コーチ噛みついた“得点高すぎる”(スポーツニッポン) - goo ニュース
しかし浅田は自分のすべりを本当にやろうとしていて、フリーが今とても楽しみ。