浜松町を出発したモノレールは夜の首都高を横目に、羽田国際空港ターミナルを目指します。
今回の旅の目的地はアメリカです。
アメリカを横断しながら、いつものように植物園を巡り歩く予定です。
サンフランシスコに上陸した後は、レンタカーでアメリカ大陸を横断し、最後はニューヨークの植物園を目指します。
海外で車を運転するのは今回が初めてです。
左ハンドル車の運転も未知の体験です。
それでも私は、民間企業で数十年も修羅場をくぐり抜けてきた経験から、不安らしきものを、殆ど感じませんでした。
今まで同様に、全てが何とかなるはずです。
宿泊予定の安価なモーテルは一通り調べてあります。
今回も、いつもどおりの安価な車旅です。
一日中ハンドルを握り続ける日もありそうですが、一昨年の九州一周の旅では一日に千キロ以上を運転し、それ程の疲れや困難を感じなかったので、今回も多分大丈夫です。
私は、つい最近の3月末に長年勤めあげた企業を定年退職したばかりで、今は全くの自由人です。
まだ企業に籍があった、本年1月にも同じような時間帯にモノレールに乗ってシンガポールへ旅立ちましたが、その時と比べ、今日は何故か、旅立ちに当って、期待と不安がないまぜとなった、ざわめくような感慨が見当たりません。
今日まで過ごしてきた人生に比べれば、アメリカ旅行ごときに騒ぐ程もないと、高を括っていたか、それとも、時間に制約されない安堵感に充たされていたからなのでしょうか。
人生の大きな旅の区切りを終えたばかりで、アメリカ大陸横断はオマケに過ぎないと、心の底から思うのです。
夜の闇に浮かんだ、車窓に映る、無表情な自分の顔から視線を逸らせ、並走する首都高に目をやると、黒いセダンが静かにモノレールを追い抜いて行きました。
モノレールの車内に乗客の姿はほとんど見えず、電車は不思議な静寂に包まれた無垢の闇を走り続けます。
そうそう、今回の旅では新しいツールを携えました。
今、JALのラウンジでこの記事を書いていますが、自宅のパソコンとは別に、携帯用のPCを購入しましたので、旅先でもこうしてブログを更新することができるようになりました。
アメリカのモーテルでもインターネットができそうです。
上手くいくか分かりませんが、明日からの旅の途中で、時間と体力の許す限り、ブログを更新してゆきたいと考えております。
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