６月１２日（火）リンガーハットの不味い長崎ちゃんぽん

　長崎ちゃんぽんは塩味だった。福岡のとんこつラーメン全盛に、塩味ラーメンというのが、ちゃんぽんの魅力だったのだが、味付けが変わってがっかりしている。
　そもそも、田舎の一つの飯だけでチェーン店をやろうというのに無理がある。新潟？のわっぱ飯だとか、どこかのいくら丼だとか、駒形どじょうだとか、そんなものが全国展開できるわけがない。せいぜいマックか牛丼がいいところで、他は専門店として、ひそかにうまいもの屋と存在しているのが上品だというものだ。
　長崎にいって「ちゃんぽん」という看板を探してもほとんどない。どうして長崎でちゃんぽん屋がないのかと不思議に思ったことがあったが、あれは地元では塩ラーメンのことで、ラーメン屋に入ればどこにでもそのちゃんぽんがある。あえて看板だしているのは、リンガーハットだけだった。
　ところがここは牛丼や、マックのように馬鹿はやりということはない。んでとんこつブームにあやかったのか、昨年の９月に大幅に味付けを変えて、最近じゃとんこつちゃんぽんを売り始めたわけで、騙されて食べてみたら、これは不味くてどうしようもない。とんこつ食うなら、その辺のとんこつラーメンで十分。まるきんでもいいし、千石でもいいし、長浜でもいい。塩ラーメンと、海鮮がちゃんぽんの魅力だったのだが、まずいちゃんぽん屋に成り下がった。私けっこうファンで長年通ってはいたのだが、あまりにがっかりした。
　うまい塩ラーメンが食いたい。飯田橋の青葉も有名店だが、さほどでもない。なんで塩ラーメンは虐待されたのか、塩削減の奇妙なインチキグルメの時代になったからなのか。食いたいもの食わなくてどうする。