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ショウリョウバッタ(精霊蝗虫)

2012-08-16 08:40:07 | 雑記

 ショウリョウバッタ

 バッタ科の昆虫で、日本に生息するバッタの中では最大種で、斜め上に長三角形に尖った頭部が

特徴的。前翅(まえばね)の先が尖る。メスは体長約8cm、オスは約4cm。

*名前の由来は、俗説では、8月の旧盆(精霊祭)の時季になると姿を見せ、精霊流しの精霊船に似

ることから、この名がついたといわれている。                                       

●オスメスの性差が非常に大きく、別種だと思われるくらい違って見えるので、天と地ほども違う」とい

う意味の「霄壤」から「ショウジョウバッタ(霄壤蝗)と呼ばれる。

●オスは飛ぶときに、「キチキチキチ......」と音を出すことから、「キチキチバッタ」とも呼ばれる。

●メスは捕まえやすく、後肢を揃えて持ったとき体を縦に振る動作をすることから「コメツキバッタ(米搗

き蝗)」とか「ハタオリバッタ(機織蝗)」という別名もある。

 飛蝗

●飛蝗・バッタ・・・「?蜥(ハタハタ)」の訳転とする説がある。「?蜥(ハタハタ)(ケイセキ)」はショウリョ

ウバッタのこと。中国名は「蝗虫」。

●飛蝗(ひこう)・・・バッタ類のうち生息密度が高くなると群飛して集団移動をする性質に変わるもの。

(渡りバッタ・飛びバッタ)。また、それが植物を食べ尽くしながら集団移動する現象のこと。トノサマバ

ッタ・サバクトビバッタなどに見られる。侵入地域に農作物の大被害をもたらす。

●蝗(イナゴ)・・・日本では一般に「蝗」はイナゴ(稲子)を意味するが、イナゴとバッタを区別しない地域

もある。

 類似種

●オンブバッタ・・・ショウリョウバッタよりずっと小型で、成虫には翅があるが飛行しない。

●ショウリョウバッタモドキ・・・姿・分布・出現時季がショウリョウバッタに似ているが、小型であること、

頭部が斜め上でなくまっすぐ前に尖ること、背中が褐色であることなどから区別することができる。

 方言

●清水では「キチキチバッタ」と呼んでいた。

●Google検索してもなかなかヒットしない。確かめようにも確かめられず...例だけ挙げておくことにし

た。<*印が付いたものは確認できたもの>

「アオバッタ」(名古屋弁)、「アカクチ」(土佐弁)、「イネウラシ(稲熟らし)」(播磨弁)、「エボシダカ(江

帽子鷹)」(伊勢弁)、「オウマ}(奈良桜井市)、「モチツキバッタ」(山口)、*「フナコギバッタ(舟漕ぎ

ー(福島・茨城)、「ベコバッタ」(福島・山形)、*「クミチチマージュー」(渡嘉敷口)など。

「ハタオリバッタ」の機織する女性の名前に因んで「オマン」(千葉)、「オウメ・オソメ」(神奈川)、「オキ

チ」(和歌山)、*「オキチ・オヒロ」(阿波弁)など。

 『枕草子』の虫「はたおり」はどんな虫?

 「虫はすずむし。ひぐらし。蝶。まつむし。きりぎりす。はたおり。われから。ひをむし。ほたる。・・・」

*「すずむし」がマツムシ、「まつむし」がスズムシ、「きりぎりす」がコオロギ、「はたおり」がキリギリ

ス<カタカナ語が現代語訳>といれかわるとされる。日本人がいつごろから虫の音(ね)を楽しむよう

になったのか不祥だが、枕草子が書かれた時代には始まりつつあったのか。

●マツムシ:「ちんちろ ちんちろ ちんちろりん」

●スズムシ:「りんりんりんりん りいんりん」

●コオロギ:「きりきりきりきり」(*カマドコオロギ)

●クツワムシ:「がちゃがちゃ がちゃがちゃ」

●ウマオイ:「ちょんちょん ちょんちょん すいっちょん」 

*エンマコオロギ:「ころころ・・・」や「ひよひよ・・・」「ころころころりー」

*キリギリス:「ぎー」の連続の合間に「ちょん」が入る。この鳴き声が機織り機の音に似ているから「は

 たおり」と呼ばれる。

*スズムシ:野外では「りぃぃぃぃ りぃぃぃぃ ・・・」と寂しげに鳴く 


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