「れんげ」という山小屋がある。北アルプスの奥深いところにある。行ったことがないけれど、大体分かる。日帰りで行くことは不可能。行って泊まって、戻って帰るから、二日晴れていなければいけないのだが、今の時期に二日晴れることはまずない。積雪は5m以上ある。冬は閉鎖されているのだが、3月の15日頃に開く。もちろん夏は車でもいけるが、今は小屋の荷揚げはヘリでやっているのか。先週末は、小屋が開いて初めての週末で、スキーで単独でそこに向かった人がいたようだが、転倒骨折してSOS。遭難したと朝日新聞に書いてある。助かったのだろうか?
昨年の今頃も、そこに向かっていたツアーの連中が雪崩で、3人くらい死んだ。
普通北アルプスの幾つかの山小屋は、5月の連休から小屋開けになる。しかしここは3月だから、スキー客はそこを目指していくのだが、毎年遭難するものがいる。どのくらいだろう。100人のうちに一人死ぬといったら、大げさか。
さて小屋のオヤジは、自分のところに来ようとしている客が、いつも遭難三昧で、それでも「本人が悪い」と思っているのだろうかと、何故か余計なおせっかいを思う。最近は小屋も予約してくれというのが多いが「天気が悪いときは、絶対に来ないでくださいよ」くらいは、言うのか言わないのか。自分を訪ねてくる客が100人中に1人死ぬようなところで、普通は平気でいられるとは思えない。
白馬に猿倉という小屋があるのだが、いつも小屋の前は素通りするのだが、このオヤジは評判が悪い。いつも立て看板に文句ばっかり書いてある、有名な話だ。そうそう尾瀬長蔵小屋は今でもドラム缶を捨てているというし、谷川肩の小屋も5年前には廃材生めて隠していた。不真面目な小屋番はどこにでもいる。
上高地徳沢の徳沢園は、吉野満彦も大昔冬の間に小屋番していた有名なところだが、数年前の4月に電話したら「満員だよ」の一言。春の上高地というのは、積雪のハイキングブームで、意外なことに週末は満員になるらしい。それでもそのときに小屋の前を通ったときに、本当に満員か?と訪ねたら「電話でそう言ったでしょう」とは、テメエ公務員か、営業小屋か?
そこに美味しい蜜があるから、事故が多発するとは言わないが、毎年毎年そこに頼っていく人がいて、必ず大事故死者がでて、なんか平気でいる小屋オヤジの神経はよく分からない。
話は少し違うのだが、北海道積丹の雪崩は、スノーモービル馬鹿が17台のツアーで数人が生き埋めらしい。何となくいるんだそんなのが、尾瀬にも。アウトドアだと小金持ち煽動してモービル買わせて、店主導でツアーやる。かつてパジェロで富士山山麓の湿地帯暴走族がいたのだが、日本は公道以外はほとんど野放し。どうせ頭の薄いスノーモービル野郎は、見なくても大体何しているかは分かる。はっきりと、あんなものの遭難は救出する必要はないとまで思う。
ヤマハはモービル売った客が、それをどう使うかまでしっかり管理して欲しいと思うのだが。あんなものは町中のライフルと一緒で、誰にピストル売ったのか覚えていないで世間が通るのか? まあスキー場のバイトがモービルで整地するのは分かるのだが、あれぶっ飛ばして山で遊ぶのはよしてくれ。他人の庭、モトクロスオートバイで走り回って、芝生メチャクチャにしてるのと、同じだと思うが違うか?
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