雨をかわす踊り

雨をかわして踊るなんて無理。でも言葉でなら描けます。矛盾や衝突を解消するイメージ・・・そんな「発見」がテーマです。

Katrina 13

2005-12-05 00:07:13 | アメリカ
Katrina の傷あとが癒えそうにない。この寒い中電気が通っていないところでは、発電機を使うしかないのだが、NY Timesによれば、その発電機は獣のように手がかかるらしい。夜中の1時にガソリンをいれ、動き始める午後五時半には、耳をつんざくような(earsplitting)音をたてるのだという。そして1週間に135ドルという費用は高価すぎる。更にこういう状況に置かれているのが、齢70に近い方たちだと聞くと、なんといっていいかわからなくなる。

その3日後(12月3日付)のNY Timesにも同じような記事。FEMAに援助を毎日のように催促に来ても何も得られない人々の話が延々と続いている。FEMAの方もそれなりに対応はしようとしているようだが、目に見えた活動はできないのが現状の模様(ただしTownhallによると、FEMAは、Freedom of Information ACTという法律を楯に、FEMAの活動状況に関するアンケート結果を隠しているという記事もあった)。

それから問題はKatrinaだけではない。11月26日のWashingtonpostによると、Wilmaが勢力が強い状態で通過したFloridaでは、南アメリカからやってきた人々の家々が粉砕されたまま援助を待ち続けている。ある住人は、天井に大きな穴があいているのに、まだ家が残ったからよかった、と述べている。被害のひどさがわかるというもの。

そんななかBlancoルイジアナ州知事が、Washingtonpost(12月2日)によると、2月4日に行われる予定だった、New Orleans市の選挙を延期すると発表した。もちろんKatrinaの被害があまりに甚大なためだが、いずれにせよ、不在投票者および州外から投票するひとの数がかつてないほど増加する見込みで費用も手間も大変になりそう。遅くとも来年の9月までにはとNagin市長は述べているがどうなるかわからない(尚Washingtonpost (12/4)によると、Naginは、一昨日Atlantaで、全米44州に散らばって帰ってこないNew Orleans市民に戻ってくるように、そして政府を動かす(Lobby)運動をするよう要請した)。

更に12月4日付ではとんだ暴露合戦が出た。NY Times (12/4)Washingtonpost(12/3)によると、Katrinaの後始末をめぐるLouisiana州知事側と政府の責任のなすりつけあいの記録が、Blanco側から公開された。Blanco側からの一方的な公開ではあるが、もともと政府の方が先に対応の遅れを隠蔽するためにBlanco知事とそのスタッフに非難が行くように仕向けたので、民主党員らによって逆にBush大統領らにそっくりそのまま送り返す計画が練られたそうな。


最新の画像もっと見る

post a comment

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。