女子サッカー、沢穂希のとっておきの話

　なでしこのイレブンを見ていると、半数くらいは、性同一性障害の男なんじゃないかと思う。そうだよ、外人チームもそうだけど、あれは男なんだ。
　沢の小学校時代の２年後輩に、中村憲剛がいるが、この男は今でも沢に直立不動で口答えできない。いや、憲剛がこれまで出会った先輩で、一番怖いのは沢だった。小学生は男よりも女が強い。女は小学６年で身長１６０センチ超えるが、男はまだチビなのである。
　有名な話があるのだが、今のダルビッシュの恋人の女子ゴルフのおっぱい星人の古閑美保は、小学生では野球をやっていた。もちろん男子と一緒にね。熊本の野球場で小学生の古閑は４番でピッチャーだったが、ある試合でホームランを打った。相手の投手とは今のソフトバンクの抑えの馬原ですよ、こんな話信じますか、事実。古閑が男なら、ヤンキースのリベラこえてますね。阪神の藤川なんて論外でしょ。
　沢が男なら、その母親の満寿子（まいこ）さんも男です。実家はあまり報道されていませんが、幽霊屋敷だと私は思っている。８戸のアパートなのに、７戸は無人。母親だけしか住んでいないのは、彼女が変人か、アパート大家が変人か。少なくとも、母親が大家に、「アンタ、文句ばっかりいうのは可笑しいんじゃないのか」なんていう、物騒な手紙を、アパートの金網に張って、近所の住民にひんしゅくをかっているという事実はあるんです。対して大家も、住民ががちゃがちゃ言わないで、大家の言うこと聞きなさいという、オバサン大家だけど、これも奇天烈。
　言いたいことは、アパートのちょっと風変わりな大家が威張っていても、そんなことには動じないのが、沢の母親ってことですよ、怖くて全員退去したのに、そこに２０年も住んでいるんだから。大したもの。もちろん離婚して、母一人だけどね。
　そのくらいの根性は見上げたもんだよ。
　なおいえば、家賃８万円のこのアパートは、世界のスーパースターの実家にしては、貧相だと近隣はいうけれど、屋敷に住むか、アパートが好きかは本人の自由で、つまらない見栄張らないという意味で、私は好感もっているんだけどね。しかも独身の母は、先月まで男友達ここに通っていたし。
でも沢母親親はテレビ好きで、テレビには愛想がいいけれど、他のメディアに愛想がないというのは、ブランド志向で、これは誉められた話じゃないと思うけれどね。
　沢穂希という、釜本を抜いてしまった彼女は、誰が母だろうが、父だろうが、もう自立して関係ないんだよね。
　中学生から代表なんだけど、しかも９６年のアトランタからだというと、もう４０歳過ぎたのと勘違いするが、まだ３２歳で、来年のロンドン五輪はでるけど、子供産もうよと、励ましたくなるよ。
　アトランタの次に、Ｑちゃんがマラソンで金とったシドニーが、２０００年の五輪だったけど、この出場に女子サッカーは失敗した。ために所属していた読売を解雇されたというのが、実は沢の経歴の中で大きく飛躍することになったようだ。
　Ｊリーグも含めた日本の男子サッカーの飛躍は、川淵という男の成果なのだが、逆にいつもこれに足を引っ張っていたのは、害悪とされる巨人読売のナベツネなんだよね。男子も女子も、読売クラブが引っ張っていた時代はいいのだが、Ｊが充実してからは、読売日テレは嫉妬のあまり、逆上して足引っ張ってきた。今じゃ男子の読売なんて、間もなく消滅でしょ。
　シドニーの出場逃したくらいで、沢を解雇するなよ。
　こうして彼女はアメリカにサッカーを求める。アメリカには当時プロの女子サッカーがあった。ここで５年。だから沢は、野球で言えば野茂なのである。
　日本のどのスポーツでも、選手が外国で活躍できるのは、その人の語学力に比例するという分析は私の持論である。しかも男作れよ。まあ絶対的にダメだったのは、野球の西岡であり、松井も松坂もどうにか。成功したというのは、長谷川くらいなのかなあ。
　沢もその間に、アメリカのボーイフレンドと結婚するかという話がマジだったくらいに、語学は誰よりもしゃべれるようになった。と同時に、あたりまえだけど、１８０センチの女がゴール前に突っ込んでくるアメリカサッカーに勝つには、これもあたりまえだけど、ブラジルやスペインのパスサッカーで対応するしかないと、自覚したというわけだ。自覚はするけど、実践できるかどうか。
　シドニーの４年後のアテネ、その次の北京、その次の来年のロンドンも女子サッカーは復活したが、すべては沢がいたからこそ。
　他方、アメリカという国は、何を立ち上げるも、消滅させるも、カネ次第というわけで、アテネ五輪の頃に、女子サッカーを不景気で消滅させて、全員解雇した。沢も解雇されて、アメリカの男と結婚してそこに住むか、解消して日本に戻るかで、日本を選んだ。
　でも凄いんじゃないの、過去に現地の女と結婚しようなんて、サッカーの中田でもできなかったことでしょ。沢はその直前までいったんだから、こんなスポーツ選手は他にいないよ。
　アテネ、北京と活躍すると、またアメリカに女子サッカーが再起する。鮫島がそこで契約しているように、沢も一昨年までアメリカでプレーしたが、今年は神戸という韓国人が立ち上げたチームに入る。例のごとくに、昨年一年だけ所属した日テレは、また沢を解雇したのだ。
　イチローは一穴主義で、マリナーズだけだけど、岩村も松井稼頭央も松井秀喜もみんなチームを移動するから、沢が日米のチーム移動しても、安藤や永里がドイツにいても、女子の方が世界のチームに散らばっているわけだ。ギャラは安いという恵まれない状況でも、男子よりも、女子の世界への散らばりや成果は、男子を超える。だからＷカップのファイナルである。
ちなみに一言いうと、ファイナリストというのは、２位、準優勝者であって、１位はチャンピオンということだ。監督の佐々木が「ファイナリストになりたい」と言っているが、これも無学で、意味は「２位になりたい」で、こんなこと言う人、世界に誰もいません。せめていうなら「目標はファイナル」であって、ファイナリストじゃないんだけどねえ、英語では。本当に意味知らない人は、ぶったまげしゃべるもんですが、まあ、そんな間抜け用語を世界で発言できるのも、強くなった証拠で良しとしましょうか。語学なんていうのは、間違っていてもどんどん発言することに意味があるわけでね。
　つまり今のチームは、全部が沢におんぶにだっこで、一時期のラモスと同じだね。沢がいなくなるだけで、チームは崩壊するというわけ。
　ために、キング沢であり、スカートのペレであり、マラソンごときのＱ太郎や、有森、水泳ごとき北島なんて全く比較にならないキングだと思うよね。
　ドイツやスウェーデンの女は、アメリカも、本国でなんと言われているか。現地の普通の男は、
「我が国の女は生意気で、男を攻撃するし、あんなものとは結婚したくない」
　そうでしょう。世界で最も女性が優しくて親切なのは、タイの女性だという通説がある。大和ナデシコもいいいが、タイには勝てない。で、タイに住み着いている男は、どこが多いかと言えば、ドイツとスウェーデン。そういう母国の男蹴散らかすような女がやっているのがサッカーで、じゃ、沢のような女は母国の男は相手にできずに、世界のどこにひ弱な男がいるんですか？最近は韓国なのかな、いや男尊女卑だしね。
　まさに、男勝りの女が活躍しているわけですよ。ところで、ＤＦの熊谷が好きだといったら、変ですか？　ファイナルマッチ、日本の勝率５５％。