博多住吉通信(旧六本松通信)

 ブログ主が2022年12月から居住を始めた福岡市博多区住吉の生活や都市環境をお伝えします。

回転日光浴室

2018年06月30日 | 文化・社会
 上の写真は菊池恵楓園の敷地に設置されていた日光浴室を復元した展示遺構の一つです。昭和8年以前には使われていたそうです。何とこの建物は床下に5つの車輪が設置されていて、太陽の動きに合わせて建物自体を回転させることができたのだそうです。人力で動かしていたようです。 . . . 本文を読む

菊池恵楓園の園内通用券

2018年06月29日 | 文化・社会
 上の写真は菊池恵楓園の内部で園内でのみ通用した特殊通貨です。園内通用券と呼ばれていたそうです。ハンセン病患者は園内に収容されると強制的に所持金を、この園内通用券に交換させられていたそうです。このような措置が取られた理由は、外界との隔離を徹底する、患者の逃亡防止、酒類の購入や賭博の防止などがあるそうです。また失明した患者の現金が盗まれないようにするという目的もあったようです。全国の他の療養所でも同 . . . 本文を読む

縦縞の着物

2018年06月28日 | 文化・社会
 菊池恵楓園では、大正時代から戦後しばらくの間まで収容患者には上の写真の縦縞の着物(複製品だそうです)が支給されていたそうです。園内の公式行事の際には着用が義務付けられていたそうで、患者はこの着物を礼服と呼んでいたそうです。経済的に余裕のない患者は日常でも着用していたそうです。 . . . 本文を読む

復元された監禁室

2018年06月26日 | 文化・社会
 上の写真は菊池恵楓園に1917年(大正6年)から1955年(昭和30年)まで設置されていた、「監禁室」を復元した建物です。これも収容されたハンセン病患者の苦難を物語る遺構として展示されています。許可なく外出した患者、規則違反をした患者を30日以内(そして7日間食事を減らす)で監禁したそうです。建物の中には入れませんが入り口から中を覗くと江戸時代の牢屋のようでした。  下の写真は、患者の脱走防止 . . . 本文を読む