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1月2日「初夢」 誕生花:スイセン

2015-01-02 02:21:20 | 雑記

 記念日・年中行事

◇初夢
一般的に、正月の2日の夜に見る夢のこと。
元々中国から伝わったもので、夢を食うといわれる獏の絵を枕の下に入れて吉夢をみようとしたという故事にあやかったものだそうである。
日本でも室町時代には、よい初夢が見られるように七福神の乗った宝船の絵に「永き世の遠[とお」の眠[ねぶ]りの皆目覚め波乗り船の音の良きかな」という回文(逆さに呼んでも同じ文)の歌を書いたもの枕の下に入れて眠ったそうである。これでも悪い夢を見た時は、翌朝、宝船の絵を川に流して縁起直しをする。
「一富士、二鷹、三なすび」の夢を見ると縁起がいいとされたのは江戸時代になってから。これらは駿河の名物で、当時、天下を取った駿河出身の徳川家康にあやかりたいという庶民の願望だといわれている(他にも説はあるようであるが)。さらに「四 扇、五 煙草・・・」と続く。

どうして元日の夜ではなく2日の夜なのであろうか。昔は仕事始めや書き初めなど、年初めの行事が2日だったため、一年のスタートとして、2日に見る夢を重視したようである。 

◇初売り、初商[はつあきない]
明治時代の例えば魚河岸の初売りは、現代以上の賑わいだった。魚河岸の営業は1年のうち1月1日のみが休みで、1月2日に初売りをした。店先に積み上げた鯛・鮪・蛸などを求めに料理屋の主人や小売りの商人がいわば義理でつめかけた。その数は数万人といわれる。
1980年代前半までは、官公庁の業務が開始される御用始の1月4日以降に初売りを行う小売店が多かったが、年中無休で24時間営業のコンビニエンスストアやファーストフード店が増えた現在では、スーパーマーケットや専門店での元日の初売りも珍しくなくなり(百貨店の一部でも元日初売りの店が出てきている〈例・そごう・西武〉)、元日に休業するほとんどの小売店も1月2日までに初売りを行うようになっている。ファッションビルや百貨店などでは、近年初売りの後に冬のバーゲンセールを行うケースも増え、店側は正月返上で準備に追われる。
初売りが地域の伝統行事として大々的に行われているところがあり、仙台市を初めとした旧仙台藩領内や佐世保市の初売りが有名である。


◇初荷
正月2日の問屋や商家の仕事始め。江戸時代から行われ、初荷と称して馬や車に商品を積み、美しく飾り立てて送り出した。元日は休み、2日は早朝から縁起を祝って儀礼的に初商いをするというのが一般的な商家の風であった。新調したはっぴや手拭を着用し、卸商人は小売店へ、小売商人は有力な得意先へそれぞれ商品を送り込むのであるが、祝歌を歌ったりしてにぎやかに行われ、祝酒なども用意された。この日、野菜の初出荷をする農家もあった。車には初荷の幟(のぼり)旗が立てられるが、かつて馬を用いていたころには、馬を美しい鞍や綱で飾りたて、華やかな気分を盛りあげた。
 現在では仕事始めの4日ごろに荷物を送ることが多くなっている。

◇仕事始め
仕事始めは、農事をはじめとして新年始めて仕事のし始めの式・儀礼を行う事、である。
農事で見ると、二日または十一日に鍬入れ・鍬立て・ヒト鍬・ウナイゾメ等と言って、田畑に鍬を数回入れ、餅ないし米を供える。また「コエヒキツメ」と言って堆肥を田畑に運んだり、「田打ち正月」と言って田植えのマネをしたり、藁や縄のうち始めやない初めも行われる。
山村では初山・山入りと呼んで、初めて山に入って山の神に供物を供えて木を切る。この時、小正月のものつくり用の木を切って来る事が多いようである。
漁村では舟祝・ノリゾメ・フナオコシ等と言って、船に集まり供え物をして、仕事始めの祝いをする。
商家では二日に初荷をし、十一日には、蔵開き・鏡開きと言い、土蔵を開き、供えてある鏡餅を割って食べる地方は多くある。
これらの仕事始めは、予祝行事の意味を持っているとされている。

◇書初め
年が明けて初めて毛筆で一年の抱負や目標をしたためるもの。一般的には2日に行う。
「吉書」とも呼ばれ、恵方に向かって、めでたい言葉や詩歌を書いたのが始まり。
元々は宮中での儀式でしたが、やがて江戸時代の寺子屋や明治時代以降の学校で習字が必修となり、庶民の間にも広まるようになった。
学校や地域の行事で書き初め大会を行うところがあるが、家庭で行うところは少なくなったようである。
正式には、部屋に学問の神様である菅原道真公の掛け軸を掛け、新しい筆と墨を準備し、若水で墨をすり、恵方に向かって書をしたためる。
したためた書はどんど焼き(左義長)で燃やし、その炎が高く上がると字が上達すると言われている。

◇姫始め
由来は諸説あり、お正月の強飯[こわいい](蒸した固いご飯)から、初めて姫飯[ひめいい](柔らかいご飯)を食べる日、飛馬[ひめ]初め=乗馬初めの日、女伎[ひめ]初め=衣服を縫い始める日、姫糊初め=女性が洗濯を始める日、等がある。でも近世以降、普通この言葉を使う時は秘め初め=初めて秘め事をする日をいう。

◇皇室一般参賀
天皇陛下ほか皇族の方々が、皇居宮殿のバルコニーで国民の参賀に応える。
1925(大正14)年に中止されていたが、1948(昭和23)年に再開された。

◇箱根駅伝(東京箱根間往復大学駅伝競走)
学生長距離界最大の駅伝競走で、東京・大手町から箱根・芦ノ湖までの往路5区間、復路5区間の合計10区間・214.7kmで争われる。
関東学生陸上競技連盟(関東陸連)に加盟している関東の大学のうち、昨年の大会で9位までに入った大学と、予選会で勝ちあがった6校の計15校が出場する。
1920(大正9)年に第1回大会が開催され、1956(昭和31)年からは、1月2日に往路、3日に復路を走るようになった。

○月ロケットの日
1959(昭和34)年のこの日、ソ連が世界初の月ロケット・ルーニク(ルナ)1号の打ち上げに成功した。
月から6500kmの所を通過して月面を観測した後、太陽の周囲を回る軌道に入り初の人工惑星になった。
その年2月に打ち上げられた2号は月に命中し、3号は月の裏側の撮影に成功、1966(昭和41)年1月のルナ9号は初めて月面軟着陸に成功した。

□大日堂舞楽(秋田県鹿角[かづの]市・大日霊貴[おおひるめむち]神社(通称 大日堂)
鹿角市八幡平地域に伝わる古式舞楽で、国の重要無形民俗文化財にも指定されている。1300年近く前に大日堂が再建された際、都から来た楽人が伝えたともいわれる舞楽は、周辺の4集落の人たちによって奉納・継承されてきた。舞は正月2日の未明から各集落で始まり、夜が明けた頃に舞う人たちの行列が大日霊貴神社(大日堂)に集まる。堂内での厳かな舞は昼前まで続く。本舞楽はユネスコ無形文化遺産に登録されている。

○岩井海岸 招福祈願祭(千葉県南房総市・岩井海岸、1/2〈金〉※9:00~岩井海岸第一監視所、9:30~中央ステージ、10:00~高崎漁港、10:30~高崎監視所にて振る舞いあり。10:50より岩井民宿組合加盟の民宿宿泊者に限り、高崎港より遊覧船の無料体験。)
「千客万来 拾う角に福来る?」と古くからおこなわれている催し。おひねり、みかん、お菓子、お餅等が岩井海岸で振舞われる。さらに祈願祭終了後、午前10時50分より岩井民宿組合の民宿の宿泊者に限り、遊覧船の無料体験ができる。(悪天候中止) 
 

○旧古河庭園「大正ロマンの庭園でお正月を楽しもう」(東京都北区・旧古河庭園、1月2日〈金〉~3日〈土〉、9:00~17:00〈最終入園は16:30〉)
旧古河庭園は正月2日から開園し、新春にふさわしい様々な催しを開催する。獅子舞とお囃子や、羽根つき、庭園ガイド等でお正月を楽しもう。

○六義園 「新春を六義園でお祝いしましょう」(東京都文京区・六義[りくぎ]園、1月2日〈金〉~3日〈土〉、9:00~17:00〈最終入園は16:30〉)
六義園は正月2日から開園し、新春にふさわしい様々な催しを開催する。 神田囃子[かんだばやし]や寿獅子[ことぶきじし]、獅子舞[ししまい]、貫井囃子[ぬくいばやし]、抹茶・甘酒などでお正月を楽しもう。

○旧岩崎邸庭園 「旧岩崎邸の華~和洋の花に彩られた邸宅で過ごすお正月」(東京都台東区・旧岩崎邸庭園、1月2日〈金〉~4日〈日〉、9:00~17:00〈最終入園は16:30〉)
旧岩崎邸庭園正月2日から開園し、新春にふさわしい様々な催しを開催する。 箏の演奏やコントラバス・ピアノの演奏、撞球室の公開、生花展示等でお正月を楽しもう。

○小石川後楽園 「大名庭園でお正月」(東京都文京区・小石川後楽園、1月2日〈金〉~3日〈土〉、9:00~17:00〈最終入園は16:30〉) 
 小石川後楽園は正月2日から開園し、新春にふさわしい様々な催しを開催する。神田囃子[かんだばやし]や羽根つき、寿獅子[ことぶきじし]、独楽[こま]まわし、懐かしい正月遊びなどで、お正月を楽しもう。

○清澄庭園 「下町気分でお正月」(東京都江東区・清澄[きよずみ]庭園、1月2日〈金〉~3日〈土〉、9:00~17:00〈最終入園は16:30〉)  
清澄庭園は正月2日から開園し、新春にふさわしい様々な催しを開催。獅子舞や福笑い、庭さんぽ等でお正月を楽しもう。清澄庭園パネル展示や正月飾り、庭園ガイドなども行われる。

○旧芝離宮恩賜庭園 「旧芝離宮で祝うお正月」(東京都港区・旧芝離宮恩賜庭園、1月2日〈金〉~3日〈土〉、9:00~17:00〈最終入園は16:30〉)   
旧芝離宮恩賜庭園は正月2日から開園し、新春にふさわしい様々な催しを開催する。 五穀豊穣を祈る伝統芸能「初春三番叟」や、羽根つき、庭園の散策など、お正月を楽しもう。 

○神代植物公園「正月開園のお知らせ」(東京都調布市・神代植物公園、1月2日〈金〉~12日〈月〉、9:30~17:00〈最終入園は16:00〉)
神代植物公園は年明けは2日から開園し、新春コンサートや正月にふさわしい植物の展示など、さまざまな催しを行う。お正月を神代植物公園で過ごそう。

○殿ケ谷戸庭園 「殿ヶ谷戸庭園でお正月を祝おう」(東京都国分寺市・殿ヶ谷戸庭園、1月2日〈金〉~3日〈土〉、9:00~17:00〈最終入園は16:30〉)   
殿ヶ谷戸庭園は正月2日から開園し、新春にふさわしい様々な催しを開催する。 箏[こと]の演奏会や、ちぎり絵、植物を展示などでお正月を楽しもう。

□初縁日だるま市(東京都昭島市・拝島大師、1月2日〈金〉~3日〈土〉)
全国で一番早いだるま市として有名。開催時間は日中。だるまのほか植木・縁起物など約600の各種露店で賑わう。境内は本堂・多宝塔・鐘楼・南大門・山門文殊楼・弁天堂・西門転害門・経蔵堂など木造の伽藍が立ち並ぶ。

□筆始祭・天満書(京都市上京区・北野天満宮、1月2日〈金〉~4日〈日〉、筆始祭 2日 9:00~ 神前書き初め〈16:00まで〉、元始祭 3日 9:00~13:00~狂言奉納)
9:00より神前書き初めが行われ、3日神楽殿にて狂言奉納(13:00~)を楽しむ。受験生の合格祈願で有名な北野天満宮の正月は格別の賑わい。祭神の菅原道真は書家としても知られ、4日まで書道の上達を願っての書き初めをすることができる。 

○二条城庭園お正月公開(京都市中京区・二条城庭園、、1月2日〈金〉~4日〈日〉、10:00~16:00〈入場は15:00まで〉)
東大手門前に門松を設置し、二条城らしいお正月の雰囲気を、醸し出して来場される皆様を、お迎えする。城内全域が、お琴の音色で包まれる。
庭園鑑賞やお茶席など、京都ならではのお正月を過ごす事ができる。

□千本餅つきと景品付き利生の銭入り餅まき(大阪府貝塚市・水間寺[みずまでら]、1月2日〈金〉~3日〈土〉)
若者たちが歌に合わせ餅をつき、参拝者に配る。聖武天皇の勅願で厄難解消のため、行基が建立したのが水間寺で、行基をここに導いた16人の童子が千本の木で餅をついたのが起こり。 

□修正会鬼祭り[しゅしょうえおにまつり](佐賀県太良町[たらちょう]・竹崎観世音寺本堂ほか、1月2日〈金〉~3日〈土〉)
1000余年も前から続けられている。修正会は年の初めの生命の蘇り[よみがえり]をたたえ祝う祭りである。この中で演じられる童子舞は、佐賀県の重要無形文化財に指定されている。 

□貝津獅子駒舞[かいつししこままい](長崎県五島市・貝津神社・貝津地区、1月2日〈金〉~3日〈土〉)
貝津神社の獅子こま舞として古来より伝えられ、天照大神が天の岩戸に隠れたときの古式の舞に由来するとも伝わる。正月2日、貝津神社において「獅子おこしの儀」があり、翌3日朝に初舞を奉納した後、貝津地区の氏子の家々を回り、魔を払い福を呼び入れる。一行は約20名で、男獅子と女獅子に天狗の面をつけた猿田彦が太鼓と笛に合わせて舞い踊る。

 スイセン(水仙) narcissus, daffodil

【花言葉】「うぬぼれ」「自己愛」「エゴイズム」    

【概要】
スイセン属Narcissus)は、ヒガンバナ科(クロンキスト体系ではユリ科)の属のひとつ。この属にはニホンズイセンやラッパズイセンなど色や形の異なる種や品種が多くあるが、この属に含まれるものを総称してスイセンと呼んでいる。 
原産地は主にスペイン、ポルトガルを中心に地中海沿岸地域、アフリカ北部まで広がり、原種は30種類ほど知られている。また、園芸用に品種改良されたものが広く栽培されている。日本においては、ニホンズイセンが古くに中国を経由して渡来したといわれている。分布は、本州以南の比較的暖かい海岸近くで野生化し、群生が見られる。越前海岸の群落が有名である。
ニホンズイセンは日本各地の海岸線に群生地があり、名前にもニホンが付くので元から自生する植物と思われがちであるが地中海原産で、とても古い時代にシルクロードを通って中国経由で渡来して野生化した種と言われている。室町時代の漢和辞典「下学衆」に「雪中花」などの名前で載っており、それ以前に入ってきていたのではないかとされている。
スイセンの名前は漢名の水仙から来ている。属名のナルキッソスはギリシア語で「麻痺させる」という意味のナルケに由来するとか、ギリシア神話に登場するナルキッソスという美少年の名にちなむなど諸説ある。
イギリスでは古くから園芸植物として栽培や改良が行われており、スイセン(特にラッパスイセン)を総称して「ダフォディル」(daffodil)と呼ぶ。 

【特徴】
球根は鱗茎と呼ばれる形で、断面はタマネギみたい。大きさは種によってかなり異なり、小さなもので5mm、大きなものは10cm近くになる。
球根から帯や線状の細長い葉を数枚出す。出たばかりの葉は付け根が薄いさやのようなもので包まれている。球根の中心から花茎を伸ばして、その先端に1~数輪の花を咲かせる。たくさんの花を付けるものは「房咲き」と呼ばれる。花茎は10cm~40cmくらいに伸びる。
開花期は早いもので紅葉の頃、遅いものではサクラの花の咲く頃で、種によって幅がある。花姿は千差万別で非常にバラエティーに富む。基本の花びら数は6枚でそれとは別に「副花冠」と呼ばれる花びらが中心に付く。副花冠は大きくラッパ状に伸びたり、杯状に広がったりして、スイセンの花の特徴的なものになっている。花色は黄色、白、オレンジが多く、ちょっと変わったものにピンクや緑色がある。

【広く親しまれている野生種】
ニホンズイセンNarcissus tazetta (subs. tazetta) var. chinensis
ニホンではスイセンの代名詞とも言える種である。花びらは白で副花冠は黄色のカップ型で、小輪で房咲き。分類上はフサザキスイセンの変種という位置づけ。広い範囲で野生化しており、各地に群生の名所がある。変種名のキネンシスは「中国の」という意味である。
http://kura2.photozou.jp/pub/991/612991/photo/195799552_624.v1389375405.jpg
http://www1.seaple.icc.ne.jp/akagi/img679.jpg

フサザキスイセンNarcissus tazetta
地中海沿岸や近辺の諸島に分布し、日本や中国で野生化している。多くの亜種や変種があり、ニホンズイセンもそのうちのひとつである。花びらは白~黄色、副花冠は白~オレンジ色と色幅がある。小輪の房咲きで強い芳香が特長である。種小名のタゼッタは「小さなカップ」の意で、副花冠の形による。
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クチベニズイセンNarcissus poeticus
スペインからギリシアまで広く分布する。花びらは白で、副花冠は黄色く縁が紅色に彩られ、そこからこの名前がある。一本の花茎から1~2輪の花を咲かせる。種小名のポエティクスは「詩人の」という意味である。古い時代のヨーロッパでは本種が真のスイセンとされており、この花が詩人によりうたわれたからだとされている。
http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/3/3a/Narcissus_poeticus_'Recurvus'.jpg
http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/2/24/Narcissus_poeticus.jpg

ラッパズイセンNarcissus pseudonarcissus
イベリア半島やフランスに分布する。花は黄色~白で、副花冠がラッパのように長く発達するのが特長で、様々な亜種や変種がある。一本の花茎から1輪の花が咲く。種小名のプセウドナルシッサスは「偽物のスイセン」の意です。古い時代は「クチベニスイセンこそ本物のスイセン」とされていたため、似ているけど違うという意味で付いた名前とされる。
http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/4/46/Narcissus_pseudonarcissus_(daffodills)_-_1.jpg
http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/b/b8/Narcissus_pseudonarcissus_%28S.lukas%29.JPG

キズイセンNarcissus jonquilla
スペイン、ポルトガル原産で、日本には19世紀中頃に入ってきたとされる。花は鮮やかな黄色で、強い芳香を放つ。一茎に3輪程度の花を咲かせる。葉は糸状で細長い。
http://www.alpinegardensociety.net/shows/results/shows2007/shows/blackpoo/images/Jim_Almond/sizedNarcissus_jonquilla_var_henriquesii_C_of_M_Ju_Bramley.jpg
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【その他の野生種】
■よく栽培さてているものや園芸品種の親となっているもの 
シクラミネウスNarcissus cyclamineus
黄色の小型種でスペイン、ポルトガルに分布する。花びらが大きく反り返り、副花冠はラッパ型です。園芸品種のティタ・ティト〔N. Tete - a - Tete〕は鉢花で広く出回る。種小名のシクラミネウスは花姿がシクラメンに似ていることによる。
http://www.srgc.org.uk/bulblog/log2006/050406/Narcissus%20cyclamineus.jpg
・〔Narcissus ‘Tete-a-Tete’〕
http://www.thepavilion.ie/wp-content/uploads/2012/09/Narcissus-Tete-a-tete.jpg

トリアンドルスNarcissus triandrus
花びらが上に反り返り、副花冠はカップ状。花は下向きに咲く。花色が乳白色の変種アルブス〔var. albus〕がおなじみで、エンジェルズ・ティアーの愛称がある。その他にも黄花もある。
http://fennelandfern.co.uk/wp-content/uploads/2010/10/nartriandrus.jpg
http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/4/45/Narcissus_triandrus_Closeup_2009March18_DehesaBoyalPuertollano.jpg

■ユニークなもの
バルボコディウムNarcissus bulbocodium
高さ15cm程の小型種です。メガホンの様な形の副花冠が特徴的である。花びらは小さくてあまり目立たない。花色は乳白色から黄色。「フープ・ペチコート」の愛称がある。
http://media-cache-ec0.pinimg.com/736x/ff/03/9a/ff039a0e90be8d243d335e877b55f917.jpg
http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/2/28/Narcissus_bulbocodium_clump.jpg

ビリディフロルスNarcissus viridiflorus
モロッコやジブラルタルに分布する。花は緑色で、副花冠は非常に小さく、あまりスイセンぽい花姿をしていない。秋に開花する珍しい種である。
http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/b/bb/Narcissus_viridiflorus_2.jpg

【園芸品種】
‘レプリート’ Narcissus ‘Replete’〕
3月~4月に咲く八重咲き。咲き進むにつれ副冠が淡いピンク色からサーモンピンクへと変化する。芳香もある。
http://www.thompson-morgan.com/medias/sys_tandm/8828362358814.jpg

‘ピンク・パラソル’ Narcissus ‘Pink Parasol’〕
珍しいサーモンピン系のラッパ咲き。草丈30~40cmで、3月~4月に開花。
http://allthingsplants.com/pics/2013-05-07/Anne/a1f3e6.jpg

‘マウント・フッド’ Narcissus ‘Mount Hood’〕
やや短めの副冠がクリーム色から白へと変化する。草丈30~40cmで、3月~4月に開花。
http://4.bp.blogspot.com/-5YAXuWFeC0o/TyG2lucVpVI/AAAAAAAALGQ/z-c6vhO6DBs/s1600/Picture+229.jpg

‘ベラ・エストレラ’ Narcissus ‘Bella Estrella’〕
ヨーロッパで人気の品種。白の花弁にレモン色の副冠のコントラストが爽やか。花弁が広がるバタフライ咲き。
http://images.whiteflowerfarm.com/111010a.jpg

黄房スイセン Narcissus x odorus
ニホンズイセンによく似た、黄色い花弁とオレンジ色の副冠の房咲き。花つきがよく、上品な芳香を漂わせる。2月~3月に開花。
http://www.flower-photo.info/upload/save_image/02261508_512c517472e4d.jpg

【詳しい育て方】

■主な作業
花がら摘み:花が終わったら花茎のつけ根から切り取る。葉はだらしなく伸びているが、完全に枯れるまで切ってはいけない。

■栽培環境
日当たりのよい場所で育てる。粘土質の土壌よりも砂質土壌を好むので、水はけが悪い場合は、パーライトや軽石などを加えて土壌改良する。

■水やり
庭植えの場合は、ほとんど不要。しかし、冬の間も生育し続けているので、土壌がひどく乾いた場合は水やりする。鉢植えの場合は、鉢土の表面が乾いたらたっぷりと水やりする。

■肥料
用土にはあらかじめ緩効性化成肥料を元肥として混ぜておき、その後は芽が出たら(11月ごろ)リン酸分の多い液体肥料を施す。花後にお礼肥として、カリ分の多い液体肥料か、三要素等量の肥料を置き肥する。

■用土
水はけがよく、通気性に富み、適度な保水性のある土が適している。市販の草花用培養土6:腐葉土3:牛ふん堆肥1の割合で配合するとよい。

■植え付け・植え替え
秋に植えつける。ニホンズイセンは年内には咲くので、あまり遅く植えつけずに9月下旬~10月上旬に植え付ける。植え付けの間隔は、大きな球根の場合は約20cm、中~小球根の場合は約10~15cmにする。庭植えの場合は、3年くらいは植えっぱなしで大丈夫。

■ふやし方
分球:夏に掘り上げて、球根がいくつもくっついていたら、手で割って分ける。球根は大きくなるまで開花しないが、小さくてもあきらめずに養生する。

■病気と害虫
病気:モザイク病
ウイルスによるモザイク病が発生し、葉に黄色いすじ状の斑が入ることがある。ウイルス病治療はできないが、主にアブラムシが媒介するので、アブラムシの防除をしっかり行う。

■まとめ
日当たりと排水のよいところに植える
肥料はたくさん与えない
花が終わっても葉を切ってはダメ
https://www.youtube.com/watch?v=gEsYTmyn43o
https://www.youtube.com/watch?v=-bqNTJ4sYo0


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